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「宇宙戦艦ヤマト2199 第五章」感想・・・のようなもの その1 [アニメーション]

第五章のイベント上映も終わり、
この三連休を使って、ちまちま書いてきた文章もとりあえずまとまったので、
恒例の「ヤマト2199 感想・・・のようなもの」をアップする。

※例によって、盛大にネタバレ満開で書いてるので、
 円盤待ちの人や、TV視聴組の人はご遠慮下さい。

毎回「無駄に長い長文です」って断ってるんだが、
今回は特に長い(特に今回の「その1」が)。

なので、ご用とお急ぎで無い方だけご覧下さい。


それでは、いってみよう。

とにかく圧倒的に濃くて熱い時間だった。
最初の15・16話を見終わった時点でいい加減おなかいっぱいになってしまって、
17話が始まったとき「ああ、まだ半分しか終わってなかったんだぁ」って思った。

その17話がまた真田さんエピソードで目がうるうるしてしまい、
18話が始まったときは「そういえばもう1話残ってたんだよなあ・・・」
正味90分くらいのはずなのに、2時間半くらいの映画を見たような充実感があった。

終わった後、よく考えるといろいろツッコミどころもあるんだけど
見ているときは、たたみかけるようなテンポと熱い演出で、
そこまで考えている暇がなかったよ。

ヤマト2199も全七章のうちの第五章となり、後半戦に入った。
ストーリーも、いままで張りまくってきた伏線の回収、
つまり広げた大風呂敷をいよいよ畳み始めたな、というところかな。

それでは、まずは各話の感想から。

■第15話「帰還限界点」

冒頭、セレステラからの報告を聞いて
ヤマトにイスカンダル人が乗っていることに気づいたデスラー。
賛否が分かれた14話だったけど、ちゃんと後の話の伏線になってたんだね。

ギムレーによる反乱鎮圧の描写はまさに虐殺だった。
惑星間弾道弾や十字空母(ポルメリア級)もいかんなく(?)その威力を見せつける。
(ポルメリア級のビーム、明らかに第2話の時よりもパワーアップしてる。
 新型なのか親衛隊用の特別仕様なのか。
 それともシュルツに与えられたのがポンコツだったのかね?)
タラン兄弟が「やりすぎだ!」って叫んでたが、穏健派との溝はますます深まった?

ヤマト艦内ではイズモ計画派がうごめき始める。
島と新見さんのシーンがぬるぬる動く。作画にも力が入りまくりだね。

一方ドメルは、ヤマトの進路を予測して手持ちの艦隊を5つに分けて配置する。
本来、戦力の分散は愚策なんだが、この場合はドメル側に圧倒的な数的優位がある。
分散しても、それぞれの分艦隊は単独でヤマトを圧倒できる戦力なんだから。

さらに、ヤマトが出現したポイントにいる艦隊は、
ヤマトを逃がさないように包囲していればいい。
そのうちに他の艦隊が合流して、全戦力をもってヤマトにとどめを刺す。
ドメルの戦略は、まさに完璧。

ワープアウトしたヤマトはガミラスの大艦隊に包囲されていることに気づき、
沖田は旗艦ドメラーズⅢめがけての単艦突撃を敢行する。
実際、他の策はなかったろうね(これの元ネタは関ヶ原の島津軍かな?)

ヤマトとドメラーズⅢがすれ違う場面、沖田とドメルのアップが映るんだが
これがもうスゴイの一言。まさに名将同士のガチンコ勝負だ。
「ヤマト、侮りがたし!」
出ましたね。旧作第15話「必死の逃亡!!異次元のヤマト」でも
ドメルが言っていた台詞ですが、あのときのヤマトは
次元断層内で演習中の3000隻(!)のドメル艦隊に出くわして
ひたすら逃げ回ってましたよねぇ。
今回は真っ向勝負で、この台詞にも納得。

