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本好きへの100の質問 その5(041~050) [読書全般]

『本好きへの100の質問』の回答、「その4」の続きです。

質問の提供サイト様はここです。
文中敬称略です。


041. 本は内容を先に読む方ですか、それとも、あとがきから読む方ですか?

 あとがきや解説があれば、前半くらいは読みます。
 後半は、本文を読了してから読みます。


042. 読みたいのに読めない本はありますか? その理由は。

 文庫にならない本と、絶版の本。


043. ノンフィクション作品のおすすめを教えてください。

 ノンフィクション自体をあまり読まないので・・・
 数少ない中で思い出すのは、
  『「世界征服」は可能か?』 (ちくまプリマー新書) 岡田斗司夫(著)
 かなあ。
 とっても面白かったんだけど、微妙にフィクション寄り?


044. あなたの好きな恋愛小説を教えてください。

 恋愛小説自体をあまり読まないので・・・
 タイムトラベルSFから探せばいっぱいありそう。
 「たんぽぽ娘」(ロバート・F・ヤング)とか
 「夏への扉」(ロバート・A・ハインライン)かな。
 うーん、定番ではあるけどこれじゃベタすぎるかなあ。
 ミステリなら「検事霧島三郎」(高木彬光)なんて渋すぎですかね。


045. 泣けてしまった本を教えてください。

 最近、歳のせいか涙腺が緩みっぱなしですぐ泣いてしまいます。
 このあいだも「レッドスーツ」(ジョン・スコルジー)を読み、
 終章まで来たら涙で活字が追えなくなってしまいました。
 あんなに哀切感あふれる文章に、まさか翻訳物で出会えるとは・・・
 しかもそれが「手紙文」なんて反則過ぎます。
 手紙を読んであんなに泣いたのは記憶にありません。
 この作品に限らず、ここ数年は "目がうるうる" なんて
 枚挙にいとまがありません。泣きすぎですねぇ・・・


046. 読んでいるだけで、アドレナリンが分泌されてくるような本は?

 山田正紀の初期の「超冒険小説」シリーズや
 (「謀殺のチェス・ゲーム」とか「崑崙遊撃隊」とか)
 初期のダーク・ピット・シリーズですかね。
 (「タイタニックを引き揚げろ」は大傑作!)
 ここ数年なら福井晴敏の一連の「DAIS」シリーズでしょう。
 (「亡国のイージス」とか「オペレーション・ローズダスト」とか)


047. もう2度と読みたくない本は、ありますか?

 後味の悪い本ですねぇ。
 予想が「悪い意味で」裏切られた作品はがっかりしますので。


048. 良くも悪くも「やられた!」と思った本はありますか?

 「MM9 -destruction-」(山本弘)は、燃えて萌えて笑えて泣ける、
 エンターテインメントのお手本のような作品。
 怪獣映画とウルトラシリーズに触れて育った人なら絶対ハマります。
 「アイの物語」(同)もロボットSFとして大傑作。
 これらに限らず、山本弘の作品は
 私の好みをピンポイントで突いてくるものが多いですね。


049. 読む前と読後感が違っていた(食わず嫌いだった)本は?

 最近で言うと「退出ゲーム」(初野晴)かなあ。
 ハルチカ・シリーズの第一作だったんだけど、タイトルだけ見て
 「先生にバレないように学校を抜け出す話」だと思ってた(笑)。
 そういう悪ガキたちの活躍する話かと思ったんだけど、
 実際に出てきたのは、いささか変人ではあるものの、
 実に素晴らしい高校生たちでしたね。


050. 子供にプレゼントしたい本のタイトルを教えてください。

 子供が小学生くらいならホームズやルパンものですかね。
 ひねりの無い答えだなあ・・・


これで質問の半分が終わりました。
ここまでで感じたのは、10代後半から20代くらいにかけて
読んだ本の影響って大きいんだなあってこと。
この頃に読んだ本ってけっこう記憶に残ってる。

20代の終わりから40代にかけて公私ともに猛烈に忙しくて
読んだ本も少ないから、この頃の記憶が乏しいのは仕方ない。

でも、そこそこ時間が出来てきたはずの
ここ数年に読んだ本の記憶があやふやなのはどうしたものか・・・
歳のせいとは思いたくないんだけどなぁ。


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本好きへの100の質問 その4(031~040) [読書全般]

