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Doubt きりのない疑惑 ミステリー傑作選 [読書・ミステリ]

Doubt きりのない疑惑  ミステリー傑作選 (講談社文庫)

Doubt きりのない疑惑  ミステリー傑作選 (講談社文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/11/15
  • メディア: 文庫



評価:★★★

2007年に発表された作品から選ばれた
短編ミステリのアンソロジー。
文庫化に際して二分冊になり、本書は後半の8編を収録。

「黒い履歴」(薬丸岳)
 デビュー作の「天使のナイフ」にも通じるテーマの作品。
 ソフトタッチの夏目という刑事が登場する。
 彼を主役とする「刑事のまなざし」というシリーズの一編だそうだ。
 登場するキャラはみんな善人なのにラストは切ない。

「堂場警部補とこぼれたミルク」(蒼井上鷹)
 うーん、ミステリとしては良くできているのかも知れないが
 この手の作品は私の好みではありません。

「選挙トトカルチョ」(佐野洋)
 佐野洋さんってまだ存命だったんですね(←失礼)、って思ったら、
 昨年(2013年)にお亡くなりになってましたね(←ますます失礼)
 この作品は78歳のときに書かれたもの。
 そのお歳でこれだけのモノが書けるなんて素直にスゴイです。
 作中に登場する若い女性がとても魅力的に描かれてるのもスゴイ。

「その日まで」(新津きよみ)
 ミステリと言うよりはサスペンス。
 ラストはもっとドロドロするかと思ったんだけど
 意外とあっさり。

「点と円」(西村健)
 博多の私立探偵が放火事件の解明協力に駆り出される話。
 作中に登場する経営コンサルタント・羽村しのぶ嬢が最高。

「傍聞き」(長岡弘樹)
 警察小説と "日常の謎" の絶妙なハイブリッド、という感じかな。
 第61回日本推理作家協会賞短編部門受賞作というのも納得。
 読後、ちょっとほのぼのするのもポイント高し。

「辛い飴 永見緋太郎の事件簿」(田中啓文)
 短編集で既読だったんだけど今回再読。
 ジャズ・ミュージシャンの
 永見緋太郎が探偵役となるシリーズの一編。
 本作はとにかく、"いい話" なんだなあ。
 前回読んだときも思ったが、この連作を読んでると
 無性にジャズが聴いてみたくなる。
 私は素人で全然詳しくないんだけど、
 YouTubeとかニコ動とかに行っちゃうんだよねえ・・・

「悪い手」(逢坂剛)
 サイコ・サスペンスですね。
 読んでるときはそれなりに面白かったけど後味が良くない。
 まあ、こういうのが好きな人もいるんだろうけど・・・


この中で好みの3作を挙げるなら
「辛い飴」「傍聞き」「選挙トトカルチョ」かなあ・・・。


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本好きへの50の質問 その2(11~20) [読書全般]

「本好きへの50の質問」への回答、その1の続きです。

質問の提供サイト様はここです。


11. 読んだ本について、感想を述べあうことはありますか。
 それは誰とですか?

 昔は、職場の同僚でかなり好きな小説のジャンルが重なる人がいて
 けっこう話もしたのですが、今は周囲にいませんので・・・
 ですからブログに書いてます。


12. 身近に本が好きな人は居ますか?
 居るならば、あなたはその人の影響を受けていると思いますか?

 今は身近にはいませんねえ・・・
 一番大きな影響は父ですかね。前の質問にも答えましたが、
 父が本好きで家の中にたくさん本がありましたし、
 私にもいっぱい買ってくれました。
 (小学校の時に買ってくれた「怪人二十面相」が
  私の読書生活のスタートでした。)
 ただ、読むジャンルは全くといっていいほど重なっていないですねぇ。
 父はもっぱら歴史小説・時代小説がメインでしたから。
 でも、自分の趣味を息子に押しつけはしないで、
 私が「欲しい」って言った本はみんな買ってくれました。
 今から思えば私の読書人生があるのはホントに父のおかげです。
 (でも、大学生の時に父の本棚に「化人幻戯」と「悪魔の手毬唄」を
  見つけて 「へえ~、こういうのも読むんだ」って思いました。
  案外、"隠れミステリファン" だったのかも知れません)


13. 乗り物の中で、近くに本を読んでいる人が居るとき、
 その人が何を読んでいるのか気になりますか?

 とても気になります。
 電車の中で横に立ってる人が本を読んでると、
 何とかタイトルが知りたくて横目でじーっと見てます。
 我ながら不審者だと思います(笑)。
 お願いですから通報しないでください(爆)。


14. 読んでいる本にカバーは付けますか?
 付ける・付けない……その理由を教えてください。

 書店で買うときにはカバーをつけてもらいますが、
 読むときには書店のカバーを外して
 出版社のカバーだけにします(特に文庫)。
 昔は書店のカバーをつけたままで読んでたんですけど
 いつの頃からかつけなくなりました。理由は特にありません。
 でも、たまに書店のカバーをつけたまま読む本があります。
 それはカバーが恥ずかしいイラストだったりする時です。
 (内容がいやらしいからではありません。念のため)
 表紙がきゃぴきゃぴのセーラー服女子高生だったり、
 体のラインがぴっちり出るような服を着てる女の子だったりすると
 さすがに恥ずかしいんで。
 よく「歳を取ったら恥ずかしいものはなくなる」っていいます。
 それは一面の真実だとは思いますが、
 こと本の表紙に関しては私はやっぱり恥ずかしい。


15. 書店で買う・図書館で借りるのが恥ずかしかった本はありますか?
 本の題名と理由をお願いします。

 上にも書きましたが、カバーが恥ずかしい場合ですね。
 若い頃は、「プレイボーイ」とか「GORO」とかの
 男性週刊誌を買うのが恥ずかしい時期がありましたが・・・
 今から思えばなんて純情だったのだろう・・・


