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SF作家 山本弘さん ご逝去 [日々の生活と雑感]



 去る3月29日、SF作家の山本弘さんがお亡くなりになりました。享年68。
 作家として小説を書かれていたのはもちろん、漫画原作やアンソロジー編集、ゲームデザイナーとして幅広く活躍しておられました。

 なかでもオカルトや疑似科学、陰謀論などを扱った、いわゆる「トンデモ本」を研究する「と学会」初代会長を務めていたのが印象に残ります。
 その手の本を正面切って大真面目に批判するのではなく、軽快に笑い飛ばしてしまおうという「トンデモ本の世界」シリーズは、一時期私の愛読書でした。


 SF作家としても多くの傑作を残されました。私にとってのベスト3を挙げるなら、『アイの物語』、『MM9』シリーズ、『地球移動作戦』。次点で『プロジェクトぴあの』かな。

『アイの物語』は、アイザック・アシモフとは異なったアプローチで人類とロボットの関わりを描いた連作短編集で、その中の一編「詩音が来た日」は、涙腺が崩壊してしまう感動作。

『MM9』シリーズは、「怪獣」が実在し、"自然災害" 化している世界での、人間たちの戦いを描いた連作集。特に第3作『MM9 -destruction-』では、ゴ○ラ(を模した怪獣)とガ○ラ(を模した怪獣)がタッグを組み、それにウ○ト○マン(を模した生命体)が加わって、侵略者が差し向ける宇宙怪獣軍団を迎え撃つという、特撮ファンなら鼻血を流して狂喜乱舞するようなドリームマッチが展開する。

『地球移動作戦』は、往年の東宝特撮SF映画の傑作『妖星ゴラス』を未来世界に置き換え、ハードSFとしてリメイクしたもの。
『プロジェクトぴあの』は、この作品で地球を動かす方法として登場する超光速粒子タキオンを用いた推進システム ”ピアノ・ドライブ” を開発した天才科学者・結城ぴあのの少女時代の物語。

短編にも傑作はあるけど、ピカイチは「奥歯のスイッチを入れろ」(『シュレディンガーのチョコパフェ』収録)だね。「600万ドルの男」と「エイトマン」と「サイボーグ009」を合わせたような作品。「誰がために」(1979年のアニメ『サイボーグ009』主題歌)を脳内BGMにして読むと、これも泣ける泣ける。


 6年前に脳梗塞を患い、リハビリをされていたのは知っていましたが、まさかこうなるとは。私と3歳しか違わない。あまりにも若すぎるとしか云えない。

 私も還暦を迎えたあたりから、同世代の友人・知人の訃報を聞くようになったけど、これが「トシをとる」ってことなんだね。哀しいけれど。

山本弘さん、いままで多くの作品で楽しませてくれてありがとうございました。
合掌。


タグ:SF
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かみさんと『ゴジラ-1.0』 [日々の生活と雑感]



 去る4月1日、かみさんと『ゴジラ-1.0』を観てきた。


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 実は11月3日の公開以来、かみさんに「ゴジラ観に行こうよ」って何回か誘ってたんだけど、そのたびに「えー、ゴジラぁ?」とか「なんか疲れそうだから」とかいろいろ言って、一緒に行ってくれなかったんだよね。

 かみさんは60歳で定年退職した後、再雇用されて働いてきたんだけど、ついに昨年度いっぱいでそれも辞めることを決意、3月は残務整理と引き継ぎのためにけっこう忙しそうだった。
 ところがあと数日で終わり、という段階になって私にA4用紙で35枚ほどの紙の資料を見せて、「これ、電子データにできる?」って聞かれた。なんだか間際になって上司から無茶振りされたらしい。
 みたところ罫線でできた表のデータだったので、スキャナで読み込んでOCRにかけ、Excelデータに落としてかみさんに渡したらえらく感謝感激された。

 そのお礼というわけか知らないが、4月1日の朝になって突然「ゴジラ、観に行ってあげるよ」って言い出した。まあ動機はどうあれ、一緒に行ってくれるのは嬉しかったので、急遽ネットでチケットを購入した。

 実はかみさんはNHKの朝ドラ『らんまん』をずっと観てたので、主役コンビ(神木隆之介&浜辺美波)にも思い入れがあったみたい。それも観に行く理由にはなったのだろう。

 思えば平日の4月1日に映画館へ行くなんて、ついぞなかったこと。働いていたときは、4月1日は新年度の始まりの日で、目が回るほど忙しいのが常だったから。
 かみさんも「4月1日に映画を観るなんて、信じられない」って言ってた。

 映画館へ行ってみたら、平日だけどけっこう人が入ってる。アカデミー賞視覚効果賞受賞はダテじゃないね。春休みのせいか、意外と若い人が多かった印象。

 肝心のかみさんの映画評だが、観る前は「途中で寝ちゃうかも」とか言ってたけど終わってみると「寝ずに最後まで観られたよ」。
 さらに「神木くんがよかった」とか「浜辺美波があんまり可愛いんでビックリした」とか「艦長さん(堀田辰雄役:田中美央さん)と佐々木蔵之介(秋津艇長役)がスゴい良かった」とか悪くない感触。
 とくに田中美央さんには感心したようで「あんな俳優さん、いたんだねぇ」ってわたしとほぼ同じ感想。

