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『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第一章嚆矢篇 感想・・・のようなもの(その3) [アニメーション]

※ネタバレ全開です。未見の方はご注意願います。
※ストーリーに沿って、感じたこと思ったことをダラダラ書いた
 長いだけでまとなりのない駄文です。品質保証はいたしかねます(笑)

第1話「西暦2202年・甦れ宇宙戦艦ヤマト」Part.III

■プランA発動
プランAの「A」はやっぱりアンドロメダの頭文字なんだろなあ。
今回、アンドロメダ級はみな「A」で始まる名前だしね。

今回の作戦の総指揮を執っているのは芹沢のようだが、
プランA発動に際しては藤堂の判断を仰いでいる。

 ちなみにこのときの芹沢の作画がえらく気合いが入っていて
 画面いっぱいに暑苦しいおっさんの顔がアップになって凄いです。

「2199」での藤堂は文官設定だったと思うので、
いちおう(形式的かも知れないが)シビリアンコントロールなのかな。

 ちなみに指揮を執っている最上位二人がなぜか日本人なのは
 ヤマト世界では突っ込んではいけないのでしょうね(笑)

アンドロメダと言えば拡散波動砲。
「2202」ではなんと第1話からお披露目。
これも、旧作ではたいして活躍したイメージがない。
だいたい拡散してしまったら威力が減るんじゃないか、とか言われたし。

今回は、拡散後の標的ロックオン機能まで搭載し、
まさに殲滅兵器として凶悪さ満点です。

大戦艦がロックオンされなかったのは、画面上でみる限り、
射線近くにガミラス艦がいたからのように思えます。
新登場なので敵艦データに載ってなかった可能性もありますが。

「余剰次元の爆縮を確認!」
満を持して発射された拡散波動砲の威力は凄まじい。
衛星を粉砕し、敵艦隊を一気になぎ払って、
戦況は瞬く間に逆転してしまう。

■スターシャとの約束
拡散波動砲でガトランティス艦隊が一蹴されてしまったとき、
古代の脳裏に甦るスターシャの声。そして沖田が交わした約束。
さらに真田の「現実を見ろ」という言葉。

雪「これがこの3年間の答えなのでしょうか」

イスカンダルへの旅は「地球を救う」、
ただそれだけの目的のはずだったが、巨大な副産物ももたらした。

ワープ航法によって星を渡る術を手に入れ、
波動砲という超絶の武器を得て、
図らずもガミラスとの講和に成功し、さらには同盟関係を結ぶに至る。
そして新たなガトランティスという脅威の存在を知らされる。

ヤマトの宇宙は、無限に広がってはいるけれど、
そこにはさまざまな知的生物(それも地球人タイプ)が群雄割拠し、
それぞれが覇権をもとめて相争っている戦乱の宇宙だった。

地球は否応なくそういう "戦火" の中へ
飛び込んで行くことになってしまった。
疲弊した地球が、新たな脅威に対するために
ガミラスと同盟を組まざるを得なかったのはわかる気がするが・・・

■アンドロメダ艦長は山南
土方ではないということは、
芹沢に睨まれてどこかに左遷されてるんでしょうか。
2202年時点での土方の処遇が気になります。

 章が進んで、もし土方がヤマトの艦長になったら
 雪のこともあって、さぞかし古代はやりにくいでしょうな(笑)

■デファイアンス&サラトガ離脱
いかに長距離とはいえ、
ワープ1回で地球圏に帰りつける距離というのは、
広い宇宙で考えたら地球にとってほんの庭先みたいなものだろう。

そんなところにまでガトランティス艦隊が来てるのかって思ったけど
考えたら「ヤマト2」でも、初回から太陽系外縁部に
ガトランティスの艦載機が出没してたよねえ。

ガミラスの基地を救う作戦に地球軍も駆り出されるのはなぜなんだろう、
って思ったけど、そんなに近いところが戦場なら
地球軍も出て行かざるを得ないか。
軍上層部には、それに加えて拡散波動砲の実戦投入と
そのデータ採集という目的があったのだろうが。

地球圏へ直接ワープしてしまったら、
敵に母星(地球)の位置を知られるんじゃないかって思ったが
(「トップをねらえ!」を思い出した人もいるだろう)
ガトランティスとガミラスは恒常的に軍事衝突していて
かなりのガミラス人捕虜がとられているのだろうから、
遅かれ早かれ地球の位置は知られたと思うけどね。

■復活の大戦艦
拡散波動砲の直撃こそ免れたものの、表面が黒焦げ状態で
てっきり死んだものと思われていた大戦艦が、突如目覚めて加速開始。
アンドロメダの横をすり抜けてデファイアンス&サラトガを追跡。
ここから始まる「ガトランティス(都市帝国)」のBGMで
一気にストーリーもヒートアップ!