『本好きへの100の質問』の回答、「その3」の続きです。

質問の提供サイト様はここです。

今更ながらですが、文中敬称略で書かせてもらってます(^_^;)。


031. 無人島1冊だけ本を持っていけるとしたら、何を選びますか。

 「1冊」というのが厳しいなあ。「1作」じゃなくて?
 上下巻でもいいのかな? あるいは「全○巻」とかでもいいのかな?
 山岡荘八「徳川家康」(全26巻)とかでもいいんですかね?
 それでもいいんなら、いちばん持っていきたいなあと思うのは
 田中芳樹「銀河英雄伝説」正編外伝全15巻かなあ・・・
 でもそしたら「グイン・サーガ」って人も出そうだなあ。
  「1冊」って限るなら・・・
 「このミステリーがすごい!」の最新版かな(笑)。
 オモシロ本の紹介を読んで内容をあれこれ妄想する(えー)。


032. 今、最も欲しい本のタイトルをどうぞ。

 来月出る文庫の新刊。


033. 生涯の1冊、そんな存在の本はありますか? その本のタイトルは。

 上にも書いたけど「銀河英雄伝説」かなあ。
 20代で読んだんだけど、大人になってから読んだ本の中で、
 たぶん読み返した回数が最も多い。
 2巻が出たら1巻を読み返し、
 3巻が出たら1巻と2巻を読み返し、
 4巻が出たら1巻と2巻と3巻を読み返し、(以下略)
 それ以外にもあちこち拾い読みしてるから・・・
 1巻(徳間ノベルスの初版)が出たのは、
 社会人になって2年目の24歳のとき。
 いろいろ "行き詰まり" を感じていた頃だったなあ(遠い目)。
 10巻が出て完結したのが29歳の時で、
 20代後半の鬱屈した日々を癒やしてくれた作品でした。
 今読んだらまた違う感想を抱きそうだけど。


034. 何度も読み返してしまうような本はありますか?
 その本のタイトルは。

  「銀河英雄伝説」以外で、思い出してみます。
 子供の頃の「少年探偵団」「ルパン」「ホームズ」は
 何回読み返したことか。
 「宝島」と「十五少年漂流記」も何回も読んだなあ。
 大人になると同じ本を読み返すような時間の余裕がない。
 横溝正史の有名どころの長編は2回くらい読んでるはず。
 それ以外だと、ところどころ読み返す本は何冊かあるけど、
 全体を通して読み返したことってあったかなあ・・・
 ずっと昔に読んで内容を忘れてるから再読した、って本は
 けっこうあったと思うけど、好きで頭から読み返した本は
 ここ20年くらいは記憶にありません。


035. おきにいりの作家ベスト5と、理由をお願いします。

 私の人生を振り返ってみると・・・
 10代後半:横溝正史
  日本ミステリの巨匠です。もうあの雰囲気を醸し出せる作家はいない。
 20代後半:田中芳樹
  「銀英伝」「アルスラーン」の2作だけで殿堂入り。
 30代後半:島田荘司
  初期の作品は傑作揃いでした。いまはどうなんだろ・・・
 40代後半:福井晴敏
  「イージス」「ローレライ」もいいけど「ローズダスト」も大好き。
 50代後半:たくさん
  一人に絞れません。好きな作家はたくさんいます。
 オールタイム:山田正紀
  SFを書かせても冒険小説を書かせてもミステリを書かせても一級品。
 ああ、でも5人は少ないよなあ。
 綾○○人とか山○弘とか千○暁とか笹○祐○とか有○浩とか
 ハ○○○○ンとかア○○フとか(以下略)


036. 好きなシリーズ物はありますか?

 たくさんありすぎて・・・その中からいくつか挙げてみます。
 ダーク・ピット・シリーズは、最初の10冊くらいまでは
 大好きでしたね。でも後半以降は水戸黄門化して・・・
 ミステリだと、三津田信三さんの刀城言耶シリーズは
 いつも楽しませてもらってます。
 ライトミステリにも好きなシリーズものが多いですね。
 「古典部」とか「ハルチカ」とか。
 SFで最初にハマったのは「ファウンデーション」(アシモフ)と
 「クラッシャージョウ」(高千穂遙)かなあ。
 前者は「ロボット」シリーズと見事に融合して完結しましたね。
 後者はまだまだ新刊を期待していいんでしょうか?
 ファンタジーだと、20年近くつき合ってきた
 「聖刻群龍伝」(千葉暁)が間もなく完結の予定。
 なかなか終わらないと思ってたけど、
 いざ終わりが見えてくると淋しい・・・


037. 本を選ぶときのポイントを教えてください。

 ミステリなら本格度が高いもの。SFなら壮大で派手なもの。
 冒険・アクションなら火薬の量が多いもの(笑)。
 そんなものが好きみたいです。かといって、
 これに当てはまらない本もけっこう買ってますけど。


038. 翻訳小説は、訳者にこだわる方ですか。

 訳者にこだわるほど翻訳物をあまり読んでないので・・・


039. 信頼できる書評家は誰ですか?