旧作では、七色星団まで一度も本格的に砲火を交えなかった両雄。
ドメラーズも登場はしていたが砲塔が火を噴くシーンは無かったし、
七色星団ではドメルはなぜかドメラーズに乗ってない。
それが、今作では対決が実現したわけだ。旧作ファン待望のドリームマッチである。
まさに「こんなヤマトが見たかった!」。
(一番見たかったのはスタッフだったかも知れんが)
すれ違いざまに主砲をたたき込まれても、沈まないドメラーズも凄すぎる。

逃走に成功したかと思われたヤマトだが、遅れて到着した艦隊が現れ、万事休す。
このままだったらヤマトが沈むのも時間の問題だったが
ドメルにガミラス本星からの呼び出しが来て、九死に一生を得る。
(ここは旧作第20話「バラン星に太陽が落下する日!!」のエピソードを拾ってる。
 このときはゲール君のご注進でデスラー総統からの直々の通信が入ったんだった。)

沖田とドメルに同じ戦力を持たせて戦わせてみたら・・・
って想像するんだけど、これこそ見果てぬ夢だろうなあ。

■第16話「未来への選択」

旧作第16話「ビーメラ星、地下牢の死刑囚!!」のエピソードは
2199ではまるまるカットされると思ってたんだけど
なんと復活。しかも反乱劇の舞台として。
旧作では、イスカンダル到着後に起こった反乱騒ぎだったけど、
前倒ししてここに持ってきた。

さすがに昆虫型の異星人はもう絶滅してたが、カマキリ型モンスターが登場。
旧作ではアナライザーが大活躍してたが、今作でも戦闘用パワードスーツ?をまとって
百合亜を守って大活躍。もっとも彼女ははしゃいでて危機感ゼロだったけどね。
(これは実写版のバトルモード・アナライザーの逆輸入かね?)

ヤマト艦内ではついに伊東の一派が武装蜂起。
第一艦橋も制圧して臨時の指揮権が島に移行。
ついでに雪のイスカンダル人疑惑まで公にして、クルーたちは大混乱だ。
伊東役の関俊彦さん、もうイヤラシサ全開で素晴らしい。

2199では、本当に贅沢に声優さんを起用していて、
どの人を見てもまさにぴったり、かつ絶品に上手な人ばかり。
声優さんに払うギャラの総額は、他の作品よりケタが二つくらい違うんじゃなかろうか。

結局、藤堂長官の密命を受けて反乱の内偵をしていた星名くんと、
反乱に加わったふりをしていた島のはたらきで
すべてをひっくり返されてしまうわけだが、
星名くん、可愛い顔をしてまさかこんなことしてたとは・・・

しかし、第一艦橋に乗り込んできた沖田の一喝で伊東がひるんでしまうのは
学級崩壊しているクラスに校長先生が乗り込んできたみたいでちょっとなあ・・・

雪たちも山本に助けられ、百式の通信機で古代と連絡を取る。
古代の声を聞いたときの雪の嬉しそうな顔。
帰還した古代に飛びついてしまう雪。
戸惑いながらも抱きしめる古代(しかし、雪の思いがどれだけ届いているんだか?)
さらに、南部の玉砕っぷりも見事。山本はどうなんだろう。そっぽ向いてたね。

意外にも、今回命を落としたキャラは皆無。
まあ地球人同士で殺しあいをしてほしくは無かったけど、
それでも新見さんと伊東はどちらかお亡くなりになるんじゃないかなーって思ってた。

さらに、藪君は旧作の反乱騒ぎでお亡くなりになってたので
今回もてっきり退場するものと思ってた。
(ネットでは、例のカマキリモンスターに、
 頭からガリガリと囓られてしまうんじゃないかって
 ひどいウワサもあって、「いくらなんでもそれは悲惨だなー」って思ってた)

オーディオ・コメンタリーでは、伊東にはまだ出番があるそうだから楽しみだ。
新見さん共々、無事にイスカンダルまでたどり着けるのか?