■アンドロメダの練度
すれ違いざまにアンドロメダが主砲を撃つけど
一射めはみごとに外してしまう。これはやっぱり乗組員の練度なのか、
それとも(出典は忘れたが)ヤマトより大きい船体に
クルーが200人しかいないというマンパワーの不足が原因なのか。

二射めは命中するものの、効果があったようには見えない。
そしてそのまま大戦艦はワープイン。
このときの描写が地球、ガミラス、ガトランティスのどれとも異なるので
やはり異なる技術体系の産物?

■大戦艦、太陽系に侵入
サラトガとデファイアンスの後を追って月軌道外縁にワープアウト。
2隻の巡洋艦を鎧袖一触、弾き飛ばして地球へ一直線。
そして落下地点は雪たちのいる司令部と判明。

シナリオ集では、生き残った大戦艦の兵士や
彼らが司令部の位置を突き止められた理由とかも描かれているんだけど
そういうものを吹っ飛ばしても気にならない(気にしているヒマがない)
スピード感でぐいぐい観客を引っ張っていく。

■雪の機転
落下地点が判明した瞬間から腰抜けになってしまう
ヘタレな芹沢を横目に、敢然と避難誘導プログラムを開始する雪。
さすが修羅場を乗り越えた旧ヤマトクルー、肝が据わってます。

この後、真田と古代との通信を中継するなど
ストーリー上でも重要なポジションを占めます。ホント才女ですねぇ。

 こういうしっかりした(しっかりしすぎた)人を嫁さんにすると
 きっとたいへんだぞ~、古代(笑)。

次回に続く。


『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第一章嚆矢篇 感想・・・のようなもの(その2) [アニメーション]

※ネタバレ全開です。未見の方はご注意願います。
※ストーリーに沿って、感じたこと思ったことをダラダラ書いた
 長いだけでまとなりのない駄文です。品質保証はいたしかねます(笑)

第1話「西暦2202年・甦れ宇宙戦艦ヤマト」Part.II

■「ゆうなぎ」無双
そんな中、古代の指揮する「ゆうなぎ」は大奮戦。
「星巡る方舟」ではあんなに強敵だったメダルーサ級に対して
改良型とはいえ旧式の金剛改級で渡り合う。

デスバテーターも寄せ付けず、完璧な指揮ぶり。
南部、相原以外の乗組員もずいぶん鍛えられたみたいで
古代の指示の下、テキパキ反応して自由自在に操艦してます。

 「2199」のとき、艦船の動きが軽いって批判がありましたが
 「2202」ではそれ以上ですねえ。
 「ゆうなぎ」って戦艦なのに「ゆきかぜ」以上の機動性を発揮してる。
 新型エンジン装備の成果なのか。

しかし「ゆうなぎ」強すぎ。敵のビームがかすりもしないのは
主人公補正を通り越してちょっとやりすぎな感も。
まあ古代がかっこいいから許すが(笑)。

しかし一艦のみの働きでは戦況をひっくり返すこともできず
終始歯を食いしばる厳しい表情の古代。

敵中に飛び込んで大暴れするのは「2199」第1話での古代守、
そして厳しい戦況に歯を食いしばるのは沖田の姿を重ねているのだろう。
古代を導いてきてくれたその二人はもういない。
さて、「2202」古代の明日はどっちだ(笑)

シナリオ集では、「ゆうなぎ」以外の地球軍士官や
ガミラスの指揮官たちも描かれているんだけど、映像では一切描写なし。
これについては賛否があるだろうけど
テンポ良く見せるためにあえてカットしたのだろう。

