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「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」第三章 感想・・・のようなもの その7 [アニメーション]


第9話 ズォーダー、悪魔の選択  (2/5)

※ネタバレ全開です。未見の方はご注意ください!

■ヤマトvs反乱軍 その2

反乱軍が率いてきた弾道弾、画面で確認できただけでも9発ある。

「この不安定な惑星でそんなものを使われたら」by真田
まあ、異常に大きく突起してる惑星ですから、
安定してるとは思えませんわなあ。

そこへ土方登場、指揮を執ることに。
「急速上昇、今からヤマトは囮になる!」
この時の安心感というか「大船に乗った感」はさすが。

■ズォーダーvs古代 その2

「戦いのために作られた人の似姿。
 我らを創造した文明は既に無い」

滅んだのか、滅ぼしたのか。
その "彼らの造物主" は彼らを蔑んだという。
"ガトランティス" というのは蔑称だったのか。
そしてそれを、自分たちの "民族(?)名" として
使い続けるのはなぜなのか。

「我らは一個体としては生殖能力を持たない。
 ゆえに愛というしがらみから自由でいられる」

ガトランティスには「男女の愛」「親子・家族の愛」というものが
そもそも存在しないということか。

 ちなみに生殖能力に関しては、小説版では
 地球に飛来した大戦艦の生き残りを調査した段階で
 新見さんが気づいている。
 もっとも、そのことは古代たちは知らずに発進してしまうのだが。

「ガトランティスこそが、この宇宙に真実の調和をもたらす。
 わが意のままに」

愛を持たないがゆえに様々な争いから無縁でいられる。
そういう存在のみがこの宇宙を平和に導けるということか。

「テレサに呼ばれしフネよ、ヤマトの戦士よ。
 いや、本当に呼ばれし者と言えるのか」

まずはジャブを一発ですか。
確証あっての船出ではなかったからね。
考えてみれば、そもそも自分たちの旅の正当性すら怪しい。
そこを突いてくる大帝。

「哀れな。感情という毒に犯され、道に迷いし者。
 愛のなんたるかも知らずに」

続けてパンチを放つ大帝。
感情のままに地球を飛び出してきたことか。
雪を受け入れずに地球へ追い返したことか。
どちらにしろ古代くんには思い当たる節がありそう。

このあたりから、大帝の言葉は容赦なく、
鉄ヤスリのようにゴリゴリと古代のメンタルを削っていく。

「愛だ。愛故に人は死に、星は壊れ、宇宙は滅びる。
 そう、お前のフネのしてきたことだ、古代進」
「なぜ俺の名を?」

地球の生き残りを賭け、ガミラスと戦ってきた。
波動砲を使って星を破壊し、旅の中で多くの敵兵の命を奪った。

本来、古代個人が責められるべきことではないはずだが
ここまで大帝の "圧迫面接"(笑) を受けていて
超 "上から目線" の物言いに囚われてしまっている古代には
(ある種、催眠状態というか洗脳状態にあるようにも見える)
すべてが自分の責任のように思えてきてしまっているのかも知れない。

そして、古代は透子の役割を知らない。

自分は相手のことを全くといって知らないのに
相手は掌を指すように自分のことを言い当てる。
しかもその相手は命のやりとりをする敵の首魁だ。これは恐怖だろう。

「お前はこれまでに多くの大事な者を失ってきた。
 だから人一倍怖れている。愛する者が死にゆくことを」

両親を失い、兄、そして沖田。一時は最愛の雪さえも。

■ヤマトvs反乱軍 その3

土方はミサイルをコントロールしているゼルグート級への攻撃を決定、
波動防壁を張って突撃態勢へ。

■古代vs大帝 その3

「お前には分かっているはずだ。
 お前たち人間にとって本当の救いとは何か」
「つらかろう。そうして失う恐怖を抱えて生きつつづけるのは」
「すがれ、われらに」

ズォーダーに全面降伏し、「愛を持たない存在」と化せば
すべての争いは収束し、失う恐怖もなくなる、ということか。
脅したり賺したりと、多彩な話術を駆使する大帝陛下。

■ヤマトvs反乱軍 その4

避難民を乗せたガミラス艦隊が発進、
それを確認したヤマトは反撃を開始する。BGMは「ヤマト渦中へ」。
ミサイル爆発の焔をくぐり抜けて現れるヤマト。

■古代vs大帝 その4

「言っているそばからこれだ。やはり人間は導かれねばならぬ。
 個人の情愛に流される前に、
 宇宙の摂理と調和できる我らの真実の愛にしたがって」

ここまで自分を誇れるというのもすごいが
実際に頭の上で戦争が起こっていれば
(古代に対して)説得力も増すということか。

■ヤマトvs反乱軍 その5

ゼルグートとガチンコ勝負のヤマト。もう得意技(笑)になりましたね。
押し返されながらも主砲を叩き込む。
ここのシーン、アンドロメダ並みに連射してるんだけど、
出力を落としてそのぶん手数を増やしているってことか?

"沖田戦法" もたいがい無茶苦茶だったが、
"土方戦法" はそれを上回るくらい "喧嘩腰" な戦いぶりなようで。

■古代vs大帝 その5

ヤマト艦内で通信を盗聴する透子。やりたい放題だねえ。
まあ、スパイなんだろうから諜報活動はお手のものか。

「じきにこの星は崩壊する」
「感じるぞ。感情という病から沸き出すエゴを。
 この無惨な繰り返しには終止符を打たねばならぬ。
 わがガトランティスがテレサの恩寵を以て」
「お前たちとテレサに何の関係があると言うんだ!」

壁画の "ぐるぐる" が白色彗星とオーバーラップして
玉座の間のズォーダーが浮かび上がる。
これは大帝が古代に "見せて" いるビジョンだろう。
ちょっと「イデオン発動編」っぽいかも。

映像として見せているのか、
それとも古代の精神に介入し、幻影として見せているのか。
私には後者のように思えるのだが。

                                                            (つづく)

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