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2014年 今年読んだ本ベストテン [読書全般]

年末の〆の記事はやはりこれでしょう。
恒例の「読んだ本ベストテン」、というかベスト30を発表します。

去年(2013年)は並外れて少なく、100冊ちょっとしか読めませんでしたが
なんと今年は180冊くらい読めました。
文庫換算で、なんと1日に200ページ弱読んだ計算になるわけで
近年に無いハイペース。

 来年に反動が来ないことを祈りましょう。。。

読んだ本は星の数(5段階)で評価してますが、
星の数を平均してみると3.08個。まあ普通につけてるかなあと思います。
途中で投げ出した本も数冊あったので、それらにもし★1つをつけてれば
たぶん平均も3個ぴったりくらいになったでしょう。


いちおう書いておきますが、星の数をいくつにするかとか、
星の数が同じものの中での順位付けは、私の独断と偏見によります。
皆さんの評価と異なるところも多々あるかとは思いますが、
あまり目くじらを立てずに、ここは御笑覧ください。

では、発表していきます。


まず堂々トップを飾るのは、★5つ獲得のこの作品。

第1位 ソロモンの偽証・全6巻 (宮部みゆき/新潮文庫)

続いて、2~4位は★4つ半の作品。

第2位 ブラックアウト/オール・クリア1/オール・クリア2
     (コニー・ウィリス/ハヤカワSFシリーズ)
第3位 ジェノサイド・上下 (高野和明/角川文庫)
第4位 烏に単は似合わない (阿部智里/文春文庫)

今年、★4つ獲得は10作品。うち、ベストテンに入ったのは

第5位 レッド・スーツ (ジョン・スコルジー/ハヤカワSFシリーズ)
第6位 八月の魔法使い (石持浅海/光文社文庫)
第7位 人造人間キカイダー The Novel (松岡圭祐/角川文庫)
第8位 赤朽葉家の伝説 (桜庭一樹/創元推理文庫)
第9位 チョコレートコスモス (恩田陸/角川文庫)
第10位 盤上の夜 (宮内悠介/創元推理文庫)


さて、★4つの残り4作品は11~14位に。

第11位 叫びと祈り (梓崎優/創元推理文庫)
第12位 下町ロケット (池井戸潤/小学館文庫)
第13位 ハルチカ・シリーズ (初野晴/角川文庫)
    [退出ゲーム/初恋ソムリエ/空想オルガン/千年ジュリエット]
第14位 最後の敵 (山田正紀/河出文庫)

13位はちょっと変則だけど、まとめてしまいました・・・

今年、★3つ半をつけたのは全部で37作ありました。
うち、20位までに入ったのは次の6作。

第15位 獣の奏者 外伝 刹那 (上橋菜穂子/講談社文庫)
第16位 もう誘拐なんてしない (東川篤哉/文春文庫)
第17位 十三回忌 (小島正樹/双葉文庫)
第18位 木洩れ日に泳ぐ魚 (恩田陸/文春文庫)
第19位 機忍兵零牙 (月村了衛/ハヤカワ文庫JA)
第20位 流れ行く者 -守り人短編集- (上橋菜穂子/新潮文庫)


そして、21~30位は以下の作品です。

第21位 さよならの手口 (若竹七海/文春文庫)
第22位 いとみち (越谷オサム/新潮文庫)
第23位 夜の写本師 (乾石智子/創元推理文庫)
第24位 伏 贋作・里見八犬伝 (桜庭一樹/文春文庫)
第25位 扼殺のロンド (小島正樹/双葉文庫)
第26位 笑酔亭梅寿謎解噺4&5 (田中啓文/集英社文庫)
第27位 太陽が死んだ夜 (月原渉/創元推理文庫)
第28位 交換殺人には向かない夜 (東川篤哉/光文社文庫)
第29位 ブック・ジャングル (石持浅海/文春文庫)
第30位 キュート&ニート (黒田研二/文春文庫)


★3つ半の作品は、残り21作ありますが、参考までに下に掲げます。
順番は評価の順ではなく、読了日の早い順です

<2月>
QED 伊勢の曙光 (高田崇史/講談社文庫)
帝都東京華族少女 (永井紗耶子/幻冬舎文庫)
カササギたちの四季 (道尾秀介/光文社文庫)

<3月>
リケジョ! (伊与原新/角川文庫)
少女は夏に閉ざされる (彩坂美月/幻冬舎文庫)
無花果の実のなるころに (西條奈加/創元推理文庫)
演奏しない軽音部と4枚のCD (高木敦史/ハヤカワ文庫JA)
時が新しかったころ (ロバート・F・ヤング/創元SF文庫)

<4月>
混沌ホテル ザ・ベスト・オブ・コニー・ウィリス
  (コニー・ウィリス/ハヤカワ文庫SF)

<5月>
ここに死体を捨てないでください! (東山篤哉/光文社文庫)
しらみつぶしの時計 (法月綸太郎/祥伝社文庫)
空色メモリ (越谷オサム/創元推理文庫)

<6月>
金曜のバカ (越谷オサム/角川文庫)

<8月>
訪問者 (恩田陸/祥伝社文庫)
逃走 (薬丸岳/講談社文庫)
ストーンエイジCOP/KIDS/CITY (藤崎慎吾/光文社文庫)
モーレツ終戦工作 ミニスカ宇宙海賊12 (笹本祐一/ASAHI NOVELS)
憂国のアカツキ (大原省吾/双葉文庫)

<9月>
法医昆虫学捜査官 (川瀬七緖/講談社文庫)

<10月>
金田一耕助VS明智小五郎 ふたたび (芦辺拓/角川文庫)

<11月>
カード・ウォッチャー (石持浅海/ハルキ文庫)

さて、2014年も今日で終わり。
私にとっても、いろいろあった年でしたが、
幸い大きな事件も起こらず、無事に1年を過ごすことができました。

2006年の新年早々に始まったこのブログ。
途中何回かの中断を挟みながらも、いくつかの幸運に支えられて
ここまでで、まる9年を終えようとしています。
そして2015年からは、なんと10年目に突入します。