 書評自体、あんまり参考にしませんので、
 書評家さんの名前まで意識することはほとんどありません。
 これでは答にならないので、頭の中を検索してみたら・・・
 えっと、SFに関しては日下三蔵さんの薦める作品は
 私が面白いと感じることが多いみたいです。


040. 絵本は好きですか?
 好きな方は、好きな絵本のタイトルを教えてください。

 絵本自体ほとんど読まないので、すみません・・・

「好きな作家」とか「お気に入りの作品」とかについて書くのは
楽しいんだけど、恥ずかしくもありますね。


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法医昆虫学捜査官 [読書・ミステリ]

法医昆虫学捜査官 (講談社文庫)

法医昆虫学捜査官 (講談社文庫)

  • 作者: 川瀬 七緒
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/08/12
  • メディア: 文庫



評価:★★★☆

「よろずのことに気をつけよ」で乱歩賞を獲った作者の受賞第一作。

「法医昆虫学」とは初めて聞くが、巻末の解説によると
遺体に取りついた昆虫の種類や成長具合を調べることによって
犯行場所や殺害時刻を割り出すことができるのだという。
アメリカや中国ではデータの蓄積もかなりあって
実用化レベルに達しているらしい。


近隣での小火騒ぎが続く中、アパートが全焼し、
住人だった心理カウンセラー・乙部みちるが焼死体で見つかった。
放火殺人を疑う警察は遺体を司法解剖するが、異様な事実が明らかに。
炭化した遺体の腹部に大量のハエの幼虫(つまりウジ)が
団塊状になって棲息していたのだ。

理解の範疇を超えてしまった事態に遭遇し、
警察は法医学昆虫学者・赤堀涼子に捜査協力を依頼する・・・

とは言っても、警察組織は旧態依然としている。
警察関係者がこぞって涼子のことを迷惑がる中、
彼女の研究に理解を示したのは二人の刑事、
岩楯と鰐川だけだった。

物語は涼子の探求と、刑事二人の捜査を両輪に進む。
お互いの情報を交換していくうちに、
三人はみちるの死に隠された意外な秘密に近づいていく・・・


登場するキャラクターがとにかくいい。

昆虫を目の前にすると奇行に走って周囲をドン引きさせる涼子。
堂々たるリケジョぶりで、36歳なのに童顔で20代に見え、
けっこう美人だけどちょっと惚れっぽいのが玉にきず?

岩楯は典型的な "刑事ものの主人公" って感じなんだけど
涼子のこともきちんと認めるように思考に柔軟性もある。
鰐川はなんでも記録するメモ魔で、
虫絡みで涼子から "いじられ" て涙目になる様子はちょっと可哀想だが
刑事としてはちゃんと仕事が出来て有能。

主役三人以外の登場人物もみなキャラが立ってるのがスゴイ。

特に、被害者のみちると交際していた
"女を食い物にする" 詐欺師・國居(くにい)の
人間のクズっぷりがずば抜けてる。
読んでて本気で腹が立ってくるんだからホントに作者は上手い。

みちる自身も物語が進むにつれて意外な面が明らかになっていき、
物語序盤のイメージとは大きく異なる素顔を見せる。

デビュー作と同じく、本書も "普通の" ミステリではない。
「誰が殺した」という要素よりも、
「何が起こった」「なぜ起こった」という部分にウエイトを置いたつくり。

それでも、昆虫絡みの魅力的な謎が提示されていて
それが解明されてゆくにつれてすこしずつ犯人に近づいていく展開は
充分に興味をそそるものではある。

ただまあ、私の好みのミステリの形ではないのは確か。
だから途中までの評価は星3つだったのだけど、
終盤で涼子が見せる命がけの大活躍が
とても素晴らしかったので星1/2個増量。


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本好きへの100の質問 その3(021~030) [読書全般]

「本好きへの100の質問」への回答、「その2」の続きです。

質問の提供サイト様はここです。

021. 既に持っている本を、誤って買ってしまったことはありますか?
  その本のタイトルは。

 2年に1回くらいそういうことをしている気がする。
 積ん読が多すぎるせいです。すみません。
 たくさんあるのでタイトルは憶えてません。


022. 気に入った本は、自分の手元に置かないと気が済まない?