■古代の階級
「ゆうなぎ」って戦艦だよねえ。
古代は艦長をしてるんだけど階級が気になった。
肩の階級章は「2199」と変わらず一尉のようだ。

地球防衛軍に改組されたときに表示が変わったのかとも思ったけど
後の方で出てくる雪も一尉らしいので、階級は変わっていないのかも。

普通に考えたら、地球を救った英雄なんだから
二階級特進くらいしていてもおかしくない気もするんだが。
一旦は昇級したけど、何かやらかして降格になったのかな(笑)。

そもそも戦艦の艦長が一尉というのはどうなのだろう。
他の旧ヤマトクルーはどうなのか。
公式サイトでの島も古代と同じ階級章だったし。
そのあたり、後の章で説明されるのか。

まあ、もともと古代たち第一艦橋メンバーの階級は
戦時特進だったのだろうから、帰還後にあらためて
正式に任官されたのかもしれないけどね。

人材も枯渇してるんだろうから一尉で戦艦の艦長というのもありか。
古代以外の旧ヤマトクルーも、この時代では希な実戦経験者なんだから
巡洋艦や駆逐艦クラスの艦長になってる者がいてもおかしくない。

■ガトラン転進
押し気味に戦っていたガトラン軍、突然の反転。

古代が不審がるのはわかるけど
いきなりガミラスの旗艦に直接回線を開こうとするのはどうなのか。

それとも旧ヤマトクルーにはガミラスとの共闘した実績があるから
特権的にガミラスと通信する権限が与えられてるのか?
古代の扱いを見る限り、そんなに優遇されてるようには思えないが。

ああでも弱冠24歳の一尉で戦艦の艦長ってだけで充分優遇されてるか。

■大戦艦無双
その背後から現れたのは巨大な十字型の岩塊。
「星巡る方舟」で惑星シャンブロウの周囲に浮かんでいた
謎の巨大構造物を思い出したよ。模様こそなかったけど。

一回目の鑑賞時では気づかなかったけど、
あのファンネルだかビットみたいな奴(笑)は
はじめから岩塊の周囲を回ってたんだね。
そしておもむろに岩の中から姿を現す大戦艦。
いやあこの派手派手しい登場のしかた、好きです。

南部くん「あれは・・・大戦艦?」
これは旧作ファンへのサービス発言でしょうか(笑)。

そして発揮される「雷撃旋回砲」のハンパない威力。
艦船もビームも、とにかく数の力で押しまくるのがガトラン流なのか。
でも艦橋砲をはじめ、まだ披露していない武器も多そうだ。
このあたりは次章以降で?

 「火焔直撃砲」といい「雷撃旋回砲」といい、
 ガトランの兵器は漢字での命名がデフォルト?
 これからも「○○□□砲」とか出てくるのかしら。

「さらば」でも「ヤマト2」でも、
ほとんど活躍の場がなかった大戦艦だけど
39年の時を経てやっとリベンジの時がきた。
「ガイゼンガン兵器群・カラクルム級」なんて立派な呼称までもらって。
歓喜の涙を流したメカファンの方も多かろう。

 「ガイゼンガン」ってやっぱ「ダイセンカン」のもじり?

デザインも他のガトラン艦と異なるし、「兵器群」てあるので、
ガトランティス本来の兵器と体系が異なるのでしょう。
これも他星系の文明から接収したものなのか。

後半での "大暴れ" ぶりといい、
第1話に関しては大戦艦が準主役級の扱い。
アンドロメダも出てくるけど、
最後に美味しいところを持っていく千両役者はもちろんヤマトだった。

次回に続く。


『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第一章嚆矢篇 感想・・・のようなもの(その1) [アニメーション]

※ネタバレ全開です。未見の方はご注意願います。
※ストーリーに沿って、感じたこと思ったことをダラダラ書いた
 長いだけでまとなりのない駄文です。品質保証はいたしかねます(笑)


第1話「西暦2202年・甦れ宇宙戦艦ヤマト」

■驚きのナレーション
冒頭に流れるのは、ヤマトと言えば定番の
「無限に広がる大宇宙・・・」から始まるナレーション。
しかしこれがガトランティス大帝・ズォーダーの
モノローグだったという驚き。

初っぱなからの強烈なパンチで始まった「2202」。
さらに「だから愛が必要だ」という続けざまの連続攻撃。

■白色彗星降臨
39年前からおなじみのパイプオルガンのあの曲とともに
画面一杯にひろがる白色彗星の渦。
小惑星が引き込まれて粉砕されるのも原典通り。

初見の人には綺麗に見えるかも知れない白色彗星ですが
旧作を知っている身には禍々しさのほうが先に立ちます。
オーディオコメンタリーによると、
この白いガス帯には旧作にはない設定が仕込まれている模様。