思えば、思いつくままに好き勝手なことを書き散らしてきました。
「本」がテーマのはずなのに、しばしばアニメ(特にヤマト2199)方面へ
大幅に逸脱してしまうこともしばしば。
「いったいここは何のブログなんだ」って思った方も
いらしたのではないでしょうか。

まあ、書きたい時に書きたいことを書きたいだけ書いてきたわけで、
その結果、大量の駄文置き場の様相を呈してきましたが・・・
それでも予想以上に見に来て下さった方が多くて、
本当に感謝に堪えません。

おかげさまで、節目となる1000本めの記事も
先日無事に up することができました。

ありがとうございました。ぺこり m(_ _)m


来年も、基本的には今年と同じスタンスで
マイペースでゆる~く行きます。

いつまで続けられるか分かりませんが、
「細~く、長~く」を目標に頑張ります。


それでは皆様、よいお歳を


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東尋坊マジック [読書・ミステリ]

東尋坊マジック (実業之日本社文庫)

東尋坊マジック (実業之日本社文庫)

  • 作者: 二階堂 黎人
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2014/12/05
  • メディア: 文庫



評価:★★★

旅行会社に勤める水乃サトルは、同僚の由加理とともに
旅行企画立案のため東尋坊を訪れる。

ところが、断崖絶壁の上で突如起こった銃撃事件。
被害者は死亡し、犯人は逃走する。
たまたま居あわせたサトルと由加理は、容疑者として警察に連行される。
彼らを救ったのは、旧知の馬田警部。

その代わりにサトルは、警部が追っている事件へ協力する羽目に。

4年ごとに女性を襲うという謎の行動を取る猟奇殺人犯<冥妖星>。

<冥妖星>事件の手がかりを求めて日本海側の各地を巡るうちに、
銃撃事件と<冥妖星>との間に意外なつながりがあることがわかり、
さらには大阪で、弁護士が銃で殺害されていた・・・


どちらかというとマニア向けの蘭子シリーズに対し、
水乃サトルのシリーズは、より間口を広くして、
一般的な読者を対象にしているんだろうけど
それでもちょっと不満というか不完全燃焼というか・・・
「本格ミステリを読んだ!」っていう充実感が
あんまり無いように感じられたんだなあ・・・

4年に一度、女性を猟奇的に殺害するシリアル・キラー<冥妖星>。
被害者と犯人を個人的につなぐ糸は無く、
プロファイリングから絞っていくしかない。
そういうミステリもあり、とは思うんだけどね。


東尋坊と前後して起こった大阪での弁護士殺害。
こちらにも東尋坊事件の容疑者が関わっていると思われるが、
鉄壁のアリバイがサトルたちの前に立ちはだかる。

銃撃事件の方は、犯人は分かっていて、アリバイ崩しがメイン。
それが嫌いなわけではないんだけど、
肝心のアリバイ工作の方もなんとなく見当はつくし、
最後の銃を巡るトリックもねぇ・・・ちょいと簡単かなあ。


★2つ半にしようかと思ったんだけど、
サトルくんの言動は相変わらずで楽しいし、
エピローグでは、なんと○○までしてしまうし、
由加理さんの可愛さに免じて、★半個増量してあげよう!


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憧れの少年探偵団 [読書・ミステリ]

憧れの少年探偵団 (創元推理文庫)

憧れの少年探偵団 (創元推理文庫)

  • 作者: 秋梨 惟喬
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2011/11/11
  • メディア: 文庫



評価:★★★

相撲大会全国4位の章、パソコンが得意な遷太郎、
紅一点でリーダーの未奈美、彼女の "暴走" を止める時雄、
そして "名探偵" の芳人。

小学校5年生の5人組が結成した「少年探偵団」が
駐在の亮さんと一緒に、いろいろな事件を解決していく連作集。

「クリスマスダンス」
聖夜に起こった密室殺人事件に首を突っ込んだ探偵団だったが・・・
この作品は本来単発のはずだったらしい。
雰囲気も他の作品とは異なるのはそれが理由。
私も「少年探偵団」のおかげで読書の道へ入ったわけで、
作中に描かれている、乱歩によるオリジナルシリーズへの考察も、
二十面相の "正体" についても、とても面白く読ませてもらった。

「桃霞少年探偵団 対 清流戦隊」
この作品から "探偵団" は6年生に進級。
商店会主催のアトラクション「清流戦隊リバーレンジャー」。
ところが、ショーの最中にスタッフの一人が殴打されて意識不明に。
作中で披露される戦隊シリーズやライダー、ウルトラマン系の蘊蓄が
とんでもなく半端ない。作者のものすごいヲタぶりも楽しめる(笑)。
巻末の著者紹介によると、作者は私とほぼ同世代でなんか納得。

「ルナティックをつかまえろ」
桃霞の町中で悪質な悪戯を繰り返す、怪人 "ルナティック" 。
クラスメートの母親が "幽霊マンション" の屋上から
突き落とされたことから、探偵団は怪人捜しに巻き込まれる。
犯人の姿は目撃されたものの逃げ道はなく、
"密室からの人間消失" 事件の様相を示すが・・・

「不愉快な誘拐」
クラスメートの雪世が誘拐された! 要求はなんと20万円(?)。
父親が身代金の受け渡しに赴くが、その間に雪世が還ってくる
何と彼女は誘拐されてなんかいなかった・・・
謎の誘拐騒ぎの裏に隠された謎に、探偵団が挑む。

「異次元ケーブルカーの秘密」
桃霞町に50年前からある都市伝説。
それは町にあるケーブルカーから、乗客が消えるというもの。
そしてつい最近も、ストーカーにつきまとわれる女性が消えたという。
ウワサを聞きつけた探偵団は、真相解明に乗り出すが・・・
いやあ、この人間消失トリック、すごくいい。
わかってみればコロンブスの卵なんだけどねぇ。
ちなににこの最後の短編は、
続編へのつなぎというか伏線になってるようです。


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「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」感想・・・のようなもの(2) [アニメーション]

