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ぼくと猫と満月の夜 [読書・ミステリ]

(P[ま]4-1)ぼくと猫と満月の夜 (ポプラ文庫ピュアフル)

(P[ま]4-1)ぼくと猫と満月の夜 (ポプラ文庫ピュアフル)

  • 作者: 松尾由美
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2012/05/08
  • メディア: 文庫



評価:★★

母の仕事の都合で、父と共に夏休み中の3週間を
海辺の街で過ごすことになった小学5年生のカズヤ。

到着早々、借りた家の3軒隣にある洋食屋の一人息子で、
ミステリーマニアのミツルと知り合い、
町一番の富豪だった佐多緑子の遺産にまつわる噂を聞く。

亡くなる4日前、銀行から全財産を現金で下ろして
自宅に運び込んだが、それから亡くなるまでの間に
屋敷から出入りした者はない。
緑子がひそかにどこかへ隠匿したのではないか。

ミツルの洋食屋は、緑子のお気に入りだったという。
カズヤはミツルに誘われて、財産を探し出すことになるが・・・

方向音痴の謎の泥棒の出現、
不妊手術を施した猫に金色のピアスをつけるボランティア活動、
ミツルの同級生・ケンイチの祖父にして
町長である轟造が目論むゴルフ場建設。
そして、たびたびカズヤの前に現れる茶色いトラ猫・・・

一見すると関係のなさそうな事柄や、何気ない会話の一言が
伏線となって回収されていく様子はさすが。
ミステリとしてそれなりにきっちりとできてると思う。

ただ、「トラ猫」の部分だけファンタジー要素が入ってくるんだけど
このへんは好みが分かれるかな。


主人公が小学5年生で、対象年齢も
たぶんそれくらいを念頭に書いてるのだろう。

物語の最後で、カズヤはこの街に来たことによって
自分の新たな面を発見したり、少し成長したことを実感したりする。
そういうところを描くことに、
ジュブナイル小説の存在意義があるのだろう。


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mojo

サイトーさん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。
by mojo (2017-01-19 02:33) 

mojo

31さん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。

by mojo (2017-01-20 00:12) 

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