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「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第五章 煉獄篇」感想・・・のようなもの その7 [アニメーション]

※ネタバレ全開です! 未見の方はご注意ください。


▼第18話「ヤマト絶体絶命・悪魔の選択再び」(前編)


■時間断層にて

工廠の生産ライン(?)には新たなアンドロメダ級が。それも4隻。
しかも一番手前の艦の識別番号はBBB-0001。

現在就航している5隻のそれはAAA。
ちなみに艦種名は「前衛武装宇宙艦」、
「AAA」は「Advanced Ability Armament」の略のはず。
ならばBBBは何の略なんでしょうかね。

さらには、「PROJECT G PHASE4」と表示されたドックで建造中の艦も。
見えている艦影の一部から察するにヤマト級。
これが噂の「銀河」ですか。

 なぜ「銀河」? 「武蔵」とか「信濃」じゃないの?
 とか思ったが、たぶん「アンドロメダ」星雲に対する「銀河」系、
 くらいの意味じゃないかなあと思ったり。

LABORATORY PROMETHEUSも再びの登場。

新見「ガトランティスが人間的だというの? 市瀬航海長」
市瀬「土星沖海戦のデータを見る限り」
新見「彼らは自爆攻撃もいとわない人造兵器よ。
   あの白色彗星は古代アケーリアス文明の破壊兵器で
   彼らはそれを使って」
市瀬「でも、人の形をしている。
   人工生命ならもっと効率的に自らを機械化だってできるはず」

なんだか若いのに自信たっぷりですねえこの子。
おそらく実戦だって経験していないだろうに。
しかしこの台詞は気になる。
人の形をしていないガトランティス人もいるということなのか。

そもそも ”兵器” が人の形を保っていることに意味はあるのか。
ガトランを作ったゼムリア人は何を意図して人の形を与えたのか。


■インフェルノカノーネ

舞台は再び土星沖へ。
カラクルム級6隻×8=48隻による
インフェルノカノーネの砲撃が始まるが・・・

バルゼー「殲滅!」

光芒一閃、地球艦隊へ向けてエネルギーの奔流が迸る。

 このとき画面上に確認できる地球艦隊の数は
 大小取り混ぜて200隻くらいかと思うが・・・。

土星の輪を擾乱しながら進むビーム。
しかし着弾の寸前、アンドロメダ級から
なにかが発射されているのも確認できる。
巻き起こる大爆発。地球艦隊は大打撃を受けたと思いきや・・・

重力子スプレッドによってエネルギー弾は遮られてしまった模様。

 この兵器ってこういう風に使うものだったのか。
 この18話は重力子スプレッド大活躍の巻でもある。
 そしてこれ、元ネタは「復活編」のバリアミサイルなのか?
 それともこれが将来発展してバリアミサイルになるのか?

「おのれ」
「リング下方より、高エネルギー反応」

拡散波動砲の斉射を受けて次々に沈むカラクルム級。
リングを割って浮上するドレッドノート級の艦隊。
さらにワープアウトする増援の艦隊群。

ガトランティス艦隊とは駆け引き抜きの主砲の撃ち合いに。
艦同士が接触するくらいの至近距離にまで迫っての
接近戦に持ち込んでるのですね。

 谷甲州の「航空宇宙軍史」シリーズみたいな
 リアル指向の作品では起こり得ないような戦闘シーンだが、
 これが “ヤマト宇宙” なんだよなぁ。

さらにワープアウトを続ける地球艦隊群。
あっけにとられるバルゼー。

しかし山南の表情は硬いまま。
会戦全体を通じて山南は終始笑わない。
ヤマトからの報告で、ガトランの無限に近い物量を知っているからか。


■白色彗星

「あり得ないことです。
 ガミラスとの戦争で滅びかけていたあの星が
 これほどの戦力を持っていようとは」

 いやあ、映画館で観た人の大半も驚いていたと思うぞ。

報告するバルゼーをつきはなすゲーニッツ。

「見苦しいぞバルゼー。大帝より賜りし艦隊に後退も転進も許されぬ。
 ガトランティスなら戦って死ね!」


■ヤマト

「はあ・・こりゃどえらいシロモンだぞ。一体どこで」

加藤が佐渡のところにもちこんできたカプセルは
遊星爆弾症候群の特効薬となり得るものらしい。

「そうか・・・治るのか・・・治るのか・・・」

どこから手に入れた、との佐渡の問いにも答えず、走り去る加藤。

これは透子があらかじめ作っておいたものだと思うんだけど
製法はガトランティスの知識を使ったとして
作った後、どこに保管しておいたのか?