 手放すのはやはり淋しいですね。
 でも手元にあっても読み返してる時間がない・・・


023. 本に関することで、悩んでいることは?

 読む速度より買う速度の方が大きいこと(笑)。


024. 速読派と熟読派、あなたはどちらに該当しますか。

 作家さんによって変わると思います。
 サクサク読める人とじっくり読ませる人がいます。
 読みにくくて時間がかかる、っていうのは論外ですが
 作品の善し悪しは、読める速度とは関係ないと思うので
 私はどちらも好きです。


025. 本を読んでいて分からない言葉があったとき、意味を調べますか?

 昔はけっこう調べたりしたんですが、
 最近は前後の文章から類推して「たぶんこうだろう」と思って
 そのままです。ぐうたらです。だから、
 あとで間違ってたことがわかることもあります(^_^;)。


026. 本を読む場所で、お気に入りなのは?

 家の中では居間の床に座布団を置いてその上に寝転んで読みます。
 これが一番快適なんですけど、これの欠点は
 しばしばそのまま寝てしまうことです(笑)。
 移動の電車の中も、読書の場所としては好きです。
 以前、新幹線に6時間乗ったときは文庫本2冊、
 札幌から在来線と新幹線を乗り継いで東京まで帰ってきたときは
 9時間で3冊読みました。

027. あなたは今、めったに読むことのない分厚い本を前にしています。
 ところでこの本「すごくおもしろい」という、いつもは信頼できる情報を
 得たはずなのに、最初の部分がやたらにつまらない。
 そんなときどうしますか?

 昔は、半分まで読んでつまらなかったら止めました。
 歳をとるに従ってだんだん気が短くなり、1/2が1/3になり、
 現在は1/4読んでつまらなかったら放り投げます。
 起承転結の "起" のところでツカミが悪いと、
 先を読む意欲が急速に落ちていってしまうので。
 途中で止めた本は、当然ながらブログの記事には載せませんから
 私の読書録に★1つがないのはそのためです。
 (つまり★1つレベルは途中で放り投げてる。)
 「途中で放り投げた本」ってタイトルで記事にしても
 面白いかなとも思うんですけど、
 読み終わらなかった本の文句を書くのも気が引けますので・・・


028. 本を読むときに、同時になにかすることはありますか?
 (例:お茶を飲む、おやつを食べる、音楽をかける)

 テレビをつけます。見ませんけど。
 私は、何か音がしていないと落ち着かない人間なので。
 (完全な静寂は苦手なのです。)


029. 読みかけの本にはさむ栞は、何を使っていますか?

 本を買うときに、書店さんがくれる栞。


030. ブックフェアのグッズを新たに誕生させることになりました。
 あなたが「これなら欲しい」と思うグッズを考えてください。

 うーん、思いつきません。
 こと読書に関しては、私はあまり物欲が無いようです。
 好きな作家の話題作ということでまず単行本を買って、
 それが文庫になったときにまた買ったこともあります。
 逆に文庫を読んで好きになって単行本を買ったこともあります。
 映画化とかで文庫のカバーが変わったりしたときも買ったりします。
 ですから本自体にはけっこうこだわりがあるみたいなんですが
 本以外のグッズには食指が動きませんねえ。


今回は、あまり悩まずに答えられる質問でよかった。
後の方の質問を見るとけっこう頭が痛いものがありそうで・・・


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「蒼穹のファフナー EXODUS」 Webラジオ 第4回 [アニメーション]

9/21(日)に、「真壁一騎聖誕祭」と銘打って
パセラリゾーツ・ベノア 銀座で行われた第4回Webラジオ。

石井真さん(一騎役)、松本まりかさん(真矢役)、
白石稔さん(剣司役)の3人は前回から引き続きの参加、
というか白石さんがMC役。
たしかに石井さんよりは安定してるからなあ。

今回のゲストは田中正彦さん(真壁史彦役)と新井里美さん(咲良役)。

田中さんと新井さんは初めて見た。
田中さんはロマンスグレイのダンディな人でしたね。
新井さんは綺麗なんだけど口を開くとけっこう個性的というか
キャラが濃いというか。
楽しい人なのは間違いなさそう。

