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「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 ーSTASHAー」感想・・・のようなもの その1 [アニメーション]



※ネタバレ全開です。未見の方はご注意を。


第5話「緊急指令! ヤマト、イスカンダルを撃て!!」


■「そなたたちに名を与えよう ”ガミラス” と」

 たぶん、ガミラス人の間で語られている ”創世の神話”。こういうものを幼少の頃から聞かされていれば、イスカンダルを崇拝する気持ちも芽生えようというものか。これも洗脳の道具なのか。

 しかし、ここで与えられた ”ガミラス” の意味がアレとはねぇ。
 古代イスカンダル人は性格が悪すぎる(笑)。


■「ヤマト・・・イスカンダルと罪を分け合う地球の艦・・・」

 いちいち台詞が重いよね、猊下は。

「あなたが呼んだの? サーシャ・・・」

 そうだよねぇ・・・君が呼べば、ススム叔父さんアベルトおじさんも、宇宙の彼方からだって駆けつけてくれるよ・・・きっと。


■主砲一閃、交戦開始

 冷静に考えると警告なしで砲撃を開始してるのはどうなのか、とも思うが、億単位の人間が住む惑星を破壊し、いままた避難民を虐殺しようとしているんだから、こういう形での介入は仕方がないとも思う。

 地球とガミラスは安保条約を結んでいるので、それも攻撃理由になるのかと思ったんだが、この時点でヒス首相をはじめ首脳陣はお亡くなりになってるみたいだから、ガミラス民主政府は消滅しているんだよねぇ、たぶん。

 どちらにしろ、ここではまず一発ぶちかまして避難民への脅威を除くことが優先されると古代は判断したのだろう。


■「しっかり見届けろ! そのためにここにいるんだろうが!」

 土門も当然のように第一艦橋に。これは古代が残したんだろう。
 反乱まで起こして突入しようとした戦場なのだから、そこがどんなところなのか、そこで何が起こるのかを、土門はその目で見て、感じて、知る必要がある。


■コスモパイソン

 三段変形する戦闘機ときたらバルキリーを思い出す。今作の監督はマクロスシリーズもつくってたんだよね。
 ただ、戦闘の見栄えという点では今ひとつかなぁ。艦載機が戦艦を沈めるのに説得力を持たせる必要があるのは分かるけど。
 このへんはもう一工夫ほしいかな、と思う。


■移民船団を波動防壁で守るアスカ

 こういうこともできるんだなぁ。今回、波動防壁はあちらこちらで大活躍。
 指揮を執る雪さんも堂に入ったもの。そういえば桑島さんは「ガンダムSEED」でも艦長役をやってなぁと思い出したり。残念ながらそのキャラはお亡くなりになってしまったけどね。


■「ヤマトです!」「ランハルトの・・・艦が・・・」

 この時点では、まだ「古代」という固有名詞は出てこないのですね。


■「仁科、挨拶できるか?」

 主砲を北極上空の巻他に向けて撃つ。こりゃいらぬ挑発のような気もするが、意外とメルダーズは冷静。
  彼が繰り返す ”忌むべき星” という言葉はどういう意味なのか。

「落ち着け。お前のその感情がノイズをよりひどいものにする。
 我らの目的を忘れるな。一刻も早くイスカンダルを持ち帰るのだ。
 この忌むべき星を我らの故郷に」


■「ここから殴り返すだけよ、ヤマトと一緒にな」

 バーガーに対して意外と素っ気ない古代。ため息をつく雪。何が古代をそうさせたのか。この後の作戦のことを考えていたのかな・・・とも思ったり。


■作戦会議

 デザリアムハンマーの機能を真田が解明。惑星ガルマリオを破壊、そのエネルギーでイスカンダルを運び去る。

「天文規模のビリヤード。今デザリアムは再びキューを動かそうとしている」

 艦長・副長・隊長クラスが集まる作戦会議になぜか参加している土門。もちろんオブザーバーなんだろうけど。これも古代が許可したんだろう。
 失敗したとはいえ、新人クルーをまとめて反乱にもっていったリーダーシップは卓越してるからね。英才教育のつもり?なのか。

 ガルマリオを波動砲で破壊するが、スターシャの面前で波動砲の使用することの是非が問題になるが、「星間常識に照らしてあらゆる反攻手段が容認される」と古代は言う。


 ここでかみさんから私に質問。「セーカンジョーシキって何?」
 うーん、わたしもこの言葉にはちょっと引っかかったので、考えてみた。

 真面目に考えれば、地球人と異星人との間に共通の価値観や倫理観が見いだせる可能性の方が小さいのだろう。そこの違いを描く ”ファースト・コンタクトもの” はSFのサブジャンルの一つだけど、こちらはスペースオペラだからね。

 「スタートレック」や「スターウォーズ」でもそうだが、人間型の知的生物には(細かいところで差はあっても)おおもとのところは同じメンタリティーを持つというのが、これらのエンタメ作品世界の暗黙のお約束。
 「ヤマト世界」でも、地球人/ガミラス人ではほぼ同じ価値観を有しているし、ザルツ人とか他の人間型異星人も同様なのだとすれば、彼らの間には「星間常識」という考え方が成立するのだろう。
 ただまあ、ここでこの言葉はちょっと唐突な印象。わざわざ断らなくてもよかったんじゃないかなとは思ったけどね。

 本来、未知の異星人の行動はこちら側の常識で判断することはできない。相互理解が完全に不可能な敵との戦いを描いたSF作品もあるけど、そういう風に描いたらそれは ”ヤマト” ではなくなってしまうだろう。

 ・・・なんてことをかみさんに話したんだが、分かったような分からないような顔をしていたので、それ以上の説明はしませんでした(笑)。


■「生き物もいねえ死んだ星だ。神もスターシャもお許しになるでしょうよ」

 イスカンダルを救うためとはいえ、惑星を一つ破壊することの是非は問われよう。考えようによってはデザリアムと同じ振る舞いともいえる。
 ハイニのこの台詞が救いか。


■「古代進って男は、そういう理屈を拒み続けてここにいる」

 よくわかってるじゃないか土門、って思ったが、ヤマトの二度の航海のことは広く人口に膾炙してるんだろうなぁ。
 23世紀のメディアがどうなってるのか知らないが、いろんな媒体で人々はヤマトのことを知ってるんだろうと思う。
 特に古代たちメインクルーの行動は、微に入り細にわたって報道されただろうし。


■「彼らとの邂逅は記録になかった」

 ゴルバ内で独白するメルダーズ。

「おそらくは ”大喪失” に含まれる記録・・・あれは何者だ。
 なぜ他人の命を救おうとする。命を懸けてまで・・・」

 デザリアムは、イスカンダルもガミラスも知っていたのに、ヤマトのことは知らないようだ。そしてそれには彼らの記録(歴史?)が関わっているらしい。


■デザリアムvs連合艦隊  その1

 連合艦隊の攻撃は、デザリアム艦隊を波動砲の射線上に誘導する。
 しかしメルダーズはイスカンダルを盾にしてガルマリオ破壊を阻止させる。
 そこへユリーシャからの通信。「イスカンダルを撃ってください」