 というわけで、夫婦揃ってリタイアとなった記念すべき第一日目は、『ゴジラー1.0』で始まった。


 二日め以降について書くと、かみさんはいま家の中の大掃除に励んでる。共働きだとなかなか家の中のことに手が回らなかったので。
 私も断捨離を兼ねて、溜まったものの整理に入ってる。ついでに部屋の模様替えもしたいと考えている。
 特に、リビングの液晶テレビは2010年の末に買ったものだから、実質的には13年ちょっと使ってる。ネットで調べたら液晶テレビの寿命は10年くらいってあったから、これも買い換えないと。

 これからは ”夫婦揃って毎日が日曜日” なわけで、結婚生活ウン十年めにして未体験の世界へ突入だ(笑)。
 とりあえず今までできなかったことや、これからやってみたいこと、行ってみたいところ、観にいきたいものとかをあれこれ数え上げ、それをぼちぼちとこなしていこうと思ってる。


タグ:国内映画
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2024年 新年のご挨拶 & 近況報告 [日々の生活と雑感]



 皆様、あけましておめでとうございます。m(_ _)m

 さて、私は結婚と同時に親元を離れ、今住んでいる街に引っ越してきました。それから30年あまり。実家にはたまに帰るのですが、そのたびに近所の様子が少しずつ変わっていることに気づかされます。

 そのへんのことは何回かこのブログでも書きました。小学校の頃に通っていた駄菓子屋が更地になっていたり、逆に空き地だったところにマンションが建っていたり、最寄り駅の近くにでっかいビルが建ったりと、故郷も様変わりしてきました。

 実家から徒歩数分のところにあった個人経営の書店が数年前に廃業した、というのもどこかで書いた気がするのですが、昨年暮れに帰省したら、その書店の建物自体が解体されて更地になり、既に何かの工事が始まっておりました。

 中学生の頃から通った本屋さんで、創元推理文庫の最初の一冊を買ったのも、角川文庫の『犬神家の一族』(横溝正史)を買ったのもそこでした。高校時代、土曜の昼過ぎにそこで『女王蜂』(同)を買って読み始めたら止まらなくなって、夕食前までに一気読みしてしまったのもいい思い出です。

 大学生になって以降は、隣の市の大型書店を利用するようになって、地元のその書店からはすっかり足が遠のいてしまったのですが、私の読書人生の初期を伴走してくれた思い出の店が ”完全消滅” したのは、やはり寂しいものです。


 私個人についてちょっと近況を書くと、残念ながら昨年はいろいろ医者の世話になった年でした。

 一昨年の秋の人間ドックで不具合が見つかり、昨年はじめに治療を受け、その後も経過観察で病院通いをしています。さらにそれとは別件で、夏には大腸ポリープを切除しました。故郷の風景同様、私の体も変化(老化)していってるのでしょう。
 幸いにして今は特段の支障もなく、とりあえず無事に過ごしています。

 それに加えて、私の母も持病で6週間おきに病院へ通院していて、毎回その送り迎えをしています。
 というわけで、なんだかしょっちゅう医者に通っていたような一年間でした。


 昨年3月末には全ての仕事からリタイアして年金生活者になりました。まあ人間ドックの結果が出る前から辞めることは決めていましたから、これは病気が理由ではないんですけどね。

 かみさんを仕事に送り出した後、家事の合間に読書に勤しみ、たまに映画を見に行ったりと、のんびりと生きてます。しかしこれも健康であればこそ。
 贅沢をしなければ何とか暮らしていけるのはありがたいことですが、一日でも長く人生を楽しんでいきたいものだと思います。
 皆様も、『体だけは大事にしてください』(by 初代林家三平)。

 2006年に始めたこのブログも18年目。相変わらず駄文の山ですが、皆様が覗きに来ていただけているおかげで、何とか続けていられます。
 開始の頃と比べて、飲む酒の量は減りました(休肝日もつくりましたw)が、相変わらず真夜中に酔っ払った頭でブログの編集をしています。

 今年も、MIDNIGHT DRINKER をよろしくお願いします。m(_ _)m


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SF作家・豊田有恒さん、ご逝去 [日々の生活と雑感]



Yahoo!ニュースでSF作家・豊田有恒さんの訃報が伝えられました。
享年85歳とのこと。

記事から引用します。***************************************

 豊田有恒さんは1962年、「火星で最後の……」(※1)でSF作家デビュー。「日本SF作家第一世代」(※2)としてSF黎明期をけん引し、「モンゴルの残光」「ヤマトタケル」シリーズ、「異次元神話」「タイムスリップ大戦争」など多くの作品を残した。アニメ脚本家としても高く評価され、平井和正原作の「エイトマン」で脚本家デビューすると、手塚治虫の「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」など名作のシナリオを手がけた(※3)。人気アニメ「宇宙戦艦ヤマトシリーズ」では原案、設定にも携わった(※4)。

引用ここまで*********************************************

ちょっと注釈を入れると
※1:第2回ハヤカワ・SFコンテストの佳作に入賞
※2:同世代の作家には小松左京・星新一・筒井康隆・光瀬龍・平井和正・眉村卓など
※3:他の参加作品に「宇宙少年ソラン」「スーパージェッター」「冒険ガボテン島」など
※4『「宇宙戦艦ヤマト」の真実――いかに誕生し、進化したか(祥伝社新書、2017年10月)』で詳細を語っている

