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コンフィデンスマンJP [映画]


5月末に映画を観に行ったとき、
かみさんのリクエストで観ることになった作品。

もともとは同名のTVドラマだったのだが
かみさんがそのファンだったかというとそんなことはなく、
もちろんドラマの方も未見だ。

 朝ドラは大好きなんだが(いまは「なつぞら」のイケメン軍団に夢中)、
 ゴールデンタイムのドラマはさっぱり観ない人なんだ。
 (それは私も同じなんだが)

しかし、なぜか「これを観てみたい」と言い出したんだよねえ・・・

だから私を含めて二人とも、この映画の予備知識は皆無に近かった。
辛うじて、長澤まさみ扮するところのヒロインが
凄腕の詐欺師だということくらいか。

だから小日向文世と東出昌大が
その仲間だと言うことすら知らなかったんだよねえ・・・

でも、観てるうちにその辺はだんだん分かってきて、
作品自体はけっこう楽しんでみることができたと思うよ。

c-man-jp.jpg
コンフィデンスマン(=信用詐欺師)三人組の、
ダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)。
彼らの次なるターゲットは香港マフィアの
女帝ラン・リウ(竹内結子)が持つ、伝説のパープルダイヤ。
3人は香港へ潜入、ランに取り入ろうと様々な策を講じるが、
なかなか懐に入り込めない。
そんな中、天才詐欺師ジェシー(三浦春馬)が現れ、
同じくランを狙っていることがわかる。
しかも、ジェシーとダー子は過去に深い因縁がありそうで・・・
さらに、ダー子たちに恨みを持つ日本のヤクザ・赤星(江口洋介)も
登場し、事態は三つ巴の様相に・・・


コン・ゲーム(詐欺師が相手を信用させて、財産等をだまし取る物語)を
描いた映画と言えば「スティング」が筆頭だろう。
だまされる相手のみならず、観客も一緒にだまされてしまうわけで
私も初見の時は驚かされたものだ。

 小説の世界では、海外作品では時折見かけるが
 日本ではほとんど見ないような気がする。

本作品もその系譜に連なるものなので、基本的には
最後に観客を「どひゃあ!」とばかりに場外へうっちゃってみせる。

そのあたりは十分に心得ていて
けっこう気をつけてみていたつもりなんだが・・・
いやあ、見事に騙されましたねえ・・・

冒頭のシーンからもう ”仕込み” が始まってるなんてねぇ。
この仕掛けを考えついた人は、
監督か脚本家か知らないけど只者ではない。

まあ、見終わった後になって冷静に考えてみれば
「いくらなんでもそれは無理だろう」
と思うところもないではないが、映画だからね。
見終わったときに観客に「やられた!」って思わせれば勝ち。
そういう意味では素晴らしい出来であると思う。

長澤まさみの弾けた演技もいいし、三浦春馬の怪演(笑)ぶりも見事。
東出は熱演してるけど、かみさん曰く「大根よねえ」(おいおい)。
小日向、江口、竹内が脇を固めて安心して観ていられる。


まあ、遡ってTVシリーズを観てみよう、までは思わないけど
興行収入は上々だったらしく、映画第2作の製作が決定したらしい。
そっちは観に行くと思います。
もちろんかみさんと一緒に。

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