 転進するアスカとヒュウガ、波動掘削弾と防壁弾の同時発射。
 今更だが、波動掘削弾は旧作の波動カートリッジ弾に相当するものなのだろう。

 イスカンダルから「波動エネルギーに似た何か」が噴出、キルゾーンを離脱。

 デーダーは波動砲発射態勢のヤマトに猛攻を懸ける。

「血が滾るというのはこのことか。
 デザリアム千年の夢、この身の内にも確かに・・・!」

 意外と頭に血が上りやすいタイプなんだね。しかしこの台詞の意味はよく分からない。


■土門vs古代

 土門は作戦中断を具申するが、古代は受け入れない。

「敵に狙いを知られた以上 二度目のチャンスはない」
「イスカンダルが身を切ってまで与えてくれたチャンスを、無為にはできない」

 山崎からの提案を受け入れるが土門は

「あんた一人のヤマトじゃないだろう・・・」

 古代の理屈も分かるが、「艦の安全、乗員の命を守り、そのうえで敵を倒すことこそが艦長の手腕だ」って『サブマリン707』で小沢さとるも言ってる。
 この決断はヤマトを危機に陥れるものだった。アスカが間に合ったからよかったものの・・・

 波動砲は発射され、デーダーもハンマーも消滅。しかしガルマリオの破片がヤマトを襲う。


■「思い上がるな! 古代進!」

「俺の・・・俺のせいで・・・」「私たちよ!」

 アスカの展開する防壁がヤマトを救う。


「一人のことじゃない ”私たち”のことでしょう!?」
「全員で背負う! みんなであの時そう決めた。なのになんで・・・
 自分一人で背負おうだなんて・・・思い上がるな! 古代進!」

 あんなに威勢の良かった古代が、雪の一喝でしゅんとなってしまう。
 古代という男の操縦法というか、何処を衝けばどう反応するのかとか、わかってる雪さん。それを狙った発言ではないのだろうが・・・

 こんな台詞、旧作の雪だったら決して言わなかっただろうなぁとも思う。21世紀のリメイクならではの森雪さん。素晴らしいキャラになった。

 アスカからのエネルギー転送で再起動する波動エンジン。
 衝撃波の第二陣はヒュウガとデウスーラによって防がれる。


■「忌むべき星を守るは、やはり忌むべき者どもか」

 この発言は、ヤマト、ヒュウガ、そしてデウスーラの3隻が波動エネルギーを利用した兵器(波動砲&デスラー砲)を使ったのを見てのことか。

「その呪われし力が何をもたらすかも知らずに・・・」

 この辺の言葉も、デザリアムの正体を知る手がかりか。


「その2」(第6話)に続く。



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『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-』副音声コメンタリー上映 [アニメーション]



 2月11日(金)の上映より、映画館内で副音声コメンタリーが聞けるというので、さっそくやってみました。その経緯について書きます。

 とりあえず、公式サイトに載ってる手順に則って進めてみました。

■事前準備

▼STEP1
スマートフォンアプリ「HELLO! MOVIE」をダウンロードしてインストール。

 これは全く問題なし。

▼STEP2
アプリを起動し、【音声ガイド 映画リスト】より
〈【コメンタリー版】宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-〉を選択してダウンロード。

 アプリを起動して映画リストを表示させると、ヤマトは1ページ目に表示されるので、ここから音声データをダウンロード。ちなみにこのリストは公開日順(新しいものが上に来る)に並んでるみたいです。
 私のスマホは5Gじゃないけど、ダウンロードはサクサクすすんであっという間に完了。

 ここまでを、映画を見に行く前の晩(11日の夜)に済ませておきました。

 だけど、ここで「はて?」って疑問が。
 映画館の中ではスマホの電源は切りますよねぇ・・・。最近はCOCOA対応のためにマナーモードが推奨されてるみたいですけど。
 この「HELLO! MOVIE」を利用するときは、当然ながら通常モードではダメですよね。着信があったら音がしちゃうし。イアホンつけてたらコメンタリー中に着信音が混じるのかな? とか悩んでしまったので、Google先生に聞くことに。
 その結果、分かりました! 「HELLO! MOVIE」を利用するときは「機内モード」にするのだそうで。つまり電波の発信受信をしないモードですね。
 公式サイトでも、これくらいは書いておいた方が親切だと思うんですが・・・

 さらにまたもう一つ疑問が。じゃあ、「HELLO! MOVIE」はどうやって画面とコメンタリーを同期させるのだろう?
 でもこれはすぐに分かりました。このアプリはスマホのマイクから外部の音(映画の音)を拾って、それを使って同期しているんですって。だから使用中はマイクを塞がないように、って注意事項が書いてありました。
 いやはや、スゴいですもんねぇ~。

 というわけで、疑問点はみな氷解したので翌日(12日)の上映に臨むことに。

■いざ劇場へ

▼STEP3
劇場に下記をご持参ください。
①「HELLO! MOVIE」を事前にインストールしたスマートフォンやタブレット端末
② イヤフォンもしくはヘッドフォン

▼STEP4
上映前にアプリを起動し、イヤフォンもしくはヘッドフォンでオーディオコメンタリーを鑑賞ください。

 映画館の席についてからアプリを起動すると、ガイド音声が流れます。これを聞いて音量の調節をする、って流れですね。
 この音声ガイドは予告編の上映中はずっと流れてます。しかも同じものを何回も繰り返して。ずっと聞いてるとけっこう鬱陶しいです(笑)。
 ところが、横に座っていたかみさんが「音が漏れてるわよ」って言うもんだから、心持ち小さめに設定したんですが、これが後で問題に(苦笑)。

 あらすじ「これまでの宇宙戦艦ヤマト」が始まると、ガイド音声がぱったり止まるのは流石ですね。そして「SHOCHIKU」マークの富士山が出ると、コメンタリーが始まります。

 そして本編の開始。
 ご覧になった方は知ってると思いますが、後章の冒頭は激しい戦闘シーンなので、当然ながら映画館の中で大音響が轟きます。しかも、我々の席は前から4列目でしたからそりゃもう・・・。
 すると、コメンタリーの音量が小さいと聞こえないんですよ。途中からちょっと音量を上げたんですが、冒頭部の桑島法子さんの声を聴くことができませんでした(泣)。

 そして、大きな音の時にもコメンタリーが聞こえるように音量を上げると、今度は本編の音が聞こえません(コメンタリーの音声データには本編の音は入ってません)。
 まあ、副音声を聞こうという人は、本編を複数回観てる人ばかりでしょうから問題ないと思いますが、BDに収録されてる、”いい案配” で音量が調整されてるコメンタリーのようにはいかないことは知っておく方がいいかと。

 そんなこんなで、映画に合わせて、かつ周囲に気を遣って音量を上下したりしていたら、肝心のコメンタリーの内容があんまり耳に入ってきませんでした(泣)。私のアタマはマルチタスクには対応してないみたいです・・・
 いや、いくつかの内容は憶えてるんですけどね。90分まるまる聞いたはずなのに、長さの割に頭の中にあんまり残ってないんですよ(とほほ)。

