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パシフィック・リム アップライジング [映画]


巨大人型ロボットがKAIJU(怪獣)と壮絶な戦いを繰り広げる
冒険アクション大作第二弾。

ちなみに第1作はレンタルビデオで見たんだけど
この手の作品はやっぱり映画館の大画面の方が楽しめるだろうと思い、
今回は近所のシネコンまで観に行った。

結論としては、以前見た「マジンガーZ INFINITY」と同じで
アタマの中を空っぽにして素直に巨大ロボットの活躍に没入できれば
楽しい2時間(正確には1時間51分)が過ごせるだろう。

pacific-rim-uprising.jpg
太平洋の深海に生じた異次元への "ゲート" から現れた怪獣群によって
滅亡の危機に瀕した人類は、人型巨大兵器「イェーガー」を建造、
怪獣群の迎撃にあたっていた。

そして、多大な犠牲を払いながらも "ゲート" の封印に成功した第1作。
それから10年後に物語は始まる。


世界は平穏を取り戻したが、怪獣の再来襲に備えての
新型イェーガーの開発とパイロットの養成訓練は続いていた。

10年前の戦いで戦死した "英雄"・ペントコストの息子ジェイクは
優秀なパイロットだったが、ある理由でPPDC(環太平洋防衛軍)を
除隊し、違法行為に手を染めるようになっていた。
ある日、ジェイクはアマーラという少女と出会う。
彼女は戦地から集めたパーツで
小型の一人乗りイェーガー・"スクラッパー" を自作していた。
しかしそれもまた違法行為であり、二人は逮捕されてしまう。

ジェイクはパイロットの訓練教官としてPPDCに復帰することを条件に
無罪放免され、アマーラもまたパイロット訓練生としてPPDCに加わる。

ジェイクはパイロット時代に同期だったネイトとコンビを組んで
新人たちの訓練にあたるが、
そんな中、PPDCの会議がシドニーで行われることになり、
二人は新型イェーガー、"ジプシー・アベンジャー" に搭乗、
会議の護衛任務に就くことになる。

会議の議題は、中国企業・シャオ産業の開発した
無人イェーガーの配備の可否を審議すること。
しかしその会議場に突如、所属不明の漆黒のイェーガー、
"オブシディアン・フューリー" が現れ、会場を襲撃する・・・


もともと「巨大ロボットvs怪獣」なんていう
日本のサブカル感満載の作品なんだけど、内容的にも
「どこかで見たなあ」的シーンや「お約束の展開」がいっぱい。
上にも書いたけど、主人公と敵対する謎の黒いロボットとかね(笑)。

思いつくままに挙げてみると
(前作でもそうだったが)イェーガーは基本的に二人乗り。
パイロット二人の意識の同調と記憶の共有がカギになる。
これを "ドリフト" というんだが、映画の中盤で
ジェイクとアマーラがドリフトを試みるシーンがある。
このときはアマーラが自らの過去の悲惨な記憶のせいで
同調に失敗してしまうんだが、これなんか
終盤でもう一度二人がドリフトを試みる伏線だよねえ。

そのアマーラが作り上げた小型イェーガー"スクラッパー" なんだが
彼女がPPDCの訓練生になったあと、基地に運ばれてくるんだけど
これも "スクラッパー" にまだ出番があるってことだよね。

そして中盤過ぎにPPDCの基地は "敵" の総攻撃を受けて壊滅、
ほとんどのイェーガーが破壊され、正規パイロットも
ジェイクとネイトを除いてすべて戦死してしまう。

そして再び開いた深海の "ゲート" から現れた3体の怪獣は
一路、日本の富士山を目指す。奴らの目的は富士山を利用して
環太平洋地域の火山帯を爆発させ、地球人類を壊滅に追いやること。

PPDCの基地では、隊員たちの尽力で戦闘可能にまで修復なった
4体のイェーガーに、ジェイクとネイト、
そしてアマーラをはじめとする訓練生たちが乗り込んで
最終決戦の地・日本を目指して飛び立つ・・・


ラスト近く、富士山へ向けて先行する怪獣に追いつくために
ジェイクたちが "ある方法" をとるんだが
まさに「マジンガーZ」にこんなシーンがあったはず。

これ以外にも、「ガンダム」「エヴァンゲリオン」「シン・ゴジラ」などを
見てきた人なら「どこかで見た」シーンや展開が目白押しだ。

見ていて先の展開が読めるというか
「たぶんこうなるんじゃないかな」って思うと
たいていその通りになって(笑)
意外性という面での驚きは少ない。

でもまあ言い換えれば「安心して観ていられる」し
「一定の満足は必ず得られる」作品だろうと思う。


私が見たのは吹替版なので声優さんのことも書いておこう。以下敬称略。

主役のジェイクは中村悠一。「ガンダムOO」のグラハムの人。
その相棒のネイトは小野大輔。リメイク「ヤマト」の古代進ですね。
訓練生を統率する熱血リーダーがハマってます。

ヒロインのアマーラは早見沙織。私はこの人は
「STAR DRIVER 輝きのタクト」のワコさんで知りました。
菊地凛子演じるところの森マコは林原めぐみ。「エヴァンゲリオン」で
有名な人だけど私にとっては「カウボーイビバップ」の人。

前作にも登場したマッドサイエンティストの二人組、
ニュートンとハーマンも再登場。

ニュートンを演じるのは古谷徹。
アタマのネジが何本か外れてそうな、イっちゃった怪演ぶりが見事。
今回はストーリー展開のキーとなる重要キャラになってる。
ハーマンは三ツ矢雄二が熱演。このキャラも充分に変人なんだが
ニュートンと比べるとまともに見える不思議(笑)。

