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怪盗ニック全仕事5 [読書・ミステリ]


7月中に31回と、1ヶ月毎日の更新なんて
これは13年続くこのブログでも過去に1度あったかどうか。
滅多になかったことじゃないかなぁ。

 いやあ、よく頑張ったねぇ、私。
 自分で自分を褒めておこう(笑)。

とりあえず、これで4月分の読書録が終了なんだが先はまだ長い。
このペースで毎日書いても、現在に追いつくのは9月だろうなぁ・・・

閑話休題。


怪盗ニック全仕事5 (創元推理文庫)

怪盗ニック全仕事5 (創元推理文庫)

  • 作者: エドワード・D・ホック
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2018/03/22
  • メディア: 文庫
評価:★★★

短編ミステリの名手である作者が残した
「怪盗ニック」シリーズは全87編。

そのうちの何割かは邦訳され、日本独自編集の短編集も出ていたが
この「全仕事」は、87編すべてを発表順に全6巻にまとめるもの。
本書はその第5弾で、1989~96年にかけて発表された14編を収録。
話数で言うと第60話~第73話である。

ニック・ヴェルヴェットは一風変わった泥棒。
彼が盗むのは、貴金属や宝石の類いではない。
"価値がないもの" や "誰も盗もうと思わないもの" に限るのだ。
本書でも、およそ価値がありそうもないものの依頼が続く。

「クリスマス・ストッキングを盗め」
「マネキン人形のウィッグを盗め」
「ビンゴ・カードを盗め」
「レオポルド警部のバッジを盗め」
「幸運の葉巻を盗め」
「吠える牧羊犬を盗め」
「サンタの付けひげを盗め」
「禿げた男の櫛を盗め」
「消印を押した切手を盗め」
「二十九分の時間を盗め」
「蛇使いの籠を盗め」
「細工された選挙ポスターを盗め」
「錆びた金属栞を盗め」
「偽の怪盗ニックを盗め」

「レオポルド-」では、他のシリーズの主役キャラである
レオポルド警部と、さらには前巻から加わった
サブレギュラー、女盗賊サンドラ・パリスが登場となかなかにぎやか。
ちなみに彼女は、本書では他に「禿げた-」と「蛇使い-」で登場。

「偽の-」では、ニックを騙る盗賊が現れて
容疑をかけられた本物のほうのニックが警察に連行されてしまう。
このとき家に来た警官に、ニックはパートナーのグロリアを
「内縁の妻」って紹介するんだけど、考えたらこの二人は
何年一緒に暮らしてるんだろう。
作中時間でも20年以上は同棲してるんだろうから、
もう ”事実婚” 状態だよねえ。


さて、最終巻も実は刊行済みで手元にあるので近々読む予定。
でも、あと1巻で終わると思うとちょっと寂しいかな。

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