 かみさんによると、彼女の後ろに座ってた人もコメンタリーを利用してたみたいで「音漏れが聞こえた」って言ってました。

■終わりに

 周囲に気兼ねなく副音声コメンタリーを利用するには、音漏れしにくいイアホンを使用するか、座る席を考えるかした方がいいかも知れません。
 ノイズキャンセラー機能付きのイアホンを使うといい、って話もネットで見かけました。ちょっと値は張りますけどね。

 というわけで、もう一度コメンタリー上映に行くかどうか、ちょい迷ってる私なのでした。


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鹿の王 ユナと約束の旅 [アニメーション]


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まずは公式サイトの「STORY」から引用。

 かつてツオル帝国は圧倒的な力でアカファ王国に侵攻したが、突如発生した謎の病・黒狼熱(ミッツァル)によって帝国軍は撤退を余儀なくされた。
 以降、二国は緩やかな併合関係を保っていたが、アカファ王国はウィルスを身体に宿す山犬を使ってミッツァルを再び大量発生させることで反乱を企てていた。
 ミッツァルが国中で猛威を振るう中、山犬の襲撃を生き延びたヴァンは身寄りのない少女ユナと旅に出るが、その身に病への抗体を持つ者として、治療薬開発を阻止したいアカファ王国が放った暗殺者サエから命を狙われることになる。
 一方、治療薬を作るためヴァンの血を求める医師のホッサルも懸命にヴァンを探していた―― 。
 様々な思惑と陰謀が交錯した時、運命が動き始める。

 原作は上橋菜穂子の長編小説。文庫版で4冊、総ページ数は1000ページを超える。単純に考えてそのまま映画化したら最低でも5~6時間になるだろうし、TVアニメにしても余裕で2~3クールくらい作れるだろう。

 それを2時間弱の尺に収めるために、内容の刈り込みが行われてる。
 キャラ同士の関係性では、ヴァンとユナの ”親子の絆” にクローズアップして、他の要素はかなり省かれてしまった。
 ”黒狼熱” の治療法についてもかなりの改変がある。これは観客にわかりやすくするという目的もあるだろう。
 それ以外でも、とにかく ”尺がないから入らなかった” であろう要素は盛り沢山だ。

 逆にプラスされた要素もある。全体的にファンタジー描写が多く盛り込まれていることだ。映像で見せられるんだから、これは当然のことだろう。
 「ファンタジー小説なんだから当たり前じゃない?」そう思う人もいるだろう。でも、この作者の書く作品は、『精霊の守り人』もそうだったけど、舞台こそ架空の異世界だが魔法的・幻想的な要素は非常に少ない。
 この映画の原作もファンタジー要素はあるけれど、大部分は ”こちらの世界” とほぼ同じ条件・環境での生活が描かれる。それがこの人の特徴でもある。

 いろいろ書いてきたけど、小説と映画は別物だから改変自体は悪いことではないと思う。単体の映画としてみれば、それなりにまとまっていて分かりやすい話になっていると思う。原作未読で映画が初見という人の感想はどうなのか知りたいところではある。

 ただまあ、原作を読んでいる人からするとモヤモヤが残る映画ではあるかな。長大な物語故にキャラや場面にも愛着が出てくる。個々の読者にもそれぞれ贔屓のところができていてもおかしくないし、その扱いが小さかったり無視されていたらやっぱり哀しいよねぇ・・・

 私の場合、いち押しのキャラはサエさん。
 ヴァンを付け狙う刺客の女性なのだが、次第に彼に惹かれていってしまう役回り。彼女には哀しい過去があるのだが、そのあたりの描写はバッサリ。
 本作のメインヒロインはもちろんユナなんだけど、”大人枠” では間違いなくサエさんだからねぇ。

 原作は長大で、決して明るいとは言えない物語なのだけれども、未来に希望を感じさせる素晴らしいエンディングを迎える。
 物語終盤でのサエの ”決断” も、その重要な要素になってるのは間違いない。それぞれの家族を喪った3人が、血のつながりではなく心がつながることによって ”家族としての再生” を果たす。
 だけどそこのところもバッサリ。エンドロールの後に若干補足されてはいるのだけどね・・・。

 映画前半のヴァンとユナの牧歌的な生活のシーン。この2人に焦点を当てた構成になったが故に、ここが大事なのは百も承知なのだが、1分でもいいから削ってサエさんの描写に割いてあげて欲しかったなぁ、って思ったり。

 声優陣について。
 ヴァンは堤真一。野太い声が意外とあってるので私としてはOK。
 ホッサルの竹内涼真はちょっと線が細いかなぁ。
 サエの杏さんは、そもそも台詞が少なすぎ(笑)。刺客としての鋭さがちょっと足りない気もしたり。
 こちらの2人は、やっぱり声優さんを使ってほしかったな。

 この3人以外はベテラン声優さん。皆さん達者な人ばかりなんだけど、なんと公式サイトにはキャスト一覧がない! 私が見落としているだけなのかも知れないが。もし存在してないなら、声優さんを軽んじてるよなあ・・・

 全く関係ない話なのだけど、観終わって近くの書店に行ったら『大怪獣のあとしまつ』のノベライズがあった。分量は文庫で200ページ弱。
 まあジャンルも異なるし、ノベライズとオリジナル小説では単純比較はできないけど、『大怪獣-』と『鹿の王-』は上映時間がほぼ同じ。かたや200ページ、かたや1000ページ超え。うーん。

 小説の原案・原作があって映画化され、かつ傑作と呼ばれてるものは、短編がベースになってることが多いって話を聞いたことがある。
 『2001年宇宙の旅』は2時間半あるけど、アーサー・C・クラークの短編小説が原案だったはず。
 長編原作がダメというわけじゃないけど、映画化のハードルは短編よりは高いのだろうなぁ・・・って思ったりする。

 『鹿の王 ユナと約束の旅』を観て,少しでも興味を覚えたら、ぜひ原作にあたってほしいなあ。映画とはまた違う ”旅” が体験できると思うから。


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「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-」を観てきました [アニメーション]



※本編のネタバレはありません。

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 記事のタイトルにあるとおり、昨日(2/5)、「2205 後章」を観てきました。
 詳しい感想もどきは後日アップしますが、これだけ書いておきましょう。

 私はこの作品にとっても満足しております。
 制作スタッフには、素晴らしい仕事をして頂いたと思ってます。

 場所は新宿ピカデリー。舞台挨拶付きの回です。前章の時も舞台挨拶を観ましたから、後章でも・・・と申し込んでみたら、運良く当選させて頂いて。

 とはいっても、埼玉の片田舎からは新宿は決して近くはない。
 私は5時半に目覚ましをかけてきっちり起きましたが、かみさんは既に活動を開始してました。
「やっと起きてきたね。あたしは4時から起きてるわよ」
 早起きはいいんですが、上映中に寝てしまうんじゃないか心配になりました。なにせこの人は七色星団の時に寝落ちしたという過去がありますからねぇ・・・

 あれももう9年位前の話だねぇ。時の流れが速すぎる。
 ああ、何もかもみな懐かしい・・・

 閑話休題。
 早起きのおかげで予定よりも1本早い電車に乗り、8時20分にはピカデリーに到着。入り口には例によってヤマトの模型が。

 「撮るんでしょ?」とかみさんに言われたら撮らないわけにはいかない。
 何枚か撮ってスマホをしまったら「もういいの?」
 かみさんもスマホを構えてたので、「俺はもういいから撮れば?」
 「いや、ヤマトを撮ってるあなたを撮ってたから、私ももういい」
 さぞかし一生懸命撮ってたんでしょうなぁ、私は。