※ネタバレ全開です。未見の方はご注意ください。

○ストーリー編・その2

■古代指揮を執る

副長の真田さんが不在なので(たぶんCRSの調整にかかってる)
臨時に古代が戦闘の指揮を執る。
おお、これって2199世界では初めてのことだよね。

でも冷静に情勢を分析して「逃げる!」って選択をするあたり
2199古代はほんと良くできた子。
ちゃんと沖田の教えを身につけてるね。


■「火焔直撃砲、発射ぁー!」

旧作のガトランティスって、
ガミラスよりスマートなイメージがあった。
というかガミラスの方が、より無骨で泥臭い、みたいな。

でも2199のガトランは "蛮族" って言葉がまんま当てはまる。
ブリッジで酒盛りするは太鼓を叩いて攻めてくるは
「そこまでやるか」って感じである。
でも面白いからいい。どうせやるなら徹底してやるべし。

尻に帆かけて逃げにかかるヤマトに向けて放たれる火焔直撃砲。
これ、弾道にずれが生じたのはなぜだろう。
ヤマトとの間に駆逐艦(大質量)があったせいなのか、
進行方向に惑星(重力源)があったせいなのか。どっちだ?
まあ、一番大きな理由は
"敵の必殺武器の一撃めは外れる" という "お約束" のせい?


■ドゴラ(笑)の星

惑星の空洞内ではガトラン艦との戦いも一進一退。
そこへ現れる宇宙大怪獣ドゴラ(違)の群れ。

エネルギーを吸収して成長するというやっかいな連中に取りつかれる。
艦内へ触手が侵入してくるのを見て、
女性隊員が襲われるのを本気で心配したのはナイショだ。

エネルギーを失いつつある艦の状態を見てワープを決断する古代。
島は機関長席に座る山崎さんと息もピッタリ。

ただ、小なりといえど惑星上でワープしたのは初めて?
SFでは重力の影響の無い(少ない)ところじゃないと
ワープできないって設定がよくあって、
ヤマトも今までそれに倣ってなかったかな?
もっとも、実写版だと惑星に向かって
一直線に落下しながらワープしてたっけ・・・


■謎の星

ワープアウトしてみればそこは謎の異空間。
艦の制御も何者かに乗っ取られ、眼前の惑星に降下。
周囲には明らかに人工のものと思われる巨大建造物が浮遊。

 このときに流れる、重厚な男声合唱入りBGMが
 「ヤマトよ永遠に」を思い出させる。

かつての、ジレル人の精神攻撃を思い出す古代。
このへん、本編もうまく取り入れてる。


■探査艇

 旧作で登場したのは冥王星基地攻略の時だったかな。
 2199でもリニューアルされて登場。

古代・相原・新見・沢村・桐生・アナライザーが搭乗して発進。
宇宙空間→大気圏→着水→潜航→地表走行と
条件を選ばない万能な機体。考えたらあまりに高性能すぎる。
さすがイズモ計画用の特注品、ってところかな。
ここで桐生さんの耳に聞こえてきたのが例の歌。


■桐生の記憶

一行が迷い込んだのはジャングルを思わせる世界。
ここって海の下にあるんだよね?
桐生さんが幼い頃に行ったことのあるアマゾンにそっくりだという。

どうでもいいけどここの回想シーンで出てくる幼い桐生さんが可愛い。
まだ遊星爆弾が降ってくる前だから8年以上前?
ということは少なくとも10歳以下だということだね。


■戦艦大和

そして彼らの眼前に現れる戦艦大和。
ここで桐生さん、ミリオタであることをカミングアウト。
2199では戦艦大和のシーンがないって不満の声もあったので
それに応える、って意味合いもあったのかなあ。

中に入るとそこは、どうみてもホテル。
まさか本物の大和の中がこんな風に作ってあるわけもないんだが
初見の時はちょっと考えてしまった。

 wikiで「ヤマトホテル」って引くと、戦前に満州鉄道が経営していた
 ホテルチェーンが出てくる。その中の一つ、大連にあったホテルが
 ここのモデルじゃないかな。写真を見る限り、4階建てみたいだし、
 なんと現在でもホテルとして営業されててWebサイトまである。
 そこをのぞいてみると、内装なんかもよく似てる。
 22世紀でも営業してるのかも知れない。
 桐生さん親子は中国にも足を伸ばしていたのだろうか。


■ガミラスご一行との遭遇

そして聞こえてくるピアノの音。
ヤマトのクルーとバーガー様ご一行の初顔合わせ。

古代たちからはガミラス人が地球製の普通の服を着ているように見える。
バーガーたちからは、地球人がガミラスの軍服を着た
ザルツ人に見えるようだ。

 人によって異なる幻影を見せるのは
 「ヤマトIII」の惑星ファンタムが元ネタか。

やがては古代たちも私服を着ているように錯覚し始める。
公式サイトのキャラ紹介で、どのキャラもみんな私服だったのは
こういうわけだったんだね。
最初はいったい何が起こるんだと思ったよ。

地球人の目に見えているものは、
桐生さんの記憶から作り出した幻影な訳だから
古代たちが着ている服も基本的には
"桐生さんが知っている服" のはず。
彼女の趣味、なんでしょうかね?

 どうせなら日替わりで服を変えさせて、
 コスプレ大会みたいにしても楽しかったかなー・・・
 なぁんて、今になって思ったりする。

そしてはじまる呉越同舟の七日間。以下次号。


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「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」鑑賞記 Part.4 [アニメーション]

※本編のネタバレはありません。おそらく(笑)。

「星巡る方舟」、4回目の鑑賞である。
ぼちぼち上映が終了する映画館も出始めてるみたいだし、
終了しないまでもハコが小さくなったり上映回数が減ったりしてる。

常連になった柏の葉も、今日から上映時間が変わり、
我々からすると、ちょいと行きづらい時間帯になってしまった。

「仕方がないから、前々回に行ったところにしようか。
 あそこなら上映時間も大丈夫だし」
「そうねえ・・・じゃあ防寒対策をまたカンペキにして」

というわけで、かみさんは上着の背中にカイロを貼り付けて出発。


劇場に到着してみると思ったより人が少ない。
妖怪映画の上映の合間の時間帯だからかな。

売店に行ってみると、ヤマト関係の商品は前回よりも減ってる。
でも、今まで無かったものもいくつか。

「コレ見て。ポーチだよ」
「うーん、どうみても筆入れよねえ」
「Tシャツもあるよ」
「サイズは? Lだけ? じゃダメじゃん。あなた2Lなんだから」
「でも他のサイズはないみたいだよ」
「今まで映画館で見てきたヤマトのファンの体型を見たら
 Lサイズしか置かないのは間違ってると思わないのかしら」
「・・・まあメタボ体型の人も多いしね」

