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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 [映画]


休日出勤の代休がけっこう貯まってきたので
今日はかみさんと一緒に映画を観に出かけた。

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ご存じ世界的大ヒット小説&映画『ハリー・ポッター』シリーズ。
そのスピンオフとして製作され、2016年に公開された
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の続編である。


前作で捕らえられた闇の魔法使い・グリンデルバルドが
あっさりと脱獄に成功するところから始まる。

主人公ニュート・スキャマンダーはロンドンで
恩師ダンブルドアと再会する。脱走したグリンデルバルドの目的は、
前作に登場した青年・クリーデンスを探し出すことらしい。
ダンブルドアから二人を追跡することを要請されるニュート。

さらにアメリカからクイニーとジェイコブがやってくるが
非魔法族と魔法族は結婚できないことから
二人は結婚を巡って喧嘩別れをし、
クイニーは姉のティナがいるパリへ行ってしまう。

ニュートとジェイコブはティナに会うためにパリへ向かうが
そこにはグリンデルバルトがアジトを構え、
そしてクリーデンスもまたサーカス団員として身を隠していた。

かくして、パリを舞台に ”闇の魔法使い” と ”闇祓い” の戦いが始まる。
やがて明らかになるダンブルドアとグリンデルバルトの過去、
そしてクリーデンスの意外な出自・・・


新キャラとしてはニュートの兄・テセウス、
その婚約者のリタはニュートのホグワーツ時代の同級生。

クリーデンスとともに行動するサーカス団員のナギニは蛇に化身する娘。
そしてクリーデンスと因縁浅からぬ謎の男ユスフ。


相変わらず魔法系の場面の華やかさは驚くほど。
種々の魔法が発動するシーンはもちろん、
さまざまな魔法動物の生態も鮮やかに描かれ、観る者を飽きさせない。

そこらへんは流石にハリウッド映画と思わせるのだけど
逆に言うと、観る者を飽きさせないために
ひたすら派手なシーンをつなげているようにも思える。
ところが、たぶんそのせいで
肝心のストーリーがわかりにくくなってるのではないかなあ。

これは上映時間にも関係しているのではないかと思う。
前作にも感じたことだが、上映時間がちょっと長すぎるのではないか。

調べてみたら前作が133分、今作は134分。
枝葉を切って110分くらいにしたらわかりやすくなるんじゃないか。

 今は定期考査が終わったあたりらしく、館内には
 男女問わず高校生がとても多かったのだけど
 私たちの横に座っていた男子高校生の一団が、上映後に
 「長~い。おれ、無理」って口々に言ってたので
 そう思ったのは私だけないのだろう。

でもたぶん、「あんなシーンも見せたい」とか
「こんなシーンだって描けるんだ」って思いが制作陣にあるんだろう。
だから、スゴいシーン(金をかけたシーン)は全部見せるぜ、
って方針なんだろうなぁ。
だからつないでみると結局2時間超えになる。

でもいくらごちそうでも前菜からデザートまでステーキじゃ
食べる方が胸焼けしてしまうよねえ。
しかも次から次へとめまぐるしく給仕されたら
味わう(ストーリーを理解する)ヒマもない。

 『スターウォーズ/最後のジェダイ』の時にも
 同じようなことを書いたような覚えがある。

たぶん2~3回見ると評価は変わってくるのだろうけど
1回こっきりではなかなか飲み込みにくい映画のような気がする。
まあ、ファンの人は何回も見直すんだろうけど・・・


いろいろ文句を書いてしまったが、決してつまらない映画ではない。

その他、観ながら思ったことを挙げていくと、

ナギニ役は東洋系の女性。wikiで観たら韓国の女優さんでしたね。
最近のハリウッド映画はアジア系の俳優さんの出演も増えてきた。
やっぱ中国とかの市場を意識してるのかな。

日本のカッパも出てきたけどけっこう不気味な造形で
かみさんにはえらく不評でしたが
たぶんあれが西洋の人たちのイメージなのかと。

ホグワーツ魔法学校でダンブルドアが教室で教えてるシーンや
ニュートの学生時代の回想シーンは『ハリー・ポッター』シリーズの
ファンの方へのサービスなんだろうなあ。
特に「マクゴナガル先生が若くて美人なのがよかった」(byかみさん)。

でも若い頃のダンブルドアはちょっとイメージが違うなあ。
ジュード・ロウも悪くはないんだけど
もうちょっと学者的なイメージが欲しかったなあ・・・
これは私とかみさんの共通の感想。

今作を見てから前作を振り返ってみると、
第1作はいわば序章で、登場人物紹介みたいな回だった。
本格的なストーリーは今回の第2作から始まったような気がする。

全5作とアナウンスされているシリーズなので、残りあと3作。
これからニュートとグリンデルバルトの戦いが本格化して
最後にはダンブルドアも参戦してくるはずだ。

映画のラストシーンにおける次作への ”引き” もバッチリなので
たぶん第3作も観に行くと思います。

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