ゴーストハント2 人形の檻 [読書・その他]
心霊現象を専門に調査する「渋谷サイキックリサーチ」(SPR)。
依頼人として現れたのは森下典子という若い女性。
彼女が兄夫婦と一緒に住んでいる古い洋館で、
奇怪な出来事が起こっているという。
誰もいないところで壁を叩く音がしたり、
閉めたはずの扉が開いていたり、
ものの位置が変わっていたり、なくなったり、
なくなったものが戻ってきていたり・・・
SPRの所長・渋谷一也(通称ナル)は助手のリン、
アルバイトの女子高生・谷山麻衣とともに現場へ向かう。
東京から車で2時間ほどの、閑静な住宅街にあるその屋敷には、
典子の兄・仁、その妻の香奈、一人娘の礼美(あやみ)が住んでいた。
既に森下家に呼ばれていた巫女・松崎綾子、僧侶・滝川法生と再会した
SPR一行はさっそく調査を始めるが、
怪現象は次第にエスカレートしていく・・・
途中からは前回も登場した金髪美少年エクソシストのジョン・ブラウン、
和服姿の美少女霊媒師・原真砂子(まさこ)も加わる。
たぶんこのメンバーはずっとレギュラーメンバーになるのだろう。
前巻の時にも書いたが、この ”チーム・ゴーストハント” の
キャラたちの間の掛け合いが面白く楽しい。
怪奇な描写も多々あるし、中にはぞっとさせられるシーンもあるのだが
私のような ”ホラー嫌い” でも大丈夫だ。
もともと少女向け小説だったものをリライトしてあるので
ホラー風味もマイルドなのだろう。
調査が進み、あらゆる可能性を一つずつ潰していって
最後に残ったものが真相・・・なのだが、そこはホラー。
ミステリではないので「そうだったのか!」って
納得にはつながらないのだが、これはこれで面白いとは思う。