16. 内容は分かっているのに題名が思い出せず、もどかしい。
 そんな本はありますか?
 ある場合は、内容を要約して教えてください。

 うーん、今はないですかね。現代はネットがあるので、
 検索すればたいていの書名は分かります。


17. 「この題名は、いい!」。そんな題名があったら、教えてください
 (未読でも可)。

 「人形はなぜ殺される」(高木彬光)がふっと思いつきました。
 本格ミステリの傑作でした。
 題名とトリックが密接に結びついた秀逸な例だと思います。
 江戸川乱歩と横溝正史作品の題名には
 ミステリのロマンがあふれてますよね。
 「心理試験」「屋根裏の散歩者」「人間椅子」「パノラマ島奇談」
 「恐怖王」「悪魔の紋章」「暗黒星」・・・
 「八つ墓村」「獄門島」「悪魔が来りて笛を吹く」「迷路の花嫁」
 「不死蝶」「女王蜂」「仮面劇場」「病院坂の首縊りの家」・・・
 森博嗣の作品のタイトルも洒落たものが多いですよね。
 「封印再度 Who inside?」なんて、
 よく思いついたなあって感心しました。
 SFにも素晴らしいタイトルがたくさんありますが、
 きりが無いので一つだけ。
 「ミニスカ宇宙海賊」(←おいおい)。
 内容も全くその通りで、ミニスカ姿の女子高生が宇宙海賊になる話。
 でもアニメになるときに「モーレツ宇宙海賊」になってしまって・・・
 でも「ミニスカ」も「モーレツ」も今風の言葉ではないですよね。
 どちらも昭和の響きがあって私は好きです。


18. 読んだことはないけれど、気になっている本の題名はありますか?
 ある場合は、タイトルをお願いします。

 「プロジェクトぴあの」(山本弘)ですかねえ。
 これ、単行本なのですが買おうか買うまいか悩んでます。
 ライトノベルにも気になるシリーズが多いのですが、
 たぶん読み始めると止まらなくなる(笑)ので封印してます。
 その中でも、冲方丁の「シュピーゲル」シリーズは、
 完結したらまとめて読もうと思ってるんですが、
 作者がいろいろ忙しいらしく
 (映画作ったりアニメの脚本書いたりしてますから)、
 なかなか終わりそうもありません・・・


19. (18の回答について)それは、どんな内容の本だと思いますか?

 まず分かっている内容から。
 同じ作者の「地球移動作戦」の前日譚。
 地球近傍を通過する天体によって生じる大災害を回避すべく、
 地球の方を動かしてしまおうという
 山本弘版「妖星ゴラス」ともいうべき作品です。
 で、本書のほうは、地球を動かす原動力となる
 ピアノ・ドライブの発明者、天才科学者にしてアイドル(!)である
 結城ぴあのという少女の物語、というところまでは知ってます。
 さぞかしぶっ飛んだヒロインが大活躍するのでしょう。
 あの山本弘のことですから
 萌えて燃えて笑えて泣ける話になっているといいなぁ・・・


20. いままでに読んだ中で、最も長い作品のタイトルを教えてください。

 えーと、日本作品ならたぶん
  「独白するユニバーサル横メルカトル」(平山夢明)だと思います。
 海外なら
 「なぜエヴァンズに頼まなかったのか?」(クリスティ)じゃないかと。
 複合題でもいいのなら、最近読んだ
 「イーハトーブ探偵 ながれたりげにながれたり 賢治の推理手帳Ⅰ」
 が一番長いかなぁ。

「50の質問」のほうが、答えを考えるのに
時間がかかるものが多いように思います。
でまた、一言で答えるのも難しい質問も。
必然的に答えが長くなりがちです。
質問12の答えに、またまた父が出てきました。
ほんと親父には足を向けて寝られません。


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本好きへの50の質問 その1(01~10) [読書全般]

10回に分けて「本好きへの100の質問」というものに
答えてきました。
なかなか答えるのが難しい質問もあったんだけど
答えを考えるのは、ことのほか楽しい時間でした。

続きと言ってはなんですが姉妹編(?)の
「本好きへの50の質問」にも答えてみようと思います。

これもまた質問を10ずつ区切って、
今度は5回に分けて載せたいと思います。

質問の提供サイト様はここです。
では、始めましょう。


01. あなたの好きなジャンルについて、その分野ならではの魅力を
 簡単に述べてみてください。

 ミステリ
  やはり論理の美しさですかね。
  あと、探偵役が関係者を一堂に集めて「さて・・・」と切り出す。
  やっぱりこのシーンはたまりません。
 SF
  時空を超越した壮大なホラ話が読めることかなあ。
  SF的設定ならではのキャラクターも魅力ですけどね。


02. この作品を読まない間は、この分野(作家)のファンとは
 名乗れないと思う……そんな作品はありますか?

 本格ミステリならやっぱりクイーンの国名シリーズ。
 あとクリスティの「アクロイド」「オリエント急行」
 「そして誰もいなくなった」あたりは外せないでしょう。
 国内なら乱歩と横溝までとは言いませんが
 島田荘司の御手洗潔シリーズと綾辻行人の館シリーズくらいは
 読んでてほしいかなあ。
 SFならアシモフの「ファウンデーション&ロボット」シリーズと
 ハインラインの有名な長編とか。
 国内ならまずは小松左京。「復活の日」あたりは外せないかな。
 あと筒井康隆の初期作品。星新一も知ってて欲しいな。
 この御三家を読んでなかったらもぐりでしょう。


03. 「この分野(作家)の作品は読んだことがない」という人に
 本を貸すことになったら、どんな順で本を貸していきますか?

 ミステリなら「氷菓」か「古典部」から(笑)。
 次に若竹七海あたりのコージー。その次は有栖川有栖。
 そこまで行けば「十角館」はもうすぐだ(?)


04. 人に薦められて夢中になった作家はいますか?
  作者名と、きっかけになった本の題名を教えてください。

 基本的にへそ曲がりなので、
 人から薦められた本を素直に読んだ記憶がありません。
 でも「このミステリーはすごい!」は毎年買ってます(笑)。
 ここで上位に入った本はたまに読みますが、
 私にとってのアタリに出会う確率はあまり高くありません。
 やっぱり私の好みってかなり偏ってる?


05. 人に本を貸して、「面白かった」と言われたときの
 あなたの反応を教えてください。

 「そうだろうそうだろう」と胸を張ってドヤ顔(笑)。
 でもあんまり「面白い本を紹介して」って言われません(T_T)。
 やっぱ好みが偏ってるって見抜かれてる?