これ以外にも坂本真綾、子安武人をはじめベテラン・若手取り混ぜて
声優陣は達者な人ばかりで、ヘタだなあと思う人は皆無。
話題作りで有名芸能人とかを起用しなかったのは大正解。

 あ、お笑い芸人のメイプル超合金が
 ちょい役で出てるはずだけど、全く分からなかったよ(笑)。


wikiによると、この続編の企画は一度頓挫しかけたことがあるらしい。
その後、中国資本が製作会社を買収し、完成に至った。
理由は、中国で第1作が大ヒットしたかららしいのだけど
中国資本はハリウッド映画でも存在感を高めてるよねえ。

そのせいか、PPDC基地内の表示も英語と中国語(簡体字)が
併記されてたりと、ここにも中国らしさが。

最終決戦地の東京が、あまり東京っぽく見えないのもご愛敬か。
私には上海みたいに見えるんだけど、
如何せん上海に行ったことがないので何とも言えない(笑)。
あくまで私の中の上海のイメージということで(爆)。

そして本作に登場するシャオ産業は、どうにも胡散臭く、
女社長であるリーウェンも、商売のためには手段を選ばないところから
ラスボス的な雰囲気がプンプン匂ってくるんだけど、
中国資本が作ってる以上は、悪役にはならないよなあ・・・
なんて思ってたら、終盤に至って
けっこう美味しいところを持っていってしまいました(笑)。


「ヤマト」も「スター・トレック」もリメイクされるし
「スター・ウォーズ」は毎年のように新作が公開されるし
実写版の新作「シン・ゴジラ」も公開されたし
いまはアニメ映画版「GODZILLA」三部作も公開中。
「マジンガーZ」はまさかの続編が公開されたし
本作のように、巨大ロボットが大怪獣と
組んずほぐれつの激闘を演じる映画まで作られる。

映画館で観ている間、
「ああ、こんな映画が観られる時代になったんだなあ」って
しみじみと感慨に耽ってしまった。
ところどころ "謎の感動" があって目頭が熱くなったりもしたし。
いけませんねえ、トシを取ると涙もろくなって・・・

ホントにいい時代になったものです。

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はねゆき

mojoさん今晩は。
実は私も15日に観てきました。
(マジンガーの時と同じ様な書き出し?)
自分も1作目はレンタルでした。今回は
劇場でと思い、コ○ンで混雑する近場の
シネコンに一人でいってきました。
自分はちょっとう~んという感じでした。
1作目の雰囲気とちょっと違うかなぁ?
しかし、mojoさんと意外なところで同じ
作品を観てたりしますね、今回も見出しを
見て「おーっ」と声にだしてしまいました。
話は変わりますがガンダムの新作が発表
されましたね、「機動戦士ガンダムNT」と
いうタイトルで「ガンダムUC」のあとの話だ
そうです、脚本は福井氏です。
11月に劇場公開だそうです。福井さんは
アニメの仕事が多くなっちゃいましたね。
長編の小説書いて欲しいんですけどね。
それに11月だとヤマトの最終章の公開時期と
かぶるような気が・・・・・
まぁ大丈夫なんでしょうけどね
ちょっとだけ心配になりませんか。
また、まとまりの無い文章で面目ありません
、またお邪魔します。
by はねゆき (2018-04-24 21:30) 

mojo

はねゆきさん、こんばんは。

>実は私も15日に観てきました。
>自分はちょっとう~んという感じでした。

記事にも書きましたが
ストーリー的に目新しいところはありませんからねぇ。
ビジュアル的に楽しむ映画だ、って割り切って見れば
それなりに楽しいと思ってます。

>1作目の雰囲気とちょっと違うかなぁ?

監督も替わりましたからね。そのへんもあるのでは。
戦闘シーンも第1作は夜か海中が多く、今回はほとんど白昼でしたし。

>話は変わりますがガンダムの新作が発表されましたね、
>「機動戦士ガンダムNT」というタイトルで(中略)脚本は福井氏です。

結局「ラプラスの箱」の中身が開示されても世界は変わらなかった、
ってことで、相変わらず戦いは続くようですね。

 まあ、それは「F91」や「V」とかの
 「UC」の後の時代の宇宙世紀ものでもわかることですが。

個人的には敵の設定がどんどん難しくなっていくような気がしてます。
ジオンの残党はどんどんジリ貧になっていくでしょうし・・・
今回の敵はどうするのでしょうね?

>福井さんはアニメの仕事が多くなっちゃいましたね。
>長編の小説書いて欲しいんですけどね。

私も福井氏の小説、読みたいんですけどね・・・
最近のコメントとか読んでると
本人にあまり小説を書く気がないみたいで・・・ちょっと残念。

>それに11月だとヤマトの最終章の公開時期とかぶるような気が

私の勝手な予想では「ヤマト2202」は第6章が9月公開、
最終章は2019年1月公開だと思ってるので微妙にずれてる?(笑)。

バンダイビジュアルも、そのへんはうまく調整すると思いますよ(爆)

それに、シナリオはかなり前に26本全部が完成してるみたいだから
ここまでくれば製作に影響はないんじゃないですかね。


ありがとうございました。
また、よろしくお願いします。

by mojo (2018-04-25 01:40) 

mojo

@ミックさん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。

by mojo (2018-04-25 01:42) 

mojo

鉄腕原子さん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。

by mojo (2018-04-25 01:43) 

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