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「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」第三章 感想・・・のようなもの その1 [アニメーション]


第7話 光芒一閃!波動砲の輝き  (1/3)

※ネタバレ全開です。未見の方はご注意ください!

■ズォーダー玉座の間

BGMのパイプオルガンをサーベラーが弾いているというのは
意外だけど荘厳さがちょっと薄れる気も。

映し出される惑星シャンブロウでの戦い。「星巡る方舟」ですね。

ゴーグルで目を被った男は諜報記録長官ガイレーン。
CVは大御所・柴田秀勝さん。この人の声を知ったのは
1969年の「タイガーマスク」でのミスターX役からだから
なんともう48年も聴いてることになる。すごい。

彼が示すのはバラン星での戦い。波動砲の一撃に脅威を感じる面々。
250万隻の大戦艦を稼働させられる彼らでさえ驚くのは
やはり一隻がもつ火力としての大きさか。

ふっと思ったんだけど、彼らはアンドロメダの存在を知っているのか?
まあ知らないはずはないとも思うが
地球の戦艦がみんな、あんなもの(波動砲)をもっているというのは
やはり驚く要素なのだろうか。

大帝は動じず「奴は撃たん。撃てるのに撃たんのだ」

初見の時は何でそんなことまで知ってるのかと思ったが
あとで桂木透子から伝えられた可能性に気づいた。

実際、BDの特典として付いてくる第10話のシナリオには、
ガトランティスは各地に忍び込ませた諜報兵や蘇生体を通じて
リアルタイムで情報を手に入れられるシステムを持っていることが
記されているので、間違いないでしょう。

ストーリーの展開上必要なのだろうけど、
しかしこのシステム、便利すぎませんかねえ。

■岩石に埋もれたヤマト

波動防壁で岩塊を防ぐヤマト。
まあ、もし助かるとしたらこのパターンしかないよなあと思っていた。

しっかり波動エンジンのノズルが光って稼働状態にあることを示す。
グラビティダメージからの回復が、ぎりぎり間に合ったということか。

波動防壁消失と同時にアステロイドリングが岩塊からの荷重を支える。
こんな応用法を見られるのもリメイクならでは。

この7話といい10話といい、今まで影の薄かったアナライザーが
第三章では大活躍だね。

■十一番惑星上空

依然として大戦艦群の集結は続く。
そんな中、レギオネルカノーネの発射準備に入るメーザー。

前回、地表を灼いたビームを発射した6隻の大戦艦は
燃え尽きたような残骸と化している。

誰ですか「産卵の終わった鮭みたい」と思っているのは。私だ(笑)。

ということは、この集結しつつある群れも
レギオネルカノーネを発射した後はこのように燃え尽きてしまうのか?

そしてそれを密かに撮影するキーマンのツヴァルケ。
単機で、しかもオプション無しで大気圏外離脱が可能なんですね。

■地表

加藤とキーマン。お互い気に喰わない同士なのだろうが
それなりに相手のことが分かっている様子。

食事中のキーマンと会話する山本。
この二人、関わりになる頻度が高くて会話を交わす回数も多いのだけど
これはフラグですかね。
でも、これからどういう仲になるのか分からないが
キーマンの正体や目的が分かった時点で
命をやりとりする関係になりそうな気も。

「みな気づいているんじゃないのか。
 なのに誰も表だっては口にせず、
 責任をすべて艦長代理に背負わせて。その結果がこれだ」

キーマンのヤマトクルーについての分析は冷静で的確だ。
古代の苦悩も充分に理解しているし、評価もしているようだ。
「あの男は頑なだが、愚かではない」

■斉藤

第一艦橋に斉藤登場。まずは腹の底から礼を言い、そして文句。
「あんた、何ためらってんだ!
  なんでヤマトは撃たねえんだよ! 波動砲を」

クルーたちが内心思っていながら口にしない(口に出せない)言葉を
古代にぶつける。第三章の斉藤はそういう役回りなのだろう。

そこへ救難信号が入り、土方生存の情報が。
すかさず空間騎兵隊が救助に発進するが・・・
ここでなぜかズォーダーの眼のアップが入る。

実は斉藤に関しては、ある "疑惑" がネット上で囁かれている。
心情的にはそうであってほしくないのだが、第6話で目覚めたシーンや
ここのシーン、第10話の幻影を見るとあながち否定もできない気も。

■レギオネルカノーネ

復旧したレーダーに映ったのは虚空を埋め尽くす大戦艦の群れ。
それが形作る巨大な円筒形は、新星化した恒星のエネルギーを利用した
ビーム砲台とのこと。おお、ガンドロワか。

完成時の総数は250万隻、発射時には半径2万キロ以内の物体が消滅。
もちろんそこには十一番惑星も含まれる。
そしてその砲台の射線上には・・・「地球です!」
ここでBGMもヒートアップ。

なぜ、ここで砲台を形成するのか。
利用できる人工太陽が存在することもあるだろうけど、
たとえ人工太陽がなくても、第6話で披露したように6隻だけでも
あれだけの威力なんだから、250万隻あれば
充分に地球を人類の生存不可能な星に変えることもできそうだ。