今回も新キャスト発表。

アイシュワリア・フェイン:潘めぐみ
 潘恵子さんのお嬢さんですね。
 お母さんは一世を風靡したアニメヒロインでしたねえ。
 ヤマトもガンダムも聖闘士星矢も出てたし。
 めぐみさんは今プリキュアですね。日曜の朝に声を聞いてる。

ビリー・モーガン:森田成一
 ここで今回の森田さん本人が登場。
 初めて見たんだけどよく喋る人ですね。
 まりかさんと15年も前に共演してたなんてビックリ。

肝心の一騎の誕生祭は、何だかよく分からなかったけど(笑)、
もうEXODUS本編の第1回の収録があったとのことで、
声優の皆さんから断片的だけどいろいろ情報が出てきたのは面白かった。
「キャストが36人もいた」とか「最終回みたいな雰囲気」とか
いろいろ言ってましたねえ。
「絵のクォリティが凄い」とも。
PVだって映画並みにぬるぬる動いてましたからね。
あれが毎週見られたら凄いんだけど、どうなんだろう。

喜安さんからのメッセージにあった
「一騎は第1話がいちばん幸せ」というのが気になるが・・・

白石さんの名MCのおかげで、
1時間のはずが40分くらいで終わってしまって
最後は声優の皆さんからの長めのメッセージ。
実はこれがいちばん貴重だったり。
(情報としての中身がある、って意味ではね)
収録現場の雰囲気とかも伝わってきたしね。

まりかさんが珍しくまともなコメントをするとか(笑)、
みんな口々に「最後まで生き残りたい」とか・・・

 ああ、でもホントに
 一騎も真矢も剣司も咲良も生き残ってほしいなあ(切実)。
 個人的には、史彦さんとか千鶴さんとかの
 父母世代がけっこうまとめてお亡くなりになりそうな気がして怖い。

今回出演された方を含めて、みんな凄く入れ込んで
作品作りに向かっているみたいで、期待が高まります。

でもまあ終わってみて思う。
聖誕祭とはいったい何だったのか(爆)。


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本好きへの100の質問 その2(011~020) [読書全般]

「その1」に引き続き、質問に答えてみました。

質問の提供サイト様はここです。


011. 月に何冊くらい読みますか?

 月10冊で年間120冊が目標。
 実際は、15冊くらい読める月もあれば2~3冊の月も。
 年間ではここ10年くらいで最高が160冊。最低で100冊ちょっと。


012. あなたは本の奥付をちゃんとチェックしますか?
  するとしたら、その理由は?

 チェックしますが深い理由はありません。
 初版がいつか知りたいから、ぐらいかな。


013. 文庫本の値段として「高い」と感じるのは幾らからですか?

 文庫も最近は高くなりましたねえ。
 高いなあ、って思うのは900円くらいからかなあ。
 単行本で一冊でも、文庫化で上下巻なんかになると、
 合計の値段が変わらなかったりするのはなんか納得できない。


014. 本は書店で買いますか、それとも図書館で借りますか。その理由は?

 基本的には書店で買います。
 マイナーな本は店頭に並ばないので、たまにネットも利用します。
 借りることはほとんどありません。
 読み終わって気に入ったら手元に置いておきたいので。


015. あなたは「たくさん本を買うけど積ん読派」
  それとも「買った本はみんな目を通す派」のどちらでしょう?

 「たくさん本を買うけど積ん読派」ですが、
 買った以上は「みんな目を通す派」でありたいです。
 ただ、買ってから時間が経った本を "未読の山" から発掘したとき
 「なんでこんな本買ったんだろう?」って悩むこともあります。


016. 行き場に困ったとき、とりあえず書店に入ってしまう。
  そんなことはありますか?

 しょっちゅうあります。仕事で出張とかしても、
 時間に余裕があったらちょこっと書店に入ってしまいます。


017. 馴染みの書店・図書館に、なにかひとこと。

 どうかつぶれずに、いつまでもいまのままでいてください(笑)。


018. あなたは蔵書をどれくらい持っていますか。

 未読積ん読をあわせれば500冊くらい。その9割は文庫ですが。
 実家にもたぶん同じくらいの冊数がありますが
 そっちはみんな20年以上昔のもの。


019. 自分の本棚について、簡単に説明してください
 (“小説が多く実用書が少ない”等々)。

 まず本棚がありません(笑)。嘘です。
 でかいのが一つと小さいのがいくつか。
 でも、本棚に入りきらずに床に積んであります。ホントです。
 98%はフィクションで、ノンフィクション・実用書はわずか。
 読む本の内訳はミステリとSFが多いんだけど、
 本棚に残るのはなぜかファンタジーと冒険ものが多いかなあ。