■透子vs加藤

「これでわかったでしょ。あの薬を使えばあなたの子供は助かる。
 同じ病に苦しむ他の子供たちも。
 レシピは簡単。ここで作れたんだから。要は組み合わせの・・・」
「誰だ! 誰がお前に協力している! 言え!」

まあそれは当然の疑問。
加藤への通信の件といい、ヤマト艦内にいる協力者は
やっぱり、“あの人” ですかね・・・

「いいわ、殺しなさい。私が死ねば子供も・・・」
「くっ・・・なぜだ? なぜこんなことを?
 お前らの力ならヤマトも地球も簡単に潰せるだろう・・・なんで!?」

それは古代の時と同様、テレサに選ばれたフネだから、ですかね。
シュトラバーゼのときは ”痛み分け” というか
“ズォーダーが勝った” とは言い難い結末でしたからね。

大帝は何が何でも「愛が宇宙を滅ぼす」って結論を
ヤマトのクルーに思い知らせたいわけなのでしょう。
そのリベンジマッチに選ばれてしまったのが加藤の不運・・・なのか。

「ゲームよ・・・愛が人を苦しめるっていうゲーム・・・
 だから必ず約束は守る。
 そうでなくちゃゲームは楽しくないもの・・・」

それをゲームって呼ぶのはサーベラーの、
というかガトランティスの感覚なのか。
土星沖海戦だって「楽しませてくれ」なのだから。


■瞑想の間

ガイレーン「なるほど・・・わかりました。あの星のからくりが」
ズォーダー「時間断層・・・サーベラー!」
サーベラー「帝星ガトランティス、相転移次元跳躍!」

時間断層に利用価値を認めたのでしょうか。
短期間で大量に兵器を製造できるのはガトランにとっても魅力なのか。


■白色彗星、太陽系へ

バルゼー艦隊のバックにワープアウトする白色彗星。

ズォーダー「下がれ、バルゼー」
バルゼー「ははっ」

前回の使い回しの作画だけど・・・
頭の下げ方が堂に入りすぎてて、やっぱり笑ってしまう。

土星の近傍に木星クラスの人工天体が出現したわけで
その引力のせいだろうが土星の輪も構造がゆがみ始めている。

「白色彗星出現! 予測進路、地球です」
「全艦隊、砲戦体勢維持しつつ、後退、引き続きプランMに移行する」

Mは「マルチ」のMかな。


■ヤマト

艦内通路を歩く加藤。その手には反波動格子のコントローラーが。

保管体制はどうなってるんだ、って意見もあるだろうが
加藤は作戦会議にも出席できる上位士官だからねえ。

「2199」のころは約1000人の乗組員がいて、
会議の出席は10名ほどだったから、上位1%に入るわけで。

どんなにセキュリティを固めても最後は人の問題になる。
組織で上位の者が率先してセキュリティを破れば
こんなことも起こりうるようにも思う。

 よく「セキュリティ解除には複数の上位者の同意が必要」
 とかの設定があったりするが
 それも加藤と “あの人” が協力すればOKかな。

  映画「スタートレックIII ミスター・スポックを探せ!」では
  エンタープライズの自爆装置の起動には
  3人の上位士官の同意が必要だったなあ・・・
  なぁんてことを思い出したりする。

 もしそんな設定だったら、
 この時点の加藤は “透子の協力者” が誰か知ってることになるが・・・


■マルチ隊形

「ヤマトからの報告によると、白色彗星の中心は
 惑星規模の人工要塞と推定される」
「全艦隊、マルチ隊形へ! 一斉砲撃を以て、
 彗星内部に潜むガトランティスの拠点を殲滅する!」

旧作から使われてるけど、
ここでいう「マルチ」ってどんな意味なんでしょう。
そもそもあの隊形をなぜ “マルチ” って言うのか。
波動砲装備の全艦艇が、面として整列して
相手に最大火力をたたき込むための隊形なのはわかってるんだが。

そのマルチ隊形へと移行していく地球艦隊。
このときのBGMはなぜか白色彗星が流れてる。
もうBGMからして勝てないモード全開(笑)


■地球

バレル大使と地球連邦大統領の会談。

「性急に過ぎるのではありませんか。
 まだ彗星の正体が判明していないというのに」
「バレル大使。これは地球の問題です。
 今後の交渉に備え、彗星本体にさらに一太刀」
「それは・・・大統領のお考えですか?」
「無論です」

政府のバックには軍産複合体があって、波動砲艦隊の実績を作りたい。
そんな思惑も大使には見えてるのでしょうか。

もっとも、“今後の交渉” なんて言ってるあたり、
大統領というか政府上層部に対して
ガトランティスについての正しい情報が上がってるのかいささか疑問。


■土星空域

山南の指令が次々と飛ぶ。

「重力子スプレッド、展開」

5隻のアンドロメダ級から放たれた光球が艦隊全面に広がる。

「全艦、波動砲発射用意!」

重力子スプレッドが艦隊全面に重力フィールドを展開。

「目標、彗星中心核 セット20、45」

拡散波動砲から収束波動砲へ切り替え、全艦が発射態勢へ。

「対ショック、対閃光防御!」

カラクルム級から砲撃が放たれるが、重力フィールドが遮ってしまう。
しかし戦況を見つめるズォーダーは余裕の表情。

「発射!」

重力フィールドは、各艦から放たれた波動砲を
さらにまとめて大きな5本のビームへと変換。
重力レンズみたいな効果も持つのか。

そのビームは前縁艦隊を一蹴、
さらに融合して巨大な本流と化し、彗星へ吸い込まれていく。

 初見の時、いつになく胸の鼓動が高まったのを記憶してる。
 決して高揚していたのではない。
 旧作でのこの後の展開が否応なく脳裏をよぎってしまったから。

もっとも、このあとのガス帯の描写は今ひとつな印象。
CGなのか実写との合成なのか分からないが巨大感が欠けてて・・・
ここは素直に、第12話みたいなセル作画で良かったんじゃないかなぁ。


■地球

芹沢「やったか!?」
藤堂はゆっくりと立ち上がる。


(その8へ続く)

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