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謎解きはディナーのあとで3 [読書・ミステリ]

謎解きはディナーのあとで 3 (小学館文庫)

謎解きはディナーのあとで 3 (小学館文庫)

  • 作者: 東川 篤哉
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2015/01/05
  • メディア: 文庫



評価:★★★

国立署の刑事・宝生麗子は、
実は大財閥・宝生グループ総帥のご令嬢。
勤務が終われば豪邸に帰還し、
執事・影山にかしずかれて暮らす身分。

しかしこの執事、腹黒で毒舌ではあるものの推理力は抜群。
かくして麗子嬢は難事件が発生して捜査が行き詰まると
ついつい影山に頼ってしまうのだった・・・

というベストセラーシリーズの第3弾。
もうすっかりパターンが確立し、安定感もあるのだが
本書では2作ほど変化球を混ぜてきた。
マンネリを危惧したのかも知れないけど。

第3話「怪盗からの挑戦状でございます」
 宝生家にある財宝「金の豚」をいただく、という予告状が
 "怪盗レジェンド" を名乗るものから送りつけられてきた。
 麗子は警察に知らせず、"かかりつけの探偵"・御神本を呼ぶ。
 (宝生家には、かかりつけの医者ならぬ
  かかりつけの探偵が存在するのだ。)
 しかし、密室から怪盗が盗んでいったのは・・・
 いつもの風祭警部に代わり、御神本が三枚目役をつとめる。
 怪盗と影山の知恵比べが読みどころ。

第6話「さよならはディナーのあとで」
 なんだかシリーズ完結みたいなタイトルだが、そんなことはない。
 たしかに "さよなら" があるんだけどね。
 この作品によって、シリーズに一つの区切りがついて
 次回からは新展開があるのかも知れない。
 「サザエさん」みたいに、時間経過がないシリーズだと
 思ってたんだけど、そうでもなさそうだ。
 ならば、いつの日か麗子と影山の仲にも決着がついて
 "真の完結" を迎える日が来るのだろうか。
 最後の一行がなんとなく意味深だしねえ。

ボーナストラックとして「探偵たちの饗宴」が収録されてる。
これは影山と名探偵コナンが共演するという
小学館だからこそ可能な作品だね。
コナンの一人称で物語が進むんだが、
影山も麗子も無理なくストーリーに絡んでいて、
二人の仲を訝しむコナンの独白が爆笑を誘う。
いやあ、よくできてるよ、これ。


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コメント 3

mojo

makimakiさん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。
by mojo (2015-01-24 20:21) 

mojo

31さん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。
by mojo (2015-01-25 20:27) 

mojo

コースケさん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。
by mojo (2015-01-25 20:27) 

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