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QED ~flumen~ 月夜見 [読書・ミステリ]


この記事からが、「2020年に読んだ本」になります。
今年は2日に1回くらいのペースで
コンスタントにupできるといいなあ・・・願望ですが(笑)。


QED ~flumen~ 月夜見 (講談社文庫)

QED ~flumen~ 月夜見 (講談社文庫)

  • 作者: 高田 崇史
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/11/14
  • メディア: 文庫
評価:★★★

「QED」シリーズって「伊勢の曙光」で完結したんじゃなかったっけ?
まあ、~flumen~ ってあるので番外編なのかな。

京都の月読神社。夜の境内を訪れた
フリーのイラストレーター・真関桃子(まぜき・ももこ)は
そこで絞殺死体を発見する。それは桃子の
高校時代の同級生・望月桂(もちづき・かつら)だった。

さらに現場近くの松尾神社では桂の兄である望月観(あきら)が
縊死体となって発見されるが、こちらも他殺死体であったことから
犯人による偽装であると思われた。

一方、棚旗奈々(たなはた・なな)は桑原崇(くわばら・たかし)とともに
一泊二日で京都旅行に訪れていた。

神社の殺人事件の取材をしていたフリージャーナリストの小松崎は
崇たちが京都を訪れていることを知り、
なんとか事件解決に協力させようとするのだが・・・


事件に巻き込まれた桃子とその友人知人たち、
事件解決に奔走する捜査陣、
そして相変わらず歴史オタクの崇に振り回される奈々の
3つのストーリーラインで進行していくが
登場人物がさほど多くないので、犯人当ての興味は乏しい。
まあ作者もそういう風には書いていないみたいで
崇が滔滔と語る歴史蘊蓄が本書の読みどころだろう。

今回のテーマはタイトルにもある「月夜見」。
『記紀』で描かれているように
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)がみそぎをした際に
天照大神(あまてらすおおみかみ)、素戔嗚尊(すさのおのみこと)とともに
生まれたのが月読尊(つくよみのみこと)。
「夜の国」を収めることになった神なのだが、
それ以降『記紀』の記述から消えてしまい、
その名前の意味さえ不明なのだという。
その謎の神について、今回の崇は新たな解釈を提示してみせる。

そのあたりの話は相変わらず興味深くて楽しく読めるのだが
事件との関わりがひまひとつよく分からない。
犯人の動機につながっているのだろうけど、私の理解の外だなぁ・・・

まあ私は、本シリーズにおいてはミステリ要素よりも
崇くんの壮大な仮説を読むのが楽しみなので
これはこれで構わないのだけど(笑)。

崇と奈々の仲は、ホテルでも二人で二部屋とってるくらいなので
まだまだ進展していない時期の話になるのだろう。

とはいっても、独身の女性に二人だけで一泊旅行を申し込む段階で
これはもう後戻りできない(笑)仲になることを予想するものなのだが。

 そもそも嫌いだったら誘わないわけで
 好意があるのは間違いないところなはず。

しかし崇くんの場合は、
それが当てはまらないのがデフォルトだからなあ・・・

nice!(4)  コメント(4) 
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コメント 4

mojo

xml_xslさん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。

by mojo (2020-01-16 01:26) 

mojo

鉄腕原子さん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。

by mojo (2020-01-16 01:26) 

mojo

@ミックさん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。

by mojo (2020-01-16 01:26) 

mojo

31さん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。

by mojo (2020-01-19 22:04) 

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