■第17話「記憶の森から」

古代たちが持ち帰ったデータに記されていた亜空間ゲート。
これを起動できれば、一気に大幅な日程の短縮が可能になる。

ゲートを管理するシステム衛星に向かう古代・雪・真田。
今回は真田(と新見)の過去が明かされる。

旧作第18話「浮かぶ要塞島!!たった二人の決死隊!!」がベース。
これは、あらゆる機械類を破壊するマグネトロン・ウエーブを発生させる要塞を
古代と真田の二人で破壊に向かうエピソードだった。

衛星の中で真田から明かされる雪とユリーシャの関係。
雪のイスカンダル人疑惑はひとまず晴れたようだが、
なぜ雪があのコンパクト(?)を持っていたのか?
そもそもなぜユリーシャと雪は容姿が酷似しているのか?
そのあたりの謎は残ったままだ。
真田がまだ何か言いかけていたので、もうひとひねりありそうな気がしてならない。

さらに真田が語るのは、彼と古代守が親友だったこと。
そして、メ号作戦が陽動で、第一艦隊は囮だったことを知りながら
それを守に告げることができず、死地に送り出してしまったという良心の呵責だった。

ここで「銀河航路」のBGMが流れ始めるんだが、これでもう限界だった。
もう目がウルウル、鼻がグズグズ・・・・
映画館では必死に涙をこらえてたんだが、家に帰ってBDを見ていると
何回見てもこのシーンで涙腺が決壊してしまう。


旧作でも、真田は古代守の死に責任を感じていたが、その事情は異なる。
うろ覚えなんだが、真田はこんな台詞を言っていたように記憶している。
「冥王星会戦で、ゆきかぜは沖田艦長を逃がすための盾となって戦場に残ったが、
 ゆきかぜはそうするしかなった。あの船はもうダメだったんだ!」

真田はゆきかぜの整備担当で、完璧とはほど遠い整備状態で
ゆきかぜを戦場へ送り出してしまったことへの、後悔の念を抱いていた。

あのときのゆきかぜは、すでにもう地球へ帰れるような状態ではなかった。
古代守はああするしかなかったんだ・・・


2199の古代は言う。
「たとえ陽動だと知っていても、兄は行ったでしょう。
 どんなに理不尽な命令でも、黙って受け入れ、やり抜いてしまう。
 兄は、そういう奴だから・・・」
真田は、この言葉にどんなに救われたことだろう。


旧作の古代守だって、真田から整備状況を聞かされたら、こう答えたのではないか。
「時間もなく資材も乏しい。そんな中で、無二の親友であるおまえが
 必死になって精魂込めて整備してくれたゆきかぜだ。
 感謝こそすれ、文句などいうものか。おれは喜んでこの船に命を預けるよ・・」
ああ、ここまで書いてきたら目から汗が出てきてしまったよ。

旧作では、さらに真田が科学を志した理由も語られる。
幼少時の事故で、姉と自らの四肢を失い、科学技術というものに対して
一種複雑な思いを抱くに至ったエピソードなのだが、2199では触れられなかった。


ただ、いままでの描写からすると、やはり100%生身ではなく、
何らかの機械化処置を施されていそうな印象を受ける。
個人的な予想だが、そのあたりについては、
ガミラス本星決戦か、地球を目前としたデスラーとの決着をつける戦いで、
明かされるような気がしている(そして、それに新見さんが絡むような気も)。


旧作シリーズの「完結編」には、何曲かの挿入歌があるが、
その中の1曲にこんな歌詞がある。
「ヤマトは兄か ヤマトは父か それともヤマトはわが友か」
今は亡き名作詞家・阿久悠氏による「古代(おれ)とヤマト」である。
第五章、特に第17話を見てから、時折この歌が思い出されるようになった。

