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「宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海」感想・・・のようなもの [アニメーション]

台風が接近してるんで、一日中家に籠もってた。
そんでもって、諸々のことを片付けてる合間合間に
PCに向かってぽつりぽつり打ってたら
けっこうな分量が書けてしまったよ。質はともかく・・・

書き終わって思ったけど、「感想」というより
観た後でいろいろ考えたことを、思いつくままにだらだらと綴ってる。
例によってまとまりのない駄文で、さらに無駄に長い。

映画内の時系列に沿って書いてるわけでもないので
とても分かりにくいんじゃないかと思う。
というわけで、ご用とお急ぎでない方はどうぞ。

「ネタバレ」っていうほどのものはないけど、
内容や構成について言及しているところもあるので、
映画を観た後で読まれることを推奨しておきます。


では、本文はここから。


宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海 [Blu-ray]

宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • メディア: Blu-ray



私の場合「総集編」と聞くと真っ先に思い浮かぶのは
毎年年末にやってるNHK大河ドラマの総集編。

でも、その総集編ではたいていがっかりすることの方が多かった。
好きだったシーンがごっそりなかったり短縮されたりとか。

それでも総集編を観てたのは、やっぱり当時は
ビデオ録画が普及してなかったからだろうと思う。
機械も高かったけどテープも高かったし。
単発の映画は録れても、毎週やってるドラマまで録るには
かなりの資本が必要だった。

だから "総集編" にはそれなりの需要があったのだろう。

「宇宙戦艦ヤマト」の劇場版第1作もまたTVシリーズの総集編だった。
1話分を正味20分とすると26話で520分。
それを130分に収めるのだから、1/4に切り詰めることになる。

それだけではなく、ストーリーも改変された。
イスカンダルに到着したとき、スターシャが既に死亡していたことに
たまげたのは私だけではないだろう。
(まあ、これはかなり不評だったようでTVで放映されたときは
 ちゃんと生存してるように戻されてた。)

今回の「追憶の航海」、上映時間こそ旧作映画版と同じ130分だが
(ここも、旧作に合わせたのだろうか?)
40年前とはかなり状況が異なってる。

レンタルビデオもネット配信も普及し、
家庭でのビデオ録画も手軽に出来る。
熱心なファンなら全編ディスクを持ってるだろう。

その気になれば簡単に26話分の映像に触れることが
可能な環境が整っている時代。

そして、私が思うに最も大きな変化は観客層だろう。
40年前はおそらく10代~20代はじめあたりがメインの客層。
ビデオもない時代だから "ヤマトの映像" 自体に飢えていた。
(思い起こせば私がそうだったからね。)

極端なことを言えば、
「大きなスクリーンの中でヤマトが動いていれば満足」
そんな人たちが多かっただろう。

今回の映画では、その頃の観客がそっくりそのまま
40年間スライドして来てるんじゃないのかなあ。
もちろん、若者や子供連れの人もいたから、全部が全部ではないけど
少なくとも私が映画館で観た限りでは、お客さんの7割くらいは旧作世代。

そんな人たちは、
「単純にスクリーンの中でヤマトが動いていれば満足」
という気持ちも、もちろん持っているとは思うんだけど、
それに加えて、たぶん自分なりのプラスアルファを
持ってるんじゃないかなあ。
「あのシーン(or台詞)はぜひ残して欲しい」とか
「あれは要らないからカットしてくれ」とか
「あそこのBGMは絶対あれでやってくれ。他はダメ」とか。
あるいは
「あそこのシーンはもっと膨らませて欲しい」って思う人だって・・・

かなり前に記事で「2199」について書いたことがある。
"100人のヤマトファンがいれば100通りの「オレのヤマト」がある"。
これと同じで、
"100人のヤマトファンがいれば100通りの「総集編」がある" のだろう。
なにせ40年近い年月をヤマトともに歩んできた人たちだから・・・

もちろん、TV放送を一回見ただけとかいう
"ライト" なファン(笑)も来るかも知れないし、
「2199」はこれが初見って言う人が来る可能性だってゼロではない。
(まあほとんどいないとは思うが)

そんないろいろな人が見に来るのだから、
"万人に納得してもらえる総集編" なんか作れるはずはない。

では、この「追憶の航海」という映画はどんな総集編になってるのか。


手元にBDはあるけれど、ところどころ見返しただけで
通して観たのは映画館での1回だけ。
だから、断言するのは早い気もするが・・・

これは私の勝手な思い込みかも知れないが、
「地球からイスカンダルまで行くヤマト」を
できるだけシンプルに、かつ
できるだけカッコよく描く。
それを目標にしているように思う。

 実際、私は充分に楽しめた。
 テンポも良く、ダレることもなく、
 130分間ヤマトの世界に浸ることが出来たよ。

そのために行ったのは、徹底的な刈り込み、つまり大胆なカットだった。
オルタとミレーネルがカットされるのは予想のうちだった。
ヤマトガールズもほとんどカットされてた。これも想定の範囲内。
(新見さんは以外と出番があったけど、
 彼女はけっこうメインのストーリーに絡んでるからね)