 「冒険ガボテン島」を最後にアニメ脚本を離れて作家専業になり、多くの作品を産み出されてきました。

   私が豊田有恒さんの名を知ったのは、中学時代に読んだ「SF教室」(筒井康隆・編著、1971年・ポプラブックス)。子供向けのSF入門書兼読書ガイドであるこの本で、SF作家の一人として豊田有恒さんの名もありました。

 そして本格的にSFにハマるきっかけになったのは、もちろんTVアニメ『宇宙戦艦ヤマト』(1974年)でした。
 ここから数年は、私の読書の大半はSFが占めるようになりました。『ヤマト』に「SF設定」として参加されていた豊田さんの著作ももちろん貪るように読んだものです。

 ちなみに豊田さんも松本零士さんも1938年生まれなので、1974年には36歳。若かったんですねぇ。

 ハヤカワ文庫から出ていた作品は全て読みましたし、その後のSF作品もほとんど読んでいました。
 ヴィンス・エベレットを主人公としたタイムパトロール・シリーズ、日本神話の世界を舞台にしたヤマトタケル・シリーズなんか夢中になって読んだものです。
 特にヤマトタケル・シリーズは高千穂遙の『美獣』や栗本薫の『グインサーガ』より前でしたから、本格的なヒロイック・ファンタジー・シリーズとしてはたぶん日本初だったんじゃないかなぁ。
 作家活動の後半で歴史小説が主体になってしまってからは、足が遠のいてしまいましたが・・・


 数多い作品の中で、私がいちばん印象に残っているのは『地球の汚名』(1970年)です。たぶん、豊田さんの作品で一番最初か二番目くらいに読んだと記憶してます。『宇宙戦艦ヤマト』と同じく、星間戦争を扱った長編スペースオペラでもあったのも大きいでしょう。
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 もともとは「忠臣蔵」の物語を未来世界に置き換えたパロディとして考えていたものが、書いているうちにだんだん内容がシリアスになっていってしまった、って「あとがき」にあったのを覚えています。

 いまでもだいたいのストーリーは頭の中に残ってたりします。
 「幕府」を星間連盟、「赤穂」を地球に置き換えて、「吉良家」は地球と敵対する異星人ザミーン。
 「勅使」ならぬ星間連盟からの使節を迎えた地球だが、使節はザミーンの陰謀で暗殺され、地球は ”星間連盟への反逆者” の汚名を着せられてしまう。
 地球盟主(浅野内匠頭に相当)は処刑され、地球は星間連盟の管理下に置かれてしまう(進駐してくるのはザミーン軍)。しかし主人公たち一部の軍人(赤穂浪士に相当)は地球を脱出して太陽系内に潜伏、やがて宇宙艦隊を組織してザミーンの星系に侵攻、敵本星において陰謀の首魁を暴き、星間連盟に対して地球が無実である証しを立てる、というものです。
 豊田さんの作品の中では主流ではない作風なのですが、私にとっては忘れがたい傑作です。

 後に本作の設定の一部が映画『ヤマトよ永遠に』に流用されたそうです。ストーリー序盤で地球が敵の異星人に占領されてしまうところとか、小惑星帯に戦力が秘匿されていたところとか、太陽系を脱出した艦隊が敵本星を目指すところとか、でしょうね。

 幼少期に浴びるように観ていたTVアニメを脚本家として支え、私をオタク人生に引きずり込んだ(笑)『宇宙戦艦ヤマト』にも参加し、多くのSF小説で楽しませてくれた豊田有恒さんには感謝しかありません。

 最近、昭和の頃から活躍されていた俳優さんや声優さん、作家さんの訃報を耳にすることが増えました。淋しいことですがこれも時の流れ、なのでしょうね。

 ご冥福をお祈りします。
 合掌。


タグ:SF
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YAMATO meets Classics 宮川泰×羽田健太郎 二人の宇宙戦艦ヤマト [日々の生活と雑感]


 11/5(日)に開かれた「YAMATO meets Classics 宮川泰×羽田健太郎 二人の宇宙戦艦ヤマト」コンサートへ、かみさんと2人で行って参りました。
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 会場は東京オペラシティ・コンサートホール。2021年7月4日(日)の「“宇宙戦艦ヤマト祭り” 《YAMATO & VILLAINS!!》」以来なので、2年4ヶ月ぶりということになります。

 場所は新宿から一つ隣の初台駅の駅前。新宿駅の中を歩いてJRから京王新線の駅まで行くのですが、これがけっこう距離がある。前回の記憶も当てにならず、案内掲示を一生懸命に見ながら移動し、無事に乗り換えられて到着しました。

 昼公演(12:30開演)と夜公演(17:00開演)があったのですが、参加したのは昼公演のほう。私は完全リタイアのプー太郎なのですが、かみさんはまだフルタイムで働いていて、翌日の月曜は朝から勤務。なので夜公演は見送りました。

 到着は11:50頃。すでにたくさんのお客さんがいて、年配の方が多いのは毎度のことなのですが、今回は中高生くらいのお子さんを含む家族連れが多かった印象です。
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 そんなこんなで12:00になり、入場開始。私たちの席は1階で、後ろから1/3くらいの位置でしたかね。

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 ↑この景色も懐かしい。


 コンサートの内容について簡単に記します。

 前半は、指揮担当の宮川彬良さんとヴァイオリン担当の篠﨑史紀さんのトークショーから始まりました。「篠﨑史紀? 誰?」って最初は思ったのですが、話を聞いているうちに分かりました。
 YouTubeで「ウルトラセブン N響」って検索すると出てくる動画に登場してます。N響が「ウルトラセブン」をテーマに演奏会をした時に、コンサートマスターを務めていた方ですね。