020. 本棚は整理整頓されていますか。

 2~3年に1回くらいの頻度で、思い立って整理しますが、
 普段は雑然としてます。未読の本は居間の床に積んでます。
 基本的に整理整頓が苦手というかぐうたらなので。

今回はここまで。
答えるのが恥ずかしい質問もありましたねぇ。


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カンナ 出雲の顕在 [読書・冒険/サスペンス]

カテゴリを「ミステリ」から「サスペンス」に変えた。
「SF」でも「ファンタジー」でも
間違いじゃないような気もしてきたんだけど・・・

カンナ 出雲の顕在 (講談社文庫)

カンナ 出雲の顕在 (講談社文庫)

  • 作者: 高田 崇史
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/09/12
  • メディア: 文庫



評価:★★★

カンナ・シリーズ全9巻のうちの8巻目。
ラス前と言うことですね。

出賀茂神社の社伝「蘇我大臣馬子傳暦」を奪い、
逃走を続ける諒司から呼び出しを受けた竜之介は出雲へ。

待ち受けた諒司が語るのは、歴史の影に隠されてきた
"二つの天皇家" 、「金烏」と「玉兎」。
そして竜之介は「玉兎」の中でも "最重要人物" だということ。

竜之介を追って甲斐と聡美もまた出雲へ向かうが・・・


今回のテーマは出雲と素戔嗚尊(すさのおのみこと)。
出雲大社やら大国主命やら、毎度お馴染みの
歴史に関する蘊蓄がたっぷり楽しめる。

それに加えて、さすがに完結が近いと物語も大きく変転していく。
今回のラストはかなり驚いた。
いままでのこのシリーズ、主人公の甲斐くんの
いささかのほほんとした性格のせいか、
けっこうアクションシーンとかがあっても
あまり緊迫感というか緊張感というか、
そういう雰囲気に乏しいと感じていた。
ところが本書ではなんと○○が○○○○○に・・・
いやあ、ホントにびっくりの展開でした。

出雲関係の蘊蓄はとても面白く読ませてもらったんだが
「金烏」と「玉兎」についてはちょっと唐突な感じ。

現代に「玉兎」が復活するメリットってあるんだろうか。
本文中での登場人物も語っているけど、かなり疑問である。
でもまあ、そこを否定してしまったら
伝奇小説なんて書けないだろうしなあ。

ここのところ毎回書いてるけど、このシリーズ、
とっくにミステリではなくなって伝奇アクションに変貌してたんだが、
本書の終盤ではなんと超能力SFっぽくなってきた。

 もう最終巻で奈良の大仏が動き出しても、
 暗黒宇宙から幻魔が襲来してきても驚かない(←嘘です)。

ここまで広げた風呂敷をどんなふうに畳んでみせるのか、
最終巻に期待しましょう。


最後にどうでもいいことを。

巻末の解説で書評家の小梛治宣氏が
歴史に埋もれた "闇の一族" を扱った作品として
半村良の「嘘部」シリーズと本書を比較しているんだけど
この文章はいささか本シリーズを褒めすぎじゃないかなあ。
(まあ、解説する人は褒めなきゃいけないんだけどね。
 SF作家が本業の半村良とは作品のカラーが違いすぎて
 比べること自体にあまり意味がないような気も。)


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怪盗グリフィン、絶体絶命 [読書・ミステリ]

怪盗グリフィン、絶体絶命 (講談社文庫)

怪盗グリフィン、絶体絶命 (講談社文庫)

  • 作者: 法月 綸太郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/09/12
  • メディア: 文庫



評価:★★★

「講談社ミステリーランド」シリーズの一冊として刊行された
ジュブナイル・ミステリ・・・なんだろうなあ。

怪盗グリフィンのもとへ、奇妙な依頼が舞い込む。
「ニューヨークのメトロポリタン美術館に展示されている
 ゴッホの自画像は贋作なので、ホンモノとすり替えてほしい」

"あるべきものを、あるべき場所に" が信条のグリフィンは
依頼を受けるが、これはCIAが仕掛けた巧妙な罠だった。
友人夫妻を人質に取られたグリフィンは、
<フェニックス作戦>の実行を強要される。