私も人のことは言えない。
この間の健診で「メタボ予備群」って判定されたばかりだからねえ・・・


そんなこんなで入場開始。
前回より一回り小さなハコかなあ。観客の入りは1/3くらいか。

私と同年代の方々が多いのは相変わらずだが、
ポップコーンのでかい容器を抱えた、
佐渡先生そっくりの男性(60代くらい?)とか
どう見ても70代より上の、杖をついた女性とか、
小学校低学年くらいの男の子を連れた30代くらいのお父さんとか
今日はいろいろバラエティに富んでる。


そうこうするうちに上映開始。

さすがに4回目になるとかなり余裕が出てきたみたいで
今回はけっこう音楽に集中して観られた。
やっぱり「星巡る方舟」のBGMはいい!
早くサントラ出ないかなあ・・・
感情のツボにハマる部分も、微妙に変わるみたいで、
最後の「ヤマトです!」のシーンは
今回がいちばん感動したように思う。

EDの余韻に浸りながら上映終了。


「あー、失敗したわぁ~」
「?」
「うーん、映画が始まってから思ったのよねぇ。
 OPに出てくるドメルがなんか横幅があって
 『ドメルって太った?』って思ったし」
「??」
「ヤマトが何だかやたらにずんぐりむっくりに見えたり」
「???」
「前回まで気になってた作画の微妙なところも、何だか目立たなくて
 『作画、直したの?』って思ったし」
「???? どうしたの?」
「眼鏡かけるのを忘れてたのよね~」

ちなみにかみさんの裸眼視力は0.1である。
普段はコンタクトレンズの人なので、
メガネをしてない状態が普通なんだけど、それでもねぇ。

「えーっ、気づかなかったの?」
「うーん、2/3くらいまで観たときに気づいたのよね・・・
 が~っかり~。もう、『意気消沈!』ってカンジ」
「四文字熟語だね。ガトランティスみたい」
「こうなったら、もう1回行こうかな~。どう?」
「え・・・すご~い。いやもう、行ってくれるなら
 あなたの都合に合わせますよ、奥様~ (^^;)」

仕事の段取りはすんごい緻密で、きっちりこなす人なのに
プライベートになると、人が変わったみたいにgdgdになる。
考えたら珍しい人だよねえ。

さて、かみさんはああ言ってくれたが、
年末年始って、ヒマなようでもいろいろ出かける用事もあるので、
また行けるかどうかは予断を許さないんだなあ・・・


今日の戦果。
入場の時にくれたのは真っ黒なビニールの袋。
写真では分かりにくいかも知れないが、左側は裏返したところ。

20141227a.jpg

中身はご覧の通り。

20141227b.jpg

かみさんは「あら~、タマちゃんじゃな~い」
私はパッと見た時は何だか分からなかった。
何かの爆発シーンかと思ったんだが、
よくよく見たら「火焔直撃砲、発射あ!」のシーンだった。


バンデベルさんの断末魔のアップだったらどうしよう、
って思ってたので、よかった・・・

さて、この記事が本ブログの記念すべき1000本目になりました。
思えば「ヤマト2199」がなければ、永き眠りについたまま、
復活することも無く、自然消滅の道を辿ったはずのこのブログ。
1000本目がヤマトの記事になったのは
ある意味必然なのかも知れません。

これまでのご愛顧に感謝しつつ、
1001本目以降の記事もよろしくお願いいたします。


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宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟 小説版 [アニメーション]

※映画のストーリーに触れています。未見の方はご注意下さい。
※小説版のネタバレもあります。未読の方はご注意下さい。


小説 宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟

小説 宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟

  • 作者: 豊田 巧
  • 出版社/メーカー: マッグガーデン
  • 発売日: 2014/12/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



12月6日公開の同名映画のノベライズ。
公開と同時の発売だったらしいんだけど
近くの大きめの書店を2軒ほど当たったが見つからなかった。

普段から愛用している 7net shopping でも取り扱ってないみたいで
検索しても表示されない。
「まあ、年末に東京に行く用事があるから、その時に買えばいいか」
とか思ってたんだが、先日近所の書店に行ってみたら1冊だけあった。
というわけで、発売より2週間遅れで入手。


著者は本編(「宇宙戦艦ヤマト2199 上・下」)のノベライズと同じ人。
内容も、おおむね映画の内容に沿っている。

でも、本編のノベライズとはかなり雰囲気が異なる。
それはやはり "余裕" じゃないかと思う。

とにかく上下巻2冊、約700ページにTVシリーズ26話分を
収めなければならなかった本編。単純計算で1話あたり約27ページ。
読んでいても「とにかく規定枚数以内に収めないと」という
意識が強く感じられて、窮屈なつくりに思えて仕方がなかった。
イスカンダル到着以後、地球帰還までの部分の
ダイジェスト感も半端ではなかったし。
それでも、一部にオリジナル展開を入れるなど工夫の跡は見られたけど。


対して本書ではどうか。
映画は約110分。単純計算でTV5話分くらいの長さ。
これを約280ページに収めているわけで、1話あたり約56ページ。

同じ長さの話をノベライズするのに、ざっと2倍のページが使えるわけで、
これによって描写や展開に充分な書き込みが出来て、
より "小説らしさ" が増していると思う。

ストーリーについては、大筋では映画版に沿ってはいるが、
異なる部分も随所にある。大きなものは2カ所ほど。


※以下の文章は小説版のネタバレを含みます。ご注意下さい。


一つは映画の冒頭とラストにあった空間騎兵隊・斉藤と土方のシーン。
ここはごっそり削られている。
斉藤の登場を熱望していた人、EDに入る直前の演出で感動した人には
ちょっとガッカリかな。
映画としてのまとまりと、小説としての起承転結では当然異なるだろう。
そのへんを踏まえての構成変更かも知れない。