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 さて、エスカレーターで上の階のロビーに上がると、ものすごい人だかり。
いままで何回か新ピカに来たことはありましたが、これは私の知る限り最大規模の人数ですな。よくみたら物販にも長蛇の列が・・・ヤマトファンはグッズに対して金に糸目はつけないようです。

 さすがにロビーが ”密” になりすぎてたみたいで、9時上映なのに8時半には開場のアナウンスが。私たちも早めに入場しました。

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 席は完売のはずなんですが、私たちの席の隣には3人分くらい空席が。ひょっとして感染者になったり、あるいは濃厚接触者になったりとかしてしまったのかなぁと思ったり。
 私の職場もかみさんの職場も感染者が出てます。私たちが無事に鑑賞できたのも幸運に恵まれたのでしょう。

 予告編に続いていよいよ本編の上映開始。
 あらすじ「これまでの宇宙戦艦ヤマト」、前章の担当は芹澤(玄田哲章氏)でしたが、後章は別の方の渋いお声が聞けます。
 それでは(たぶん)ネタバレしない範囲でいくつか。

・古代進という男の ”操縦法” を完璧にマスターしている森雪さん。
・まず一発殴ってから話そうとする古代。
 殴りだしたら止まらないデスラー(笑)。
・意外なキャラが再登場。
・ラスト近くのCVに「これってもしかして?」
 エンドロールを見て仰天、「や、やっぱり!」
・終盤は涙でスクリーンが滲んでしまいました。

 上映終了後、舞台挨拶開始。その模様はネットにもたくさん上がってるので割愛。

 舞台挨拶も終了してまたロビーに戻ってきましたが、相変わらずの物販の大行列。

 今回はなんと、12時からの舞台挨拶の回も応募して当選してたので、続けて鑑賞することに。
 こちらは上映前の舞台挨拶だったので、ネタバレトークはなし。ちょっとアブナイのはあったけど(笑)。
 ちなみに「この回が初見という方は挙手してみて」という問いかけに手を挙げた人は1~2割くらいかな。みなさん前日(2/4)か、今日の9時の回に参加されてたのですね。

 舞台挨拶についての、ネットでのパワーワードは「宇宙のお姉さん」らしいですね。その言葉が出た瞬間を生で見られたのも、とても楽しかったです。

 そして本編上映。1回目よりも2回目の方が涙がたくさん流れてきました。感染予防でマスク着用での鑑賞なのですが、マスクの内側は鼻水でぐじゃぐじゃになってしまいました(汚い話でスミマセン)。

 さて、2回目上映の後にまたロビーに戻ってきましたが、相変わらずの物販の大行列が続いてます。さすがにあの ”密” の中に割って入る勇気は出なかったので、買い物は諦めて帰ることに。

 でも、どうしてもパンフレットだけは欲しかったので、帰る途中でさいたま新都心に寄り道し、MOVIXさいたまで買ってきました。こっちも物販に行列はありましたけど、新ピカと比べれば可愛いもんでした。

 来週の金曜にはBDが届くんですけど、それまでは何回か観に行くことになりそうです。


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『ヤマトよ永遠に REBEL3199』制作決定 [アニメーション]

 一昨日(19日)、公式サイトにて発表されました。

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 続編制作は当然あるだろうなって思ってました。
 旧作からのファンの方なら先刻ご承知でしょうが、1979年のTVスペシャル『新たなる旅立ち』と1980年の映画『ヤマトよ永遠に』は、2作でワンセットというか ”暗黒星団帝国篇” を構成していましたからねぇ。

 おそらく2/4公開の『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章』でもデザリアムとの決着はつかずに終わり、この『REBEL3199』につながるんでしょう。

 でも、発表は後章公開と同時くらいかと思ってましたら、ちょっと驚き。

 以下は、この作品ロゴを見ながらの私とかみさんの会話。

「ヤマトの続編ができるよ」
「すごーい! でもこの3199って何?」
「たぶん西暦3199年のこと」
「ずいぶん時代が飛ぶのねぇ・・・
 でもそれじゃ、みんな死んじゃってるじゃない」

 かみさんは旧作は『さらば』までしか観てない。

「いや、これはねぇ・・・『新たなる旅立ち』で戦ってる相手って、旧作では ”我々は未来の地球人だ” って言い出すんだよ。
 だからたぶん、今回のデザリアムも、”我々は未来人だ” って自己申告(笑)するんじゃないかな」
「へぇ~それで3199年? そんな未来で戦うの?」
「いや、そうじゃなくって。たぶん、デザリアムの方々は3199年・・・かどうかはわからないけど、とにかく未来から2205年にやってきてるんだよ。
 だから古代やデスラーと戦ってるわけ」
「スゴい設定だわねぇ」
「でも旧作では、未来人だったってのはウソだったってことになるんだけどね。正体は普通の(笑)異星人だった」
「あら」
「今回のデザリアムが旧作通りに ”なんちゃって未来人” になるのか、自己申告通りになるのかは判らないけどね。私としてはガッツリ未来人として描いて欲しいんだけどなぁ・・・」
「ふぅ~ん。でも、ヤマトってやっぱりスゴいわぁ・・・」
「たしかに、つぎ込んでるアイデア自体はたいしたものだと思うよ。ただ、演出とか展開がイマイチでねぇ・・・」

 旧作の『ヤマトよ永遠に』は、ご都合主義と後付け設定のオンパレードで、それをノリと勢いで強引に押し切った作品でしたからねぇ。

  さて、リメイク版のタイトルで気になるのは『REBEL』の部分。
 ”REBEL” とは ”反逆者” とか ”反抗する者” という意味らしい。これは誰を指すのか?

 順当に考えたらヤマト(またはヤマト艦隊)とそのクルーかなぁ。デザリアムが言うところの ”歴史に残らぬ弱者たち” の反撃、ってところかと。

 あと旧作では、地球が占領された後に防衛軍の残党(?)がパルチザン化してましたから、今回もそんな展開になって・・・とか。
 それとも、デザリアムの世界にも反体制派でがんばってる人たちがいるのかも知れないし。さて、この正体は何でしょうね・・・?

 そしてメインヒロインは・・・やっぱりサーシャでしょうかねぇ・・・こちらもどんな運命を辿るのでしょうか・・・旧作をなぞったら哀しすぎるよねぇ・・・

 なぁんてあれこれ考えましたけど、まるっきり予想外の展開になるのかも知れません。デザリアムにボラー、ディンギルとかが出てきて、銀河規模の壮大でカオスなバトルロイヤル(笑)に突入するのかも知れないし。

 毎回書いてますが、ヤマトの新作についてあーだこーだと妄想を巡らすことができるなんて、いい時代になったものです。

 過度の期待はせず、かといって悲観もせず、淡々と次の情報開示を待ちましょう。


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「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 ーSTASHAー」 本予告公開 [アニメーション]



 毎回、『ヤマト』の予告編というのは情報量が多いのですけど、今回は特に密度が高そう。短いカットも多くて、この文章を書くために、頻繁に一時停止ながら一生懸命観てしまいました。
 いやはや老眼には辛い作業ですな(笑)

それでは、いってみよう。

・スターシャに銃を向けるデスラーのシーンから開始。
 いったいどんなシチュエーションなのでしょう。そしてここは何処?
 クリスタルパレスの地下のサンクテル(聖域)?

