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ネメシスIV [読書・ミステリ]

ネメシス4 (講談社タイガ)

ネメシス4 (講談社タイガ)

  • 作者: 降田 天
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2021/05/14
  • メディア: 文庫

評価:★★★

TVドラマ「ネメシス」をベースにした小説シリーズ、第4巻。

横浜にある探偵事務所ネメシスを舞台に
社長の栗田一秋、新人探偵の風間尚希、
そして助手の美神アンナの3人が事件に立ち向かう。

探偵役を務めるのは、天才的なひらめきをもつアンナ。
ポンコツな風間を陰からフォローして事件解決へ導く役回り。

「第一話 父が愛した怪物」
”天狗サーモン” というブランドで鮭を養殖している会社の
社長・天久潮(あまひさ・うしお)が急死した。
海に転落しての溺死で、事故と事件の両面で捜査が進んでいるという。
鮭の養殖場は天狗伝説の残る半島にあり、
オーベルジュ(宿泊施設をもつレストラン)が併設されている。
風間はグルメ雑誌の記者を装ってオーベルジュの客となった。
潮の残された3人の息子の中に犯人がいると睨むが、
到着した夜になんと天狗が出現する・・・

アンナの活躍によって事件は解決するのだけど、
ついでに風間の意外な過去も明らかになる。
そしてこの事件の犯人と行方不明のアンナの父親と間の関わりも。
全6巻のこのシリーズも後半に入り、
いよいよ完結に向けて動き出した、というところか。

「第二話 探偵Kを追え!」
ネメシスの社長・栗田が外出した。風間とアンナにはには何も告げずに。
残されたメモには、3軒のレストランと3人の人名が。
どうやらこの3人に会いにいったらしい。
ひょっとしたら、新入社員の面接かも知れない。
しかし事務所にはこれ以上人を増やす余裕はない。
ならば、リストラされてしまうのでは・・・と不安になった風間は
アンナを伴って3軒のレストランに向かうが、
栗田の会った相手を見ても、彼の目的がさっぱりつかめない・・・
”何が起こっているのか” がメインの謎なのだけど
それが明らかになった後でもうひとひねり。

降田天(ふるた・てん)という作家さんの本を読むのは初めて。
女性二人の合作なのだそうだ。

世界では合作というのはよくあることらしいけど
日本では私の知る限り岡嶋二人だけかなあ(解散しちゃったけど)。


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