かくして、グリフィンは合衆国の機密を秘めた "あるもの" を盗むべく、
CIAの美人エージェント・アグネスとともに
カリブ海のボコノン共和国へ潜入することになる・・・


まず目次を見て驚く。
本編は文庫で270ページほどだが、83も "章" がある。
一章が3~4ページと短い。なんでそんなに章が多いのかは
「訳者あとがき」に記されている。
でも、これほど頻繁にあると読んでいてもなんだか落ち着かない。
(この「訳者あとがき」自体、人を食ったお遊びなんだけど。)

前半部分を読んでいて気になったのは、贋作についての蘊蓄とか
ボコノン共和国の建国から革命への歴史とかが
けっこうボリュームがあること。
最後まで読んでみると、必要性があったことは分かるんだけど
ストーリーが本格的に展開する前で、しかも
キャラたちにもまだ馴染めていない段階で
こういう横道が長いと少々疲れるなあ・・・。

現地入りしてからの展開はスピーディで楽しく読めるんだけど。

 もともとは、小学校高学年~中学生くらいを対象に
 書かれたんじゃないかと思うんだけど、
 小学生でわかるかなあ・・・
 まあでも本が好きな子供って、大人の予想以上に読むんだろうなあ。
 多少分からないところがあってもどんどん進んでいってしまいそう。

上記の「訳者あとがき」にもあるんだが
大人(というか本好きな人)だからこそわかる "仕込み" も多い。
そういう意味では、大人でも楽しめる作品でもある。

作戦中、グリフィンと "新婚夫婦" を演じることになる
相棒のアグネス嬢が魅力的で可愛い。
有能すぎる現地の工作員・エミリオもいい味出してる。

適度にアクション、適度にドタバタ、適度にラブコメ。
作中ではあまり "怪盗" らしくないグリフィンだったけど
ラストはしっかりミステリ。

またグリフィンとアグネスの活躍が読みたいなあ。
続編って出ないんでしょうか?


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本好きへの100の質問 その1(001~010) [読書全般]

ネットをさまよっていたら「本好きへの100の質問」というものに
行き当たりました。
考えたらこういうネットのアンケートみたいなものに
答えたことは無かったな~、というわけで、私の答えです。

実際に答えてみたらけっこう長くなりそうなので
質問を10ずつ区切って10回に分けで載せたいと思います。


質問の提供サイト様はここです。


001. 本が好きな理由を教えてください。

 楽しみ、でしょうか。人生の諸々から逃れて、
 しばし空想の世界に遊べるのが一番の理由かな。


002. 記憶に残っているなかで、最も幼い頃に読んだ本は?

 小学校低学年の頃、父が買ってきてくれた
 「怪人二十面相」(江戸川乱歩)。
 私の読書人生はこの本から始まった。


003. はじめて自分のお小遣いで買った本を教えてください。
  また、その本を今でも持っていますか?

 小学校の頃までは本は親が買ってくれたように記憶してる。
 自分のお小遣いで買ったのは中学1年の時に買ったヴァン・ダイン。
 たぶん「ベンスン殺人事件」(創元推理文庫)。全く理解できなかった。
 実家の押し入れをあさればあるいは・・・


004. 購読している雑誌はありますか?

 ありません。
 昔は「SFマガジン」とか「奇想天外」とか買ってましたね~。


005. 贔屓にしているWEBマガジンはありますか?

 ありません。


006. 書籍関連のHPの、どんなところに注目しますか(書評や感想文等々)。

 一番見るのは「新刊案内」ですかね。
 amazonの書評はごくたまに見ます。
 自分でも読書録を書いてるので、あまり人の評価は
 (事前には)読まないようにしてます。


007. 最近読んだ本のタイトルを教えてください。

 「怪盗グリフィン、絶体絶命」(法月綸太郎) [2014/9/22現在]


008. ベストセラーは読む方ですか?

 ほとんど読みません。
 理由1:原則として文庫しか買わない主義なので。
    (読む場合も3年くらい遅れて読みます。)
 理由2:ベストセラーになった作品を読んでみて「面白い!」って
    思ったことがほとんどないので・・・


009. 御贔屓は、どんなジャンルですか?