スターシャ「これでも私を救いますか」
古代「デスラー!」

・デスラーの背後には古代がいるが艦長服ではない。
 てことはヤマトを島に任せて抜け出してきたんですかね。
・スターシャは何かをデスラーに告げたらしい。
 そしてそれはデスラーには(あるいはガミラス人には)許しがたいことだった?
 何だろう。イスカンダルに漂着した避難民を見捨てる、とか言い出したのかな?

・タイトルが出てきて・・・
 ○イスカンダル上空での戦闘シーン。
  ヤマトとガミラス艦隊。後方にはヒュウガ。機動甲冑のようなものも。
 ○艦長帽を飛ばす古代
 ○イスカンダルの地表? スターシャとユリーシャ。
 ○山本のアップ
 ○戦闘指揮するメルダーズ
 ○ビーム攻撃を受けるヤマト。
  波動砲発射口が発行してるので発射態勢のようですね。
 ○コスモパイソン
 ○立ち上がる雪、そして真田、メルダーズ。
 ○謎のビームを発射しようというゴルバ
  こんな感じのメカが実写版ヤマトに出てなかったかな?
 ○主砲を撃つヤマト

・そして土門くん登場

土門「全員で背負うって、何です?」

・それをここに書き出すと長くなるので、「2202」を観ましょう(笑)。

・”浮上” する次元潜航艇

雪「イスカンダルが進路を変えた!?」

・燃え上がる炎(のようなもの)を見つめる古代、デスラー。
 その二人のさらに前に見えるのは誰?
  髪型だけ見るとキーマンのようにも見える(まさかね)
・それよりここは何処?

・攻撃するデザリアム艦隊
・画面を横切る謎の飛行物体。これは例の試作機でしょう。
 前章では曰くありげに出てきたので、後章では何らかの重要な役割が与えられてると思われる。見た目は旧作での中型雷撃艇っぽい?

メルダーズ「我らの目的は×××一刻も早くイスカンダルを持ち帰ること」

・すみません、耳が悪いせいか一部聞き取れません。
 最近こういうこと多いんだよねぇ。やっぱりトシには勝てん(おいおい)

・デザリアムの多脚戦車(?)が取りつこうとしているのは次元潜航艇か。
 公式ページには、ゴルバ内には多脚戦車が多数格納とある。
 ということは、潜航艇はゴルバ内部に潜入したのか?
・何かのメカを操作していると覚しきハイニ。
・主砲を撃つヤマト、命中して破壊されるデザリアム艦
・艦長席から立ち上がる古代

古「引き金は、俺が引く!」←当然ながら、これは波動砲のことだよね

・ビーム攻撃を受けるヤマト。波動砲発射態勢のよう。
 前出のシーンの続きと思われる。

古「イスカンダルが身を切ってまで与えてくれたチャンスを無為にはできない!」

・どんなチャンスなんでしょう?
 そしてイスカンダルは何を ”切った” のでしょう?

・顎に手を当てるメルダーズ
・藪のアップ。泣いてるのか?
・ヒルデ嬢。彼女もどんな役回りになるのでしょうかね。
・銃を構える土門

土「力を貸してください!全員を助ける方法があるんだ」

・今作でのラッキーボーイになるのか、新人たちよ。

・交戦中のヒュウガ、ヤマト、ガミラス艦隊
・古代に問うデスラー

デ「お前は何をしにここに来た?」

・たぶんスターシャを助けるために来たのではないかな。
 イスカンダルから連れ出そうと説得するために。だよねぇ?

・イスカンダルの空を舞うコスモパイソン

ス「永遠を手に入れても、人は救われない」

・彼女のいう ”永遠” とは何?
・サーシャ(?)のカプセルを持つユリーシャ
・涙を流しているのはメルダ?
・走る土門

デ「かつて君は早く大人になれと私に言った」

・予告冒頭のシーンの続きか?
・スターシャとデスラーって実はけっこう歳の差があったりする?
 やっぱりイスカンダル人の加齢の仕方は、地球人やガミラス人とは異なる過程を辿るのでしょうかね。

・大気圏突入するデウスーラ、ヤマト、ヒュウガ。
 やっぱりこういうシーンは燃える。

デ「私に自分自身を撃たせるためにか!?」

・スターシャに対して激高するデスラー。旧作でも感情表現が爆発して(笑)ましたけど、今作でも?
・ゴルバに突入するデウスーラ、
 よく見ると、ゴルバの下部が展開してる。ビーム攻撃のためか。
・戦闘指揮するメルダーズ
・ゴルバに激突するデウスーラ。
・扉に取り憑く機動甲冑姿のキャロライン

古「絶対に譲れないものがひとにはある。お前がお前であり続けるために徹底的に戦い抜け」

・誰に向けた台詞? 土門?
・ゴルバがビームを放つ。目標はイスカンダル。

デ「このデウスーラに波動砲を撃ち込め! 古代!! 私ごと撃て!!!」

・旧作でもあったこの台詞。物語はここでクライマックス、というところで〆かと思ったら

メ「ここまでだ・・・」

 予告編公開と同時に、公式サイトも情報が多く追加されたみたい。特にゴルバの解説が豊富ですね。

 公式サイトの引用をしつつ、内容を確認してみましょう。

『イスカンダル星移送のために派遣された移動要塞。』

 旧作での目的はガミラシウムとイスカンダリウムというエネルギー物質の回収でしたが、今回はイスカンダル星そのものが標的だと。

『「自動惑星」の異名を持つ。フィールド発生器で天体を慣性制御し、移動させることができる。これらはゴルバ周囲の任意の空間の重力を制御し、複数の重力傾斜を発生させる。』

 惑星を移動させることができる、ということですね。大きさの上限は不明だけど、前章を見る限りほぼ地球サイズの惑星の移動は可能、と。だから「自動惑星」なんですかね。
 旧作の時は「あのサイズで ”惑星” というネーミングはおかしい」ってツッコミがあったような。42年の時を超え、”名誉回復” ですかね。

『波動砲の直撃を無力化できるクラスの位相変換装甲を有する。』

 旧作でもゴルバはデスラー砲の直撃に耐えましたからね。あのときは単純に頑丈そうな装甲に見えましたが、リメイク版ではきちんと設定されてるようです。

『位相変換装甲はエネルギー波を逆相波によって打ち消すものであり、その特性により電磁波を相殺し、ゴルバはその姿を完全なステルス状態とすることもできる。』

 ノイズキャンセラーの超大型版(笑)ということですね。
「そんな石ころのようなエネルギー弾がこのゴルバに通用するものか」
 細かいところは忘れましたが、旧作ではこんなような台詞をメルダーズが言ってましたね。今回も「石ころ」発言はあるのでしょうか。

