「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-」感想・・・のようなもの その2 [アニメーション]
※ネタバレ全開です。未見の方はご注意ください。
第二話「ヤマト、新たなる旅立ち!!」
■OP
BDでは第二話からOPがつくんだけど・・・誰だこれ編集したのは(笑)。
細かいカットで脈絡のないシーンが続き、見ていてとても疲れる。
「2199」のTV放映時のOPを思い出したよ。
■スターシャとの会見
少年のデスラー、成人のスターシャ。
隣の綺麗なお姉さんにときめいたということですか(おいおい)。
しかしこの外見の差はなんだろう。
やっぱりイスカンダル人は成長が早いのか、
それとも根本的に異なる設定があるのか。
■芹澤の訓示
欠伸するキャロライン。いつの時代も、校長先生の話は長い(笑)。
このとき、古代の後ろには島、雪の後ろには南部。
つまり 艦長 ー 副長 の順に座ってるんだが、
真田の後ろにはちゃっかり太田が座っている。
なんだかんだいって、結局は副長になってるのかも知れない(笑)。
■永倉さん登場
出航時間繰り上げにあたふたする新クルー。
それを見ている永倉。斉藤亡き後、空間騎兵の隊長に昇格。
彼女はお気に入りのキャラなので、再登場は大歓迎。
■「ヤマト!!新たなる旅立ち」
ヤマトを旗艦とする第65護衛隊、出航。
とは言っても、エンストとかですんなりいかないのは旧作通り。
土門が何を考えているのかは今ひとつ分からなかったけど、
公式サイトに10/28に行われたヤマトークの記事が載り、
そこで福井氏がこのシーンに触れてる。
このシーンの解釈に迷った観客は多かったのだろう。
制作陣が細かいところにいちいち注釈を入れるのは
野暮なことだとは思うけど。
ヤマト離水と同時に流れ始める「ヤマト!!新たなる旅立ち」。
ささきいさお御大の名曲。それもオリジナル音源だろう。
この歌、リメイク版では流れないかも、って思ってたんだが
実際に聴いてみるとと、やっぱりこのシーンにはこの歌しかない。
気がついたら、目から汗が流れていたのだけど
これは条件反射というものでしょうか(おいおい)。
そのヤマトを見送るのは、真琴と翼の母子、そして
「2202」第6話で第11番惑星からヤマトによって救出された
ガミラス人少女・イリィの姿も。
こういうちょっとした細かいところがよくできてると思うよ。
■土門の扱い
結果として「ヤマトIII」と同じ流れになるんだが、平田さんがいい味。
オリジナルと同じく、というかちゃんと生き残ってたんだね。
まあ、ガトランティス戦役では旧作より多く生還したようだし。
■38期生の写真
左端に映っているのが揚羽?ではないかとのネットの噂。
彼もそのうち登場するのかな。
■藪と新見
2人とも「2199」ではイズモ計画のメンバーだったよねぇ。
その計画を止めたのが星名だったから、
彼が藪に対して冷たく当たるのもむべなるかな。
こういうところをちゃんとフォローするのもいいところ。
あったはずのことが、いつの間にか無かったことにされたりとかが
旧作シリーズ(とくに「新たなるー」以降)は多かった。
それにしても ”ゲシュ・バール” とは何なのでしょうね?
■訓練
コスモタイガー(ワンダバ抜き)のBGMにのっての訓練描写。
航空隊では坂本が3機撃墜。それを評して「死に急ぐタイプね」
艦長になった雪さん、辛口になりましたか?
空間騎兵隊と航空隊が合同訓練。
やんちゃをした坂本と雷電は揃って罰ゲーム。
40年前と違って流石にパンツ一丁はダメですかね。
コンプライアンスなのか放送コードなのか(笑)。
たまたまかも知れないけど、航空隊と空間騎兵隊のトップが
揃って女性というのもリメイクならでは。
■アスカの防壁弾
雪の艦長就任に続き、こちらも
「復活編」に出てきたバリアミサイルの先取りなのかな。
■謎のコア
これはアスカ艦内で組み立て中の試作機のコアだと第四話で判明。
見た目は波動コアに似ているので、試作機は
小型ながら単独でのワープが可能なのかも知れない。
それに加えて何か新機能があるのか?