もう一つは、クライマックスの艦隊戦の部分。
ここはかなり大きな変更点。

まずは最終決戦でのバーガーの立ち位置。
艦隊の指揮は執らず、航空隊のリーダーとして戦闘機で出撃する。
これには理由があるのだが、これは読んでもらった方がいいだろう。
ミランガルにはネレディアが乗っているんだが、
"ヤマト&ガミラス連合艦隊" の指揮はなんと! 古代が執るのだ。

映画でのヤマトの指揮ぶりも見事なんだが、
小説版の古代は艦隊戦の采配にも非凡なものを見せる。
ガトランティス艦隊を翻弄してみせる様子は、
「銀河英雄伝説」のヤン・ウェンリーを彷彿とさせる。
(そういえばアニメ版のヤンは、オリジナルの古代を演じていた
 富山敬さんだったなあ・・・)
まあ、ガトランティス(というか雷鳴さん)が基本的に数で押すタイプで
侵攻パターンを読みやすいってこともあるんだけどね。

真田さんが立案する火焔直撃砲への対策も映画版と小説版では異なる。
こちらの方が対策にかかる手間も時間も少なくて済むので
現実的な対応とも言えるが、"映える絵" として見せづらいかな?
映像で見せるか活字で読ませるかの違いもあるのだろうが
これも比べてみると面白い。

最終決戦で交わされるバーガーとネレディアの会話もあるんだけど
内容もシチュエーションもかなり異なる。
映画版は "泣ける名場面" だったが、
小説版では "思わず頬が緩んでしまう名場面" になってる。

 映画版で感動した人には不満を感じる部分かも知れないが
 これはこれで "あり" だと思う。映画版とノベライズ版、
 「一粒で二度美味しい」って思えばいいんじゃないかな。

映画版でも、ネレディアがバーガーに対して
恋愛感情らしきものを抱いていることが示されていたが、
小説版では、より明確に描かれている。
そのあたりも映画とノベライズの違いを楽しめる所だろう。

また、小説版ではガミラス艦隊が数隻生き残る。
私も映画版での被害が甚大すぎると思ってたので、
この展開は個人的にはとても嬉しかった。


映画版と小説版の差が、著者のオリジナル展開なのか、
それとも脚本段階での設定なのかは不明だが
(実際に製作していくうちに、脚本が変更されたり
 シーンが追加or削除されることは、よくあることらしいし)
そのあたりを想像しながら読むのも一興かも知れない。


ああ、でもこういうものを読ませてもらうと、
やっぱり本編のノベライズはもったいなかったなあと思う。

あの2倍のページがあれば、著者ももう少し
のびのびと筆を運ぶことが出来たんだろうになあ・・・


やっぱりノベライズし直しませんか、マッグガーデンさん。


前にも書いたことがあるんだけど、
いっそのこと作家を26人動員して1話ずつノベライズ。
餅は餅屋で、得意そうな分野を書いてもらうなんていいんじゃない?

たとえば「魔女はささやく」を恩田陸とか
たとえば「七色の陽のもとに」は福井晴敏とか。
3話で1巻くらいにして全9巻くらいで出ないかなあ・・
夢だなあ・・・でもお願いしますよ。


最後に余計なことを一つ。

全般的にとても良くできたノベライズだと思う。
でも、ガトランティスの艦艇が新たに登場するたびに
「八連装速射輪胴砲塔×3、二連装速射砲塔×2、
 対空用八連装高射輪胴砲塔×18云々・・・」って
カタログスペックを延々と書き連ねるのは如何なものか。
まあ、こういう描写こそ大好きだ、って人もいるのかも知れんが
私はちょっと鬱陶しかったかなぁ・・・


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機忍兵零牙 [読書・SF]

機忍兵零牙 (ハヤカワ文庫JA)

機忍兵零牙 (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 月村 了衛
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2010/09/22
  • メディア: 文庫



評価:★★★☆

タイトルは「きにんへい れいが」と読みます。

デビュー作「機龍警察」に続く(たぶん)2作目。


いずことも知れぬ異世界、一つの国が滅亡した。
あまたの異次元世界を制覇しようという「無限王朝」。
その尖兵たる "骸魔衆" と、彼らの操る巨大な "機忍獣" によって。
しかし国守の二人の遺児、真名姫と若君・鷹千代は、
炎上する城を脱出、遙か北の国を目指して落ち延びる。

骸魔衆の追撃に、絶体絶命となった二人を救ったのは、
零牙と名乗る手練れの忍び。そして彼の3人の仲間たち。
彼らは、「無限王朝」と戦い続ける伝説の忍び集団<光牙>(こうが)から
遣わされた者たちであった。

亡命の旅をゆく一行の行く手に立ちはだかるは、
骸魔衆の精鋭・"骸魔六機忍" とその頭領・死皇丸(しおうまる)。

骸魔忍群vs<光牙者>、超常の殺戮力を秘めた "機忍法" が激突する・・・


ちょいと古いが、50代以上の方なら1967年から68年にかけて
1年間放映された特撮TVドラマ「仮面の忍者 赤影」をご存じだろう。

冒頭、骸魔衆に操られた巨大怪獣が街を破壊するシーンを読んで
真っ先に思い浮かんだのがこのイメージだった。

そして、骸魔六機忍と彼らの使う機忍法は、
山田風太郎の忍法帖シリーズだろう。

登場する六機忍のネーミングも
黒薙怜門(くろなぎ・れいもん)、濡髪絵蓮(ぬれがみ・えれん)、
帷虹之助(とばり・にじのすけ)、魔妖女(まようじょ)とかもう・・・

全体の雰囲気は東映特撮か・・・
映画「宇宙からのメッセージ」(これも古い)
もうちょい後なら「里見八犬伝」(これも古いなあ)、
もっと言えば "戦隊もの" の雰囲気もある。


文庫で350ページほどだが、絢爛な世界描写、奇想天外な "機忍法"、
そして、宿命のライバルである二人、零牙と怜門の対決を頂点とする
熱く哀しい人間ドラマをも惜しみなく詰め込んだつくり。

