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「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」第二章 感想・・・のようなもの その4 [アニメーション]


※ネタバレ全開です。未見の方はご注意ください。

第4話「未知への発進!」(後編)


■特殊部隊登場

ヤマトの旧クルーの不穏な動きを察知した軍上層部は、
先んじてヤマトを確保しようと特殊部隊を送り込む。
黒いコスモシーガルの編隊がサスペンスを感じさせる。


■きりしま

そんな中、旧ヤマトクルーを乗せて「きりしま」が浮上。
シナリオでは、陸路がすべて封鎖されてしまったようで、
包囲網を縫ってヤマトへ到達するための海路利用。

芹沢の台詞では「既に退役していた」とのこと。
ヤマトの再発進のために、かつての沖田の乗艦が活躍するというのも
気の利いた演出だと思う。

そして、クルーたちを岬・桐生・西条が埠頭で出迎える。

 うーん、ヤマト艦内ならともかく、地上でのあの格好は
 やっぱり刺激がありすぎるかなあ・・・


■長官の呼びかけ

芹沢に対して発砲を禁ずる藤堂。
「彼らは地球を救った英雄だ」

うーん、その割にあんまり優遇されてるように思えないんですけどね。
古代たちも昇進もなく一尉のままだし。

 それとも、地球防衛軍の一尉は
 国連宇宙軍の二佐くらいに相当する地位なのか。
 あるいは昇進の代わりに勲章と報奨金だけだったりして。
 それとも、いったんは昇進したけど、
 土方と一緒に上層部に楯突いたので降格されたとか。まさかね。

 旧ヤマトクルーが地球帰還後にどんな扱いをされたのかも
 知りたいところだけど、そのへんも
 スピンオフ小説とかで補完してほしいところ。


艦内に立てこもったクルーに対し、藤堂が呼びかける。
「見知らぬ星系の諍いに介入することは、
 地球に危機をもたらしかねない。それは誰にとっても不幸だ」

 いやあ旧作シリーズの古代くん、耳が痛くないですかね。

呼びかけを全艦放送して、あらためてクルーに選択を促す古代。
これはやっぱり必要なステップだよなあ。

 このへんは羽原監督の拘りもあるのかも知れない。
 「蒼穹のファフナー」(これも羽原監督)の真壁指令も、
 基本的にはすべて情報公開する人だったし。

その古代の艦内放送を聞いて、降りるどころか
発進準備を急ぎ始めるクルーたち。
古代くん、意外と(失礼!)人望を集める存在になってたんですね。
やっぱり「方舟」での活躍が大きかったのかな。


■工作隊

山崎さん、工作隊に任命されてノリノリですね。
嬉々としてサブコントロールルームに向かう。
途中に待ち受ける制圧隊員も彼が引き受ける。
まあ、見た目からしても彼がいちばん戦闘に向いてそう。
機関員なのに(笑)。

それを援護する南部も、よく弁えていてすっかり古代の良き右腕に。
「2199」の序盤から考えると、ほんと成長したなあ。

ゲートで工作隊の帰りを待ってる西条さんに
榎本さんが声をかけるのだが、彼女が振り返ったときの作画が
ものすごく綺麗なのはなぜ?

そして、結局の所ヤマトに帰り着くことができず、
地球に残ることを決断した山崎以下4名。
このへんは「ヤマトよ永遠に」を意識した演出か。

そんな4人に対して、ここで古代が旧作方式の敬礼をする。
「2202」になってから初めてだ。
うーん、やっぱり唐突感は否めない。
単純に喜ぶ旧作ファンの人もいるのだろうけど
私は戸惑いを感じたなあ・・・

以前、コメントにも書いたけど
どこかで説明してほしいと思ってる。


■遅ればせながら島、参上

島が参加するまでの葛藤がほとんど描かれていない。

そのあたりはどうやらスピンオフ小説で明かされるらしいんだけど
こういうのは本編中で語るべきだよねえ。

 例によって、物語のテンポとか尺の問題で
 すっ飛ばされてしまったんだろうけど。

これからもこういうことが続くとしたら、
それは如何なものかとも思う。


■発進シーン

注水完了からドックを出て海中へ進入、そして
浮上と同時に波動エンジンに点火して発進。
このあたりは旧作通りのカット割りとシーンそのままに
忠実に再現しているのだけど
手書きのものを100%CGで置き換えようとする行為には
限界もありそうだ。とくに海面からの発進シーンは。

監督をはじめスタッフも、旧作の再現に精魂込めて頑張ったと思う。
実際、客観的に見れば素晴らしい出来だと思うんだけど
ネットでは賞賛ばかりではない。

「思い出補正」なんて、やっかいなものもあるしね。
私も初見の時は、脳内映像に残ってる
旧作の発進シーンと比較してしまったし。
ヤマトのリメイクは本当にたいへんだと思う。

そもそもCGは手書きを置き換えるためにあるのではないし、
CGでなければできない表現のためにこそ使うべきものだろう。

だからこそ、CGを使うのならそれを最大限活かせるような、
場合によっては旧作とは異なるアングルや演出で
見せてもらってもいいんじゃないかと思うし、
むしろそういう発進シーンを見たかった気もするんだけど
それをやったらたぶん旧作ファンからは
ブーイングの嵐を喰らうんだろうなあ。

つくづくリメイクというものはたいへんだと思う。


■戦闘衛星破壊

まず戦闘衛星に撃たせてから反撃するべきじゃないか、
という意見があるだろう。
私も初見の頃はそう思ったのだけど、
これも何回か見ているうちに考えが変わった。
なぜなら、ドック内で既にヤマトは制圧部隊に対して発砲しているから。

長官の呼びかけにも応えず、しかも先に引き金を引いてしまった。
この時点で、ヤマトは問答無用で攻撃されても、
もっと言えば、撃沈されても文句の言えない立場に
なってしまったと思う。

ならば、戦闘衛星の第一射も威嚇ではなく、
本気で命中させる気で撃ってくると判断するのが妥当だろう。
発進直後で、波動エンジンをはじめ
艦内各部がまだ本調子ではない段階で直撃を受けてしまったら、
沈むことはないにしても甚大な被害が予想される。
ならば、発射態勢にあることを感知した段階での指揮官の判断は
先制攻撃による脅威の排除意外にないだろう。


■アンドロ軍団出撃

木星圏を進む地球防衛軍主力艦隊。
アンドロメダ級5隻、ドレッドノート級は14隻かな。
その堂々たる全容が描かれて第4話終了。

なんだかもう、すっかり悪役が板についたアンドロメダさんたち(笑)。


さて、第5話にいく前に、
以前予告した「サブマリン707」について
2回ほど記事を書く予定。


(続く)

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