機忍兵零牙 [新装版] [読書・SF]
タイトルは「きにんへい れいが」と読みます。
実は本書について2014年12月の記事で書いてる。
(このときは[新装版]ではなかったけど)
(このときは[新装版]ではなかったけど)
以下はその文章を一部再録・修正したもの。
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いずことも知れぬ異世界、一つの国が滅亡した。
あまたの異次元世界を制覇しようという「無限王朝」。
その尖兵たる "骸魔衆"(がいましゅう) と、
彼らの操る巨大な "機忍獣" によって。
その尖兵たる "骸魔衆"(がいましゅう) と、
彼らの操る巨大な "機忍獣" によって。
しかし国守の二人の遺児、真名(まな)姫と若君・鷹千代は、
炎上する城を脱出、遙か北の国を目指して落ち延びる。
炎上する城を脱出、遙か北の国を目指して落ち延びる。
骸魔衆の追撃に、絶体絶命となった二人を救ったのは、
零牙と名乗る手練れの忍び。そして彼の3人の仲間たち。
彼らは、「無限王朝」と戦い続ける
伝説の忍び集団<光牙>(こうが)から遣わされた者たちであった。
零牙と名乗る手練れの忍び。そして彼の3人の仲間たち。
彼らは、「無限王朝」と戦い続ける
伝説の忍び集団<光牙>(こうが)から遣わされた者たちであった。
亡命の旅をゆく一行の行く手に立ちはだかるは、
骸魔衆の精鋭・"骸魔六機忍" とその頭領・死皇丸(しおうまる)。
骸魔忍群vs<光牙者>、超常の殺戮力を秘めた "機忍法" が激突する・・・
骸魔衆の精鋭・"骸魔六機忍" とその頭領・死皇丸(しおうまる)。
骸魔忍群vs<光牙者>、超常の殺戮力を秘めた "機忍法" が激突する・・・
ちょいと古いが、年配の方なら1967年から68年にかけて
1年間放映された特撮TVドラマ「仮面の忍者 赤影」をご存じだろう。
冒頭、骸魔衆に操られた巨大怪獣が街を破壊するシーンを読んで
真っ先に思い浮かんだのがこのイメージだった。
1年間放映された特撮TVドラマ「仮面の忍者 赤影」をご存じだろう。
冒頭、骸魔衆に操られた巨大怪獣が街を破壊するシーンを読んで
真っ先に思い浮かんだのがこのイメージだった。
そして、骸魔六機忍と彼らの使う機忍法は、
山田風太郎の忍法帖シリーズだろう。
山田風太郎の忍法帖シリーズだろう。
全体の雰囲気は東映特撮か・・・
映画「宇宙からのメッセージ」(これも古い)
もうちょい後なら「里見八犬伝」(これも古いなあ)、
もっと言えば "戦隊もの" の雰囲気もある。
映画「宇宙からのメッセージ」(これも古い)
もうちょい後なら「里見八犬伝」(これも古いなあ)、
もっと言えば "戦隊もの" の雰囲気もある。
文庫で350ページほどだが、絢爛な世界描写、奇想天外な "機忍法"、
さらに、熱く哀しい人間ドラマまでをも詰め込んだつくり。
さらに、熱く哀しい人間ドラマまでをも詰め込んだつくり。
この作品で完結はしてるんだけど、その気になれば続きが作れそう。
いつか "彼ら/彼女らのその後" が読みたいなぁ。
いつか "彼ら/彼女らのその後" が読みたいなぁ。
最後にちょっとネタバレっぽいことを書く。
戦隊ものは5人なのに、出てくる<光牙>は4人しかいないじゃないか?
大丈夫、ちゃんと "追加戦士" が登場して5人になります(笑)。
この、"5人目誕生" のエピソードがまた泣かせるんだなぁ・・・
戦隊ものは5人なのに、出てくる<光牙>は4人しかいないじゃないか?
大丈夫、ちゃんと "追加戦士" が登場して5人になります(笑)。
この、"5人目誕生" のエピソードがまた泣かせるんだなぁ・・・
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基本的に上記の文章に付け加えることはない。
[新装版]とあって、初刊本を加筆訂正したものって銘打ってあるんだが
どこがどう変わったのか、よく分かりません(笑)。
どこがどう変わったのか、よく分かりません(笑)。
分量的にもほとんど変わっていないので、
エピソードの追加等はないみたい。
多分、個々のシーンの描写をブラッシュアップしたのでしょう。
エピソードの追加等はないみたい。
多分、個々のシーンの描写をブラッシュアップしたのでしょう。
5年振りの再読でしたけど、やっぱり面白いと思った。
かなり濃~い(笑)作品なので
好き嫌いは出ると思うんだけど、私は好きです。
かなり濃~い(笑)作品なので
好き嫌いは出ると思うんだけど、私は好きです。