 故・松本零士さんと同郷ということで、篠﨑さんの小学校の同級生はみんな「ヤマト」を観ていたとか。「ウルトラセブン」「仮面ライダー」「サンダーバード」と ”昭和ヒーロー” の話題が続き、彬良さんのピアノと合わせて二人で「ウルトラマン」「ウルトラセブン」を演奏したり、彬良さんのお嬢さんの宮川知子さんも加わって「サンダーバードのテーマ」を演奏したり。
 あ、「イスカンダルのテーマ」もありましたね。このメロディは今日のコンサートで3回出てくるとのこと。1回目はこれで、あと2回は・・・これは説明不要ですね。

 たぶんこれはコンサートの前振りみたいなもので、観客をリラックスさせ、同時に今日の二人のソリストの紹介も兼ねていたのでしょう。

 トークショー自体は15分くらいかな。面白かったけど、話の流れ的にはけっこうグダグダでしたかね(笑)。

 そしていよいよ東京フィルハーモニー交響楽団の皆さんが入場し、演奏開始です。


 前半は 作曲:宮川泰 による「組曲 宇宙戦艦ヤマト」

I.序曲
II.宇宙戦艦ヤマト
 「無限に広がる大宇宙」のテーマから始まる、交響組曲版の序曲。スキャットは林美智子さん。パンフの経歴がとんでもなくスゴいオペラ歌手の人。
 そして「宇宙戦艦ヤマトのテーマ」へと続きます。もうこのメロディーを聴いただけで、ああ、魂が震える。涙腺が緩んでいく・・・(T_T)。
 この曲を初めて聴いてから、もう49年も経つんですねぇ・・・
 ああ、何もかも皆懐かしい。

III.イスカンダル
IV.出撃
 交響組曲版でお馴染みのアレンジですね。「イスカンダル」も「出撃」も、アニメの情景が目に浮かびます。

V.大いなる愛
 映画「さらば宇宙戦艦ヤマト」での終曲でした。この曲にはいろいろ複雑な思いを抱いたものです。改めてここでは書きませんが、このブログの過去記事を読んだ方なら分かると思います。
 でも「2202」を経た今は、「ヤマトより愛をこめて」と共に、かなり穏やかな気持ちで聴くことができるようになりました。そういう意味ではリメイク版に感謝ですね。

 ここまでの5曲、普通に演奏したら20分以上かかるかと思ったのですが、私の時計で見たら15分ちょっとくらいかな。どれも短めに編曲してあるみたいです。


 そして後半。

 作曲:羽田健太郎 テーマ・モチーフ:宮川泰・羽田健太郎 の
 「交響曲 宇宙戦艦ヤマト」。
 ヴァイオリンは篠﨑史紀さん、ピアノは宮川知子さん。
 知子さんもまた、パンフの経歴がとんでもなくスゴい。宮川家恐るべし(笑)。

 ただ正直なところ、この「交響曲」は宮川泰さんの交響組曲や各種BGM集と比べると、とっつきにくい曲であるように感じます。
 クラシックとしての完成度は高いのかもしれないけど、同時に敷居も高くなってるような気も。まあ、これは素人の印象なので、耳が肥えた人にはまた異なる感想もあるかと思うのですが。
 しかも、演奏時間も1時間近い。途中で寝てしまうんじゃないかなぁと心配でした(おいおい)。

 でも、フタを開けたら意外と大丈夫でした。やっぱりナマのオーケストラの迫力は半端ない。思っていたよりはるかに楽しめたのは嬉しい誤算(?)でした。


 そしてアンコールは「真っ赤なスカーフ 交響組曲版」のコンサート・バージンかな。またしても目から汗が流れ出した(T_T)。
 もうこのメロディーを聴いただけで、ああ、魂が・・・(以下略)。


 ヤマトのコンサートも、思えばかなり参加してきました。吹奏楽メインのものもあって、これも嫌いじゃないけれど(ちなみにかみさんは吹奏楽が大好きみたいです)、やはり弦楽器の音色は素晴らしく、何物にも代えがたいものがあります。あと何回、こういうコンサートが聴けるのかは分かりませんが、できる限り参加したいものだとの思いを強くして、会場を後にしました。


 最後にちょっと余計なことを。
 会場に、ヤマトの艦内服のコスチュームを着た人がいました。胸に何かを抱えてるので、何かな?と思ったら、故・松本零士氏の写真のようです。
(あとでネット検索したら、その人のものと思われる画像がX(旧Twitter)に上がってましたね)。
 遠く時の輪の接するところで、偉大なるクリエイターだった松本零士氏にも、今日の演奏が届いていることを祈ります。


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布施明コンサート「AKIRA FUSE LIVE TOUR 2023-2024 刹那の夢がたり」 [日々の生活と雑感]


 先日9月16日(土)、表題にあるコンサートに行ってきました。場所は川口リリア・メインホール。JR川口駅西口に直結した、とても便利な場所にあります。
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 このコンサートのことは新聞の広告で知りました。
「布施明がコンサートやるみたい」ってかみさんに云ったら、意外にも食いついてきて「え? どこで?」「川口で」「川口ってどれくらい遠いの?」
 かみさんは千葉県出身で、埼玉の地理にはあまり詳しくない。
「うーん、ここからだと1時間ちょっとくらいかなぁ」
「だったら行ってみたいな。チケット取ってよ」
 さっそく申し込んだんだけど、もうけっこう売れてたみたいで、取れたのは2階席の後ろの方でした(笑)。ちなみにコンサートの前日に川口リリアへのアクセスを確認しようと公式サイトを見たら、完売してました。