「機龍警察」シリーズで絶賛ブレイク中の人だけど、
この1作だけでも充分にその理由は理解できるだろう。

ただ、かな~り "濃い" 作品だけに、好き嫌いは分かれるかも知れない。
私はこういうの大好きだけどね。

この作品で完結はしてるんだけど、その気になれば続きが作れそう。
今は「機龍警察」シリーズとかで忙しいのかも知れないが、
いつか "彼ら/彼女らのその後" が読みたいなぁ。


最後にちょっとネタバレっぽいことを書く。

戦隊ものは5人なのに、出てくる<光牙>は4人しかいないじゃないか?
大丈夫、ちゃんと "追加戦士" が登場して5人になります(笑)。

この、"5人目誕生" のエピソードがまた泣かせるんだなぁ・・・


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「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」感想・・・のようなもの(1) [アニメーション]

※ネタバレ全開です。未見の方はご注意ください。

○ストーリー編・その1

これからしばらく、ストーリーを追いながらだらだらと雑感を綴ります。
手元に円盤があるわけではないので、時系列が違ってたり
内容に間違いがあるかも知れないが、そこはご容赦を。


■斎藤vs土方

シュメールの粘土板の意味深な文章に続き、冒頭は月面から。
必死のSOSを発信する全滅寸前の空間騎兵隊。
ここで皆さん待望の(?)斉藤始登場! 原典通り熱い男のようです。

隊長は桐生一佐。御影さんのお父様ですね。中の人は森功至さん。
私らの世代では何と言っても「科学忍者隊ガッチャマン」の大鷲の健。
それから「宇宙の騎士テッカマン」の南丈二。
39年の時を超えて、本当に「宇宙の騎士」になってしまいましたねえ。

そんな彼らが見つけたのは、地球を発進したヤマト。
つまりここは本編第3話。ヤマトを見送ったあとのキリシマで、
こんなドラマがあったんですね。
土方と斉藤の対面も旧作ファンには感無量。


■葉加瀬太郎版「宇宙戦艦ヤマト」

発表があったときはちょいと違和感があったんだけど
実際にスクリーンで見てみると、かなり印象が変わった。
映像はTVシリーズのダイジェストに、「星巡る方舟」関連の
キャラの台詞が重なる。この台詞を聞かせるのが目的ならば、
むしろ歌は無いほうがすっきりまとまると感じた。
なおかつ本編のおさらいも兼ねていて、素晴らしい出来。
気がつけば、いつの間にか目がウルウル状態に。
OPだけでこんなに感動できるなんて・・・そんな自分が大好きだ(笑)。


■火焔直撃砲vsゼルグード

バラン星から逃げ出したゼルグートII世が登場。
しかし今作ではガトランティスの餌食に。
ヤマトの主砲ですら弾き返せるセルグート級の正面装甲を
いともたやすく撃ち抜いてみせる火焔直撃砲、恐るべし。
このときのBGMがすごくいい。サントラ盤早く出ろ~とか思ってたら
ランティスから発売中止とかもう何が何だか。
もう日本コロムビアさんだけが頼りです。

冒頭公開分9分はここまで。
私は事前に見なかったけど、観た人はもう矢も盾もたまらず
劇場へ走った? それともオンライン無料試写へ行った?


■生き残りランベア

一方、七色星団から辛くも生き延び、脱出したランベア。
何と甲板には重爆ガルントの姿が。バーレンたち御老体軍団もご存命。
艦内は高齢の負傷兵であふれてる。伝令は少年兵。
まさに老人と子供の艦(ふね)。

生き残り最上位士官のバーガーは艦長代理に。
意外なところで、本編では聞けなかった「艦長代理」が聞けたよ。

そこへ接触してくる警務艦隊。指揮官はネレディア・リッケ大佐。
ヤマト史上初の女性艦長ですね。
バーガーとは同期だとのことで "ネレディ" って呼ばれてる。
なかなか有能そうな美人さん。熟女キャラは大好物だー。

ヤマトへの停戦命令を拒否するバーガー。まあ当然だろうねえ。
そうこうしているうちに謎の歌声が聞こえ、
ランベアと警務艦隊は "不思議時空(笑)" へ。


■ヤマト撮影会

イスカンダルでコスモリバースシステムを受領、
地球への帰路についたヤマトの艦内はリラックスムード。

相原の交代要員の市川純が初登場。
そばかす/三つ編み/お下げという、オジサン受け要素の詰め合わせ(笑)。
相原くん、悪いことは言わん。この子で手を打っておけ。
2199世界では、藤堂長官の孫娘に出会える保証はどこにもないんだぞ。
ちなみにCVは藤田咲。「初音ミク」の人ですね。
最近は「アルペジオ」のヒュウガさんで聞いたなあ。

玲ちゃんは相変わらずお兄さん&古代LOVE?
そこへ通りかかる航海長は一目で状況を把握。
そして始まる撮影会。でも、何でカメラ持ち歩いてるんだ?

撮影会場は展望室へと移り、雪も参加。
古代が雪に手の甲をつねられたツーショットもここで伏線回収。
さすがに「パパとママの・・・」はなかったが。
山本は雪の前では相変わらずの仏頂面。
うーん、玲ちゃんには幸せになってほしいんだが、篠原じゃダメなん?


