『ポンペイ展』へ行ってきました [日々の生活と雑感]
昨日(3/31)、東京の国立博物館で開催されている『ポンペイ展』へ行ってきました。
私もかみさんも本来は仕事がある日だったのですが、2人で休みを合わせて。もともと「見に行きたい」と言い出したのはかみさんでした。大学時代に歴史(日本史)を専攻してたので、興味があったんでしょう。私だけだったらたぶん見ようとは思わなかったでしょうね(笑)。
現地についてびっくりしたのは、入り口に溢れる人の山。何でこんなに並んでるんだろうと思ったのですが、どうやら当日券を求める人の列だったようです。
私たちは1か月ほど前に、日時指定のチケットを購入してあったので、行列を横目にすんなり中へ入ることができました。
世の中はすっかり春で、博物館の庭にも立派な桜の木が。
その横を抜けて「平成館」という建物へ。『ポンペイ展』はこちらで開かれてます。
ポンペイとはイタリアの古都で、西暦79年に近隣のヴェスヴィオ火山の噴火で、あっという間に噴煙に包まれ、火山灰の底に埋もれてしまったので有名です。そこで発掘された当時の人々の生活をしめす品の数々が展示されてます。
彫像などの美術品はもちろんですが、当時の生活で使われた日用品や建物の一部なども大量に出土していて、なかなか見応えがありました。
もともと人口も1万人くらいいて、商店も300軒くらいあったらしい。そこで商売に使われていた秤とか、医者が使ってた医療品なんかもありました。
食卓にあったパンがそのまま炭化したものも展示されてて、これはけっこう目玉みたいですね。ミュージアムショップでは、この黒いパンをモチーフにしたクッションなんかのグッズも売ってました。
時間指定なので、会場内も適度な人数。人が多すぎて展示が見えないなんてこともなく、けっこうじっくり鑑賞できました。
思い出すのは1995年に科学博物館でやってた『人体展』。あれはひどかった。館内が人で溢れていて、展示がほとんど見えなかったですよ。人の頭や背中を見に行ったんじゃないっての。
しかも、でかいアナウンスで「立ち止まらないでくださーい」って言われ続けて、順路をベルトコンベアみたいに流されていき、結局ほとんど展示内容を見ないまま退出させられましたからね。「金返せ!」って思いましたよ。
外に出たら、上野公園も桜が満開。
上野駅に近いところに、ちょっと変わった桜がありました。ピンク色の濃い桜と薄い桜が並んでました。濃い方は『マイヒメ』という品種だそうで。薄い方もソメイヨシノではなく、何とかオトメっていう品種だったみたいです(正式名は忘れました)。この薄い方は、肉眼ではほとんど白色に見えたんですが、写真で見るとけっこうピンク色ですね。
たまにはこういう時間を過ごすこともいいですね。心が豊かになります。