06. 逆に、「面白くなかった」と相手に言われたときの反応は。

 「まあ人の好みはそれぞれさ」と自分の胸に言い聞かせます。
 でも、貸す前に相手の好みを考えて、なるべく
 気に入りそうな本を選んで薦めるようにはしてます。


07. とても欲しくて、でも手に入れることが出来なかった本はありますか。

 大学生の頃には、ハヤカワSFシリーズが絶版になってて
 有名な作品なのに読めない、って本がたくさんあって悲しかったけど、
 それから数年のうちにだいたい文庫化されたのでOK。


08. 手放した・紛失したことを後悔している本はありますか。

 うーん、手放したくない本は、
 たいてい実家の本棚か押し入れにあると思うんで・・・
 そういえばそっちの整理もしなくちゃなあ・・・
 紛失は・・・まず、紛失しているのかどうかを確かめないと(笑)。

09. 本や作品にまつわる思い出をひとつ、教えてください。

 私が小学校高学年の頃、小学館かどこかで出した
 「世界名作全集」みたいな全52巻くらいのシリーズを
 父が買ってくれた。
 けっこう分厚くて立派な作りで、1冊に長編が2作くらい入ってた。
 そしてまた当時の私は律儀にも、1巻から順番に読み始めた。
 結局全巻は読めずに48巻あたりで挫折したんだけど、
 おかげで世界的な「名作」と呼ばれるものは一通り読めたので、
 父には感謝しています。
 「十五少年」も「宝島」も「赤毛のアン」も、みんなこれで読んだ。
 日曜夜にやってた「アニメ世界名作劇場」の原作になった本も
 たいていこのシリーズに入ってましたねえ。


10. 「もっと若い頃に出会いたかった!」と思う本がありますか?
 あれば教えてください。

 うーん、あんまり小説では思いつかないなあ・・・
 映画では、「スターウォーズ」(’77)を映画館に見に行ったとき、
 館内に小学生がうじゃうじゃいるのを見て
 「こんなスゴい作品をこんな小さいときから見られるなんて、
  なんて幸せな奴らなんだ!」って思いました。
 当時私は大学生でしたから、
 「もうちょっと遅く生まれても良かったなあ」なんて思いました。


うーん、映画も独身の頃はよく観てたんですけどねえ。
とはいっても月に1本程度ですが。

今回の質問に答えてみて、改めて思ったのは父への感謝ですねえ。
私が読書に目覚めたのも、それを後押ししてくれたのも父でした。
もう90近い高齢で体調も崩しがちですが
もう少し親孝行をしてあげなければいけないなあって
改めて思いました。
とは言ってもなかなか会いに行けないんですけどね・・・


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彼女が追ってくる [読書・ミステリ]

彼女が追ってくる (祥伝社文庫)

彼女が追ってくる (祥伝社文庫)

  • 作者: 石持 浅海
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2014/06/12
  • メディア: 文庫



評価:★★★☆

ネットを使って起業し、小さいながらも会社を経営する中条夏子。
かつての勤務先の社長が主催する、
経営者仲間の親睦パーティー「箱根会」に参加した夏子の目的は
元同僚にして親友の黒羽姫乃を殺すこと。

参加したメンバーは、主催者の山縣とその妻・邦恵、
花村貿易社長の哲子と息子の良太、寺田商会社長の善行、
そして夏子の後輩の堀江比呂美とその友人の火山学者・碓氷優佳。

パーティーがお開きになった後、姫乃と二人きりになった夏子は
首尾良く殺害に成功、証拠隠滅も完璧に行った。
しかし、翌朝発見された姫乃の遺体は、なぜか
良太のカフスボタンを握っていたのだ。

パーティーの間中、良太が姫乃にご執心だったのは
周囲に丸わかりだったので、彼は一気に容疑者筆頭へ躍り出てしまう。
もちろん本人は否定するが(だって殺してないもんね)。

参加者一同が疑心暗鬼に陥り、警察への通報を巡って対立するなか、
比呂美と優佳は "2時間" だけ通報を遅らせ、
その間に事件の検討を行うことを提案する。

姫乃が握っていた良太のカフスボタンの意味がわからない夏子は、
自ら事件の検討に加わりながら姫乃の真意を探ろうとするのだが・・・


カフスボタンの意味については私も読みながら考えていた。
「たぶんこうだろう」って推測も持っていた。
結論から言うと、私の考えは当たっていた。
当たってはいたが、作者はそのさらに上を行っていた。

まあ、素人の考えそうなことは作者はとっくにお見通しで、
それをさらに超える展開を用意していたってことだね。
さすがにプロです。すごいです。

探偵役の優佳さんなんだが、巻を重ねるにつれて
だんだん常人離れしてきた気がする。
前巻でも感じたことだが、彼女が犯人を指摘するのは、
社会正義のためなんかではなく、
ごく単純に自分自身の好奇心のため、
自分の思考の結果が正しいのかどうか知るためのようだ。

でもそれが冷たさや嫌味にならないところが彼女の凄いところかなあ。
知的で妙齢の美女、というのも強みだよねえ。

たぶん事件がなければ、すごく気配りの出来る、
人当たりのいい才女なのだろうけど
ひとたび事件が起こればカミソリみたいな切れ味を示す。
なんともすごい人である。

 ちなみに彼女の婚約者の男性は
 「抜き身の日本刀みたいな人」って言われてる。
 似たもの同士のカップルなんだね。
 っていうかそれくらいの人でないと
 彼女の相手は務まらないんだろう。

本書は碓氷優佳を主役とする "倒叙推理" シリーズの3作目。
たしか作者はこのシリーズは "三部作になる" って言ってた気がする。
それが本当ならこの作品が最終作になるはずだが
読んでて "これが最後" って感じは全くしないので
これ以後も続くのかも知れない。

高校時代の彼女を描いた連作短編集が出ているらしいし、
優佳さん自身、とても魅力的なキャラなので、
もっと続けて欲しいなあ。


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「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」チラシ余話 [アニメーション]