 さて当日。川口リリアに参集してきた皆さんの年齢層はやはり高め。私とかみさんは、年齢的にはけっこう下の方だったのではないかと思います。
 席が後方だったのであまり期待してなかったのですが、意外とステージ全体がよく見える席でちょっとテンションが上がりました。
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 そんなこんなで17:00開演。
 OPは『マイ・ウェイ』から。続いて『君は薔薇より美しい』。
 年齢を感じさせない声量と歌唱力で、流石の貫禄です。

 デビューして50年以上なので、持ち歌/ヒット曲も豊富。今回のコンサートで歌われたものだけを挙げても『霧の摩周湖』『愛は不死鳥』『愛の詩を今あなたに』『シクラメンのかほり』『落ち葉が雪に』『カルチェラタンの雪』・・・
 でもまあ、有名曲はだいたい、中盤でのメドレー形式での披露。ワンコーラスずつなのでちょっと物足りないかな。

 『仮面ライダー響鬼』(2005年)のEDテーマ『少年よ』も歌われました。これは紅白歌合戦でも歌われた曲だったしね。でも個人的には後期OP『始まりの君へ』のほうが好きだったんだけど、そちらの歌唱はありませんでした。残念。

 コンサートの主体は そのヒット曲メドレーの前後を挟んで、オリジナル曲をじっくり聞かせるパート。まあ正直に言うとあまり馴染みのない曲が多かったんだけど、それでも、ずば抜けた歌唱力で聞かせる。やっぱり布施明はダテじゃない。
 例えば『ピエロ』って曲は、CDでは聴いたことがあったんだけど、そのときはあまり印象に残らなかった。でも、今回ナマの歌唱を聴いたら「こんなにいい曲だったんだ」って評価が変わった。

 前半の途中で、ワンコーラスだけマイクを使わずに歌う、ってシーンがあった。2000人以上が入るホールで、人間1人が肉声のみで歌を聴かせる。でも、我々がいるのは2階席の後ろの方だっただけど、声はしっかり届いたよ。
 けっこう前に、和田アキ子が同じようなことをしてたのをTVで見た記憶があるんだが、いやあそれと同じものを見るとは。

 歌がうまいのはもちろんだが、あの声量はほんとに半端ない。後で聞いたんだけど、かみさんの斜め前の席に座っていた男性が「バケモノだな、あれは」ってつぶやいていたそうだ・・・

 布施明という人は、あまりMCに時間をかけない人みたいで、話しは短め、その分、歌を聴かせるというスタンスみたいだ。

 その中で印象的だったのは、コロナ禍でショービジネスが打撃を受けて、音楽業界でも離職してしまった人が多かったらしいこと。
 あと、この業界にもAIが進出してきて、いつの日か、歌手もミュージシャンも不必要になってしまうんじゃないか、と心配してるとか。

 自分のコンサートスタイルも、いかにも ”昭和” な感じだけど、それでもこのままでいきたい、と。
 確かに、バックダンサーもいないしステージ上に派手な演出があるわけではないし。ステージ後方のスクリーンに映る背景が、曲ごとに変わっていくんだけど、それもごくシンプルなもの。
 あくまで ”布施明の歌唱” を前面に出した構成で、それでも2時間弱、観客を飽きさせずに聞かせるんだからたいしたものだ。
 そして「まだこれからも続けるつもり」「なぜなら『やりきっていない』って思うから」御年75歳にしてこの心意気。頭が下がります。

 「また聞きに来たい」って思わせる、素晴らしいコンサートでした。


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近況 (専業主夫?の一日) [日々の生活と雑感]


 4年前に定年退職、その後再雇用でパートタイム労働者となり、それも昨年度末で終了となって、この4月から晴れて完全リタイア。
 そんな身分になって1ヶ月。さぞや暇を持て余すんじゃなかろうかと思っていたけど、案外そうでもないことに気づいた。

 現在の毎日の生活パターンをちょっと書いてみる。

 起床はだいたい6:20前後。かみさんは5時には起き出し、洗濯物を干して(朝に洗濯が終わるようにタイマーでセットしてある)、食事も済ませ、私が起き出すのと入れ違いに出勤していく。もっと遅くても間に合うのだけど、道路が混んでしまうのが嫌だというのでいつもこの時間に家を出て行く。

 6:30には他の家人も起きてくる。こちらも朝食を済ませると7:20頃に出勤していく。
 家人をみな送り出してしまうと、私の時間の始まり。ちょっと一服したら散歩に出かける。これは雨が降らなければたいていは実行してる。
 車で近くの川の土手まででかけ、堤防を歩く。いまのところ片道1.5km、往復で3kmを歩いてる。時間にして40~50分くらいかな。ちなみに万歩計で測ってみたら4500歩くらいあったよ。
 だんだん距離を伸ばして、夏頃には4kmくらい歩きたいなぁと思ってる。