■テレザート星攻略
彗星から発進したガトランティスの艦隊が青い惑星に迫る。
シナリオ集によるとここがテレザート星。
ガトランティスの猛攻に蹂躙されるテレザートの人々。

テレザートはほとんど海なんですね。旧作、とくに「ヤマト2」では
滅んだ文明の遺跡が広がる砂漠の星、って感じでしたが。

それにしてもミサイル艦、多すぎないですか(笑)。
ウンカのごとく空を埋め尽さんばかりの数。
CGならではの可能な技なのだろうけど・・・ちょっと多すぎな感も。

シナリオ集ではザバイバルの地上部隊まで繰り出しています。
空間騎兵隊との激突はどのように描かれるのでしょうか。

■テレサ登場
引き続き大帝ボイス。
「やはり、愛が必要だ。大いなる愛が。そうは思わんか? テレサ」
そして星に重ねて浮かび上がる、祈るテレサの姿。

「大いなる愛」といえば「さらば」の掉尾を飾ったBGMの曲名。
大帝もまた「愛」をもって宇宙を征服しようとしているのか。
まさに「愛の戦士」。
ヤマトクルーのみならず、ガトランティスもまた「愛」を掲げて戦うのか。
「2202」とは、「愛の戦士たち」が相争う物語なのか。

テレサは相変わらずの全裸ですが、ずっとこのままいくのでしょうか。
それとも服を着た姿も出てくるのでしょうか。
(男目線ですがやっぱり気になります。)

絵コンテ集の表紙イラストの彼女はかなり幼い雰囲気です。
10代半ばにも見えたりします。
島との仲がどうなるかは現時点では全く不明ですが、
けっこう年齢差(地球換算)がありそう(笑)

神田沙也加さんの声は抑制がきいていて、かなりいい感じです。
(第1話の台詞だけならテレサは20代くらいに感じられますが)

女神様でもいいんですが、
私はテレサには人間的な感情もあってほしいので
この先、もっと心情を露わにした声も聞きたいものです。

■タイトルロゴ
テレサの祈りをバックにタイトル登場。
「ヤマト」のロゴが立ち上がるとお馴染みのあのSEが。

 このタイトル部分について、本作を観た知人が、
 「『愛の戦士たち』が四角く枠で囲まれてるのが
  "昭和" を感じさせるよなあ」って言ってました。
 ここも旧作どおりのこだわりなのでしょうが
 たしかに、最近では見かけないですねぇ。

■地球・ガミラス連合艦隊
ワープアウトした「ゆうなぎ」を含めて、合流を果たした両軍の艦隊が
8番浮遊大陸を占拠したガトランティスに向かう。

いくら3年経ったからって、地球はこんな大艦隊を組めるほど
宇宙船を建造できるようになるもんなんでしょうか。
やっぱり地球周回軌道上とか月の裏側とかにガミラス謹製の
「全自動宇宙船建造工場」が鎮座してるような気がしてなりません。

もっとも、先の大戦で軍はほぼ壊滅しているはずだから、
乗組員の補充はたいへんでしょうね。練度とか望むべくもなさそうな。
艦艇数がめちゃくちゃ多いのは
無人艦も混じっているんじゃないかって邪推してしまう。

画面から溢れんばかりの大量な艦船を捌く演出は
「2199」第18話(バラン星観艦式)を担当した加戸誉夫氏。

■装甲突入型ゼルグード
対火焔直撃砲用の「盾」を持ってますが、
あまりにも分かりやすい対策で笑ってしまいそう。
でも、メダルーサ級2隻の同時攻撃にはかなわないんですね。

というか、メダルーサ級も律儀に盾ばかり狙うのはなぜ?
意地ですかね(笑)。
それともあの "模様" がガトランティスには許せないんですかね(笑)。

まあ、旗艦クラスを全部沈めれば敵の意気は阻喪するでしょうけど。
それより、周囲の艦を片っ端から沈めて裸にしてしまうほうが
戦いに勝つには早そうな気も。

「2199」ではドメル艦隊にボコボコにされてたガトランですが
今回はガミラス・地球軍のほうが押され気味のようです。
指揮官の違いは大きいということか。

ドメルの薫陶を受けたバーガーが、高速艦を揃えて参戦してれば、
戦況はかなり変わったような気もしますが。
さて、「2202」にバーガーやメルダは登場するかなあ。してほしいけど。

次回に続く。


『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第一章 追加舞台挨拶 [アニメーション]

※本編のネタバレはありません(たぶん)。
※長文注意!
 

