『宇宙戦艦ヤマト2199』第七章 上映時間短縮 [アニメーション]
今日(8/12)の午後3時に、公式サイトに上がった情報。
『8月24日より上映を開始いたします第七章「そして艦は行く」(第23話~第26話)でございますが、御客様にご満足いただけるクオリティを維持するため、劇場で上映いたします上映版につきましては、第25話の上映時間を一部減じて上映を行うことになりました。(第23話・第24話・第26話は通常通りの上映時間となります。)』
いやあ、PVすらマトモに公開されてない状況だから、
かなり製作スケジュールが厳しいんだろうなあ、って思ってたけど
やっぱり間に合わなかったんですねぇ。
『上映を楽しみにお待ちになられているお客様には謹んでお詫び申し上げます。なお、ストーリー展開など劇場での上映鑑賞には支障はございません。』
そりゃ支障があったら困るけど、ホントに支障ないのかなぁ。
2199はもともと脚本の密度が半端なく高い上に、
第七章でこなさなければならないイベントも数多い。
カットできるところ、っていうか、カットしてしまって
後のストーリー展開に支障を来さない部分、ってあるのかなぁ・・・
第25話って、たぶんデスラーとヤマトの最後の戦いが描かれる回じゃないのか?
ある意味一番肝心なシーンじゃないのかなあ・・
でもそれを言ったら
第23話はガミラス本土決戦回だろうし
第24話はイスカンダル回だろうし
第26話は地球への帰還が描かれるエピローグ回だし
第七章全体が、どこもカットできない大事な部分の塊のような気もするんだが・・・
限りなく不安なんですけど。
twitterにも出てるね。
『本日発表になりました宇宙戦艦ヤマト2199第七章の上映版お詫びの件、誠に申しわけありませんでした。ここに謹んでお詫び申し上げます。制作現場も現在死に物狂いで制作行っております。これに懲りずに劇場に足を運んでいただけますと幸いです。』
第六章みたいに不出来な作画で公開するよりは、という苦渋の選択なんでしょう。
さぞかし現場はたいへんなんだろうなあ・・・
お盆休みなんか返上で修羅場の中にいるのかなあ・・・
いま、必死に製作しているスタッフを責めようとは思わないんだが、
どうしてこうなったのか、という原因と責任ははっきりさせて欲しいなあ。
前にもこのブログで書いたと思うんだけど、
TV放映が4月に決まった段階で、
製作スケジュールが大幅に前倒しされるのは分かっていたはずなんだから・・・
第六章の後半の作画の息切れと、第七章の上映時間短縮。
金を払って見に来てくれる人にアフロ頭の総統を見せたり
上映短縮版を見せて、BDだって手に入れられない。
映画館に足を運んで製作費回収に貢献し、
TV放映を可能にする状況をつくってくれた劇場組なのに、
製作スケジュールを甘く見たツケを払わされるのも劇場組なのか。
たぶんTV放送時の第25話は完全版になっているだろう。
劇場組もそのときまでお預けというわけだ。
最初は「まあ、しゃあないかなぁ・・・」くらいの気持ちで書き始めたんだが
書いてるうちにだんだん腹が立ってきたよ。
初日に舞台挨拶が行われるが、監督や声優さんの挨拶の前に、
今回の事態を招いた責任者が出てきて、頭を下げるのが本来じゃないのかなぁ。
『劇場限定版Blu-ray Disc第7巻及び一般発売Blu-ray Disc&DVD第7巻では第25話も通常話数と同等の時間にて収録されます。』
そんなことは当たり前だよね。
特典映像で「上映版短縮バージョン収録」なんてのがあったら
本気で怒り出す人がいそう。
(いや、記念になるから是非入れて欲しい、なんて奇特な人もいるかも知れんが)
欲を言えば、第六章のBDも交換してほしいくらいである。
送料くらいなら出してもいいから。
文句ばっかり言ってても、ちっとも建設的ではないので、
最後に一つ、思い出話をして終わりにする。
もう20年以上前の話になる。
「一太郎」というワープロソフトがあって(今でもあるけど)
それがver.3からver.4へバージョンアップしたときのことだ。
ver.4はバグが多くて動作が重く、使用に耐えない代物だった。
(これも発売日が事前に決まっていて、デバッグや調整が
済んでないにもかかわらず、市場に出さざるを得なかったからなのだろう。)
発売元のジャストシステム社は、後にバグをつぶした改良版のver.4.3を完成させ、
ver.4購入者全員に無償で送付した(送料ももちろんジ社負担で)。
(ちなみに、当時の一太郎は新規購入版で定価58,000円。
バージョンアップ版でも20,000円だった。)
これによってジャストシステム社は数億円の損害を出したが、
逆にユーザーからの信頼を得て、
日本を代表するワープロソフトとして市場に君臨することになった。