でも、驚いたのは冥王星会戦も、ヤマトの地球発進も
初ワープも初波動砲もカットされたこと。
特に古代守はラスト近くに墓標がでてくるだけで姿は一回も見せず。
いやはや思い切った編集をしたなあ~と思った。

2199第26話のときに、私は古代守を「2199の裏の主役」だって
書いた覚えがあるんだけど、そんなキャラをごっそりと削除。
でもそのおかげでずいぶん見通しがよくなった。

25・26話をばっさり切ったのも大きかったのだと思う。

 「ひょっとしたらひょっとして、帰路全部ばっさり切ったりして」
 って観る前に思わないでもなかったんだが、
 実際にスクリーンで見せられるとやっぱり驚いたね。
 ホントにやったよ・・・って。

 もちろん「星巡る方舟」が帰路の内容だというのもあって
 決断できたことだろう。もし「方舟」が無かったら、
 また違った編集になっただろうし。

"デスラー襲撃" も "コスモリバースによる雪の蘇生" も
入れないなら、ずいぶん尺が浮く。
特に、後者を描くなら守の登場は必然だし
号泣する古代を描くためには、エンケラドゥスからの
二人の恋愛描写の積み重ねも必要だよね。
それが一切(とは言わないがかなりの部分)要らなくなったのだから。

雪の登場シーンが意外と少ないのもそれが原因だろう。


25の追加カットはあっても、ストーリー上の補足/補完はなかったね。
このへんは不満と言えば不満な点ではある。
デスラーが何を考えて自らの民を滅ぼそうとしたのかとか、
ガミラス本星での古代のコスモゼロ出撃後のこととか。

まあでも520分を130分に収める困難さを思えば、
ストーリーを膨らませる余裕なんか毛ほども無かっただろうね。
せいぜいコスモファルコンの着艦シーンくらいかな(笑)。

着艦シーンと言えば、追加カットのほとんどは七色星団戦。
ここは尺をたっぷり取って戦闘シーンを存分に見せてくれるとか
「SF戦記もの」としての見せ場は随所に仕込んである作りだ。

全体的に見ると、メカ・アクション・戦闘などのシーンに比べて、
キャラクターの描写に割かれた時間は短いなあと思う。

 そのあたりが気に入らない人も当然出てくるとは思うが
 「時間の制約」という厳然とした "枷" があるんだものねえ。

なんでもかんでも入れようとして、どれもこれも中途半端にするより、
メリハリのきいた取捨選択で、残すモノと切るモノを大胆に仕分けする。
この製作姿勢は正解だと思う。

 ただ、取捨選択の基準はそれこそ
 「100人のヤマトファンがいれば100通り」あるのだろうから、
 万人から受け入れられることはありえない。
 拒否反応を示す人だっているだろう。
 それはそれで仕方がないことだよね。

 そう考えると、「総集編」に "最適解" は存在しないとは思う。
 けど、「スクリーンの中でカッコよく活躍するヤマトを見たい」
 というのは観客みんなに共通する思いだろうから、
 それならば、この映画は "近似解" にはなってるんじゃないかなぁ。

全体的に観て、本作は "2199全話を観た人" 向けだろう。
タイトルの「追憶」とは、ヤマトのクルーが思い起こすものではなく
これを観た我々が「おお、あのシーンだ!」とか
「ああ、こんなシーンあったよね」とか
自らの「記憶を呼び起こす」映画なのかもしれない。

あと、これは「鑑賞記」にも書いたんだけど、
やっぱりヤマトは映画館がいい。
大スクリーンと良い音響で観るヤマトの素晴らしさを再認識した。
"スクリーン映え" するかどうか、ってもの
シーン選択の条件の一つだったんじゃないかって思うよ。


エンディングに流れる水樹奈々の「BLUE」もよかった。
アニソンの女王様にここまで関わってもらえるとは素直に嬉しい。

むらかわみちおさんのイラストもよかった。
とくに、ヒスくんが幸せそうなのもよかったし、
(ガミラス新政権も安定しそうな感じだし)
島と山崎さんが和解した(であろう)風呂のシーンもいい。

沖田の最後にテロップと歌が重なってたけど
私的にはOK。違和感も残念感も全くなかった。
むしろ水樹奈々の歌声のおかげで最後がうまく締まったと思う。


さて、つぎはいよいよ「星巡る方舟」だ。
ふと思ったんだけど、主題歌は誰が歌うんだろうか?
OPはささきいさおの「宇宙戦艦ヤマト」で決まりだろうが
EDは未だに発表されてない。
これから発表されるのか、それとも・・・?


 この記事を頭から読み返してみたら、
 相変わらずまとまりのない文章でがっかりするんだが
 まあわたしの筆力なんてこんなもんだからねえ。
 乱筆乱文お許しください。


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