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GODZILLA 星を喰う者 [映画]


今日、ちょいと遠出する用事があったんだが、
出向く先の二駅ほど先にこの映画を上映している映画館があった。

というわけで、用事の終わったあと、足を伸ばして観てきた・・・んだが。

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ハッキリ言って疲れました。悪い意味で(苦笑)。
エネルギーを吸い取られたと言ってもいい。
観終わったあと、席から立ち上がる気力がなかなか湧きませんでした。
少なくとも私は、もう一回観たいとは思いません。

この下に感想もどきらしきものを書きましたが、
正直言って褒めてません。
以下の文章を読む方はそこのところをご理解の上、ご覧下さい。


第1作「怪獣惑星」では、
2万年後の地球を舞台に、人類と異星人ビルサルド&エクシフの
ヒューマノイド連合からなる地球降下部隊が
ゴジラと繰り広げる死闘を描き、
第2作「決戦機動増殖都市」では
テクノロジーを信奉する戦闘民族ビルサルドが
地球に残されたメカゴジラ・シティを甦らせて
ゴジラを一気に葬ろうとする。

そして第3作にして完結編の「星を喰う者」では
宗教民族エクシフが前面に出てくる。

二度にわたる激闘にもかかわらず、ゴジラを倒すことが叶わない。
無力感の漂う降下部隊の中でエクシフの神官メトフィエスは
人智を超えた ”神の存在” を説き始める。
絶望している人間たちに ”宗教” の勧誘はよく効く。
たちまちのうちにメトフィエスは
隊員たちの精神的指導者に収まってしまうのだが、
彼の真意はとんでもないところにあった・・・

良くも悪くも派手な戦闘シーンにあふれていた前2作とは
本作はかなり色合いが異なる。
主役はほとんどメトフィエスといってよく、中盤過ぎまでは
彼の目指す ”終局” が明らかになっていく過程を描いている。
作中の登場人物の台詞にもあるけど
「カルト宗教」による洗脳映画みたいである。

主人公であるはずのハルオは、
もっぱらメトフィエスに翻弄されるがままで
二人の会話シーンがかなりの部分を占めている。

画面の中で繰り広げられているのは延々と続く禅問答。
テーマ自体は、この手のSFではしばしば取り上げられるもので
取り立てて珍しくはないのだけれど、
それを怪獣映画の中で長々と聞かせられるのは如何なものか。
はて、私はゴジラを観に来たのではなかったか・・・?

そしてまた、展開が暗いんだなあ・・・・
なにがどう暗いのかは書かないけど。

私の3人くらい隣には、小学校4年生くらいの
男の子を連れたお父さんがいたのだけど
あの子は内容を理解していたのかなぁ・・・
理解していたとしたら、あの展開がトラウマにならないかなぁ・・・
他人事ながら心配になってしまったよ。

あとこれだけは書いておこう。
この映画のラストは、私の期待したものとは異なっていました。
作品の評価は人それぞれでしょうけど、私はあのラストは嫌いです。


虚淵玄という人は当代有数の人気脚本家らしいですけど
私とは波長が合わない人なんだなぁ、って思いました。

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