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「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第四章」感想・・・のようなもの その1 [アニメーション]


※ネタバレ全開です。未見の方はご注意ください。

例によって、本編を見ながら思ったこと感じたことを
ダラダラ書いていきます。

■新OP

ささきいさお "大先生" による
新規収録「宇宙戦艦ヤマト2202」が初披露。
吹奏楽もそれなりによかったが、やはりこの人の歌声を聞くと
「ヤマトだなあ」って思う。
やや声が細くなったかなあとも感じるが、
来年には喜寿を迎えられることを思えばすごいもんである。

ちなみに "大先生" とは、かみさんが
ささきさんのことを口にするときに必ずつける尊称のことである。

かみさんにこのOPの感想を聞いてみた。
「最初のイントロがすごくテンポが速かったでしょ」
「うんうん。でもアレが旧作の『ヤマト2』のテンポらしいよ」
「ふーん。あたし、あんまり速いんで大先生は
 ついてこれるのかって心配しちゃった」
「いくらなんでもそんなことはないよ」
「あと、歌詞が2番なのがいいなあ。『誰かがこれをやらねばならぬ』
 ってところが最高。仕事中に何回この歌詞を思い浮かべたことか」
「あの歌は人生の応援歌だからね。
 そういう人はたくさんいると思うよ。私を含めて」

バックの絵はそのままだったが、第五章からは変わるのかな。


▼第11話「デスラーの挑戦!」(前編)

■汚染艦隊

古代に情けをかけられて生き延びたメーザーとコズモダート。
ヤマトの追撃戦に入っているんだが
第11番惑星に集結した艦隊のうち、どれくらいがこれに加わってるのか。
仮に1%としても2万5000隻なんだが。
そして残りはどうなってるのか?

大帝の命に背いている自覚はあるようだが、それでも二人は
「戦いあるのみ!」

■デスラー&ミル

そしてその艦隊をみつめる二人。
前章のラストで姿を見せたデスラー総統、そして監視役のミル。

 ちなみにミル君のCVは内山昴輝さん。
 『ガンダムUC』の主役・バナージくんですね。

ミルがこの艦隊を指して<汚染物質>と言い切ってしまうあたり、
感情に触れるのがいかにガトランティスにとって
禁忌なものなのかが窺われる。

彼の口ぶりからはこれが初めての "汚染" とも思えないので、
過去にも同じようなことがあったのだろう。

■デスラー砲お披露目

ワープを終えて通常空間に戻るノイ・デウスーラ。
ここでデスラー砲発射準備に入るんだが
デスラー砲はワープアウト直後でもOKなの?

あんだけ図体が大きいんだから、航行用とは別に
デスラー砲専用の波動機関でも積んでるもかも知れないなあ・・・
なんて思ってたんだが、考えてみたら13話では
ヤマトもワープ終了直後に波動砲を撃ってるよなあ・・・
うーん、あっちは小ワープだったからOKなのか?

観ているときは勢いにのってるせいか、あまり疑問に思わなかったんだが
こんなふうに書き出してみると意外と気になるものだ。
ワープも波動砲もお手軽に使いすぎるのは禁物だと思うなあ。
何でもありになっちゃうからね。

■ぞっとしませんね

「個人の感情に支配されなかったが故に
 我らガトランティスの栄達はあった」
「正直、ヒューマノイドに関わるのはぞっとしませんね」

 わたしは普段「ぞっとしない」という言い回しを使わないので
 思わず辞書を引いてしまいました(笑)。
 この「ぞっとしない」は「おもしろくない・感心しない」の意味で
 「怖い」という意味での「ぞっとする」の否定形ではないらしい。

そしてそれに答えるデスラー。
「時に取り返しがつかないからね。
 感情に、愛に狂わされるということは」

これは4年前の自分自身のことを言ってるのか。

■テレサからのデータ

ヤマトでは、テレザード星に関するデータの解析。
コスモウェーブはデータ通信でもあるのだね。

星を取り囲む岩盤はエネルギー吸収システム。
そしてその前後には大艦隊が。

「当然、波動砲の使用も考慮に入れるべきだ。
 残された時間は少ない。どう戦う、艦長代理」

ここで土方は具体的な策は出さない。
無茶振りをしているのではなく、11話の最後で語ったように
「自分で乗り越える」決断をするのを待っているのだろう。

■キーマンと透子

艦内で佇むキーマン。響いているSEからすると艦内工場の近く?
現れる透子に「おまえはなぜヤマトに残った」
答えは「このぬくもり」かみ合わない会話。
そして透子の中にイメージが。
サーベラーらしき女性が赤子を抱くイメージ。赤子の肌は緑色。
先代(先々代?)のサーベラー&幼少期のズォーダー?