「追憶の航海」の映画館でゲットした「星巡る方舟」のチラシ。
我が家では現在冷蔵庫の扉に貼ってある。

poster2a.jpg 

今朝、食事をしてたら、そのチラシを見ながらかみさんが聞いてきた。

「ねえ、このゴツいのは誰なの?」
「これがこの次の映画に出てくる敵の、たぶん親玉」
「へえー。じゃこの女の人は?」
「これは、ガミラスの戦闘空母の艦長」
「えー、知らないなあ」
「そりゃそうだよ。どちらも新キャラだから」
「ふーん。ねえ、この女の子も新キャラなの?」
「それは桐生さん。26話で出てたじゃん。
 真田さんや新見さんと一緒にコスモリバースをいじってた子
 今回の映画の、たぶんメインのヒロイン」
「えーっ、こんな子いたっけ?」
「いましたよ~。26話全部見たはずだよね?」
「真田さんとタラン兄ちゃん以外はどうでもいいから」
「えー」
「この人は誰?」
「それはバーガー」
「誰だっけ?」
「ドメルの部下で、七色星団で
 『こんな結末、認められるかよ!』って叫んだ人」
「ああ、あの人ね。生きてたんだ」
「そうみたいだね。」
「でもドメルは出ないんでしょ?」
「そうだね。もうお亡くなりになってるからね」
「タラン兄ちゃんも?」
「うーん、この映画の時点ではデスラーと一緒に
 宇宙を放浪してるんじゃないかなぁ。
 出るかどうかは微妙なところだね」
「そうなんだ。二人ともすごくいい声してたのにね。
 あ、いい声って言えば、あの人もいい声してたよね」
「誰のこと?」
「ほら、あの、秘密警察の」
「ああ、ギムレーか。あの人も独特の声してたよねえ」
「あの人は今度の映画に出ないの?」
「出ないでしょう。ガミラス本星戦で死んでるはずだから」
「そうなんだ」
「ところで、古代と雪と沖田艦長も載ってるんだけど」
「うーん、森雪がなんだか悪人ぽい顔してるわよねぇ」
「えぇー」

相変わらず馬鹿な会話をしている夫婦です。
このときの話はここで終わったんだが、その後でふっと思った。

ギムレーが生きていたら・・・

今回の敵、ガトランティスのメダルーザに搭載されている
「火焔直撃砲」って、旧作では
ガミラスの "瞬間物質移送機" (2199では "物質転送システム" )の
技術供与で完成したって設定があったような気がする。
公式設定なのかゲーム設定なのか、
はたまた単なるファンによる妄想設定なのかは知らないんだけど。

旧作ではデスラーがガトランティスに亡命してから出てきたので
矛盾はないんだが、今回の場合はどうだろう。
"ガトランティスが独自開発した" のだろうか。

これからは妄想になる。
"ガミラスからの技術が流出していた" とするならどうだろう。
だとしたら流出させていたのは誰か。

ここでギムレー君に悪役になってもらおう(笑)。
彼が密かにガトランティスに通じ、ガミラスの機密を漏らしていたとする。
ガミラス本星戦でも死亡せず(明確に死亡した描写はなかったし)
密かに脱出してガトランティスに合流し、
ダガームの遠征軍に身を寄せている。

そうなるとギムレー君の再登場も可能だし、必然性も出てくる。
そして何より、バーガー君の「真の仇」としての役割があるしね。

ドメルを陥れ、死刑判決に持ち込み、
さらにヤマト迎撃にわずか5隻の艦隊しか与えず、
間接的にドメルを死に追いやった元凶・ギムレー。
バーガー君が真に憎むべきはこの男だろう。

ギムレーもあんなにさんざん悪行を働いたのだから
本星戦みたいにあっさりお亡くなりになるのではなく、
バーガー君にしっかりと倒される方が盛り上がっていいんじゃない?。

「ギムレー、てめえだけは許さねえ!」って叫ぶバーガー君を
スクリーンで観たいものだ。


ああ、妄想がはかどるねえ。
ヤマトの続編についてああだこうだと妄想を巡らすことができるなんて
ちょっと前までは考えられなかったよ。
いい時代になったものです。

長生きはするもんだね。


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「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」 予告編&ストーリー公開 [アニメーション]

先週の金曜日。
「追憶の航海」鑑賞を翌日に控え、ネットをちまちま見ていたら
この知らせが目に飛び込んできた。

「追憶の航海」鑑賞記の記事でも書いたとおり、
予告編は劇場で観るまでお預け、って思ったんだけど
新しいポスタービジュアルの方は見てしまった。

載っているのは劇場登場の新キャラ、
雷鳴のゴラン・ダガームとガミラスの女艦長。
それからヤマト側の古代と雪と沖田艦長がいるのは当然として、
ど真ん中に桐生さんが。もうメインヒロイン確定ですね。
それより驚いたのはその右である。
なんとバーガー君ではないか!

七色星団戦でも明確に死んだとは描かれていなかったので
生きてるかも・・・とは思ってたが、
2199本編ではついに再登場はなかったので
「やっぱりお亡くなりになった」とばっかり。

いやはやおめでとうございます。
公開された「ストーリー」によると
"ヤマトへの復讐に燃える" キャラになってるとのこと。
ヤマトクルーたちとも何らかの絡みがありそうで
とっても楽しみです。

そしてそして、ダガームの背景になっているのは
間違いなく「白色彗星」だよねえ・・・
ついに真打ち登場というところですか。

 まあ映画の中で "どかーん" と出てくることは無いと思うけど
 ラストシーンで大帝の高笑いと共に太陽系へ向けて進撃を開始する、
 なーんて展開が現実味を帯びてきましたね。
 ( "映画が当たれば" って前提条件はつくとは思うが)
 製作委員会は2期の製作も決めてるとみました。

予告編の方なんだが、まずBGMが「都市帝国」!
いやあこの音楽を聴くと滾ってくるモノがありますねぇ。

特報2のBGMが「テレザート上陸作戦」だったし、
白色彗星の登場も確定みたいだし、
私は、あの「謎の惑星」はもうテレザート星で決まりだと思ってる。

 まあ今回の映画でテレサが登場するかどうかは分からないし、
 出るとしてもかなり設定は変わるような気もするけどね。

あとはメダルーザのかっこよさだね。
「ヤマト2」のときは正直言ってぱっとしないデザインで
カッコいいとは全く思えなかったんだが、
リニューアルされた新生メダルーザは
充分に "主役メカ" の風格だね。