『天体をワープさせることも可能であり、この際にはエネルギー供給用外部ユニットとしてデザリアム・ハンマーを使用する。』

 ガミラシウムの設定はないけど、デザリアム・ハンマーの項目には『崩壊の迫った天体をエネルギー資源化する装置』とあります。
 「天体を崩壊に導く」のは ”目的” ではなく、エネルギーを取り出すための ”手段” だったということですね。

 あとは ”仕様” ですね。

全長 : 10km
 ↑たしかに ”惑星” ではなく、せいぜい ”小惑星” なサイズ。

艦載機 : 襲撃戦闘機カタピラス多数
*内部に殲滅多脚戦車を多数搭載する。
 ↑後章の予告に出てきたあのメカですかね。

砲熕兵器 : 
超大型重力場収束式ベータ砲
大口径重核子ベータ砲×8(主砲)
*他、対空・対艦ミサイル、重核子ベータ砲、重核子アルファ砲をはじめとする防御兵装を多数備える。
 ↑”重核子” って単語を聞くと ”暗黒星団帝国” を連想してしまう私。

 目からウロコだったのは、”アルファ砲”。”ベータ砲” があるんだから ”アルファ砲” があってもおかしくないなぁ・・・と思ってググってみたら、どうやらゲーム版からの逆輸入みたいだね。
 私はヤマト系のゲームは一切やってない(というか、ここ30年くらいゲームと名のつくものに触ってない)ので知りませんでしたよ。

 その他の公式サイトの追加情報としては「AAA-21 アルフェラッツ」が気になります。
 艦名の通りアンドロメダ級21番艦。ちなみにアルフェラッツは ”アンドロメダ座アルファ星” の別名。

『第十一番惑星近海に取り残されたガトランティス艦隊の残骸の調査(再活性化の監視)の任務にあたっている。』

 あれだけの大艦隊の調査はたいへんでしょうね。でも、ガトランティスの残したオーバーテクノロジーを手に入れることは、時間断層を喪った地球にとっては最重要かつ最優先課題になりそう。
 ただまあ、これが後章にどう絡んでくるのかは皆目見当がつきませんが。

 さて、早いもので「後章」公開まで1か月ちょっとになりました。楽しみではあるんですが心配でもあります。
 何といってもスターシャ猊下の言動を見ていると、順調に死亡フラグが積み重なっているみたいでねぇ・・・
 さて、どんな結末を迎えるのでしょうか。

 毎回のことですが、過度の期待はせず、かといって悲観もせず、坦々とその日を迎えたいものです。


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庵野秀明展 (後編) [アニメーション]


 そしていよいよ『新世紀エヴァンゲリオン』(1995~96年)のエリアに入るのだが・・・

 私は30代に入ったあたりから公私ともに猛烈に忙しくなっていて、TVを観る時間も極端に減ってしまっていた。
 まあそのおかげで、連続ドラマやバラエティ番組を観る習慣がなくなってしまったのはよかったと思う。今でもTVはつけるけど、画面はほとんど観ずに時計代わりにしてるだけ。
 困ったのはアニメも観なくなってしまったこと。だから、90年代~2000年代の有名な作品は、みなレンタルビデオや配信で何年も後になってから観ることになってしまった。

 脇道の話が長くなってしまったが、要するに『エヴァンゲリオン』もリアルタイムでは観なかったということだ。評判になっていたのは知っていたし、TV版の最終2話が物議を醸したことも耳に入ってた。
 私が全編を通して観たのは、(旧)映画版までレンタルビデオに入った後だから、かなり後のことだ。

 この作品は評価に困った。庵野氏のアニメの集大成みたいな大作で、その絵作りは超絶的だったが、いかんせんストーリーや設定がよく分からない。作品中では断片的にしか触れられてないし。

 庵野氏にとっては「絵で語ること」が最優先で、説明台詞の類いが嫌いなのはこの展覧会でよく分かりましたけどね。

 巷には ”補完” と称した解説本の類いが溢れていたが、そういうものを読むのも何となくシャクでねぇ・・・。作品中で全てを説明する必要は無いけど、最低限の理解はさせてくれないとこっちは困る。
 まあファンの皆さんは理解できてるのかも知れないけど、私のアタマの出来ではとんと見当がつきませんでしたよ・・・

 で、作品の評価についてはそのまま放置状態で何年かが過ぎたころ、新劇場版制作のアナウンスが。じゃあ、そっちを観てから考えよう、となった。
 四部作になるとのことだったので、じゃあ最終作が完成したらまとめて観るぞ、って思ってたらものすごい時間が経ってしまったのは皆さんご存じの通り(笑)。


「第3章 挑戦、或いは逃避」

 『新世紀エヴァンゲリオン』後の『ラブ&ポップ』『彼氏彼女の事情』『式日』『キューティーハニー』などについての展示なんだけど、私はこれらの作品群を観てないので評価はしかねる。

 そして2007年の『エヴァンゲリオン新劇場版:序』から『同:破』、『同:Q』に至る。こちらも様々な資料が展示されてるのだけど、上にも書いたように、公開当時は私はこれらを観てなかったので・・・

 意外なところでは『宇宙戦艦ヤマト2199』(2012)のオープニング絵コンテがある。もともと「ヤマトをリメイクするなら、音声はそのままで絵だけ作り直す」って言ってたらしいけど、オープニングはまさにそれを地で行ってる。
 『巨神兵東京に現わる』(2012)の資料も。これは東京都現代美術館の「特撮博物館」展で上映されてたのを観にいったなあ・・・

 『シン・ゴジラ』(2016)も展示。庵野秀明が創るとこうなるんだなぁと思って観にいった記憶が・・・

 そして『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(2021)。公開日が二度延期になったんだっけ。やっと本決まりになったときに、前の3作を配信で観て、それから映画館へ行った。
 前作『Q』で時間軸がいきなり飛んだけど、その理由というか意図するものも納得できた。相変わらず設定やストーリーはよく分からないところも多かったけど(笑)、それでも楽しめてしまうのは流石だ。
 製作にあたり、第3村をミニチュアセットで再現したのが話題になったけど、その現物も展示されてる。当たり前だけど、展覧会に来た人たちは食い入るように見てたなぁ。


「第4章 憧憬、そして再生」

 ここからは未来へ向けての展示。
 現在制作中の『シン・ウルトラマン』と『シン・仮面ライダー』がメインだけど、どちらもまだ情報公開が進んでないので、展示内容も少なめ。


「第5章 感謝、そして報恩」

 2017年に庵野氏自身が立ち上げた非営利特殊法人「アニメ特撮アーカイブ機構(略称:ATAC)」など、次世代に向けた活動を紹介してる。


 展覧会の出口にはショップがあって、ここでしか買えない限定品を売ってるのはお約束(笑)。
 私はあまり物欲はない方(と自分では思ってる)なので、各種の限定グッズには惹かれなかったけど、図録だけは購入してしまった。
 けっこう高いんだけど、それだけの内容はあると思う(この文章も、図録を見ながら記憶を補完して書いてる)。

 東京での公開は12/19で終了だけど、来年2月から大分で、4月から大阪で、7月からは山口(庵野氏の出身地)で開催される。
 お近くの方は観にいかれるとよろしいかと。一見の価値はあると思う。

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庵野秀明展 (前編) [アニメーション]

