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「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」第三章 感想・・・のようなもの その4 [アニメーション]


第8話 惑星シュトラバーゼの罠!  (1/2)

※ネタバレ全開です。未見の方はご注意ください!

■テーマは "愛"

「ヤマト2202」はサブタイトルに「愛の戦士たち」とつく。
言わずと知れた1978年公開の「さらば」のサブタイトルでもある。

でも、私みたいに屈折した人間からすると、
プロデューサーN氏が「ヤマトのテーマは "愛" です」とか
言いだしたあたりからヤマトの迷走は始まったような気がするのだが。

さて、「2202」である。
この第8話と第9話からなる惑星シュトラバーゼでのエピソードは
「2202」とはまさに「愛の戦士たち」の物語であることを
盛大に宣言した回であるように思う。

そのために行ったのは、枝葉の部分をごっそりとそぎ落とすこと。
それはもう驚くくらい豪快にぶった切ってる。
ヤマトと反乱軍の戦闘シーンさえ枝葉扱いなのだから。
それくらい、「愛」のシーンを強調したかった。

しかしその半面、観る側にとっては不親切な面が出来たのは否めない。
説明がなくて理解できないシーンがあれよあれよという間に続いていき、
最終的に置いてきぼりになった人もいただろう。

少し先走りすぎた。
恒例の、本編を見ながらのダラダラした感想もどきを始めよう。

■大戦艦の屍

大戦艦の群れを偵察する篠原。
前回はツヴァルケだったけど、コスモタイガーⅡもまた
単機でかつオプション無しで大気圏外離脱が可能なよう。
もっとも旧作からそうだったけどね。

ガトランティスが艦船の修理をしている様子は見られない。
破壊することはできても産み出すことはできないのでは、と推測する真田。

第9話で明かされるように、ガトランティスが
戦闘に特化して生み出された存在なら、
人と機械は別々に生産するのが効率的ではあるが。
あるいは大戦艦をウニュウニュと生産する全自動工場みたいなものが
どこかに存在していて、ガトランはそこから "収穫" するだけなのかも。

ガトランティスの正体については第9話で詳しく書いてみたい。

■1800光年

避難民の地球移送についての会議。
キーマンの提案で1800光年離れたシュトラバーゼへ向かうことになる。

「明日、ガミラスの艦隊が近くを通る」
ということはヤマトは1800光年を一日で進めるということか。
無印第一作には「1日に1200光年を跳ぶ」って台詞があったような。

ガミラスと地球とは定期便が行き交う関係のようで。
ちなみに「2202世界」では地球-ガミラス間はどれだけかかるのだろう。
一日に1800光年跳べるなら、約3ヶ月だが・・・
まあ近いと言えば近い。遠いと言えば遠いかな。

甲板上にたたずむ古代。語りかける斉藤。
「お前が逃がしてやった敵は・・・」
無言の古代。でも、抵抗できない相手を討てる古代ではないよね。
旧作ではなかったこういうシーンが見られるのもリメイクのいいところか。

■教授再び

廃墟を歩く透子。そこへ現れるレドラウズ教授。
首をひねる音がちょっと不気味。
どうも教授が出てくるシーンはホラーっぽい。

■再会

通路で島と話す古代。そこへ通りかかる雪。ポニーテールが超可愛い。
雪はそのまま医療室へ。このあたりBGMも台詞も旧作そのままで再現。
下着姿になるところまでお約束の展開(笑)。
「古代くん」と言わずに「あなた」というところが今風か。

■土方と佐渡

「この舟には、まだ沖田が乗っているようだな・・・」
「おりますよ、みんなといっしょに。
 しかし皆まだ若い。支えになる大人が必要かも知れません」
言外に古代たちをサポートしてほしいと言ってる。しかし・・・
「おれは、負けた男だ・・・」

私も土方とほぼ同じトシ。というか、オールドファンはほとんど
沖田・徳川・土方と同世代に突入しているだろう。
果たして自分は若者の支えとなっているのだろうか・・・

自分としたらそれなりに手本になってる気はするのだけどね。
でもあちら側からしたら、やたらと若者の足を引っ張る
老害ジイサンとしか思われていなかったりして(笑)。

■親友・島

洗面所の古代、島が語りかける。
「ぼろぼろだな」

雪のことも島は知っていた。知らぬは古代ばかりなり。
古代のあごにグーを当てながら「少なくとも、オレは目をつぶるぜ」

この二人、親友なのはヤマトファンからすれば自明のことなのだが
やはり改めてこういうシーンを見せてもらうと
二人の信頼関係が感じられて嬉しいものだ。
30年後には、本当に沖田と土方みたいになっていそうじゃないか。

もっとも、二人とも30年後まで生きていればの話だが、
「それは言わない約束」ですかね(笑)。

■ヤマト女子部

甲板で外界を見る雪。山本が上がってくる。
「もう限界かなって」
「古代さんが・・・ですか?」
「私・・・かな」
波動砲口で散々悩んでいた古代の言葉を陰で聞いてたよねえ。
その姿を見てるだけなのが耐えられなくなったってことですか。

「私はここにいるよ、って言いたくなっちゃった」
この台詞、ちょっとファフナーっぽい。

■シュトラバーゼへ

大戦艦群を抜けるヤマト。
それを見送りながら言い知れぬ感情に身を焦がすメーザー。
その感情の名は「屈辱」?「憎悪」?
個人の情を捨て去ってるはずのガトランにも
そういう "感情" が残っていたのか。

そしてシュトラバーゼ星系へ到着。
雪へ避難民引率を下命する古代に第一艦橋のメンバーは皆がっかり。
唯一、キーマンだけ意味がわからないようで不審な様子なのが可笑しい。

ここでの雪の台詞が「はいじょ」としか聞こえなかったんだけど
2度目の映画館で「はいじゅ(拝受)」って言ってることが分かった。
うーん、聴力の衰えを感じる今日この頃(笑)。

                                                            (つづく)

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