"火焔直撃砲" もまた「ヤマト2」のときより
数段パワーアップしているなあ。
(もっとも旧作では "火炎" 直撃砲だったよね)
「火焔直撃砲ってこんなにスゴイ兵器だったんだ」って
認識を改めたのは私だけではないだろう。

そして最大のサプライズは「大和(?)」だろう。
これはいったいどういうことなのか。
まあこれが今回の映画の最もキモの部分なのだろうから
続報に期待しましょう。


ただ、気になるところもなくはない。
実質40秒ほどの映像の中に前回の特報の使い回しや
ポスターの止め絵が挿入されてたり。
差し引いてみると新作画の部分が意外と少ない。

これが単に情報の出し惜しみだったらいいのだが、
"出そうにも出せない" ようなら心配だ。

「追憶の航海」の宣伝や舞台挨拶に、
出渕監督を始めとするメインスタッフが出てこないのも
製作がかなり修羅場になってるって事なのかも知れない。

心配ではあるが私には如何ともしがたい。
私にできることは無事な製作進行を願うことだけ。


制作陣の皆さん、身体に気をつけて頑張って下さい。
12月6日、楽しみにしてます!!


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「宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海」感想・・・のようなもの [アニメーション]

台風が接近してるんで、一日中家に籠もってた。
そんでもって、諸々のことを片付けてる合間合間に
PCに向かってぽつりぽつり打ってたら
けっこうな分量が書けてしまったよ。質はともかく・・・

書き終わって思ったけど、「感想」というより
観た後でいろいろ考えたことを、思いつくままにだらだらと綴ってる。
例によってまとまりのない駄文で、さらに無駄に長い。

映画内の時系列に沿って書いてるわけでもないので
とても分かりにくいんじゃないかと思う。
というわけで、ご用とお急ぎでない方はどうぞ。

「ネタバレ」っていうほどのものはないけど、
内容や構成について言及しているところもあるので、
映画を観た後で読まれることを推奨しておきます。


では、本文はここから。


宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海 [Blu-ray]

宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • メディア: Blu-ray



私の場合「総集編」と聞くと真っ先に思い浮かぶのは
毎年年末にやってるNHK大河ドラマの総集編。

でも、その総集編ではたいていがっかりすることの方が多かった。
好きだったシーンがごっそりなかったり短縮されたりとか。

それでも総集編を観てたのは、やっぱり当時は
ビデオ録画が普及してなかったからだろうと思う。
機械も高かったけどテープも高かったし。
単発の映画は録れても、毎週やってるドラマまで録るには
かなりの資本が必要だった。

だから "総集編" にはそれなりの需要があったのだろう。

「宇宙戦艦ヤマト」の劇場版第1作もまたTVシリーズの総集編だった。
1話分を正味20分とすると26話で520分。
それを130分に収めるのだから、1/4に切り詰めることになる。

それだけではなく、ストーリーも改変された。
イスカンダルに到着したとき、スターシャが既に死亡していたことに
たまげたのは私だけではないだろう。
(まあ、これはかなり不評だったようでTVで放映されたときは
 ちゃんと生存してるように戻されてた。)

今回の「追憶の航海」、上映時間こそ旧作映画版と同じ130分だが
(ここも、旧作に合わせたのだろうか?)
40年前とはかなり状況が異なってる。

レンタルビデオもネット配信も普及し、
家庭でのビデオ録画も手軽に出来る。
熱心なファンなら全編ディスクを持ってるだろう。

その気になれば簡単に26話分の映像に触れることが
可能な環境が整っている時代。

そして、私が思うに最も大きな変化は観客層だろう。
40年前はおそらく10代~20代はじめあたりがメインの客層。
ビデオもない時代だから "ヤマトの映像" 自体に飢えていた。
(思い起こせば私がそうだったからね。)

極端なことを言えば、
「大きなスクリーンの中でヤマトが動いていれば満足」
そんな人たちが多かっただろう。

今回の映画では、その頃の観客がそっくりそのまま
40年間スライドして来てるんじゃないのかなあ。
もちろん、若者や子供連れの人もいたから、全部が全部ではないけど
少なくとも私が映画館で観た限りでは、お客さんの7割くらいは旧作世代。

そんな人たちは、
「単純にスクリーンの中でヤマトが動いていれば満足」
という気持ちも、もちろん持っているとは思うんだけど、
それに加えて、たぶん自分なりのプラスアルファを
持ってるんじゃないかなあ。
「あのシーン(or台詞)はぜひ残して欲しい」とか
「あれは要らないからカットしてくれ」とか
「あそこのBGMは絶対あれでやってくれ。他はダメ」とか。
あるいは
「あそこのシーンはもっと膨らませて欲しい」って思う人だって・・・

かなり前に記事で「2199」について書いたことがある。
"100人のヤマトファンがいれば100通りの「オレのヤマト」がある"。
これと同じで、
"100人のヤマトファンがいれば100通りの「総集編」がある" のだろう。
なにせ40年近い年月をヤマトともに歩んできた人たちだから・・・

もちろん、TV放送を一回見ただけとかいう
"ライト" なファン(笑)も来るかも知れないし、
「2199」はこれが初見って言う人が来る可能性だってゼロではない。
(まあほとんどいないとは思うが)

そんないろいろな人が見に来るのだから、
"万人に納得してもらえる総集編" なんか作れるはずはない。

では、この「追憶の航海」という映画はどんな総集編になってるのか。


手元にBDはあるけれど、ところどころ見返しただけで
通して観たのは映画館での1回だけ。
だから、断言するのは早い気もするが・・・

これは私の勝手な思い込みかも知れないが、
「地球からイスカンダルまで行くヤマト」を
できるだけシンプルに、かつ
できるだけカッコよく描く。
それを目標にしているように思う。

 実際、私は充分に楽しめた。
 テンポも良く、ダレることもなく、
 130分間ヤマトの世界に浸ることが出来たよ。

そのために行ったのは、徹底的な刈り込み、つまり大胆なカットだった。
オルタとミレーネルがカットされるのは予想のうちだった。
ヤマトガールズもほとんどカットされてた。これも想定の範囲内。
(新見さんは以外と出番があったけど、
 彼女はけっこうメインのストーリーに絡んでるからね)