先週1回目を観てきたのだけど、かみさんは足の怪我で不参加。
今回はほぼ完治したので行けることになった。

ただ、まだ長い距離を歩くのは不安なので車で行ける柏の葉へ。
そして観覧予定の15:10の回は「2週目舞台挨拶」が予定されている。

かみさんはなんだか張り切っていて、
なんと朝イチで美容室まで行ってきた。

実はその間にバンダイビジュアルからBlu-rayが届いた。
配達時間は指定してなかったんだけど9:30頃来たよ。
開封は映画の後までのお楽しみ。
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昼食は柏の葉でとることにして、13時前には出発。
「チケットは大丈夫なの?」
「先週のうちに取ってあるからね。
 ゆうべちょっと覘いてみたら、9割方埋まってたなあ」
「うーん、また "あの人たち" が帰ってくるのね」
「あの人たち?」
「『2199』で見に来てた人たち。きっとまたみんな来るわよ。
 なんだか同窓会みたいよねぇ」
「同窓会・・・」

そんなこんなで道路は順調に流れて柏の葉へ。
考えたら『星巡る方舟』を観に
2014年の暮れに行ったきりだから2年2ヶ月ぶり。
柏の葉キャンパス駅の周囲は高層ビルがいくつも建ってて
遠くからでもよく見えるんだけど・・・
ビル、ちょっと増えてないかな?
時の経つのは早いものだ・・・

パーキングに車を止めてららぽーとの店内へ。
まずは腹ごしらえ。たくさん店があっていろいろ目移りしたけど
かみさんが「さっぱりしたものが食べたい」というのでそば屋へ。

そしていよいよMOVIXへ。なんだか懐かしい。
チケットを発券して、まずは売店へ行ったのだが
なんだかヤマト関係のグッズがやたら少ない。
あれ? と思ったら、壁にヤマトグッズの一覧が貼ってあって
軒並み「完売」シールがベタベタと。
なんと物販はとっくの昔に壊滅していた模様。

このぶんだとパンフレットも売り切れじゃないかとちょっと心配に。
実は先週のMOVIXさいたまで、パンフレットを買ってなかったもので。
買うつもりだったんだけど、なんだか売店の人混みがもの凄くてねえ。
その後の予定もあったから買わずに帰ってきてしまったのですよ。

結論を言うと、無事に買えました(笑)。
さすがにパンフを買い逃すなんて間抜けすぎるのでめでたしめでたし。

そんなこんなで開場のアナウンスが。
さいたまでも感じたけどオジサンだけでなく女性や若者もけっこういる。
私のすぐ前に並んでいたのは20代のお兄さんだったよ。

館内はほぼ満席。やがて予告編開始。先週見たのと違うところは、
「ブレードランナー2049」の予告編が流れたこと。
なんと35年ぶりの続編らしい。ハリソン・フォードもしっかり出てた。

そしていよいよ本編開始。
二度目ということもあって、前回よりは細かいところを
観る余裕もあったがやっぱりあっという間の50分。

さて、上映終了後の舞台挨拶だけど、まずMCの松澤千晶さん登場。
製作発表会とか先行上映会とかの司会をしてた人ですね。
続いて羽原信義監督と福井晴敏氏登場。
ネットの動画とかではもう何回も観た二人ですが、
実際に生で観るのは初めてです。

内容的にはそんなに新しいことはなかったかな。
この先のネタバレにも繋がってしまうし。

「雪はなんで金髪なのか」とか
「22世紀に彦左衛門という命名はどうなのか」とか
「『拡散波動砲』は『たくさん波動砲』って聞こえる」とか
昔からお馴染みのツッコミどころを挙げて観客も爆笑。

記憶に残ったのは、
「キーマン役の神谷さんの声がいい」
それから
「テレサ役の神田沙也加さんの演技が非常に良かった」
先日の収録で、某共演者の方を
かなり "追い込んで" ("追いつめて" だったかな?)いたらしい。
年内にはそのシーンが観られるらしいので第二章かな。

あと、第二章第5話のサブタイトルの話。
ここはヤマトとアンドロメダの対決シーンがあるらしい。
(「ヤマト2」の同様シーンの再現か?)
サブタイトルは「激突! ヤマト対アンドロメダ」(仮)になる模様。
ここで大事なことは、「対」はあくまで漢字の「対」で
「vs」ではないとのこと(笑)。

