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樹海警察 [読書・ミステリ]


開店休業状態が続いていたこのブログですが
退職から3ヶ月が過ぎ、そろそろ本腰を入れて再開しようかな・・・

と思って読書記録を開き、どこで中断してるのか確認したら
この「樹海警察」だということが判明。
しかし、この本を読んだのは2月だったということもわかって。
なんと4ヶ月前ですよ・・・3ヶ月放置のつけがこんなところに。

これからしばらく、読書録の記事は、
読んでから間が開いてる作品ばかりになるので
多分に記憶があやふやだったりする。
記事も短かくなったり、勘違いとかもでてくるかもしれませんが
その辺はご容赦を


樹海警察 (ハルキ文庫)

樹海警察 (ハルキ文庫)

  • 作者: 大倉崇裕
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 2017/10/12
  • メディア: 文庫
評価:★★★☆

主人公はキャリア警察官・柿崎努。
警察大学校で初任幹部科教育を終え、
順調にいけば2年後には警部に昇進して警視庁勤務になるはず。
しかしその前に、9ヶ月間の現場経験を積むことになっていた。

彼の赴任先は山梨県警上吉田署という辺鄙な場所。
しかも命じられたのは、地域課特別室室長という謎の職務。
着任早々、彼が渡されたのはカーキグリーンの軍用ベスト、
そして装備品はヘッドランプに懐中電灯、軍手、コンパス、ホイッスル。
はてはハンディGPSまで。

つまり上吉田署特別室というのは、青木ヶ原樹海担当班のことだったのだ。
職務はもっぱら、毎年50から80体は発見される死体の処理。
柿崎の前任者は、途中で出勤拒否を起こして
突然退職してしまったというくらいの ”激務” だったのだ。

しかし、自殺体がほとんどの中にあって、ときには不審な死体もある。
柿崎の部下となる特別室のメンバーは皆一癖も二癖もある奴ばかりだが
悪のにおいは見逃さない。
そんなメンバーに引きずられ(笑)、戸惑いながらも
樹海に潜む犯罪を暴いていく、柿崎の奮闘ぶりが描かれていく。


「第一話 栗柄慶太の暴走」

「第二話 桃園春奈の焦燥」

「第三話 明日野裕一郎の執念」


登場人物のキャラもいい。
真面目一辺倒で四角四面の柿崎をはじめ、
強面刑事の栗柄慶太  冷静着実仕事ぶりで定時できっちり帰る桃園春奈、
ベテラン巡査長・明日野(あけびの)は、柿崎に
”樹海警察” のなんたるかをレクチャーしていく役回り。
この3名はそれぞれ収録作の中で活躍する。

そして、事件を重ねていくうちに、
当初は ”樹海警察” に拒否反応を示していた柿崎が
いつしか彼らを束ねるリーダーへと成長していくところも読みどころだ。

でも、出てくる警官みんな、名字が
水家(すいか)、市子野(いちごの)、梨本、
尾和(びわ)本、万剛(まんごう)、八作(はっさく)・・・とか。
このあたりはいくらなんでもちょっと遊びすぎだよねぇ。

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