■ヤマトvs雷鳴

そこへ現れたガトランティスのデスバテーター編隊。
南部が三式弾で迎撃。対空にも使えるんだね。
古代も真田さんもいなかったので当然の対応だろう。

攻撃したのは "疾風" のイスラ・パラカス。
CVは田中正彦さん。この人の声を初めて聞いたのは
「聖戦士ダンバイン」のショット・ウェポンだったか。

やがて本隊のお出まし。指揮官は "雷鳴" のゴラン・ダガーム
もしご存命だったら郷里大輔さんあたりが演じそうなキャラ。
ちょっと安彦良和デザインっぽかったりするし。
CVは大友龍三郎さん。ベテランですね。

ヤマトへ通信で呼びかけるけど、
市川さんが即座にガトランティス語って分かるあたり、
ガミラスorイスカンダルから情報をもらってたんだろうねえ。

ヤマトにとってはガトランティスは初見の相手。
「ファーストコンタクト・・・」
このとき島と山崎のアップが写るのは本編での経緯があるからだね。
二人とも "異星人との初接触" には悪いイメージしかないから・・・

ダガームは、どうやら波動砲を手に入れたいらしい。
「即刻、船を明け渡すべし!」「断る!」古代は即答する。
そりゃそうだ。ヤマトそのものが地球を救うCRSなんだから。

敵対する意思も戦うつもりもないと訴える古代。
全く歯牙にもかけないダガーム。「人は見かけじゃない」って言うが
さすがにあの外見では誰でも無理だと思うだろう。
むしろ分かりやすいくらいの明快な(笑)悪役で、
単発エピソードの "敵" としてはちょうどいい案配。

雷鳴さんの返事は「笑止!」 ガトランの方々は
漢字熟語が好きみたいですね。「怒髪衝天」とか「天佑神助」とか。
この後に出てくるサーベラーさんも「国体護持」とか「覇道完遂」とか
のたまうしねぇ。教養があるんだか無いんだかよく分からん人々。

・・・とまあこんな感じで、だらだら&まったりと続きます。以下次号。
まだロードショー中なので、続きはゆっくりペースでupします。
いちおうストーリー編は全5回の予定。


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「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」鑑賞記 Part.3 [アニメーション]


※本編のネタバレはありません。たぶん(笑)。


本日、「星巡る方舟」3回目の鑑賞。

先週、2回目の鑑賞を終えた後にかみさんと
「次はどうしようか」って話した。

「映画はまた観たいんだけど、今日行ったあそこはもう行かない」
「なぜ?」
「だって空調がとんでもなく寒いんだもん」
「ああ、そうだったね」

たしかに足下が寒々としてて、途中からかみさんは
私の上着を足に掛けてたくらいだからね。
私は寒がりではない(むしろ暑がり)のだけれど、
その私が寒いと思ったんだから
寒がりのかみさんにはかなり応えたんだろう。

「やっぱりいつものあそこがいいな」
「柏の葉かあ」

というわけで、3回目の鑑賞の場所はお馴染みの "古巣(笑)" となった。


家で早めの昼食を済ませ、車で出発。
上映開始時間には十分間に合うように出たはずなんだが
家を出て早々、カーナビ画面に "渋滞" 表示が。

チョイ不安になりながら運転してた。
確かに車の流れは悪いな~とは思ったが
幸い大きな渋滞はなく、無事に到着。

館内は子供連れがたくさん。そうだね、今日は "妖怪の日" だったねぇ。

チケットを発券して戻ってみたらかみさんがいない。
あれ? と思ったら売店にいたよ。しっかりグッズをチェックしてた。
「やっぱりメガネケース無いわねぇ」
「そうかあ」

 家に帰った後でチェックしたら、
 YAMATO CREWのネットショップでも買えない状態だったので
 もともと品切れなのかも知れないね。

そうこうしているうちに開場時間。
SECRET FILE 03 もしっかり GET。

20141220.jpg

ハコは前回と比べてかなり小さくなってしまったけど、
先週の場所より客の入りはいい。半分以上は埋まってそう。
やっぱ休みが近いからかね?

「寒さ対策は大丈夫?」
「実は上着の下はスキーに行っても大丈夫なくらい着込んでるの。
 背中にはカイロも貼ってるあるし、もうカンペキ!」

やがて上映開始。


先週から「感想・・・のようなもの」を書き始めて
下書きがかなりたまってきた。

いま、"ストーリーを追いながら思ったことをだらだら書く"、
って作業をしてるんだけど、円盤が手元にないもので
記憶に頼って書くしかない。
ところがその記憶がねえ・・・物忘れの激しいお年頃(笑)なもんで

せっかく今日また映画を見に来たんだから
抜けてる部分の補完をしなければ・・・
って使命感でいっぱいだったんだが、いざ始まってみるともうダメ。
ひたすらスクリーンに圧倒されてしまって、気がついたら
平原綾香さんの歌が流れていた。

ああ・・・面白かったんだけど、まだ観足りないなあ・・・


上映が終わって席を立とうとした時、近くの通路にいた男性が
こちらの方を見て何やら挨拶しながら去って行かれたようで。
私はうっかりしてたんだが、かみさんが先に気づいて
「ねえ、あなたの知り合いじゃないの?」
「え? あれ、私に?」
「もう・・・ホントに鈍いんだから」

・・・ひょっとして "あの人" だったのでしょうか?
だとしたら失礼なことをいたしました。スミマセン。m(_ _)m。

「失敗したわぁ・・・上着はジャージだった。
 もっといいもの着てくれば良かったわあ・・・」
「そうだね・・・ところで、寒さは大丈夫だった?」
「うーん、最初の30分くらいはいい感じだったんだけど
 途中から暑くなってきて、最後の方は汗かいちゃった」
なかなか空調対策は難しいようで。


帰りは行きに輪をかけた大渋滞。
例によって車の中で四方山話。

「バーガーの声、すごくよかった」
「諏訪部さんだね。人気のイケメン声優らしいよ。
 40代初めで、旧作の最後の方はリアルタイムで観てたらしいし」
「そしたらきっと感慨深いんでしょうねぇ」
「そうだね」

「火焔直撃砲って、ガトランティスの捕虜になった
 ガミラス人が作ったんでしょ?」
「空間転送の部分はね。ガトランティスは
 科学者は奴隷にしちゃうみたいだから」
「だったら真田さんなんかが捕虜になっちゃったらたいへんよね」
「そうだねえ。ガミラスなんかあっという間に征服されちゃうかも」

「それにしちゃ真田さんの出番少なかったわよねえ。
 古代なんかいいからもっと真田さんを出せ、って思った」
「いいじゃん今回は古代が主役なんだから。
 雪も出番そんなに多くなかったんだし」
「雪だってどうでもいいのよねえ。」
「またそんな日本中のヤマトファンを敵に回すようなことを・・・」