「俺らの世代はやっぱり『vs』より『対』だろう」
「映画のタイトルで『対』の字を使うのは30年ぶりくらいではないか。
 『ゴジラ対メカゴジラ』以来かも。
 平成ゴジラシリーズは『vs』だったし」
だいたいそんな意味合いのことを笑いながら話してた。

 wikiで観たら『ゴジラ対メカゴジラ』は1974年3月公開。
 つまり43年前で、ヤマト第一作のちょうど半年前です。
 ちなみに私は『ゴジラ対ヘドラ』(1971年)が
 最後の『対』だと思ってた。福井さん流石です。 

最後に羽原監督が話していた
「観客の皆さんの笑顔が、僕たち(製作陣)を元気にします。」
という言葉がよかったね。

 私は気づかなかったんだけど、かみさんによると
 我々の前の列に年配の男性が4人くらい並んでいて、
 壇上の二人が喋るたびに大きく頷いていたらしい。
 当のかみさんだってケラケラ笑いながら拍手してたけど。

そんなこんなで舞台挨拶終了。我々も帰路へ。
ところがここで一大事発生!

なんとららぽーとの駐車場から出られない。
出庫する車が大渋滞している。待てども待てども車列が動かない。
「ヤマトのお客さんが一斉に帰るからじゃない?」
「いくらなんでも限度を超えてるよ。だって30分くらい動いてない。
 事故でもあったかなあ?」
結局、外に出るまで1時間くらいかかった。
一体何が起こったのか?
誰か教えてくれないかな(笑)

というわけで家に帰り着くまで総計で2時間くらいかかってしまった。
以下は、その間にかみさんと交わした会話の一部。

「ところで、『2202』を観た感想は?」
「うーん、真田さん太ったみたい?」
「えーっ、そこですか?」
「あと、デートのシーンが "昭和" よねえ。」
「確かに。オープンカーでドライブデートなんてね。
 それに今の若い人は車欲しがらないしなぁ」
「だいたい映画のポスターからしてもろ "昭和" じゃない?
 ヤマトを背景に古代が敬礼してて森雪がアップになって。
 昔の映画館の入り口に描かれてた絵みたいよねえ」
(↓たぶん、これのことを指してる。)
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「言われてみれば昭和の映画館の看板ぽい気もしてくる。
 じゃあ、舞台挨拶はどうだった?」
「『今日、初めて観たって人はいますか?』って聞かれたじゃない」
「うんうん」
「あの時、あたし手を挙げたんだけど、
 そのとき真ん中の人(羽原監督)と目が合ったのよ!」
「へえ~。まあ向こうは気がついたかどうか分からんけどね」
「あと、てっきり質問タイムとかあると思ってたのに」
「何それ」
「お客さんを誰か指名して質疑応答するとか」
「流石にそれやったら30分じゃ済まないんじゃない?」
「残念よねえ。指名されたら言うことも考えてたのに」
「えぇーっ?」
・・・こんな馬鹿な会話を延々としながら帰りました。

さて、今日の戦利品。
第二週の入場プレゼントは、前回と同じXEBEC印の封筒。
中身は【複製】キャラ原画(森雪)&設定線画(アンドロメダ)。
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そしてパンフレット。
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Blu-rayも開封してみた。特典は第一話シナリオと絵コンテ。
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映像の方も観てみたけど、劇場版にはないOPとEDがある。
OPは歌無しのインストゥルメンタル。

 これ「宇宙戦艦ヤマト」の吹奏楽バージョンですね。
 「ヤマト音楽団コンサート」を思い出しましたよ。

映像は本編の流用とか、「ヤマト2」の "あの場面" の再現とか。
たぶん、章が進むにつれて順次映像が差し替えられていくのでしょう。
最終的には、「ヤマト2」のOPをほぼ再現するつもりじゃないかなあ。

EDは沢田研二「ヤマトより愛をこめて」で、新規映像。
これもなかなか意味深。


やっぱりヤマトは映画館の大画面で観るのがいいね。
今回、改めてそう思った。

第一章の感想は、ぼちぼち書いてそのうちアップします。


群衆リドル Yの悲劇'93 [読書・ミステリ]

