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「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第六章 回生編」感想・・・のようなもの その5 [アニメーション]


例によって、本編を観ながら感じたこと考えたことを
ダラダラ書いた感想もどきです。無駄に長いのはご容赦願います。

※ネタバレ全開です。
 円盤の到着待ち、あるいはTV放映待ちの方はご注意ください。

◆第21話「悪夢からの脱出!!」(1/3)

■早紀さんの回想シーン

2193年って、ガミラスによる遊星爆弾攻撃が始まった年か。
早紀の母は、「こんな残酷な世界には」と言い残して自ら命を絶つ。

目の前に展開する世界のありように絶望した、ってことか。
青い海は干上がり、美しい山河は赤茶色に荒れ果て
多くの人が命を落としていく。

第2話の藤堂長官の台詞に
「今の地球の人口は往時の1/3に満たない」とあった。
単純計算で、自分の身の周りの人の3人に2人が亡くなったことになる。
まあそんな状況に置かれたら絶望する人も出てくるだろう。
早紀さんの母に限らず、自ら命を絶った人は少なくなかったように思う。

「母は優しく、弱い人だった。
 優しさや人間らしさが人を殺すなら、それを捨ててでも」

これが彼女の思考の根源なのですね。

■火星絶対防衛圏

「奴らとて無限の戦力を持っているわけではありません。
 波動砲艦隊で敵艦の数を減らしていけば、まだ勝機は」

芹澤は波動砲艦隊の力を信じているが。

■「ガトランティスを永久に隷属させるための安全装置」

その名は ”ゴレム”。
”ゼムリアの語り部” によって、すべてのガトランティス人に
死をもたらす ”安全装置” の存在が明かされる。

ヤマトクルーへの開示を拒む語り部だがそこへ現れた透子。
「答えなさい。最後のゼムリア人である、この私が聞いているのです」
ここでズォーダーのカットが入る。
大帝はこのシーンのやりとりを知ったということだね。

しかしゴレムの存在する場所はわからない。
しかし透子はそれをも明かす。「ゴレムは大帝と共に」

ここでの透子の心境変化の理由、最初はよく分からなかったんだけど
何回か見返して思った。
透子は古代(&語り部)に見せられた映像で、
オリジナルサーベラーの記憶を取り戻したのだろう。
「もうやめましょう」
第20話の回想シーンであったようにオリジナルサーベラーは
ズォーダーによる ”ゼムリア人への報復”、
さらには ”宇宙レベルでのヒューマノイドの根絶” は望んでいない。
怒りと憎しみのままに突っ走るズォーダーの姿を見ることも。

透子は、盲目的にズォーダーに従う存在から、
自らの意思を以て彼を止める側に回った、ということなのだろう。

■都市帝国突入作戦決定

ゴレムの存在が明かされ、これを手中に収めることが
この戦いに終止符を打つ唯一の方法であることが判明する。

これで、都市帝国への決死隊潜入が確定だなあ・・・

旧作では動力炉の破壊が目的だった。
今から思えば、キロ単位の大きさがある都市帝国で
ピンポイントの場所に潜入するなんてかなり無理がある展開。

それに加えて、2202版都市帝国は木星並の大きさがあるのだから
さすがに「いくらなんでも突入作戦はないだろう」って
思ってたんだが・・・やっぱりやるんですね?

まあ、これをなくしたら「さらば」ファンが反乱を起こすかも知れないが
これをやってしまうと、斉藤隊長の戦死はほぼ確定。
かなりの確率で永倉姉さんも。そしてひょっとしたら真田さんまで。
さて、2202ではどう描かれるのか。

そして、ゴレムの場所へ導くために、
突入部隊へ透子さんが加わることもほぼ確定になったように思う。
もしキーマンも加わったら、突入部隊は地球・ガミラス・ゼムリアと
”三惑星連合軍” ですねえ・・・

ただ、ゴレムを突入部隊が制圧し、これを作動させてガトラン全滅、
ってラストはヤマトらしくないとも思うし、まあ無いだろうなぁ。

順当に考えれば、ゴレムを挟んで
ズォーダーと古代の対決、ってなるのだろうが・・・

■ゴレムの ”本体”