まさにヤマトは古代にとっての「家族」だ。
「兄」としての真田、「父」としての沖田、「友」としての島。
そして(旧作に沿った未来を辿るのなら)やがて恋人となり、生涯の伴侶となる雪。
ヤマトの人々こそ、天涯孤独となった古代の家族に他ならない。
旧作では雪の家族は存命だったが、今作の雪は古代と同じく天涯孤独のようだ。
第12話で雪が「家族は新しくつくれるよ」「この船のみんなが家族」って言ってたが
まさにそうなんだなあと実感したよ。


ここまで書いてきて思ったんだが、
旧作では「古代守は実は生きていた」という展開を迎える。
しかし、2199では、古代守はこのまま死んだままにしておいた方が
綺麗にまとまるんじゃないかって気がしてきた。
(というか17話の描写を見てると、生きているとはとうてい思えなくなってきた。)

しかし、「死んだまま」にしておくと「あんなシーン」や「こんなシーン」が
無くなってしまうので、怒り出すファンもいそうな気がする。さて、どうなるか。
(エンケラドゥスでのゆきかぜ艦内で守の遺体が見つからなかったので、
 生きてる可能性もけっこうありそうではあるんだが)

監督はこの難題をどう料理するんだろう?

■第18話「昏き光を超えて」

今回、ヤマトは結果的に ビーメラ~バラン~大マゼラン と
一気に往路の半分以上の距離を稼いでしまうわけだが、
(ビーメラ~バラン間が3万光年、バラン~大マゼラン間を8万光年とすると
 およそ11万光年。実に往路の2/3近い。)

旧作では 地球~バラン(約7万7000光年) で約110日かかっている。
話数で言うと第3話→第20話。
そして バラン~大マゼラン(約7万1000光年) では約90日かかっているのだが、
話数では第20話→第23話。わずか3話である。
そもそも バラン~大マゼラン までの間に
戦闘が七色星団の1回しかないのはいかにも少なすぎる。

これは基本的には旧作が途中打ち切りになったので
後半部分が駆け足になってしまったせいだと思われるが、
2199スタッフは、この矛盾を解消するために、
バラン~大マゼラン の間のエピソードを補完するのではなく、
旧作なみの少ない話数で通過させ、
さらにそれによっていくつかの謎(?)を解決することを目論んだのだろう。

たとえば、七色星団でドメルが、
旗艦を含めてもわずか5隻の空母艦隊でヤマトとの決戦に挑んだのはなぜか?
(旧作ではバラン星でヤマトを討ち漏らした責任を取らされた、
 というのが一応の理由付けだったかな?)
それでも、最低でも3000隻を指揮下に置いていたはずのガミラス随一の名将が
わずか5隻しか与えられないのはいくら何でも少なすぎないか?
(もっとも相手はヤマト1隻だから、5対1でも充分な戦力差と言えるけど)

それから、ガミラス本星に接近するヤマトに対し、
迎撃戦力がほとんど出てこないという謎があった。
デスラー総統はヤマトを迎え撃つにあたり、宇宙空間ではなく、
ヤマトを本星上に呼び込んで決戦を挑むのだが、
結果的にこれがガミラス本星を壊滅に導いてしまう。
ドメル一人で3000隻なんだから、ガミラス全体なら数万隻、
ならば、首都防衛だけで数千隻の艦隊戦力があっても不思議はなかろうに。

その謎の解答を2199は示そうとしている。
そのためのアイテムが「亜空間ゲート」なのだろう。

今回、ゼーリックがバラン星で観艦式を挙行する。
そこに集結する1万隻の大艦隊。
ガミラスは対ガトランティス戦を始め、各方面で戦線を構築しているので、
当然ながら全艦艇が集まることはできない。
ここに集まったのは、戦闘に参加していない、現段階での国内の余剰戦力だろう。
そして、ヤマトによる亜空間ゲート破壊によって、
この巨大な戦力が全くの遊軍になってしまうのだ。

この1万隻がヤマトを追撃しようにも、
亜空間ゲートを使用できないので、通常ワープでは大マゼランまで数十日かかる。
他のゲートを利用すればもう少し早くなるだろうが、
ここで稼いだ時間差ぶんだけ、ヤマトは先行できるわけだ。