群衆リドル Yの悲劇’93 (光文社文庫)

群衆リドル Yの悲劇’93 (光文社文庫)

  • 作者: 古野 まほろ
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2013/08/07
  • メディア: 文庫



評価:★★★

本書の語り手は、東京帝国大学を目指して浪人中の渡辺夕佳(ゆか)。

帝国大学といっても戦前の話ではない。
本書の舞台はパラレルワールドの日本。
太平洋戦争は負けたみたいだが日本は未だに「帝国」で、
陸海軍も健在。ついでに「満州国」まで生き残っている。

作者はいくつものシリーズを持っているが、基本的には
みなこの同一世界を舞台にしているらしい。
夕佳も、『天帝』シリーズでの主役・古野まほろの後輩として
勁草館高校吹奏楽部のメンバーに名を連ねている。


センター試験も近づいた年の暮れ、彼女のもとへ招待状が届く。
「外務省大臣官房儀典長」名義で、「新・迎賓館」へ招くという。
何かの間違いかと思った夕佳だが、招待状は本物。

しかし不安を覚える夕佳は、かねてから憧れていた
高校時代の先輩・八重洲家康(やえす・いえやす)に同行を求める。
孤高の天才ピアニストにして帝国大学2年生の彼は、
巻末の "古野ワールド相関図"(笑)によると、古野まほろとは親友らしい。
この家康くんが、本シリーズの探偵役である。

そんな二人が訪れたのは、長野と群馬の県境に近い山中に建つ
壮麗な西洋館、「夢路邸」だった。
二人を迎えたのは、7人の先客。
大学教授、助教授、金融機関の支店長、私立探偵、女子高生、
新聞社の論説委員、大臣官房儀典長。
しかも全員、招待主の異なる手紙を受け取っていた。

「何者かが意図的に呼び出した」8人+家康くん。
これが西洋館に集まったすべて。

そこに突然、鬼面の女が現れ、
彼ら彼女らが過去に犯した罪を告発する。
その直後、鬼女は死亡してしまうが
ここから次々と客たちに死が訪れる。

折しも降り出した豪雪に閉ざされた屋敷内で、
マザーグースの童謡『ロンドン橋』に見立てた
凄惨な殺人劇が繰り広げられていく。
銃殺、爆殺、刺殺、斬殺・・・

当然ながら犯行が進むごとに生存者は減っていく。
残った者の中に犯人はいるのか、それとも・・・


そして屋敷のサロンには、招待客を模した市松人形が
8体用意してあったが、客が一人死ぬたびに、一体ずつ減っていく。
まさに『そして誰もいなくなった』の再現。

集められたメンバーに共通する理由(ミッシングリンク)はあるのか?
殺人現場も密室あり不可能犯罪ありと
本格ミステリのガジェットがてんこ盛り。
「読者への挑戦状」まで挿入されてる(それも2カ所に)
という念の入りよう。


そして、作者による「真相に至る手がかりはすべて開示された」
との宣言のもと、解決編に突入するわけだが、
読み終わってみてどうにもすっきりしない思いが残る。

確かに犯人指摘のための手がかりはかなり初期の段階から
結構あからさまに仕込まれているのはたいしたもの。
(私も読んでいて「あれ?」と思ったところがあった。
 そこをもっと突き詰めていけば少なくとも犯人には気づけただろう)

問題は犯行手段だね。
密室トリックや不可能殺人の謎も当然ながら解明されるのだけど
これ、自力でわかった人っているのかな?
もしわかったとしたら、よほどのひねくれ者か
病的なまでのミステリマニアだと思うよ・・・

とにかく意外すぎる。
「その発想はなかった」とか「予想の斜め上」とかのレベルではない。
種明かしされてみても、「そうだったのか!」より
「えーっ、そんなのありぃ?」って
叫んでしまいそう(叫ばなかったけどwww)。
まあ、古典的作品の中に前例があると言えばあるのだけど。

 これ、人によっては怒り出す人が居るんじゃないかなあ・・・

まだミッシングリンクの解明の方が理解しやすいかな。
そしてこれが犯人の動機にも繋がるんだけど
これも被害者の側からすれば "理不尽" としか言い様がない。

難易度から言えば
  犯人 < ミッシングリンク(動機) < 犯行方法(トリック)
の順に難しくなる。


この人の作品を読むのはこれで3作目だけど、
いつも思うのは作者のアタマの切れ味が半端ないことと
それについていけない自分のアタマの鈍さ。

本書は、キャラ立ちばっちりの夕佳&家康の "痴話喧嘩" を
ライトノベル的に楽しみつつ、
迫るシリアルキラーから逃れられるかどうか
ハラハラしながら読むのが正しいのだろう。

