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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 [映画]

2つ続けて映画の記事だけど、
続けて観たわけではなく、あいだに何日か挟んでる。

この映画は、かみさんと二人で先週の日曜日に近くのシネコンで。
ちなみに観たのは日本語吹き替え版。


さてこの映画、『ハリー・ポッター』シリーズの
70年ほど昔が舞台らしい。

主人公である魔法動物学者、ニュート・スキャマンダーが
ニューヨーク港に降り立つところから始まる。

ニュートはある目的を持ってアメリカにやってきたのだが、
彼のトランクから、詰め込んだ魔法動物が逃げ出したことから
ニューヨークは大混乱に陥る。
とは言っても、トランクの締まりが悪かったのが原因だから
ほぼ100%、彼のせい(笑)。

やがて彼はMACUSA(アメリカ合衆国魔法議会)で働く女性・ティナ、
その妹のクイニー、そしてノー・マジ(普通の人間のこと)で
パン屋を開業することを夢見るジェイコブと知り合い、
魔法動物を追いかけることになる。

しかしその裏では、闇の魔法使い・グリンデルバルドが
人間界と魔法界の間に争いを引き起こそうと画策していた。

 ちなみにグリンデルバルドは
 『ハリー・ポッター』第7巻「死の秘宝」にも
 登場していたらしいんだけど、すっかり忘れていたよ。
 (読んだはずなんだけどねぇ)


ストーリーは、よく言えば分かりやすい。
悪く言えばひねりがない、かなあ。

いかにもこいつは怪しいぞ、って奴はやっぱり怪しかったし、
こいつは終盤に何かしでかすだろうな、って奴はやっぱりしでかすし。

そのせいかどうか分からないが、
2時間13分という上映時間がやや冗長に感じる。
2時間弱くらいに刈り込んだ方がテンポよく観られたかも。

 まあ、原作者J・K・ローリング自ら脚本を書いたとのことなので
 誰も逆らえなかったのかな(笑)。
 彼女は基本的には童話作家なのだと思うのだけど
 本作でも死人は出るし、
 『ハリー・ポッター』で見せたようなダークな面も健在だ。

ストーリーがやや物足りないのを補うためでもないだろうけど
登場する魔法動物たちはどれもとってもキュートで愛らしい。
ローリングのイマジネーションの豊かさは特筆ものだろう。

登場するキャラもいい。
ヒロイン・ティナの妹のクイニーは
色っぽいだけで、ややオツムの弱い女性かと思いきや、
姉の危機に際しては毅然として行動して事態を打開する。

メインキャラ中、唯一の人間であるジェイコブは、
その太めの体型も相まって、ムードメーカー兼ギャグ要員的な
立ち位置なのだけど、今ひとつ笑いがとれないのは残念だね。
でも、その親しみやすい "いい人キャラ" が、
終盤になって観客の涙腺を一気に崩壊させるとは
誰も想像してなかったと思う。
いやぁ、達者だよこの人。

その分、主役カップルの印象が薄いようにも感じるが
終盤にいたっての魔法を使っての "戦闘" シーンは
力の入ったCGもあってなかなかの迫力。

特に主役のニュートは一人前の魔法使いなので、
術の使用も堂に入ったもの。
瞬間移動を連続して駆使するシーンを観ていたら
『サイボーグ009』を連想してしまったよ。

 どうも頭の中が古くてスミマセン。

009の "加速" って、実写化したらこんな風になるのかなぁ・・・
なんて思ってたら、
日本語吹き替え版でニュートを担当している宮野真守さんは、
2009年の映画『009:RE CYBORG』で009を演じていたりする。


ネットを観てたら、本作は5部作を予定しているらしい。
次回作にもグリンデルバルドは登場するらしいけど
ニュートやティナたちのその後も知りたいな。

とは言っても、今作は上にも書いたようにストーリーがイマイチで
(魔法動物の描き方は素晴らしいんだけど)これで2時間超は少々キツイ。
次作をまた映画館まで観に行くかは正直いって微妙なところ。

レンタルビデオで借りてきて、家のリビングで
のんびりとお茶とお菓子を前にして観るならいいかな・・・

あ、かみさんが「映画館まで観に行く」って言えば
もちろんつきあいますよ、ハイ。


最後に余計なことを

全8本にも及ぶ『ハリー・ポッター』映画が完結したと思いきや、
すぐまた新シリーズに関わってるJ・K・ローリング。
私には彼女が、全盛期の頃の鳥山明とダブって見えるんだが、
気のせいだろうか。

 『ドラゴンボール』がTVに映画にメディア展開をしていて、
 それぞれ莫大な収益を上げていた頃。
 原作者の鳥山明は「そろそろ終わらせたいな」って思ってたが
 それで飯を食っている人がたくさんいたので
 なかなか連載をやめさせてもらえなかったという話。
 円満に終了するために、さらに2年くらい連載を延長し、
 その間にあちこちに根回しやらお願いやらして、
 やっと終わりにできたと聞く。

出版社や映画会社も、『ハリー・ポッター』で大儲けして
それで飯を食ってる人がたくさんいたので(以下略)

ローリングさん、身体だけは大事にして下さいネ。


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