GEEKSTER 秋葉原署捜査一係 九重祐子 [読書・冒険/サスペンス]
タイトルを見て、思わず「コメットさん」って単語を
連想してしまった私は、やっぱり古~い人間なんだろなぁ。
連想してしまった私は、やっぱり古~い人間なんだろなぁ。
ちなみに、私にとって「コメットさん」は九重祐三子です。
断じて大場久美子ではありません(きっぱり)。
断じて大場久美子ではありません(きっぱり)。
閑話休題。
主人公の九重祐子は、警視庁秋葉原署交通課での勤務が認められ、
巡査部長に昇進して念願の同署刑事課へと異動してきた。
しかし上司の三ヶ日警部補は女性の刑事を嫌い、
彼女には閑職をあてがう。すなわち、市民からの苦情の受付係だ。
かくして祐子は、秋葉原のオタクたちの相手をする羽目になった。
彼女には閑職をあてがう。すなわち、市民からの苦情の受付係だ。
かくして祐子は、秋葉原のオタクたちの相手をする羽目になった。
秋葉原を徘徊する男たちの独特な ”生態”(笑)、
彼らの使う独特の ”用語”、そして独特の ”困りごと” に
翻弄される祐子だが、逆に、彼女のファンもまた現れる(笑)。
彼らの使う独特の ”用語”、そして独特の ”困りごと” に
翻弄される祐子だが、逆に、彼女のファンもまた現れる(笑)。
そんな中、祐子の元に相談に訪れていた食玩マニアの男が殺される。
捜査に関われない祐子は、自力で事件を探り始める。
食玩のマニアが集まる交換イベントに潜入した彼女は
オタクたちのパワーに圧倒されるが(笑)、
そこで稲陰文鋭という男と知り合う。
捜査に関われない祐子は、自力で事件を探り始める。
食玩のマニアが集まる交換イベントに潜入した彼女は
オタクたちのパワーに圧倒されるが(笑)、
そこで稲陰文鋭という男と知り合う。
さらに、祐子はイベントから帰る途中で暴漢に襲われるが
そこに現れた、フードをかぶった謎の男が
圧倒的なスピードとテクニックで暴漢を一蹴してしまう。
そこに現れた、フードをかぶった謎の男が
圧倒的なスピードとテクニックで暴漢を一蹴してしまう。
その男こそ<ギークスター>。
秋葉原の街で無法を働く輩に鉄槌を下す存在として
密かに知られる存在だった。
秋葉原の街で無法を働く輩に鉄槌を下す存在として
密かに知られる存在だった。
<ギークスター>とは何者か。
なぜ悪人たちを私的に粛正しているのか。
なぜ悪人たちを私的に粛正しているのか。
<ギークスター>の正体を追う祐子は、
秋葉原全体を狙う、ある陰謀にぶち当たる・・・
秋葉原全体を狙う、ある陰謀にぶち当たる・・・
巻末の解説によると、タイトルのGEEKSTERとは
GEEKとHIPSTERの合成語だそうで
「眼鏡、髪型、服装などにより、わざとオタクっぽく装ったイケメン」
という意味だそうな。
しかし本書に登場する<ギークスター>は、
いわば ”秋葉原限定の必殺仕事人” みたいなダークヒーローだ。
いわば ”秋葉原限定の必殺仕事人” みたいなダークヒーローだ。
ミステリの新人賞でデビューし、ユーモアミステリでも
人気シリーズを複数抱えている作者だけど、
山岳ものを中心にアクション作品も多数書いてる。
本書でも<ギークスター>の戦うシーンは迫力十分だ。
人気シリーズを複数抱えている作者だけど、
山岳ものを中心にアクション作品も多数書いてる。
本書でも<ギークスター>の戦うシーンは迫力十分だ。
一方で、「怪獣」を筆頭にオタク領域にも造詣が深い(笑)作者らしく、
本書に登場するオタク/マニアたちの、生き生きした活動ぶりには
自然と頬が緩んでしまう。
本書に登場するオタク/マニアたちの、生き生きした活動ぶりには
自然と頬が緩んでしまう。
ラストにおける物語の着地点は好みが分かれるかも知れないが、
払った代金分は十分に楽しめる作品だと思う。
払った代金分は十分に楽しめる作品だと思う。