「雪の、あのおしりの線がぴっちり分かる艦内の制服もダメよねえ」
「え? だってあれは40年前からのオリジナルのまんまじゃん」
「女性の制服だって男性と同じでいいじゃない」
「いや、そしたらヤマトじゃなくなっちゃんうんだな、これが」
「どーいう意味よ? じゃ、何がヤマトなの?」
「いや、その・・・それは・・・(゜_゜;)」

「だいたい桐生って子が下着姿で歩き回るのもおかしいわよ。
 そんな必要ないじゃない」
「いや、あれはその手の需要があるからで・・・」
「需要って何よ?」
「えー、それは・・・その・・・(ノ><)ノ」

(以下略)


とにかく第3回目の鑑賞も無事(?)終了。

「SECRET FILE って今週で終わりなんでしょ。来週は無いの?」
「実は、4週目からは "カットフィルム" がもらえるんだなあ」
「何それ?」
「映画の中のシーンをフィルムにして配るらしいよ」
「へー」
「しかも数量限定で、無くなり次第終了だって」
「欲しければ早く見に来い、ってわけね。いつから配るの」
「えっと、27日からだね」
「仕方がない。年末にまた行くかぁ」
「おお! \(^_^)/」


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「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」感想・・・のようなもの 序章 [アニメーション]


※一部ネタバレあり。未見の方はご注意ください。

■完全新作劇場映画

2013年9月。
ヤマト2199のTV放送の最終回のラストにおける、まさかの告知。

この作品が製作されると発表されたとき、
嬉しさは当然あったんだけど、不安もあった。
何せ全く情報がなかったからね。

いったいどんな話になるのか?
完全新作とあるけど、本編の補完なのか?
番外編なのか? はたまた続編なのか?


■「新たなる旅立ち」?

年が明けて5月頃だったか。新しい情報が解禁になった。

・イスカンダルからの帰路の話であること。
・本編の24話と25話の間に位置する話であること。
・新たな敵としてガトランティスが登場すること。

このときも不安は消えなかった。
というより、新しい不安が生じたと言った方が正しいか。

イスカンダルからの帰路じゃ波動砲が使えないじゃないか?
そんな状態でガトランティスと戦って勝てるのか?

さすがに白色彗星は登場しないと思ってたし、
少数の先遣部隊が相手になるんだろうなとは思ったけど
それでも、艦隊相手に波動砲が使えないヤマト単艦じゃ
いかにも分が悪そうじゃないか・・・

 真田さんが何とかして一発くらい撃てるようにするのかなあ・・・
 なんてことを思ったりもした。

ところが、次に公開されたキービジュアルが衝撃的だった。
ヤマトがガミラスの戦闘空母(しかも艦体色は赤)と隊列を組んでいる!
この構図を見たら、旧作のファンなら思い出す作品がある。
そう・・・「新たなる旅立ち」である。

 デスラー率いるガミラス残存艦隊とヤマトが
 共通の敵となる暗黒星団帝国の艦隊と戦う。
 そのときのデスラーの座乗艦が赤い戦闘空母だった。

つまり対ガトラン戦においてヤマトとガミラスが共闘するのだろう。
もちろん、「新たなるー」とはシチュエーションがまるで違うけど。

2199のデスラーは、この時点では宇宙をさすらいながら
ゲール君との合流を図っているところだろうし・・・


■バーガー再登場!

そして、最後に公開されたポスタービジュアル。
そこには七色星団で雲海に沈んだはずのバーガーの姿が!

ということは、ヤマトと共闘するのはバーガーの役回りになりそうだ。
でも、バーガーはヤマトとの戦いで上官であるドメルやハイデルン、
戦友であるゲットーやクライツェを失っている。
そう簡単に味方になることはないだろうなあ・・・

そのへんがスタッフの腕の振るい所なんだろう、とも思った。


■私の思い

さて、「星巡る方舟」の内容について、
全くと言っていいほど情報が無かった今年の1月26日。

この日、私はブログに
『"古代進" と "キャプテン・カーク" と「ヤマト新作」』
という記事を書いている。

以下に、その時の記事の一部を引用してみよう。

ハリウッドで "リブート" された「スター・トレック」と
日本で "リメイク" された「ヤマト2199」における
カークと古代についての雑感を記し、
最後にヤマト新作映画への期待を込めて、こう結んでいる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「2199」に続編は必要ない、って
このブログのあちこちで書いてる私だが、
不満をひとつだけあげるとすれば、やはり古代の扱いだと思う。

(中略)

そんな "いささか残念" な古代くんに復権の機会はあるのだろうか。

(中略)

「2199」古代は、最後までヤマトにおける戦術長という一士官に過ぎず、
戦士としての活躍は描かれたが、それ以上のものではなかった。
(ユキとの恋愛要素は旧作以上に描かれたが)
つまり指揮官としては描写は全くといっていいほど皆無。

しかしこれは見方を変えれば、古代というキャラには
まだまだ "余白" がたくさん残されているとも言える。
指揮官・古代としての成長はこれから、のはずなのだ。

(中略)

古代が "指揮官へと踏み出す一歩" を、
"未来のヤマト艦長としての器の片鱗" を、見せていただきたい。

もっと言うならば、
それさえ実現すれば、私は充分に満足して映画館を出られるだろうし、
それが "私にとっての「2199」の完結" になるだろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


■願いは叶った

既に「星巡る方舟」をご覧になった方ならおわかりだろう。
この映画は、上に記した私の願いを十二分に叶えてくれた。

"未来のヤマト艦長としての器の片鱗" を存分に示してくれた古代。
それに加えて、
"怨讐の念" を超えて、未来へと踏み出すことを選択したバーガー。

私が「2199」に求めていながら本編では得られなかったもの、
そして、それ以上のものを見せてくれた。

2年9ヶ月前に、私は、いや私たちは、
新生ヤマトと共に遙か16万8000光年の彼方、
"希望の星" イスカンダルへと旅立った。

そしてその旅はここにめでたく "完結" した。
そう思えた映画だった。

次回からこの作品についていろいろ書いていく。
私のことなので、例によって長いだけでまとまりのない
駄文の羅列になるのは目に見えているのだが
時間に余裕がおありなら、しばしお付き合い願いたい。


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