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 長文なので、前後編に分けてアップすることにした。

 先月の下旬、「庵野秀明展」に行ってきた。
 場所は東京は乃木坂にある国立新美術館。ここは何年か前にかみさんと来た記憶があるんだが、ハテ何で来たのか思い出せない(おいおい)。
 たしか、なんとかというヨーロッパの画家さんの絵を特集した展覧会があって、かみさんがそれを観たがったんだよなぁ・・・

 さて、「庵野秀明展」の内容紹介をしようと思ってたんだけど、書き終わってみたら紹介よりも私自身の回想や各作品についての感想もどきのほうが遥かに多い文章になってしまった。

 なので、展覧会の内容についての情報は大変少ないです。知りたい人は実際に足を運びましょう。ちなみに東京では12/19までの公開です。


 では、入場。
 順路に従って進むと、庵野氏の今までの人生を辿っていくことになる。

「第1章 原点、或いは呪縛」

 庵野氏が少年期から青年期にかけて観てきた作品の一覧が展示されてる。

 まず特撮面では、『ゴジラ』をはじめとする東宝作品群、『ウルトラマン・シリーズ』を初めとする円谷プロの作品群、『サンダーバード』などの海外作品、『仮面ライダー』や『戦隊シリーズ』などの東映作品など。

 そして『宇宙戦艦ヤマト』『機動戦士ガンダム』などを初めとする膨大なアニメーション作品群。原画も展示されてて資料的な価値もありそう。

 マンガもスゴい。永井豪が外せないのはもちろんだが、『ザ・ムーン』(ジョージ秋山)や『超少女明日香』(和田慎二)なんて、もう知ってる人の方が少なそう。

 巨大スクリーンを細分化して、数々のアニメーションや特撮作品のオープニングがいっぺんに再生されているところも圧倒される。

 観ていて感じたのは、「これ、知ってる」って作品ばかりなこと。まあ考えてみれば当たり前で、私と庵野氏は2歳しか違わないので同世代。
 私の両親は共働きだったので、基本的に家庭内では放置状態。学校から帰るとTVが子守代わりだった。弟妹と一緒に毎日アニメや特撮ばかり観ていた記憶しかないからねぇ・・・


「第2章 夢中、或いは我儘」

 まずは、庵野氏が学生時代に自主製作したアニメや特撮作品などの展示。

 設定画の詳細さはプロかと見紛うばかりだ。原画も、女の子は可愛いし(笑)、メカは迫力満点。
 有名な『DAICON FILM版 還ってきたウルトラマン』が特設スクリーンで全編見られる。これがアマチュアの作品とはスゴすぎる。登場するメカも精巧だし、演出やアングルも迫力満点でやっぱり非凡。

 庵野氏のプロデビューは『風の谷のナウシカ』(1984年)の巨神兵シーンだと思ってたのだが、『超時空要塞マクロス』(1982~3年)だったことが判明。
 もちろん、巨神兵シーンの原画も展示されている。巨神兵の顔のアップなど、異様さの極致だ。

 『王立宇宙軍 オネアミスの翼』(1986年)の原画も展示。これはレンタルビデオで1回観たきりだなぁ・・・

 そして、初監督作『トップをねらえ!』(1988~89年)。
 いやはやこれを最初に観たときは、ぶっ飛んだものだ・・・。
 「こんな作品を作れる人がいたのか」
 ”庵野秀明” という名前を最初に知った作品だった。
 原画はもちろん、設定画やストーリー構成案も展示。中でも最終回のコンテや脚本、5・6話についてのマスコミ向けのメッセージ(最終話を白黒にするという決意表明もある)は貴重だろう。

 『ふしぎの海のナディア』(1990~91年)
 当時、私は放送されてること自体を知らなかったよ。ある日、珍しく早く家に帰ってきたら台所のTVがついていて、そこで流れていたのが第37話「ネオ皇帝」だった。
 私が観られたのはラスト数分間だけだったけど、それでもスゴいのは充分実感できた。知ってる人なら「ああ、あのシーン」ってわかるだろう。
 きちんと全話を通して観たのは、レンタルビデオで全巻揃ってからだったから、放映終了から数ヶ月から1年くらい後じゃなかったか。
 最終話を見終わった後の脱力感というか「ああ、終わってしまったんだなぁ」というガッカリ感は今でも覚えてる。
 こちらも原画・設定画・ストーリー構成案が展示されてるが、オープニングの絵コンテもある。
 音楽のテンポに合わせて画面を切り替える演出は、今ではどのアニメでもやってるけど、その本家というか、突き詰めていったのはこの人だろう。ナディアのオープニングでもしっかりそれをやってる。

 そしていよいよ『新世紀エヴァンゲリオン』(1995~96年)のエリアへ入るのだが・・・

(後編へ続く)


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エウレカセブン ハイエボリューション 三部作 [アニメーション]

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 まず始めに断っておくが、私はこの三部作のよい観客ではない。

 私とこの作品との関わりは、過去にTVシリーズ「交響詩篇エウレカセブン」を観た、ということだけ。それもリアルタイムではなく、放送後数年経ってから配信で観たものだ。

 それでも、この作品に人気が出たのは分かる。
 エウレカのキャラは数ある日本のアニメの中でもトップクラスに入るくらい可愛いと思うし、第26話「モーニング・グローリー」はよくできてると思うし、第48話「バレエ・メカニック」はまさに神回だった。

 ただ、見返すには全50話は長い(笑)。半分の話数だったら何回か見返しただろうし、円盤も買ったかも知れない(おいおい)。

 さて、今回の「ハイエボリューション」シリーズについて。

 三部作というのは最初にアナウンスされてたから、1作目と2作目の公開時は映画館には行かずに配信で済ませ、3作目が公開されたら映画館に行くつもりだった。このへんも、私が熱心なファンではないのが分かってしまうね(笑)。

 内容については期待していた。
 現在の技術でリメイクされているはずだから、格段に作画のクオリティは上がってるだろう。
 ストーリーもよくできていて、ハッピーエンドで終わっていれば(ここ大事)、円盤を購入するのもいいかな、って思ってた。

 ところが1作目『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』を観た段階で、テンションが一気に下がってしまった。

 序盤の25分間の新規作画の「サマー・オブ・ラブ」の戦闘シーンはスゴい。このレベルで全編描いてくれたなら素晴らしかったのだが・・・
 ところが中盤から終盤にかけては、TVシリーズの切り貼り。しかも時系列が頻繁に前後し、見通しが悪いこと夥しい。はっきり言って、見続けるのが苦痛だとまで感じたよ。
 それでも、私はTVシリーズを観ているので辛うじてついていけたが(それでも時々迷子になって「今、画面の中で描かれてるのは何なのだ?」って悩むことしばし)、この映画が初見の人は完全に置いてきぼり、放置プレイだろう。

 描かれるのもレントンが主体で、エウレカの登場シーンは非常に少ない。
 3部作を見終わってみると、1作目はレントンの視点で、2作目はアネモネの視点で、3作目はエウレカの視点で、世界と物語を描いていくという意図があったのは分かるのだが・・・