 9時半~10時くらいに家に帰ってくると、ブログ更新の時間。
 記事の作成には pomera DM250(KING JIM製)を使用。これを使ってるのは、PC よりも文書作成に集中できる気がしてるから。まあ気分の問題なんだろうけど。
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 ここで書いた記事は1日置いて、翌日に PC に読み込んでから推敲してアップする。時間を開けて読み返すのが大事だよね。いろいろ直したくなる。
 そんなわけでけっこう手間をかけて書いてるんだけど、できあがるのは皆さんご存じの駄文の山(とほほ)。
 その日の記事作成と前日の記事の推敲/投稿が終わったら、だいたい11時半~12時になってる。

 昼飯は、昨夜の夕食の残りだったり、冷凍食品の在庫処理をしたり、麺類を茹でたり。コンビニ弁当は最近高いので、ほとんど買ってない。

 食事が済んだら屋内の掃除。けっこういろいろなものが溜まってるので、思い切って断捨離をしてる。まずは読み終わった文庫本が大量にあるので、それを片っ端から紐でくくって捨ててる。
 4月末で文庫本の処理はだいたい終わったので、5月からはまた別の片付けにかかる予定。

 片付けに割く時間は長くても1時間を超えないようにしてる。もともと掃除が嫌いなので(笑)、長時間になると辛くなるから(ナマケモノ)。たまにサボる日もあるし(おいおい)

 掃除を終えると13時半~14時。ここから17時までがいちばんフリーな時間。退職する前は目一杯読書ができるぞって思ってたけど、活字を追ってるうちに寝落ちしてしまうことが多くて、思ったほど読めない(あれあれ)。
 あと、手元にある円盤(Blu-ray、DVD)を観たりしてる。買い始めたのは2000年代に入ってからかな。そんなに大量に買いこむ人間ではないのだけど、掃除をしていたら意外と ”発掘” されて、けっこう持ってたことを再認識。20年もあると、それなりに蓄積されてたということか。せっかくなので、気が向いたものを観返してる。作品によってはかなり懐かしい気分に浸れる。

 そんなこんなで17時になると、PC を立ち上げてメールチェック。8割は宣伝メールなんだけど、それなりに情報源ではある。
 その後、朝にかみさんが干していった洗濯物を取り込んで仕分け、炊飯器のスイッチを入れてからスーパーマーケットへ行き、食材を買い込んで夕食の準備。出来合いの惣菜も少し買うけど、メインのおかずと味噌汁は私がつくる。

 18時半~19時の間にはだいたいみんな帰ってくるので、夕食も19時に完成することを目標につくる。
 20時に食事終了、後片付けをして茶碗や皿を食洗機に放り込んだら風呂を沸かす。家人が風呂に入るのを横目で見ながら、リビングで寝転がって読書。ところがこれも、途中で寝落ちしてしまう(寝てばかりである)。

 目を覚ますと23時~24時の間くらい。たいてい私以外の者は寝てしまっているので、一人で風呂に入り、その後には読書の続きをしたり、PC で Netflix を観たりして、寝るのは26時くらい。あ、もちろんその前には、炊飯器に米をセットしてタイマーを入れるのを忘れずに・・・。

 うーん、こう書いてみるとけっこう規則正しく生きてる? 思ったほど自堕落な生活ではないかも。ほとんど専業主夫だね。けっこう時間帯ごとにやることが決まっているので、「暇を持て余してる」って実感はない。

 退職前と比べていちばん大きな違いは「無理をしない」「辛いことはしない」ようになったことかな。
 例えば散歩だって、風が強くて歩きにくかったら「今日は半分の距離でいいや」とか、掃除についても「今日は最低限ここまではやる」とか思わず、「気が向かないから今日はこれだけでいいや」ってなった。でも私の場合、このほうが長続きしてるみたいだ。
 いつまで続くかは分からないけど、いまのところ、このペースでの生活で安定してる。大きな変化が生じたら、また記事に書きます。


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松本零士氏、ご逝去 [日々の生活と雑感]


 2023年2月13日、SFマンガの巨匠・松本零士氏が急性心不全でお亡くなりになりました。

 その事実がマスコミで報道されたのは2月20日のことで、もう一週間以上も前のことになります。
 それなのに、なんでこんな時期外れにこの記事を書いているかというと、実はここ2週間ほど、よんどころない事情でSNSが使えない環境におりまして・・・TVは普通に見られたし、スマホは使えたので、このニュースはほぼリアルアイムで知ることができましたが。

 大昔にはスマホから投稿したこともあったのですが、もう何年もやってなかったもので、すっかり方法を忘れてしまってました。
 つい先日、その環境から脱してきて、やっとPCに向かっているというわけです。

 これから、私と松本零士という漫画家との関わりを振り返ってみようと思います。その場合の ”座標軸” は、何といっても『宇宙戦艦ヤマト』。私の人生に一番大きな影響を与えたと云っても過言ではないアニメーション作品です。


■出会い

 私が小学校の頃、「忍者ブーム」というものがありました。マンガに限っても横山光輝の『伊賀の影丸』『仮面の忍者 赤影』、白土三平の『カムイ外伝』『サスケ』・・・
 私の家にも上記の単行本がありました。その中に混じって『忍法十番勝負』という単行本もありました。
 これは10人の漫画家が(基本となるストーリーは連続している)リレー形式で1人一話ずつ競作していくというアンソロジーでした。
 参加漫画家は堀江卓・藤子不二雄A・古城武司・桑田次郎・一峰大二・白土三平・小沢さとる・石ノ森章太郎・横山光輝というそうそうたるメンバー。その中に混じって第3話を担当していたのが松本零士氏(当時のペンネームは松本あきら)でした。