■移民船内
ヤーブの家族も登場。
可愛らしいお嬢さんの手には青い花の入ったカプセル。
かみさん「あの花が、マレーネルの花なんじゃないの?」
私「うーん、そんなネットの噂も見たような気がするんだけどね・・・」
■デザリアム・ハンマー登場
いかにも悪のメカって感じで禍々しい。
なんとなくゴルバを彷彿とさせるデザインも秀逸。
第三話 ガミラス星 最後の日
■デザリアム・ハンマー大暴れ
子供の頃、近所の工事現場でガッコンガッコンやってた
杭打ち機を思い出したよ。あれは日本が高度成長してた頃か。
効果音もそれっぽいけど、最近はめっきり見かけなくなった気も。
ビーム砲が通じないのも、ゴルバに波動砲が通じない伏線か。
地殻を連鎖的に破壊するものらしい。
宇宙からは、さらに無数の槍が飛来してガミラスの地表に突き刺さる。
ここのBGMは新作だよね。緊張感がいや増しで危機感マックスに。
■奮戦!ガミラス艦隊:その2 対デザリアム・ハンマー戦
「引っ越しの最中を狙うとは、下衆の遣り口だぜ」
バーガーの威勢のいい台詞、好きだなぁ。
■デスラーとヒス
ヒスからすれば、デスラーが自分の命を心配するなんて
考えられなかっただろう。
「いや、それがあなたの本当の姿か」
■ドビュッシー「月の光」
いよいよ今回の敵勢力が登場。なぜか地球のクラシックを聞いてる。
オーディオコメンタリーで福井氏が
いかにも伏線だという発言をしてたけど、さて。
デーダーとメルダーズの会話の内容も意味深。
「針が飛ぶ」→アナログレコードというものを知ってるのか?
それに加えて「タイムライン」とか「記録」とか。
第四話では「歴史」という単語まで飛び出してくると、
もうこれは観客を ”ある方向” に誘導しているとしか思えませんね。
ここでデザリアムの正体についてあれこれ憶測(妄想?)を書き始めると
収拾がつかなくなりそうなので、これは別記事で。
■グレート・プレアデス登場
「2205」では、旧作で印象的だったシーンを
けっこう再現しているんだけど、ここもその一つ。
■ガミラスを見つめるスターシャ
「ガミラスではない。それが何者であれ、狙いはガミラスでは・・・」
この時点でイスカンダルが狙われていることを悟ってる様子。
何か身に覚え(笑)があるのでしょうか。
■溶岩の海
旧作シリーズ第1作第24話「死闘!!神よガミラスのために泣け!!」で
描かれたシーンを思い出したよ。
やっぱりガミラスは、溶岩に呑まれて滅亡しなけりゃねぇ(えーっ)
■ガミラス星消滅
オーディオコメンタリーでも言ってたけど、
デザリアム・ハンマーの降下からガミラス星爆発まで10分ちょっと。
でも性急すぎる感じがしないのは流石。密度の濃い展開のせいかな。
■軌道を外れたイスカンダルへ
サレザー恒星系を外れて、放浪し始めるイスカンダル。
旧作では単にガミラスを喪っただけ、だったけど
今回はちゃんと人為的な原因があると示唆される。
増速したりワープしたりも全部、自然現象のせいにしてしまった
旧作と違い、、こういうところをきちんと理由づけしてるのも丁寧。
それが同時に、敵の強大さの描写にもなってる。
■藪くん通信できず
クルーから冷たい仕打ち。元裏切り者だからね。
ここまで彼はとことん嫌われ者として描かれてる。
それゆえに第四話の台詞が活きてくるんだね。
■亜空間ゲート再登場
2199年からの6年間で、あちこちに移動させているよう。
これも上手くストーリーに組み込んでる。
■藪と土門
不穏分子と裏切り者の政治談義。
土門の父は最後に何を考えたのか。なぜ今際の際に微笑んだのか。
藪の「お父さんは、君の手に・・・」の後にはどんな言葉が続いたのか。
小さな町工場の経営者としては時間断層の放棄に賛成票を投じられない。
だけど1人の人間としてはどうだったのだろう。
さらなる軍拡に突き進む地球と、それを放棄した地球。
その二つを比べたら、後者の方がより良いと思っていたのだろう。
だからヤマトが帰ってきたのを見て、息子がこれから生きていくのは
”平和国家を目指す地球” だと確認して安心したのじゃないだろうか。
「お父さんは、君の手に ”平和な世界” を残すことができたんだから」
私も人生の残り時間が多くない年代なので、
「次の世代に何を残すのか」なんてことを
たまに考えたりするようになってしまったよ。
■奮戦!ガミラス艦隊:その3 対デザリアム艦隊戦
地球・ガミラス・デザリアム、それぞれの艦艇がワープアウトする時の
エフェクトがみな異なるのが細かいなあ、と。
ついでに言えばガトランティス艦艇のワープアウトも異なってた。
そのへんの区別も、異文明であることの表現なのか。
デスラー砲も健在。そうだよねぇ。
”あの展開” のためにはデスラー砲は必須(笑)
■イスカンダル星、ワープ
旧作では次元の裂け目だかだったけど、
今回はデザリアムの超絶科学力でワープ。
「その3」につづく。