 2作目『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』はちょっと持ち直した。時系列の前後もほとんどなく、TVシリーズのエキセントリックさがなくなったアネモネはさらに魅力を増したし、彼女が主体となったストーリーはそれなりに分かりやすかった。ネットでの評価も悪くないらしいが、それは納得できる。
 問題は、エウレカの行動理由が理解できないこと。
 「レントンが生存している世界を創る」ことらしいのだが、そもそもレントンがどんな状況で死亡したのかが描かれないのだから、彼女の必死さに感情移入しようにも無理があるように思う。
 それでもラスト近くで、ワンシーンだけ生存しているレントンが描かれるので、3作目で二人は再会できるのだろうという期待を持たせて終わる。

 そして3作目の『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』。時間軸は2作目の10年後に飛び、24歳になったアネモネと、同じく大人へ成長したエウレカの物語が展開する。

 前半は、かつての自分と同じ力を持つ少女・アイリスを守って、不死身の暗殺者となったデューイの追跡から必死の逃避行を続けるエウレカの姿が描かれる。
 シチュエーションはほとんど『ターミネーター』だし(実際、それを彷彿とさせるカットもある)、エウレカのキャラや戦闘シーンは草彅素子かと見紛うばかり。

 3作目で登場するKLFはモビルスーツみたいなデザイン。大河原邦夫氏に依頼している時点で、あえてそこを狙ってるんだろうと思われる。
 映画の後半のストーリーは『逆襲のシャア』みたいになるし、ニルヴァーシュはエヴァンゲリオンみたいだし、ついでに言えばアイリスの食事シーンはジブリだし(笑)。

 キャラの行動原理が理解できないのは相変わらずで、デューイがターミネーターになってしまった理由も背景もよく分からない。終盤になってなにやらゴチャゴチャ言うけど、納得できるものではないし、だから頭の中にも入ってこない。
 ホランド率いるゲッコーステイトも登場するけど、いつの間にかみんないなくなって、ホランド1人だけが・・・

 「いったい、私は何を見せられてるんだろう?」
 「制作陣は、観客に何を見せたいのだろう?」
 そんな疑問が頭の中を渦巻く2時間でした。

 作品内容を100%観客に理解させる必要はないと思うし、理解できなくても楽しめる作品もある。
 けど、この三部作は観客に対する理解のハードルが高すぎないかい?

 制作陣だけが内容を全て理解していて、スゴいストーリーでしょ? スゴい映像でしょ? って胸を張ってるかも知れないけど、大多数の観客は置いてきぼりなんじゃないの?

 ストーリーについても、(たぶん観客の多数派を占めるであろう)TVシリーズのファンはどうだろう。
 こういう物語を期待していたのだろうか?
 こういう結末を望んでいたのだろうか?

 少なくとも、この『ハイエボリューション三部作』は、私の期待する物語ではありませんでした。

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「蒼穹のファフナー THE BEYOND」 第10話~第12話(最終話) [アニメーション]

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※本編のネタバレはありません。たぶん(笑)。

大河アニメ・シリーズ、堂々の完結である。

■「蒼穹のファフナー」とは

2004年のTVシリーズ(いわゆる「無印」)全26話に始まり、
2005年の単発OVA「RIGHT OF LEFT」、
2010年の映画「HEAVEN AND EARTH」、
2015年の第2TVシリーズ「EXODUS」全26話とつづき、
2019年から始まった「THE BEYOND」。

全12話を3話ずつ半年おきに劇場公開するという形式で始まったが
途中でコロナ禍となってしまった。
予定通りなら1年前に終わってたはずかとも思うが・・・

私がこの作品を知ったのはレンタルビデオだったから、
2006年のことだったと思う。
たちまちハマってしまって、円盤も全巻買ってしまった。

「無印」からリアルタイムで観てきた人からすれば17年。
私としても15年くらい、この作品とつき合ってきたことになる。

作品中での時間も短くはない。
「無印」から「THE BEYOND」まで11年くらいか。
シリーズの前日譚である「RIGHT OF LEFT」を含めれば12年。
「無印」では14歳の中学生だったメインキャラたちも、
「THE BEYOND」では25歳の立派な大人へと成長している。

■フェストゥム

本作は宇宙から飛来した謎の生物・フェストゥムと
人類との戦いを描く、いわゆるロボット・アニメのひとつ。
「ファフナー」とは、人類が開発した人型兵器の総称だ。

”個” を持たず、”全体で一つ” というシリコン型生命体。
人類とはあまりにも異質すぎて、意思の疎通すらできない。
”彼ら” は他の生物を同化もしくは消滅を目的に行動する。
人類もまた例外ではない。

物語開始時点で、フェストゥムの到来から40年以上が過ぎ、
人類の生存圏は刻一刻と狭まっている。

■平和への道

しかし、この長く果てしない戦いを終わらせる方法は、
実は物語の序盤である「無印」の中で既に示されている。

「フェストゥムに、(人間の)悲しみを教えること」

それは「とても簡単で、とても難しい方法」でもあった。

しかし物語の中で、フェストゥムが知ってしまうのは ”憎しみ” だった。

だが、”憎しみ” を知ったフェストゥムと人類との壮絶な戦いが続く中、
新たな希望もまた現れてくる。

■対話と理解

なにぶん長大な作品であるし、登場人物も多岐にわたる。
いろいろなテーマを含む作品ではあるが、その中でも
「対話と理解」は本作を貫く重要な柱の一つであると思う。

最終話を見終わって思ったことは、「ファフナー」という作品は
この点については最後までブレなかったということだ。
相手を滅ぼすのではなく、理解する/理解してもらう ことによって
戦いを終わらせる。

「対話と理解」を以て戦いに終止符を打つ、
この物語の最終章となる「THE BEYOND」。
その中心に立つのは、「無印」から主役を務めてきた者たちではない。
彼らの下の世代の者たちだ。

上の世代が築き、残したものを受け継ぎながらも
時には反発し、逆らい、否定する。
先行する世代が持ち得なかった価値観で、
先行する世代が届かなかった、新たな可能性にたどりつく。

長い時間をかけてつくりあげた物語の土台を壊しかねない展開だが
それがラストの、これ以上ないという最高のカタルシスにつながる。
つくづく、この作品を見続けてきてよかった、
そう思わせるエンディングだった。

■最終回の風景

この第10話~最終話は、最終章ということもあるのか
「無印」を想起させるシーンが随所にある。
中でも、物語の掉尾を飾る最終話は、それが顕著だ。

それぞれのキャラクターたちの着地点が描かれるのだが、
長きにわたった物語ゆえに、ファンにとっては
いろいろ思い出すだろうし、感慨深いものがあるだろう。

 映画館で私の横に座っていた20代半ばかと思われる女性は
 最終回が始まるとすすり泣きを始め、
 ”あるシーン” になると号泣してしまった。
 もちろん私も滂沱の涙(T_T)。
 あんなシーンを見せられたら、泣くしかないじゃないか・・・

ラストシーン近くで交わされる、○○と□□の会話は
「無印」第★話の△△と□□の会話を彷彿とさせる。
この物語は、”いなくなった者たち” を忘れることはない。
これもまた、全編を通じて揺るがなかった。

長きに渡って、素晴らしい物語を見せてくれた制作スタッフの皆さん、
ありがとうございました。


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