 さらに、上にも名がある小沢さとる氏の ”潜水艦マンガ” も大人気で、『サブマリン707』『青の6号』も大好きでした。そして松本氏にも『スーパー99』という潜水艦マンガもありました。小沢さとる氏の作品よりもSF寄りの作風で、後の『ヤマト』の片鱗を感じるものでした。この3作も、家に単行本がありました。

 おそらくこのあたりが、私と松本氏との初接触だったのだろうと思います。


■『宇宙戦艦ヤマト』

 そして私が高校1年だった1974年、『宇宙戦艦ヤマト』が放送開始。
 このアニメが私にどんな影響を与えたか、その後の人生に大きく関わったかはこのブログで散々書きましたのでそちらを参照してください。
 『ヤマト』と出会ってその後の人生が変わった、という人も多いと聞きます。私は高校卒業後の進路に理系学部を選んだのですが、その理由の中には真田さん(『ヤマト』に登場する技師長)の格好良さにシビれた、というものもありました。
 私の中に「松本零士」という名が深く刻まれたのもこの頃でした。

 『ヤマト』のリメイク・シリーズが始まった2012年の春頃に、一念発起して大量の記事を書きまくったのも、今では記憶の彼方です・・・
 ああ、何もかもみな懐かしい。


■松本ブーム

 『ヤマト』が社会現象的なヒットとなって以後、”松本ブーム” とも言えるものが起こりました。連載作品が一気に増え、単行本の出版も相次ぎ、代表作はアニメ化されるという。特に『銀河鉄道999』は、氏の代表作とも言われるくらい人口に膾炙したものです。
 私も ”松本フォロワー” の1人となって、氏の作品が本になるたびに買ったものです。実家にいけば、押し入れの中に当時買い集めた単行本が山になってるはず。

 しかしブームの熱狂というのは、いつかは去ってしまうもので、”松本ブーム” も例外ではなく、1982年頃には下火となっていきます。
 私自身も職に就いたりと公私ともに忙しくなり、いつの間にか「漫画家・松本零士」とは疎遠になっていきました。


■その後の松本氏

 1999年、松本氏は『宇宙戦艦ヤマト』などの著作物の著作者が自分(松本零士)であることの確認を求めて、『ヤマト』プロデューサー・西崎義展氏を提訴しましたが、2003年には法廷外で和解し、西崎氏が著作者・著作者人格権者であるとされました。
 現代ならば、作品の権利関係についてはきっちり契約書で明らかにしてから製作に入るのでしょうけど、『ヤマト』が企画・製作されていた1970年代前半ではそういう意識が希薄だったのではないかと思います。西崎氏もかなりワンマンだったみたいですし(笑)。
 それ以後も、2006年には歌手の槇原敬之氏を相手取って、彼の楽曲の歌詞を巡って争ったりと、マンガ以外の面で目立つことが多かったように思います。

 一方で、本業の漫画では、自作の異なる作品に登場した人気キャラクターを同一の作品世界にまとめる、という壮大な作業に取りかかっていたようですが、それが完成する前のご逝去となりました。


■松本零士とはどんな漫画家だったのか

◎イメージ・メイカーとして
 松本零士といえば精密なメカ描写が挙げられます。現実に存在するものは、「戦場まんがシリーズ」のように現物に忠実に、架空のものは『ヤマト』をはじめとするSFメカ群のように、ひたすらカッコよく印象的なビジュアルで、どちらにしても見る者の想像力を刺激するデザインを見せてくれます。
 SF的な、あるいはファンタジックなイメージを描かせたら、類い希な才能を示す人だったと思います。

◎ストーリー・テラーとして
 松本氏のストーリー・テラーとしての私の評価は「短編の名手」というもの。これを否定する人は少ないと思います。
 単発の作品群である『戦場まんがシリーズ』、連作短編形式の『男おいどん』『銀河鉄道999』など、連載一回分で読み切りになる形式の短編作品は傑作が揃っています。

 作者は亡くなっても作品は残ります。今度実家に行ったら、久々に押し入れの中を漁って当時買い集めた単行本を手に取り、当時を振り返ろうと思ってます。


■再び『宇宙戦艦ヤマト』

 さて、いろいろ書いてきましたが、私にとっていちばん大きな存在は、やっぱり『宇宙戦艦ヤマト』ということになると思います。
 原作者としては認められませんでしたが、松本氏抜きでこの作品が世に出ることはなかったと思いますし、人気を博することもなかった。それを否定する人はいないでしょう。

 『ヤマト』(オリジナル第1作)がTV放映されてから49年。来年2024年には満50年。実に半世紀を超えます。
 そして、11年前の2012年からはまさかのリメイク・シリーズの公開が始まりました。なにぶん長い歴史を持つ作品故に、様々な毀誉褒貶はありますが、私はとても嬉しく思いますし、基本的には楽しませてもらっています。

 リメイク・シリーズには松本氏の名は一切クレジットされていませんが、オリジナルを知る人ならば彼の功績を忘れることはありません。スクリーンの中で展開される新たな「ヤマト」の物語の奥に、しっかり松本氏の存在を感じ取っているはず。
 半世紀が経とうとも、未だに新作(リメイク)が作られているヤマト。これほどの影響を残したクリエイターは希有でしょう。


■最期に

 私の人生の傍らには、常に『ヤマト』がありました。時には近くに、時には見失いそうなくらい遙か遠くに。でも、いままでともに旅をしてこれたことを幸せに思っています。そして、そういう作品を残してくれた松本氏に、万感の思いを込めて感謝の意を表したいと思います。

