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ネメシスVII & TVドラマ『ネメシス』 [読書・ミステリ]


ネメシス7 (講談社タイガ)

ネメシス7 (講談社タイガ)

  • 作者: 藤石 波矢
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2022/10/14
  • メディア: 文庫

 TVドラマ『ネメシス』は2021年4月~6月にかけて放送された、全10話のミステリドラマ。
 監修にミステリ作家が加わっているのも話題で、ノベライズが講談社タイガのレーベルで発刊されている。本書はその第7巻で、第8話~第10話(最終話)までの内容が描かれている。


 横浜で開業している探偵事務所「ネメシス」の所長・栗田(江口洋介)、探偵の風間(櫻井翔)、助手のアンナ(広瀬すず)の3人組が、持ち込まれた事件を解決していく。
 風間は、実は探偵としてはポンコツで、助手のアンナが真相解明を担当している。容疑者を集めた最後の謎解きシーンでは、風間が(補聴器型の無線機でアンナから推理を聞きながら)真相を語り、犯人を指摘する。
 なんでこんな面倒くさいことやってるんだろうと思ったけど、物語が進行していくと、その理由がわかってくる。


 第1話~第7話までは一話完結なのだが、それと並行してもう一つのストーリーが進行している。

 アンナの父・始(仲村トオル)が失踪しており(後に、謎の組織によって拉致されたことが判明)、栗田も風間も彼を探している。
 アンナが天才的に頭が切れるのは、実はその出生に理由がある。始の失踪とアンナの秘密が、本編の進行とともに少しずつ明かされていく、という流れ。


 そして第8話~第10話は連続した完結編となる。アンナの出自も明らかになるが、彼女もまた組織に拉致されてしまう。栗田・風間に加えて、各話の中で関わったキャラたちが総登場し、組織との対決が描かれる。
 この完結編については、ミステリというよりはコミカルなアクション・サスペンスといった趣きだ。


 実は放送時、ちゃんとビデオに録画してあったんだけど、すっかり忘れていた(おいおい)。そのレコーダーも、買ったのは2010年だったから、なんと10年以上も使ってた。そこで、1年ほど前に同じメーカーの新型レコーダーに買い換えた。
 そしたら、さすがは新型で、以前使用していたレコーダーに記録されていた録画を、そっくり新しい方にコピーできる機能があった。これはスゴいと、古い方のレコーダーのデータを見ていたら、『ネメシス』のデータを発見した。
 というわけで、放映から1年半くらい経ってから、やっとTVドラマ版を観たというわけだ。


 ちなみに、私が『ネメシス』を読んだ/観た順番は以下の通り。

 ノベライズ版「ネメシス I」~「VI」を読む。
 (ドラマ第1話~第7話を小説化+オリジナルエピソードを収録)

→TVドラマ『ネメシス』(第1話~第10話[最終話])を観る。

→ノベライズ版「ネメシス VII」(ドラマ第8話~第10話[最終話]を小説化)を読む。


 ノベライズ版「ネメシス VII」については、ドラマのラスト3話分を文庫270ページほどに収めているので、かなり内容に差がある。大筋では同じだけど、ドラマにあって小説版にはないシーンがあったり、展開が異なる部分も。

 ドラマでは橋本環奈がサブレギュラーとして出演していて、当時は美少女二人の共演と話題になったとか。
 いやあ環奈さん、とてもいいよ。特にラスト3話では意外な役回りを演じていて、達者な人なんだね。人気があるのもわかる。


 ノベライズ版「I」~「VI」までは、ドラマ放映と並行して刊行されてたんだけど、「VII」だけ2022年10月の刊行。なんで1年半も遅れたのかというと、映画版の公開(2023年3月)に合わせた、ってことだろう。

 ちなみに映画版は観てない。ネット配信になったら観ようかな(おいおい)。



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