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「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」感想・・・のようなもの(7) [アニメーション]

いよいよ今日で「星巡る方舟」の上映は終了らしい。
淋しいけれど、いつかは来ることだからね。
映画館での上映は終わるけれど、
世の中には "ディスク待ち" って人も
いるかも知れないので、念のタメ書いておこう。

※ネタバレ全開です。未見の方はご注意ください。

○キャラ編・その2


■真田さん

2199では、優秀な科学士官ではあるものの、
旧作のようなウルトラスーパーな技術者としては描かれなかった。
しかし、この「星巡る方舟」では、その一端を示してくれた。

七色星団で一度は遭遇してはいるものの、火焔直撃砲の原理を
ガミラスの空間転送と同じものだと看破し、なおかつ
その出現地点を予測するシステムを構築するまでにわずか半日。
いやースゴイじゃないですか。それでこそ我らが技師長です。

古代の成長ぶりを嬉しそうに眺めているのもいい。
兄の務めるはずだった使命を任せるに足る、
そう信じられたからこそ、最終決戦で
迷わず古代に指揮を任せられたのだろう。


■新見さん

本編のレギュラー組は総じて出番が少なかった今回だが
(古代を除いて)彼女だけは中盤ほぼ出ずっぱり。

まあ、反乱のことを言われて顔を曇らせたり、
古代に抱き留められて顔を赤らめたり、
ホテルでは服が変わって戸惑ったり、
4階まで駆け上がらされて息が切れたり。

決してカッコよく描かれてはいないんだけど、
微笑ましいシーンばかりで、スタッフに(総監督に?)
愛されているんだなあ、って感じた。

彼女は地球へ帰ったらどうなるのだろう。
軍隊における反乱なんて、極刑ものの大罪なのは承知だが、
イスカンダルへの旅での貢献も大きいからねえ。
願わくば情状を酌量してもらって実刑は免れるといいなあ。

それでも軍に残るのは難しそう。
だけど、どんな形でもいいから
真田さんと一緒に研究できる生活が送れるといいと思う。
彼女は真田さんと共にいる時が一番輝いているから。


■南部&北野

レギュラー組の中では比較的出番が多かった南部くん。
戦闘シーンが多かったのだから当たり前ではあるのだけど。

最初は「波動砲が使えない」ってやや不安な面持ちだったが
古代の影響か、最後は「波動砲が使えなくても・・・」って
意識変革が進む。

実際、主砲の一撃でメガルーダの転送システムを破壊したり
ロケットアンカーの照準設定やトドメの三式弾までと
南部くんの精密射撃の腕前がヤマトの危機を救ってきた。
島と並んで、実はヤマト勝利の立役者なんだよねえ。

南部くんが戦術長席に座って、その代わりに砲雷長席には北野。
機関長席の山崎さんといい、新しい顔ぶれが並ぶ。
「方舟」は、随所に「新たなる旅立ち」の雰囲気があるが
そのひとつに第一艦橋のメンバー配置があるね。


■太田&林

この原稿を書き始めた時、はたと思った。
「太田って出番あったっけ?」
ガトランティスとの初戦では気象長席には林が座ってて
太田の出番はナシ。
ひょっとして出てなかった? なんて思ったんだが
映画館で3回目を観た時に分かった。
シャンブロウに到着してからが太田の出番だったってことが。
それでも、そんなに台詞は多くないけどね。

実は、島が持ってたカメラが太田の持ち物で、
本人は出ずにカメラだけ出演してたと思ってた時期もあった(笑)。


■相原

「相原っていつもビックリしてるわよねえ」とはかみさんの弁。
たしかにやたら「戦術長!」って叫んでるシーンが印象に残るね。

惑星探査チームに選抜された相原くん。
ネットではさんざん「存在感が無い」とか「空気」とか
言われてるけど、劇場で回数観てるとわかる。
そんなに台詞少なくないんだよ、相原くん。
ただ、その割に印象に残らないのは彼の性格のせい?

分を弁えて出しゃばらない。でも仕事はきっちりこなしてる。
「通信」みたいな "インフラ" は、通常通り使えて当たり前で、
トラブルが起こってはいけない部分だよね。
相原くんとか平田さんとか、そういうところを担当している人間は、
まさに "縁の下の力持ち" で、目立たないけど大事な存在なんだ。

 そこを認めてくれるような女性に巡り会えるといいねえ、相原くん。

思い返せば、私自身の職場での立ち位置が
相原くんに似ていなくも無いんだよなあ・・・
そのせいか、すっかり彼に肩入れして文章を書いてしまった。

 中間管理職のシュルツに感情移入したり、
 地味な役回りのキャラに共感したり。
 40年の時間を経て、人生経験を重ねたからこそだよね・・・

今回、交代要員で登場した市川さん、可愛いじゃないか。
相原くん、がんばってくれ。


■アナライザー

アナライザーも選抜されたが、探査艇の留守番。
もっとも、ホテルに来たらどうなったのだろう。

この手の話では、ロボットは幻影を観ないものと相場が決まってるので
ジレル人たちからしたら都合の悪い存在だ。
だからアナライザーが来なかったのは願ったりなのだけど。

逆に考えれば、シャンブロウに到着して幻覚を見始めた時点で
既に古代たちは思考に干渉を受けていたはずなので、
それでアナライザーを残したのかも知れないね。

それとも、ヤマトのメインフレームに侵入できるんだから
アナライザーくらいどうとでもなる、って解釈もありか。

アナライザーも旧作と比べて性格の改変が大きい。
YRAでも百合亜の暴走を止める側に回ってたりと良識派になった。
これはこれでいいのかも知れないが、
ちょっぴり物足りなさもあるんだよね。


■加藤&篠原&山本

今回は航空隊の面々は出番少ない。加藤も台詞は一言か二言?
篠原に至っては冒頭の「パン云々」くらい?
まあとりあえずアリバイ作りに一言喋らせておけ、って感じか。
山本は古代との絡みでけっこう台詞があったが
新見さんほどでないにしてもスタッフに愛されてる?


■沢村

今回メインキャラに昇格した沢村くん。
桐生さんの相手役というより、同格で話ができる相手として
設定されたように思う。
古代も新見も上官だし、なかなか話もしずらいだろう。

もう一つの役回りはメルヒとの関係だろう。
古代⇔バーガー の関係が 敵対 → 信頼 へと変わり、
それが他のメンバーへの波及していくことを
沢村⇔メルヒ の関係で見せてた。


■桐生

出渕総監督のインタビューによると、
第5章の頃に映画化の話が持ちあがり、
そのために第6章から仕込んでいたキャラだとのこと。

言語学者の卵とか、父親が空間騎兵隊長で斉藤始の上官ってのも
ストーリーに絡んで後からつけられたらしいけど、
考えたら父親の設定は、無くても全くストーリーに影響ない。

バーガーとの会話に出すために斉藤との関係を設定し、
そこから逆算して父親の設定もできた、とも考えられるが。

深読み or 邪推するならば、
父親&斉藤の設定は続編への布石ととれなくもない。
現在、2199の続編の企画があるのかないのか全く不明だし
製作委員会でもどの程度検討されているのか分からないが
もし、"続編" の製作が決定した場合、
桐生さんと斉藤の関係が設定されていると
キャラの関係に、より "深み" が出てくるんじゃないかな。

まあ、続編ができなくても一向に問題ない設定ではあるが。


上映が終わったので、これからは連続でupする予定。
次回「感想・・・のようなもの(8)」は明日、
さらに「終章」は日曜日にupして、それで終了(;_;)。


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