でも、驚いたのは冥王星会戦も、ヤマトの地球発進も
初ワープも初波動砲もカットされたこと。
特に古代守はラスト近くに墓標がでてくるだけで姿は一回も見せず。
いやはや思い切った編集をしたなあ~と思った。

2199第26話のときに、私は古代守を「2199の裏の主役」だって
書いた覚えがあるんだけど、そんなキャラをごっそりと削除。
でもそのおかげでずいぶん見通しがよくなった。

25・26話をばっさり切ったのも大きかったのだと思う。

 「ひょっとしたらひょっとして、帰路全部ばっさり切ったりして」
 って観る前に思わないでもなかったんだが、
 実際にスクリーンで見せられるとやっぱり驚いたね。
 ホントにやったよ・・・って。

 もちろん「星巡る方舟」が帰路の内容だというのもあって
 決断できたことだろう。もし「方舟」が無かったら、
 また違った編集になっただろうし。

"デスラー襲撃" も "コスモリバースによる雪の蘇生" も
入れないなら、ずいぶん尺が浮く。
特に、後者を描くなら守の登場は必然だし
号泣する古代を描くためには、エンケラドゥスからの
二人の恋愛描写の積み重ねも必要だよね。
それが一切(とは言わないがかなりの部分)要らなくなったのだから。

雪の登場シーンが意外と少ないのもそれが原因だろう。


25の追加カットはあっても、ストーリー上の補足/補完はなかったね。
このへんは不満と言えば不満な点ではある。
デスラーが何を考えて自らの民を滅ぼそうとしたのかとか、
ガミラス本星での古代のコスモゼロ出撃後のこととか。

まあでも520分を130分に収める困難さを思えば、
ストーリーを膨らませる余裕なんか毛ほども無かっただろうね。
せいぜいコスモファルコンの着艦シーンくらいかな(笑)。

着艦シーンと言えば、追加カットのほとんどは七色星団戦。
ここは尺をたっぷり取って戦闘シーンを存分に見せてくれるとか
「SF戦記もの」としての見せ場は随所に仕込んである作りだ。

全体的に見ると、メカ・アクション・戦闘などのシーンに比べて、
キャラクターの描写に割かれた時間は短いなあと思う。

 そのあたりが気に入らない人も当然出てくるとは思うが
 「時間の制約」という厳然とした "枷" があるんだものねえ。

なんでもかんでも入れようとして、どれもこれも中途半端にするより、
メリハリのきいた取捨選択で、残すモノと切るモノを大胆に仕分けする。
この製作姿勢は正解だと思う。

 ただ、取捨選択の基準はそれこそ
 「100人のヤマトファンがいれば100通り」あるのだろうから、
 万人から受け入れられることはありえない。
 拒否反応を示す人だっているだろう。
 それはそれで仕方がないことだよね。

 そう考えると、「総集編」に "最適解" は存在しないとは思う。
 けど、「スクリーンの中でカッコよく活躍するヤマトを見たい」
 というのは観客みんなに共通する思いだろうから、
 それならば、この映画は "近似解" にはなってるんじゃないかなぁ。

全体的に観て、本作は "2199全話を観た人" 向けだろう。
タイトルの「追憶」とは、ヤマトのクルーが思い起こすものではなく
これを観た我々が「おお、あのシーンだ!」とか
「ああ、こんなシーンあったよね」とか
自らの「記憶を呼び起こす」映画なのかもしれない。

あと、これは「鑑賞記」にも書いたんだけど、
やっぱりヤマトは映画館がいい。
大スクリーンと良い音響で観るヤマトの素晴らしさを再認識した。
"スクリーン映え" するかどうか、ってもの
シーン選択の条件の一つだったんじゃないかって思うよ。


エンディングに流れる水樹奈々の「BLUE」もよかった。
アニソンの女王様にここまで関わってもらえるとは素直に嬉しい。

むらかわみちおさんのイラストもよかった。
とくに、ヒスくんが幸せそうなのもよかったし、
(ガミラス新政権も安定しそうな感じだし)
島と山崎さんが和解した(であろう)風呂のシーンもいい。

沖田の最後にテロップと歌が重なってたけど
私的にはOK。違和感も残念感も全くなかった。
むしろ水樹奈々の歌声のおかげで最後がうまく締まったと思う。


さて、つぎはいよいよ「星巡る方舟」だ。
ふと思ったんだけど、主題歌は誰が歌うんだろうか?
OPはささきいさおの「宇宙戦艦ヤマト」で決まりだろうが
EDは未だに発表されてない。
これから発表されるのか、それとも・・・?


 この記事を頭から読み返してみたら、
 相変わらずまとまりのない文章でがっかりするんだが
 まあわたしの筆力なんてこんなもんだからねえ。
 乱筆乱文お許しください。


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「宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海」鑑賞記・後編 [アニメーション]

かみさんが言うには、
「急にお腹が痛くなってきた。たぶん冷えたのね」
・・・それってひょっとして "寝冷え" ですか?
「温かくしてれば直る」というので
心配ではあるものの、かみさんを残して職場へ向かう。

無事、職務を果たして帰宅してきてみれば、
なんとかみさんの車がない。
悪化したので医者にでも行ったのかなあ・・・
とか思って心配してたら帰ってきた。
「お腹、直ったから買い物してきた」
洗剤やら柔軟剤やらを山のように抱えて意気軒昂。
ちょっと前までうんうん唸っていた人とは思えない。
立ち直りが早いですねえ奥様。でもまあ回復したのはよかった。

というわけで今度は車で出発し、
上映時間の40分くらい前に到着。

館内のショップでヤマト関係の物販をあさる。
このときの戦利品はあとでまとめて。

その後、ちょっと遅めだが昼飯代わりの軽食をとる。
ドリンクはホットコーヒー。
「アタシ寝ちゃうかも知れないから」
そうだった。この人は
七色星団戦で寝てしまうという信じがたい所業
をしでかしたんだった。
「まさか今回は寝ないよね」
「たぶん」

館内を見渡すと、朝ほどは人が居ないけど
明らかにヤマト待ちと思われる方々があちこちに。
けっこう熟年カップルが多そうな気が・・・って我々もそうだったね。

そうこうしているうちに開場。
程なく予告編上映タイム。
ここで、12月公開の「星巡る方舟」の予告編が!

