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「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択 [アニメーション]

当初は1月15日公開のはずだったんだけど、
コロナ禍のせいで5か月もずれ込んでしまった。


たまたまなのだろうけど、「閃光のハサウェイ」と同日公開に。
いっそのこと、2本まとめて観ようかなとも思ったのだけど
1日で「ヤマト」と「ガンダム」を梯子するのは
流石にヘビィかなぁと思って見送ることに。


 20代の頃は、朝昼晩と三食とも焼き肉を食っても
 平気な胃袋だったのだんだけどねぇ・・・

 まあ、セミリタイアしているおかげでヒマな時間だけは多い。
 「ハサウェイ」のほうは来週観にいく予定。
yamatojidai.jpg
さて、本編だけど、基本的には総集編。

 1977年の映画第1作は、イスカンダル編の総集編だった。
 (厳密に言うとラストが異なってたけどね)
 まだレンタルビデオすら存在しておらず、
 本編を見るにはTVでの再放送を待つしかない時代だった。
 だから、映像に餓えたファンたちは映画館に群がった。
 私もその一人だった。

 上映時間は本編の約1/5しかなかったわけで、
 内容はまさにダイジェスト版だったけど、
 それでもファンは喜んだものだ。

さて今回の映画は、ざっくりいうと
最初の30分くらいが「2199」(イスカンダル篇)、
残りの90分が「2202」(ガトランティス篇)だ。
ただでさえ時間に厳しい中、「2199」に時間を割いたのはなぜか。

パンフレットには「歴史ドキュメンタリーとしての云々」と
理由が書いてあるのだけど、
私にはそれ以上の意味合いがあったように思う。それは、
「2202における古代進」のバックボーンとしての「2199」だ。

2012年頃のこのブログにも書いたことだが、
「2199」は ”群像劇” であることが強調され、
本来主人公であったはずの古代は、”脇役筆頭” くらいの位置に
止まっていた。そのことを「2199」に対する不満として挙げる人も
少なくなかっただろう。
最も主役らしく描かれたのは、沖田艦長だった。

しかし「2202」では、その沖田はもういない。
古代は否が応でも主役とならざるを得ない。
ヤマトというフネの指揮を執らなければならない。
しかし彼には、「2199」で描かれた ”イスカンダルとの約束” という
重い ”枷” が課せられている。

「2202」の前半では、それに葛藤する古代が執拗に描かれた。
しかしながら、”悩める古代” を「2202」に対する不満として
挙げる人も少なくなかっただろう。

 もっとも、「2202」に於ける ”悩める古代” というものが
 私は嫌いではないんだ。
 「2199」での展開をしっかり受け継いだが故の行動なのだから。
 むしろ、スターシャのことなどすっぱり忘れ、
 冒頭から波動砲をバカスカ撃ち始めるようだったら、
 私は早々に「2202」から ”下船” していただろう。

 いやはや「ヤマト」という作品は、
 何をどう作っても非難されるという ”しんどい作品” だね。
 前作の設定を引き継いでも文句を言われて、
 前作の設定を無視しても文句を言われて。

 作品として世に送り出した以上、批判もまた受け止める覚悟を
 持たなければならないのはクリエイターの宿命とはいえ・・・

さて、内容についてだけど、真田の ”語り” で進行していく。
シーンについては、大胆にぶった切った部分と、
ある程度尺を使ってじっくり見せる部分の割り切りは上手いと思う。
ファンが「あそこはカットしないで見せて欲しいなあ」
と思うであろうところは、けっこうしっかり残してあるんじゃないかな。

もちろん最終話の真田の演説もしっかり聴かせてくれる。

さらに、映画の結末でも、また新たな真田の ”語り” が挿入されている。
大塚芳忠さんの熱のこもった(こもりすぎ?な)声のおかげで
私は画面へ集中ができなかった(笑)。
もっとも、画像自体は既視のものだからよかったんだね。
画像まで新規作画だったら困るところだったよ。

さて、最後に余計なことを2つ。

その1

会場のロビーには、新作映画のチラシが置いてあるのだが
その中に「2205」のものがあったのを発見。さっそくゲットしてきた。
2205a.jpg
2205b.jpg
とはいっても、載っている情報は
すでに公式サイトで公開されたものばかりで、
いささかありがたみに欠けるかな。

その2

私が映画館に入った時、会場の売店の前にはたまたま客がいなかったので
さっそく「ヤマトのパンフレット下さい」って言ってみた。
20代前半とおぼしき店員さん(女性)が
「こちらでよろしいですか?」といって持ち出してきたのは
『閃光のハサウェイ』のパンフレットだった(おいおい)。
「いえ、ヤマトです」「あっ、失礼しました・・・」
yamatoage.jpg

一瞬、私が言い間違えたのかと思ったけど、
そんなはずはないよね・・・ないと思いたい・・・
(どうも最近、自分で自分が信じられなくなることがあるもんで)

「2205」の情報もだいぶ明らかになってきて、
いろいろ思うところもあるのだけど
そのへんはまた別記事にしてupしようかと思う。


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