 ありがとうございました。

 松本氏の宇宙では、ヤマトと999が仲良く併走していることでしょう。
 彼の魂がヤマトの第一艦橋にあるのか、999の客室にあるのかはわかりませんが、楽しい旅を続けていかれることを祈ります。

 合掌。


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2023年、初頭のご挨拶 & 近況報告 [日々の生活と雑感]


■ご挨拶

 明けましておめでとうございます。m(_ _)m

 まずは新年ぽい写真から。旧年ですが12月27日から29日まで、京都へ旅行へ行って参りました。
 写真は、最初に立ち寄った観光地・京都御所から2枚挙げました。
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 2泊3日の日程で、御所を皮切りに下鴨神社・銀閣寺・南禅寺・錦小路・東本願寺・伏見稲荷大社・東寺とかをのんびり廻ってきました。

 ウィズコロナに移行して行動制限がなくなり、どこに行っても観光客で賑わっています。3年前に行った時と比べたら少ないですが、それでもかなりの人出かと思います。
 コロナ前は、場所によってはそれこそ芋を洗うような状態でしたから。道を歩いていて聞こえてくる言葉も外国語がほとんど、日本語が聞こえてくるのはまれでした。

 今回、京都市内の様子としては、錦小路は混雑してましたが、それ以外の場所はゆったりとしたペースで巡ることができました。移動と拝観については、いい案配の混み具合というか。でも、中国が渡航制限を解除したら、またコロナ禍前みたいになっちゃうのかな?

 こういうことを書いたら観光業界の人が怒り出すでしょうが、観光する側からすると、今くらいの人出がちょうどいいかなと感じます。あくまで私の感覚ですけどね。


■近況その1・仕事

 さて、ここ数年は、私の状況について大きな変化はありませんでした。定年退職はしましたが、再雇用で引き続き働いていたので、仕事内容として大きく変わったことはなかったので。しかし今年は大きく変わります。

 私は今年度末(2023年3月末)を以て現在の仕事から離れ、(とりあえず)無職になります。まあ完全リタイアというわけで。

 希望すればもう1年雇用してもらえたのですが、昨年9月に職場の上司に雇用の更新はしないことを申し出ました。
 退職の理由はいろいろあるんですが、いちばん大きなものはモチベーションの低下ですかね(細かいことをいえばいろいろあるけどここでは割愛)。
 ここ3年ほど徐々に感じ始めてきていて、昨年の春にはもうやめようと思ってました。このまま今の職場に残っていても、あまり戦力として貢献できないなぁとも感じていたし。

 いちばん心配なのは、かみさんがどう言うかだったんですが、おそるおそる切り出してみたら、けっこうあっさりOKしてくれました。
 きっと私の周囲から、”仕事したくないオーラ” が大量に出ていたのでしょう(笑)。

 家のローンも返却済みで借金はないし、今年後半には私の年金もフルで出るようになりますし、かみさんもまだフルタイムで働くつもり(少なくとも来年度いっぱいは)のようなので、贅沢しなければ生活は何とかなるでしょう。


■近況その2・健康

 さて、9月に職場に退職の意向を伝えた後、健康診断を受けたのですが、結果はまさかの「要精検」。

 あわてて病院に行ってみたら、あちこちいろいろ検査をされて。けっこう重病な雰囲気がひしひしと(おいおい)。

 結果説明の日には、なんだか生きた心地がしなくて、車の中で水木一郎の歌を大ボリュームで流して、自分を励ましながら病院へ向かいましたよ(笑)。

 結果については「すぐにどうこうということはない」とのことで、ひと安心ではあったのですが、「でも放っておくのはまずいよね」ということで、治療を始めることになりました。それもけっこう長丁場になりそうです。

 まあ4月以降、私は無職になる(笑)ので、お金はともかく(おいおい)、時間だけはたっぷりあります。焦らず気長に取り組んでいこうと思ってます。



■最後に

 毎回書いてますが、読書記録を兼ねたこのブログも、細く長く続けられたらいいなと思ってます。昨年の201冊を超える量の本も読みたいし、映画も観たいし、ネット配信の動画にも今以上に時間が割けるでしょうし。
 皆さんも、コロナに負けずに頑張って生きていきましょう。

 それでは、本年もよろしくお願いいたします。m(_ _)m


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水木一郎さん、ご逝去 [日々の生活と雑感]


 「アニソンの帝王」が世を去りました。

 74歳でのご逝去とのこと、現代の感覚からすればまだまだ頑張ってほしかったとも思いますが、こればかりは天の与えたものですから・・・

 私が20代だった頃、自動車通勤の行き帰りのBGMとして(片道1時間もかかったので)、カセットテープ(!)にアニソンを録音して聞いてたのもいい思い出。

 当時はアニソンを歌う歌手も少なく、ささきいさお、堀江美都子、子門真人など数えるほど。でもその中で、水木一郎氏の存在感はひときわ大きかった。

 職についてからの最初の3年ほどは、やることなすことヘマばかりで、凹むことも多々あったけど、彼ら彼女らの歌声に励まされて生きてきました。
 もう感謝しかありません。まさに私にとっては人生の応援歌でした。

 10代の頃から数えれば、50年も私の人生を伴走してくれた人。
 哀しいけれど、ご冥福を祈ります。

 合掌。


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