間違っても密室トリックを見破ろうなんて思ってはいけない(笑)。


英国空中学園譚 ソフロニア嬢、空賊の秘宝を探る [読書・ファンタジー]

ソフロニア嬢、空賊の秘宝を探る (英国空中学園譚)

ソフロニア嬢、空賊の秘宝を探る (英国空中学園譚)

  • 作者: ゲイル キャリガー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2013/02/08
  • メディア: 文庫



評価:★★★

吸血鬼や人狼が人間たちと共存する、
パラレルワールドなヴィクトリア朝英国を舞台に、
アレクシア女史の活躍を描いた〈英国パラソル奇譚〉シリーズ。

本書はその〈英国パラソル奇譚〉の時代を
25年ほど遡った1851年に始まる。


主人公のソフロニア・テミニック嬢はお転婆盛りの14歳。
今日も屋敷の中を走り回るソフロニアは、
勢い余って来客の頭へトライフル(デザートの一種)を
盛大にぶちまけてしまい、堪忍袋の緒を切った母親によって
「花嫁学校」(フィニシング・スクール)へ入れられてしまう。

 ちなみに finishing school の意味を調べてみたんだが
 「裕福な家庭の娘が社交界へ出るための作法や教養を学ぶ私学」
 とある。

驚くべきことに、その日のうちに
学長のマドモアゼル・ジェラルディンと名乗る女性が現れ、
彼女とともに学園へ向かって出発する羽目になるソフロニア嬢。

学園へ着くまでにも、ひと波乱もふた波乱もあって、
読者を飽きさせずに畳みかけるようにイベントが発生する。

そして着いてみてまたびっくり。
タイトルにもあるけれど、この学園は
巨大な飛行船が連なってできており、空中をふわふわと漂っているのだ。

さらに、入学してみてもっとびっくり。
なんとこの学園の授業内容は礼儀作法にとどまらず、
情報の集め方、毒薬の扱い、吸血鬼への対処法、
陽動作戦術、最新武器学・・・要するに、スパイ養成学校だったのだ。
しかしソフロニアは案の定、すっかりこの学園が気に入ってしまう。

 なぜ彼女がここに放り込まれてしまったのかは
 本書の最後で明かされる。

タイトルの "空賊" とは、飛行船に乗って
ソフロニアを、そして学園を何度も襲撃してくる謎の一団のこと。
どうやら彼らは上級生のモニクがどこかに隠した
謎の "試作品" なるものを狙っているらしい。

時代こそ19世紀だが、日常生活の中に
メカ執事やメカアニマルなどの機械類が闊歩するなど
スチームパンクな科学技術が支配する世界で、
ソフロニア嬢の冒険が綴られていく。


主人公を取り巻くクラスメートも、
「学園ものならこんなキャラいるよね~」的に
ひととおり揃っていて(笑)
意地悪な上級生も、変人の教師陣もお約束(笑)。

本書は第一巻なので、学園の設定紹介、キャラの紹介、
次巻以降へ向けての伏線張りにも多くの描写が割かれている。

たとえば学園の最下層には、動力源を維持するための
"かま焚き" に従事する男の子たちがいて(なんと燃料は石炭だ!)、
その中の一人とソフロニア嬢は仲良くなる。

後半になると、学園の姉妹校(兄弟校?)である
男子校の生徒たちも登場し、その中の一人は
ソフロニアに意味深な視線を投げてくる。

今後の展開ではソフロニア嬢のラブロマンスも期待できそうだ。


〈英国パラソル奇譚〉と同一世界なので、
本書にも三人ほど共通で登場する人物がいる。
当然ながら25年前なので、若き日の姿が拝めるわけだ。
次巻以降にも、おなじみのキャラクターが登場するらしい。

〈英国パラソル奇譚〉と、直接のストーリーのつながりはないので
本書を読むに当たって〈奇譚〉シリーズを未読でも差し支えないが、
世界設定や共通するキャラの背景とかを知っていた方が
より楽しめるのは間違いないので
できたら〈奇譚〉シリーズを読んでからとりかかることをオススメする。