語り部の言葉によれば、ゴレムは破壊しても機能は失われないようだ。
これはどういうことなのだろう。

ガトランが握っている ”ゴレム” なるものは実は端末に過ぎず、
本体はどこか別の場所、ズォーダーの知らない遠方の星系とかに
隠蔽されて設置してあるのかも知れない。
で、それが端末と定期的に通信していて、
それが途切れると作動するとか。

全宇宙にむけて効果を及ぼすらしいので、逃げ場はないみたい。
案外、ズォーダーが ”中継点” なのかも知れない。
彼はコスモウェーブを通じて全ガトランティス人&全蘇生体と
つながってるはずなので、彼を通じて ”信号” を送る。
すると、細胞がアポトーシスするみたいに全ガトランが ”壊死” するとか。

 ここまで書いてきたら、福井晴敏の江戸川乱歩賞作にしてデビュー作
 「Twelve Y. O.」に ”アポトーシスII” って名前の
 コンピュータ・ウイルスが登場したのを思い出したよ。

■「奴らは知りすぎた」

「地球を喰らうにはどのみち星を一つ捨てねばならぬ」

ゼムリアの破壊を決断するズォーダー。
彗星内に抱え込める惑星の数には限度がある様子(まあそうだろう)。
ゼムリアの代わりに地球を取り込むのは、
時間断層を手に入れるためだろう。

「これもまたお前の導きか、テレサ」

悪魔の選択を突きつけたはずが、ヤマトは生き残り、
ゼムリアに漂着して、ガトランにとっては
致命的な秘密を知られることになってしまった。

ズォーダーにとっては予想外の成り行きだが
テレサにはこの未来が見えていたのか。

■「ゼムリアを消せ」

第7話で不発だったレギオネルカノーネ、ここで満を持して登場。
今回はきっちり発射される。

その威力は惑星ゼムリアを崩壊させるほど。ほぼ波動砲と同等か。
第7話で、地球に向けて放たれていたら人類絶滅は確定でしたね。

もっとも、地球に届くまで1年くらいかかるって小説版にはあった。
11番惑星は太陽から1光年くらい離れてるってことか。

惑星規模の異変を感じたヤマトは発進準備に入る。

■「来るなら来い」

「防衛司令部より全艦隊に発令、徹底抗戦だ!戦線を維持せよ!」
「時間断層ある限り、地球の戦力は無尽蔵だ!
 怯むな! 戦え! 地球のために! 明日を生きる子供たちのために!
 我らの文明を、人類という種を絶やしてはならん!」

芹澤はあくまで戦いを続行。
しかし、あんな敵を相手に、ここまで来たら
いまさらやめることはできないよねえ。

画面に出てくるアンドロメダ級の側面には
「BBB BLACK BERSERK BATTLION」の文字が。
さしづめ「暗黒 ”狂戦士” 軍団」というところか。

芹澤の言動からして、まさしく「正気の沙汰じゃない」状態に
なってるが、自分から名乗っちゃダメでしょう。

「生き延びるのだ! いかなる犠牲を払おうと! どんな姿になろうと!」

見送る親子が立つのは鞆の浦(広島県福山市)かな。
BD収録の各話エンディングの冒頭の風景にも出てるね。

 最初に見たときには「竜宮(たつみや)島」かと思いましたよ。
 ちなみに「竜宮島」とは、2004年に放映された
 羽原信義監督(ストーリー原案・シリーズ構成は冲方丁)の
 アニメ「蒼穹のファフナー」の舞台になった島。
 太平洋にある絶海の孤島なんだが、実は・・・って話。
 私はこの作品が大好きで、これで羽原監督と冲方丁を知りました。

■「寂しいな。なあ、アンドロメダよ」

AIによる自律制御で乗員は山南1人。人員不足もあるのだろうな。
土星沖海戦の時点で、D級1隻を5人で動かしてるとかの
記事を読んだ記憶がある。1年間の長期航海のためとはいえ、
ヤマト1隻で999人だったことを思えば桁違いの少なさだ。

艦長5人組の写真がいいなあ。みんな笑顔で。
山南も可愛がられていたのが分かる。
沖田艦長の満面の笑顔なんてレアものだよ。

(つづく)

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