だから、大マゼランまで到達したヤマトを迎え撃てる将官は
総統暗殺容疑で首都に召喚されているドメルのみだし、
彼に戦力を与えようにも、肝心の艦隊が存在しないわけだ。
(ギムレー率いる親衛艦隊が、各植民星で頻発する反乱鎮圧に
 戦力を分散させていればなおのことだ。)

これによって、ドメルにわずかな戦力しか与えられないのも、
ガミラス本土に防衛戦力が乏しいのもいちおうの理由付けができる、というわけだ。
(実際には首都防衛をカラにするわけはないので艦隊は残ってはいるが、
 その数はそう多くない、ということになるんだろう)


ヤマトはビーメラ星の亜空間ゲートを使用するにあたり、偵察を実施する。
偵察要員に志願したのは篠原。
サブキャラにスポットが当たる(候補生時代の回想シーンがあったりとか)のは
死亡フラグの典型だし、偵察から帰還するとき被弾してゲートに突入するところでは
「ああ、死んじゃったなー」て思った。

だから、次のシーンで生きていたとき、嬉しかったと同時に、
(16話で一人も死ななかったことと合わせて)
今作では、極力死者を減らすつもりなのかな、って思った。

戦争もので一人も死なないのもおかしいと言えばおかしいが、
旧作の、特に「さらば」以降、あまりにも安易にキャラを殺しすぎたので、
これはこれでいい。
それに、「七色星団」「本土決戦」「デスラー追撃戦」と
まだまだ死者が出そうなイベントはたくさん残っているし(えーっ)。

それから、後で気がついたのだけど、今回の篠原のエピソードは、
旧作第3話「驚異の世界!! 光を飛び越えたヤマト」で
ガミラスの迎撃に出た山本(男)の乗る機体が被弾し、
ワープテストに臨むヤマトへタイムリミットぎりぎりで着艦する、
というエピソードを拾っていたんだね。


大艦隊を前に
 ゼーリックの演説 → ヤマト出現 → 「成敗!」wwww → ヤマト沈没
 → デスラー登場 → ゼーリック死亡 → ヤマト浮上 → 波動砲発射
までの一連のシーンは、まさに手に汗握る展開の連続で
特にバランからヤマトが浮上して「元祖ヤマトのテーマ」が流れると
もう無条件にアドレナリンが湧き出てきて興奮MAXだったよ。


「重力アンカー解除!」って台詞が出たときには
(このときの沖田がまたシビれるほど格好いい表情なんだが)
「えーっ、あの重力アンカー?」
→「ここでそれを使うの?」
→「そうか、その手があったか!」
って感じで、もう旧作を知る人は思わずニヤリ、だったろうね。

旧作TVシリーズ「ヤマト2」第12話「ヤマト空洞惑星に死す!?」で、
磁力線封鎖装置を仕掛けた小惑星に捕らえられたヤマトが、
重力アンカーを解除した状態で波動砲を発射し、
その反動を利用して、敵の攻撃から間一髪で脱出するというシーンがあった。

文章で書くとマトモそうだが、実際に絵で見てみるとほとんどギャグに近い、
そんなギミックであった重力アンカーを、
あんなに格好良くブラッシュアップしてみせてくれた
2199スタッフには本当に頭が下がります。
(ホントに旧作シリーズから「使えるものは何でも持ってくる」という方針で
 「おいしいとこを総取りするので続編を作るつもりはないよ!」
 って強い意志を感じさせるねぇ)


波動砲の使用も4回目。旧作では全部で5回だった。
2199でも旧作の流れをなぞるなら、ガミラス本土決戦での1回を残すのみ。

旧作では艦艇や要塞など人間のいるところに向けては撃たない、という不文律があった。
2199でも今のところこの縛りを守っている。

本土決戦は旧作とはかなり様変わりしそうな雰囲気なので、
どのように使用されるのか楽しみではある。
(今回のバラン星での使い方が、「星に向かって撃って天変地異を誘う」という
 旧作でのガミラス本土決戦での使用パターンに似ているので、
 そういう意味でも旧作とは違う使い方をするのではないかと予想。
 そういえば ヤマト沈没→浮上 という流れも本土決戦のなぞりかな。)