■デスラー襲撃

BGMに載せてミサイル群がワープアウト。応戦するヤマト。

「どうやらあのフネは何一つ変わっていないようだ」

何をもってそう言い切れるのか。

「ミル君、これから面白いものを見せてあげよう」

このあたりからの総統がもうホントに楽しそうで。
ヤマトに逢えて嬉しいんだろうねえ。

全方位から襲い来るミサイル。針路側からも攻撃
艦橋に上がってくる土方「艦長代理、どうなっとる?」
アナライザーが脱出経路を計測「18秒後に1時の方向に6秒間だけ開放」

「罠かも知れんぞ」
土方を見つめる古代。わずかに頷く土方。
すかさず「島!」
これだけでワープに入るんだから阿吽の呼吸だね。

「目標、ワープに入りました」
ヤマトはワープで窮地を脱するが、それはデスラーの罠。
かつてのグリーゼ581での戦いのように、
ヤマトを謎空間に追い込む。そのためにミサイル攻撃。

 ちょっと用語の統一感が気になる。
 地球側は「ワープ」、ガミラスは「ジャンプ」、
 ガトランは「次元跳躍」のはずなんだが、
 この11話のデウスーラ艦内ではワープとジャンプが混在してる。
 何か意味があるのか単なるミスなのか。

「死中に活を見いだす これがヤマトだ」

デスラーは沖田の死を知っているのか。
たぶん知らないんじゃないかとは思うのだが。

■謎空間

波動エンジンの変調からエンジン停止を命じる真田。
周囲の真空は通常の真空と異なって高エネルギー状態とのこと。
そしていつの間にか艦長席についている土方。
さらに続く攻撃に指揮を始める。
南部にまで命令を始める始末で、古代くんの立場がない(笑)。

■ガトランティスの "手品"

ミルに重なる透子のイメージ。

「たいしたものだ、君たちの手品は。
 距離はもちろん空間の種類も問題にしないらしい」
「コスモウェーブとはそういうもの」
「おかげでヤマトの捕捉に手間取ることはなかった。ここまでは。
 精神感応波による超次元通信。
 たしかテレサの祈りとやらもそう呼ばれていたね」

まあ簡単に言えばテレパシーのようなもんだろう。
ズォーダーは宇宙の各星系に送り込んだ諜報兵や "蘇生体" から
リアルタイムで情報を得るシステムをもっていることが
前章で示唆されていたが、正式に情報公開となった。
これもまた "安全装置" としての "機能" なのか。

第14話まで見終わってから改めてこのシーンを見ると、
デスラーもまたテレザートからのコスモウェーブを受け取った
"テレサに呼ばれし者" なのだろう。

「ズォーダー大帝同様、君はガトランティス人としては
 ユニークな存在だ。ヤマトに潜り込ませたスパイもね」

ここでの「ユニーク」とはどういう意味? 唯一の?

■ "ちくわ" 登場

「あの円筒型の天体は」「あきらかに人工物だな」

ああ、やっぱり出すんだなぁ、というのが第一印象。
「ヤマト2」といえば宇宙蛍とちくわのエピソードは外せないのか(笑)。

空洞内部に入り込んで危機を迎えるのはもうお約束なので、
それ自体はいいんだけど、中に入る理由がなあ・・・

「古代アケーリアスの遺跡なら我々にとって有利に働く可能性が高い。
 賭けだが」

ええと、2199の亜空間ゲートは確かにそうだったけど
星巡る方舟のシャンブロウでも、2202第8・9話のシュトラバーゼでも
けっこう苦労させられてないですか? なぜ有利と判断できる?

 せめて観測データを示して、
 「あの空洞内部が通常空間につながっている可能性がある」
 くらいにしとけば無難だったんじゃないかなあ?

「あの物体はこの異空間のコアと考えていいだろう。
 近づくにつれコスモウェーブに変化があったと思うが」
「もはや自慢の手品は役に立たない。正攻法でいこうか、ミル君」
「どうしろと」
「ふっ、目で捜すのだよ」
そして
「無駄だよ。ここでは君の精神派も大帝には届かない」

この異空間はコスモウェーブを遮る効果があるらしい。
それを知っていてヤマトをここに追い込み、自らも来たことは
あらかじめすべて計画的だったということ。

■「ちくわの中に入ってるぜ」

「この空洞内部の空間は外部とは異なる次元階層で形成されている」
「ならば、我々も通常の宇宙に出られるのではないか」
真田さんが言うのは分かるが、どうして「ならば」って言えるのかなあ。
しかも土方の台詞で。
第9話でもそうだったが、土方の発言は先の見通しがよすぎるような。

■デスラーvsミル

ワイン(?)を飲むデスラー
「ガトランティスの技術の数々と独特の思想には目を見張らざるを得ない」
「ただ、大帝の御心を臣下の誰が理解しているのだろう。
 君たちには汚染源でも彼には香しき毒酒。お気に入りのおもちゃでは」
「おそらく大帝はヤマトの殲滅を望んではいない」
「ヤマトとその乗員は大帝が久しぶりに興味を持った存在」

勿体ぶった台詞が続くんだが、それが似合うのがデスラー。
"御心を臣下の誰が理解しているのだろう"
いやあ、臣下はもちろん、観ている私たちにも
よく分かりませんでしたよ、2199でのアナタは。
そしてヤマトに関する考察は、かつての自分の立ち位置だろう。

銃を抜くミル、その手を銃ごとねじ上げるデスラー。
意外と体術は冴えてる。

「大帝ははじめから気づいている。
 私にとってヤマトなど何の意味も持たないということを」

ここで意外な事実が明らかに。
どうやら2202でのデスラーには、ヤマト以上に大きな目的がある。

それでもかつてヤマトに一敗、地に塗れた身だからね。
このフネの存在は彼のプライドに刺さった棘みたいなもんだから
これは抜かずに済ますわけにもいかないだろう。

「この銃は預からせてもらうよ、ミル君」

クールな監視役として登場したのに、あっという間に立場が逆転(笑)。


(つづく)

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