実はこの予告編、公開前日にはYouTubeに上がってるのを
知ってたんだけど、あえて見ずにいた。
どうせ見るなら初見は大スクリーンがいいじゃないか、
というわけで。
でも、てっきり映画本編上映後に流れると思ってたら
上映前に流れてしまったよ。

予告編の内容については、また記事を改めて書きたいと思う。

さて、いよいよ本編の上映である。

そうかあここから始まるのかあ。
主題歌はやっぱりささきいさおだよなあ。
あれはカットかぁ・・・ここは残すんだねぇ・・・
おお、さすがに七色星団戦はがんばってる。
でもって、あーっここで終わりかあ・・・
うーん、奈々様はやっぱり上手いねえ・・・

詳しい感想はこれもまた記事を改めて書こう。

上映終了後、下の階のTULLY'S COFFEEに寄って
テイクアウトのお茶を買う。
商品を待つ間、かみさんは隣の書店で
「松岡修造日めくりカレンダー」なるモノを発見して喜んで見てた。
「崖っぷちありがとう!!最高だ!!」みたいな名言(迷言)が
たくさん載ってるやつである。

さて、帰りの道すがら、いろいろ話をした。
「どうだった? 今日の映画」
「タラン兄ちゃんの出番が多くてよかったわあ。あたしは満足」
「そうだね、思ったより出番が多かったよね」
「ドメルの声もすごくいい。あと、いつもドメルの横に居る人の声も
 凄くいいことがわかった」
「ハイデルンだね。辻親八さんもいいよね」
「軍人さんいっぱいいるのに、声を聞いただけで
 なんだか性格までイメージできる気がするのはすごいわあ」
「ベテランを揃えてるからね。そういう声優さんを選んでるんでしょう」
「あと、丁寧につくってるって思ったわあ。何だか一所懸命で
 これからもいくらでもつくりますよって感じ」
「まあとりあえず12月には新作が待ってるしね」
「ねえ、今日の映画っていつまで上映してるの」
「えーっと、公式サイトでは第三週まで入場者プレゼントがあるとか
 書いてあったから、三週間はやるんじゃないの」
「じゃ、また観に行けるかな」
「え? すごいね。気に入ったんだ」
「ううん、実はね、前半をあんまり憶えてないんだなぁ
 たぶん寝てた
んだと思う」
「えーっ またかい」
「見てて『ああ、この話なら知ってる』~って思ってたら途中から意識が」
「あの~もしもし、今日の映画は総集編だったので、
 基本的に全部の話を知ってるのは当たり前なんですけど」
「あ~、でも今回は七色星団はちゃんと見てたよ
「・・・そういう問題じゃないような気がするんだが」

いつも思うんだけど、うちのかみさんは
日本中のヤマトファンを敵に回すようなことを平然と行えるスゴイ人だ。

さて、今日(もう昨日だけど)の結論だ。

普段は家の液晶テレビやPCのディスプレイで見てるんだが、
久しぶりに映画館でヤマトを観て思った。

やっぱり大スクリーンに映るヤマトはいい!
素晴らしい音響で観るヤマトもいい!
ヤマトは映画館でこそ観るべきものだね。


さて、今日の戦利品。

まずは劇場限定版Blu-ray。
一見して分かるように、ディスクの下の
絵コンテ集の厚みが半端ではないのがおわかり頂けるだろう、
これを付けようと決めた人、気は確かだったのか?
まあ薄いよりは嬉しいのは間違いないけど。

IMG_0416a.jpg

Blu-ray購入特典のSECRET FILE:00と
第一週入場者特典の同FILE:01。
中身は・・・まあそんなに目新しいことはなかったかなぁ。

IMG_0407a.jpg

あとは「沖田艦長の名台詞湯飲み」

IMG_0406a.jpg

それとクリアファイル。

IMG_0409a.jpg

かみさんはタオル2枚。

IMG_0408a.jpg

そして、「星巡る方舟」のチラシでした。

IMG_0410a.jpg

映画本編については、これもまた記事を改めて。


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「宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海」鑑賞記・前編 [アニメーション]

やってきました10月11日。
今日は「追憶の航海」の公開初日である。

去年の9月始めだったかなあ、第七章を最後に映画館で観たのは。
これでもうヤマトを映画館で見ることはないかも知れない・・・
なあんて思ってたりしたんだが、TV放映の最終回での
まさかの新作映画製作の知らせ。

さらに、それに加えて総集編も作られるとのことで
今年2014年はヤマトの映画が2本も公開される。
さすがに40周年だねえ。

さて、いつもは毎日6時頃起きるんだが、
この日に限ってはちょっと早めに5時半起き。
ああ、ヤマトの映画のために早起きする。
そんな日がまた来るとはねえ・・・

と思いながら起きだしたら、かみさんもすぐ後から起きてきた。
と同時に、とっても聞き慣れたメロディーが・・・
「た~んたんたた~たったったったた~ん
 たららったったったったた~ったららった~ん」
文字に書くと限りなく分かりにくいが、
実はこれは「宇宙戦艦ヤマト」のイントロである。
それを鼻歌で歌いながら起きてきたのだ。
何だか楽しそうですね奥様。

とは言っても、朝から映画館に行くのは私だけ。
そもそもは二人揃って朝一番の上映会を観に行くはずだった。
そんな予定が変わってしまったのは・・・
すべて台風のせいである。

もともと今日は、私は仕事が入っていた。
それを、なんとか休みを取ろうとやりくりして
休めるようになったはずだったのだが
台風のおかげで予定が狂って、どうしても職場に
顔を出さなければならなくなってしまった。
それも、朝一番の上映を観ていたら間に合わない。
というわけで、朝はBD購入のためだけに映画館へ行き、
とんぼ返りで職場へ行き、それから帰宅する。
かみさんとは、改めて午後の回を観に行く予定である。

食事をしたり諸々のことを片付けたりした後、
かみさんに最寄りの駅へ車で送ってもらう。
目指すは、もうお馴染みになったMOVIX柏の葉である

途中でちょいといろいろあって、
映画館に着いたのは開場の30分前くらい前だったかな。
正直、あまり人は居ないんじゃないかって思ってた。
何と言っても総集編だし、公開館も増えたしね。
(第七章のときは16館だったけど今回は30館とほぼ倍増)
人も分散するだろうとも思ったし。