 小学校から中学校まではミステリ。高校から大学にかけてSF。
 社会人になってからはファンタジーと冒険小説が加わって、
 この4つのジャンルで読む本のほぼ9割以上を占めます。


010. あなたは活字中毒ですか?
   (それはどんな症状としてあらわれていますか)

 たぶんそうです。
 食事の時も新聞を探してしまうし(無ければ広告のチラシを読む)、
 トイレの中にも本棚を作ってあるし。

今回はここまで。
うーん、答えるのにけっこう難儀な質問もあるのですね。


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人造救世主 / ギニー・ピッグス / アドルフ・クローン [読書・SF]

人造救世主 (角川ホラー文庫)

人造救世主 (角川ホラー文庫)

  • 作者: 小林 泰三
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/08/25
  • メディア: 文庫




人造救世主   ギニー・ピッグス   (角川ホラー文庫)

人造救世主   ギニー・ピッグス   (角川ホラー文庫)

  • 作者: 小林 泰三
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/02/25
  • メディア: 文庫




人造救世主  アドルフ・クローン (角川ホラー文庫)

人造救世主  アドルフ・クローン (角川ホラー文庫)

  • 作者: 小林 泰三
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/09/23
  • メディア: 文庫



評価:★★★

女子大生の橘ひとみは、留学生のジーンとともに
奈良の寺院を訪れた。拝観時間が終わり、
ひと気の無くなった境内に残った二人が遭遇したのは
空中を浮遊して現れた謎の男たち。
彼らは寺院に火を放ち、二人にも襲いかかる。
彼女たちを救ったのは、そこに現れたもう一人の男。
彼は "ヴォルフ" と名乗り、男たちの集団に戦いを仕掛ける。


全体を通して感じたのは、石ノ森章太郎の
「サイボーグ009」や「仮面ライダー」のような、
ちょっと懐かしい70年代のヒーロー・ストーリー。

遺伝子改造を通して "超人" を生み出す謎の組織MESSIAH(メサイア)。
歴史上の "偉人" たちの遺伝子を使ってクローンを作り出し、
さらにそこへ "ロンギヌスの槍" から取り出した
"ナザレの遺伝子" を組み込むことによって
"超能力" を持つ人間が誕生する。
彼らの目標は究極かつ真の "救世主" を作り出すこと。

ヴォルフは、MESSIAHが作り出した試作体の一人。
彼は超能力が発現しない "失敗作" だった。
ちなみに、試作体は番号で呼ばれ、名は与えられない。
(主人公であるヴォルフの試作番号がいくつであったかは
 予想がつく人も多いんじゃないかな。)
彼は、同じ失敗作の仲間たちとともに、"処分" される前に
組織から脱走したのだ。

 この脱走劇の模様は作中で断片的に語られるんだけど
 このへんはなかなか感動的で胸が熱くなる。

物語は、組織が次々に繰りだしてくる "超能力怪人" たちに対し、
孤軍奮闘するヴォルフの姿を描いていく。
ヴォルフ自身は超能力は持たず、通常兵器のみで立ち向かう。
誰にも知られることなく、知恵と勇気で戦い抜いていく。
その胸の中にあるのは怒りか復讐か。

こう書いてくると、重くてダークな話のように思えるかも知れないが
実際に読んでみた感じはかなり異なる。

 もちろん、戦い自体はガチである。
 爆発炎上電撃雷撃の大盤振る舞い、
 血飛沫があがり手足が吹っ飛び内蔵が砕け散る。
 触手はうねり粘液じゅるじゅる阿鼻叫喚。
 いかにも "ホラー文庫" な描写が続く。

・・・なんだけど、ヴォルフ自身が戦いの最中にも軽口を忘れず、
戦う "怪人" たちもかなりエキセントリックな性格の人(笑)が多くて
さらにそこへ現役女子大生のひとみ嬢がからむので
会話の部分だけを読んでるとけっこうコミカルで笑える。

スプラッターが苦手な私がとりあえず最後まで読めたのは
このあたりのさじ加減が上手いのだろうと思う。

2巻のラストでは、組織の "黒幕" が姿を現すが、
そこまでいかなくても、だいたい見当はつくと思う。
もっとも、作者はそのへんを隠そうとは全然思ってないだろうし。


ヴォルフを含め、登場するMESSIAHの怪人たちはみな
歴史上の偉人(というか有名人)のクローンなのだが
正直言って「なんでこの人のクローンなの?」ってのもいる。
卓越した "能力" はあったかも知れないが、
"個人としての戦闘力" には疑問符がつく人も多い(っていうかほとんど)。
それはヴォルフ自身の "オリジナル" も例外ではないが。

でも、本書はそんなツッコミを笑って楽しむのが正しい読み方だと思う。


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