(その後、MicrosoftのWindows & Officeの抱き合わせ販売に負けちゃったけどね)
私も一太郎のver.1からのユーザーだ。
仕事上ではWordを使ってる(使わざるを得ない)けど、
個人用ではずっと一太郎を使ってる。Wordに変える気は全くない。
(一太郎の方がWordよりはるかに使いやすいと思ってることもあるが。
ver.4の一件以来、ジャストシステム社が好きになったからでもある。)
このブログの文章も一太郎で下書きしてからアップしてる。
市場では圧倒的にWordが押しているけど、
一太郎にも根強いファンがまだまだたくさんいる。
大事なことは、「いいものを作ること」と、
「ユーザーに誠意を持って対すること」だと思うよ。
mojoさん、こんばんは。
こちらのブログを拝見して慌てて公式サイトを確認しました。
15秒のCMからmojoさんが懸念なさっていた様に、想定し得る限りではほぼ最悪の事態になりつつあるようです。
一体どのくらいの「上映時間」が削られるのでしょうか。25話だけとは言っていますが、そもそも他の3話からもある程度削減して編集し直しの上、あらためて25話だけを「短縮」という形にするのでは…という邪推さえしてしまいます。
仰る様に、ヤマトに、いやヤマト2199に「支障を来さない部分」など、そうそう無いと思います。
ゲール君やタラン兄弟の去就が割愛されるのでしょうか。戦闘シーンの削減? それとも、本来26話でやる筈だった「乗組員のその後」をとりあえずカットするとか...
公開直前なだけに何とも残念でなりません。
by めとろん (2013-08-12 23:38)
めとろんさん、こんばんは。
記事にも書いたことなんですが、
いちばん腹が立ったのは、というか、
やるせない気持ちになったのは
「なんで映画組がここまで理不尽な扱いをされるんだろう」
ということなんです。
思い起こせば一年半前。
2012年4月に2199の第一章が上映開始されました。
PVこそネットで公開されてましたが、世間的な知名度は
ほとんど無いに等しい状態でした。
(全くといっていいくらい宣伝してませんでしたからね)
でも、このブログにも書きましたが、
公開初日に観に行ったら、映画館の入り口に
たくさんの人が並んでいるのを見て
「ああ、ヤマトの復活を待っている人がまだこれだけいたんだ」
って思ったものです。
日本全国にヤマトファンはいますけど、
見たい人がみんな見に来られたわけではありませんよね。
なんせ当時は10館しか公開館がなかったし。
しかもその半分が関東圏。
ネットでいろんな人のブログを読んでると、
たいへんな思いをして観に行ってる人がたくさんいます。
「新幹線で3時間かけて」とか「雪道を200km、車を運転して」とか。
中には「映画館のある街に宿をとって、泊まりがけで」なんて人まで。
(だから、私なんかはラッキーな方です。
映画館まで時間にして1時間ちょっと、
交通費だって、往復しても2,000円かからないんですから。)
そういう人たちが映画館に行き、
1500円払ってチケットを買い、9000円払ってブルーレイを買い、
1000円のパンフを始め、高価なグッズをたくさん購入してくれて。
そうやって2199をここまで盛り上げ、支えてきたと思うんです。
劇場収入が好調だったので、製作費の回収もできたし、
上映館も10館→12館→16館と増えてきたし、
なによりTV放映が決まったのだと思います。
そういう映画組ファンのことを考えたら、
とても今回のような仕打ちはできないでしょう。
何よりも楽しみに待っていたはずの最終章が、
短縮上映の不完全版なんて。しかもBDも手に入らない。
「映画組を蔑ろにしている」って言われても仕方ないですよね、
たぶんTV放映される第25話は完全版になるんでしょう。
TVと映画、優先順位が間違ってると思うんですけどね。
すみません、またまた長くなってしましました。
愚痴や文句は極力、ブログ記事本文には
書かないようにしてるつもりなんですが
(そんなもの読んても、いい気持ちしないですから)
ここに書いてしまいました。
今回のことで
「金を払って観に行くのがバカバカしくなった」
とまでは言いませんが、
楽しみにしていた気分の何割かが削がれたのは事実です。
今さら、「完全版を見せてくれなきゃいやだあ」とか
駄々をこねるつもりはありませんが、
少なくとも「なんでこうなったのか」くらいは
知る権利はあると思うんですけどね、映画組には。
こういう羽目にならないために、段取りをつけて進行させるのが
エライ人の役目のはずなので、
ぜひそういう立場の人からの説明を聞きたいと思います。
めとろんさん、長~い愚痴と文句につきあわせてしまって
申し訳ありませんでした。
これに懲りずに、またコメント下さい。
by mojo (2013-08-13 09:57)