ところが実際に映画館に着いてみるとけっこういましたねえ。
第一章~第七章までの公開でも何回か見たような人もちらほら。
行列を見ていろいろ考えていたら映画館の人が出てきて
BDの整理券を配り出す。私もしっかりゲット。
カラープリンタで印刷した手作りっぽい整理券だが文句は言いません。
これでBDも大丈夫。ここで帰ってしまってもよかったんだが
まだ時間に余裕があったのでBD購入まで済ませることに。

かみさんにBD整理券ゲットの件をメール。
返信が「おめでとう。今日は同窓会だね」
ってそれ違いますよ奥さん。確かに私と同年配の人は多そうだが・・・

そんなこんなで開場時間。
発券してレジに並んでBDとパンフレットを購入する。
相変わらず物販は大盛況である。
ヤマトは客単価が高いから、劇場は儲かるんだろうなあ。
続編を作りたいのは、バンダイさんばかりではないのだろうね。
私はとりあえず物販は見送り。
午後にかみさんと一緒に来るので、そのときに買うことにする。

さて、とりあえず朝に予定していた目的は達したので、
これから家に一旦帰って着替え、職場へ向かうことにする。
家に電話を入れてみたが誰も出ない。
かみさんのケータイも家電もどちらも出ないので
仕方なく、最寄りの駅に着く時間だけメールで送る。

そして、駅に着いたのだが、
迎えに来ているはずのかみさんの姿はない。
5分ほど待ったが来る気配がないので歩くことにする。
まあ駅からそんなに遠くはないので、運動がてら歩く。

家に着いたら原因が分かった。
なんとかみさんは急に腹が痛くなって居間で寝ていたのだ。

もし午後までに回復しなかったら・・・

果たして我々は無事に映画を観ることができるのか!?


鑑賞記・後編へ続く(おいおい)


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本好きへの100の質問 その10(091~100) [読書全般]

皆既月食も無事に見られて、
『本好きへの100の質問』の回答も「その9」の続きで、
いよいよラストになりました。

質問の提供サイト様はここです。
それから、文中敬称略です。


091. この人の薦める本なら読んでみたい、そう思う有名人を教えてください。

 児玉清さんかなあ。
 この方の薦める本を読んだことはないんですけど、
 児玉さんの書かれた文章を読んだことがあって、
 ホントに本好きだったんだなあ、って思いました。
 惜しい人を亡くしました。

092. 映像化してほしい本はありますか?

 ・「終戦のローレライ」を、原作に忠実に映像化してほしいなあ。
  「20世紀少年」みたいに2時間×3本くらいなら
  なんとかいけるんじゃないかな?
  実写化が無理なら2クールくらいの深夜アニメで。
 ・「氷菓」がアニメになったんなら、
  「ハルチカ」だっていいんじゃないですか?
  楽器の演奏シーンは作画が大変そうだけど・・・
 ・最近読んだ本なら「烏に単は似合わない」。
  アニメにして、浜木綿役はぜひ小清水亜美さんに。
 ※「映像化」と聞いて、「実写」ではなく
  「アニメ」を想定してしまう私って・・・


093. テレビ化・映画化で成功したと思う作品を教えてください。

 映画「犬神家の一族」は外せないでしょう。
 名匠・市川崑の大傑作です。
 ドラマはねえ・・・TVドラマはほとんど見ない人なので、
 あまり思いつきませんねえ。
 あ、「ガリレオ」は面白かったですね。
 福山雅治はかなり原作とイメージが違ったけど、
 結果的に大ヒットしたので彼の起用は成功だったんでしょう。
 物理トリックが映像と相性がいいのも大きいかな。
 (「名探偵コナン」とか物理トリック多いですよね。)


094. 本の中に再現したいと思う(実際に再現した)場面はありますか?

 場面の再現とは違うのですが、「犬神家の一族」を読んだとき、
 何となくヒロインの珠世に島田陽子を思い浮かべていたら、
 その後の映画化発表の時にほんとに彼女がキャスティングされてて
 ビックリしたことがあります。
 この頃はまだ時折TVドラマを見ていたので、
 その中で彼女を見て覚えてたのでしょう。


095. あなたにはどうしても読みたい本があります。
  その本は既に絶版・品切。さあ、どうしますか?

 神田の古本屋街で探します。
 大学生の時、どうしても「夏への扉」が読みたくて
 古本屋を探し回って見つけたことがあります。
 (「人形つかい」と合本でしたね。
  どちらも傑作だったので得した気分でした。)
 あと、子供の頃に読んだジャック・ウイリアムスンの
 「ヒューマノイド」も読みたくなって探して買ったのですが、
 再読してみたらなんだかイメージが違ってて落胆したのを憶えてます。
 たぶん、子供向けにリライトされたものを読んでいたからでしょうね。
 古本屋さんも減っているみたいだし、これからはヤフオクかな(笑)


096. 本という存在に対して、文句はありますか?

 もっと安くてもっと早く読めるといいんですけど、
 こんなのは文句のうちに入りませんよね。


097. 心に残っている言葉・名台詞は?(原典も明記してください)

 たくさんありすぎて、
 「忘れようにも思い出せないのだ」(c)赤塚不二夫。
 田中芳樹の初期の作品群は名台詞の宝庫でしたよね。


098. あなたにとって、本とおなじくらい蠱惑的なものは何ですか。

 思いつきませんねえ。
 映画とかTVとかネットとかマンガとか、
 世の中に娯楽は数あれど、本の良さは本ならでは。
  みんな違ってみんないい(笑)。


099. 出版業界にひとことどうぞ。

 いろいろ苦労が多いとは思いますけど、
 私が生きている間はがんばって本を出して下さい(爆)。


100. つまるところ、あなたにとって本とは。

 人生の伴。


とうとう終わってしまいました。
回答を考えるのはけっこう大変だったけど楽しかったのも事実。

探してみたら、「100の質問」の作成者の方が
「50の質問」なるものも作っていることを発見。

次はこれに答えてみようかな。
でもちょっと質問を見てみたら、
回答を書くのがなんだか大変そうなのが多い・・・


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