■まとめ

ストーリーは、全くと言っていいほどオリジナルなのに、
随所に旧作のエピソードや台詞を無理なく織り込んでいて、
旧作ファンにとっては「新しいのに、どこか懐かしい」出来になってる。
考え抜かれた再構成・再構築に、脱帽だった第五章でした。
(新規の人にはどう感じられるのだろうか?)


いつもなら各話の感想はけっこうあっさり書くんだけど
ご覧の通り、いつもの三倍くらいの量を書いてしまった。
それだけ密度が濃かったと言うことなんだろう。


では、恒例の各キャラ編については、次回で。


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Toshi

旧作の宇宙戦艦 ヤマト世代の一人です。
ワタシは、古代守だけじゃなく数名が捕虜になったのでは?と推測しています。
というのも第14話での翻訳機で、ガミラス人と日本人が対等に会話という
シーンで、ガミラスがどうやって日本語を知りえたのか?と。
by Toshi (2013-05-29 22:42) 

mojo

Toshiさん、はじめまして。コメントありがとうございます。

ゆきかぜに複数の生存者がいる、という可能性は
否定できないとは思います。
ただ、「ガミラスが日本語を理解しているから」というのは、
理由としてはちょっと弱いかな、と。

なにせ地球とガミラスは8年前から戦争してます。
日本を含めて宇宙艦隊を擁していた国は多数あったはずで、
それらの国の捕虜も8年の間には相当数いたでしょう。
ですから、メ号作戦開始以前の時点で、
すでにガミラスは(日本語を含めて)
複数の地球の言語を理解していた可能性が高いと思いますので。

ですからゆきかぜから捕虜を回収できていなくても、
日本語の解析に不自由はなかったと思います。

ブログでは「古代守が死んだままの方がきれいにまとまる」
なんて書きましたが、「実際は生きているだろうなぁ」とは思ってます。

ただ、古代守がイスカンダルでいきなり登場するなんて
2199の作風にはちょっと合わない気がしますし、
(我々のような旧作世代には「当たり前」でも、
 新規のファンにはいささか唐突に見えるんじゃないかなぁ・・・)
何より新見さんとの関係を含めて
いろいろややこしいことになりそうな・・・
(新見さん、それまでに戦死しちゃってたりして?)

そのへんをどう見せてくれるか、楽しみでもありますけど。
by mojo (2013-05-30 01:09) 

お名前(必須)

初めまして
by お名前(必須) (2013-07-18 00:32) 

さち

初めまして。
リアルタイムでテレビを観てましたが、録画で。
15話の沖田とドメルのガチンコ対決ではまりました。
この調子で盛り上がって欲しいものです。
雪の肉食系には、びっくりドンキーでしたが。
今風で良いのではないかと。
大和撫子では、あの古代キャラほ落とせないでしょう。お尻チョップとか、新しい家族を作りましょうとか。
やらないと。
by さち (2013-07-18 00:36) 

mojo

さちさん、はじめまして。

私もヤマトとドメラーズの一騎打ちにはしびれました。
2199は、旧作ファンの「こんなシーンが見たかった!」
にも応えてくれたりして、ほんと「良くできてる」っていうか
「スタッフは良くわかってる」って思いますね。

2199の雪、いいですね。
私は一足先に映画館で第六章まで見ているのですが、
七色星団も盛り上がりますし、
さらに雪がかっこいいんです。

旧作の雪は「かわいい」って感じでしたが
2199の雪はそれに加えて「たくましくてかっこいい」女性になってます。

いよいよ第七章で完結ですが、
最後まで見届けたいと思ってます。

by mojo (2013-07-18 21:32) 

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