ならば、ヤマトの眼前でやってみせるということに意味があるのか。
なんと言っても、テレサに呼ばれたフネだから。
ヤマトにガトランティスの圧倒的な力を見せつけるためなのか。

■波動砲口に佇む古代

心に谺するのはスターシャ、そして沖田の声。
「古代、覚悟を示せ」
「覚悟って何なんですか、沖田艦長!」

そこへ現れる真田。
「波動砲を使おう。それしか方法はない」
「おれは当たり前のことを当たり前にしたいだけなんです」

約束は守る。救いを求められたら手を貸す・・・
みんな当たり前のことではあるが、実際そう簡単なものではない。

人間というもの、生きていれば本音と建て前を
使い分けなければならないときも往々にして存在する。
しかし古代はまだそこまで割り切れてはいないようだ。
割り切った方がどれだけ楽に生きられることか。
しかしそこにこだわることこそが
「2202」が「2199」の続編であることの証でもあるのだろう。

                                                            (つづく)

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コメント 6

おか

mojo様
こんばんわ。
3章、やはり、賛否両論あるのですね。
私の中でも、両方あります。
筆頭は、以前も書いてしまいましたが、斉藤の描かれ方です。
2章から3章に渡って、斉藤の立ち位置で「ヤマトが波動砲を打てるのに打たない」と言う認識を持つシーンはなかったと思っています。
(単に私がぼけているだけかもしれませんが)
ましてや3章冒頭では、斉藤は救助されたばかりで「逃げている?」なんて言っているぐらいで、外の状況を把握出来る立場ではないはずです。
(それにあの時は、波動砲はおろか主砲も打てなかった訳ですし、位置関係としても波動砲を打てるのに打たない、と言う状況ではなかったですし)
にもかかわらず、斉藤は突然観客の声を代弁するように「なんで打たねえんだよ!」と言うのは唐突すぎて、、、しかも前に書きましたが、一戦艦の指揮官に向かって、、、
さらばの斉藤は、好きなんです。昔の作品ですし、破天荒だったりけんかをしても、『そういうもの』として受け止められるんですが、、、
やはり、2199の続編、と言う目で見すぎてるんでしょうか。
BDでも何回も観ていますが、どうしてもそこだけはしっくりこなくって、困ったものです。
ただ、4章以降も観に行く気は十分にあります!
by おか (2017-11-05 21:47) 

mojo

おかさん、こんばんは。

>3章、やはり、賛否両論あるのですね。

ネットでの評判を見ると、「絶賛」か「酷評」のどっちかみたいで
「ほどほど」(笑)な評価はあんまり見ないような気がします。

>2章から3章に渡って、斉藤の立ち位置で
>「ヤマトが波動砲を打てるのに打たない」と言う認識を持つシーンは
>なかったと思っています。

私はそのへんはあんまり気にしていないんです。
(私もボケてると思いますので)

強いて考えれば、第一艦橋に上がってきた段階での斉藤の認識としては

○ガトランティスが攻めてきた
○第十一番惑星の守備力は壊滅している

くらいですか。

土方が指令なんですから
小規模でも防衛艦隊は存在していたと思うんですよね。
そして、おそらくそれも壊滅している。
だから、敵はそれなりの戦力が来ている。そして

○ヤマトの最大火力は波動砲だ
 (これは2202年の地球人ならみんな知ってるでしょう)
○相手の規模はわからんが、波動砲一発撃てば間違いなく壊滅だ
○なら、波動砲を撃って脱出し、地球へ向かえばいいじゃないか
○通常兵器による砲撃戦になって被弾すれば、
 救助した避難民に被害が出るかも知れない。
 なら、なおさら波動砲でいいじゃないか。
→それなら、なんでさっさと波動砲を撃って終わりにしないんだ!

くらいの考えじゃないかなあって思ってます。
だから「撃てるのに撃たない」という古代(ヤマト)の状態を知らなくても
「なんでためらってるんだ」という台詞が出てくることは
不自然ではないと思ってます。

もちろん、これより後のシーンでは、敵の規模を規模を知らされたり
他のクルーからヤマトというフネの特殊性を聞いたりして
古代の心理的な状況を知ることになるのでしょうけど。

スミマセン、大雑把で。

>前に書きましたが、一戦艦の指揮官に向かって、、、

これも前に書きましたけど、私はあんまり気にしてないんですよ。

斉藤というのは階級の上下にかかわらず
言いたいことは言うキャラだと思ってるので。
実際の軍では許されないのでしょうけどね。

「星巡る方舟」でも、階級的には雲泥の差がある土方に対して
けっこう言いたい放題だったような気もしますし。

>ただ、4章以降も観に行く気は十分にあります!

私も観に行くつもりです。
願わくば最終章まで「見届けさせてくれ」って
思わせて欲しいですね(笑)。

ありがとうございました。
また、よろしくお願いします。
by mojo (2017-11-06 01:07) 

おか

mojo様、こんにちは。
毎回、重箱の隅をつつくような内容にまでご返信いただき、恐縮です。
観た人それぞれが感想を持つわけですが、どうも私にとっては、そういった「細かい整合性」こそがかなりのウエイトを占めているようで、神経質というかなんとも、、
素直に楽しめばいいんでしょうけど。
ただ、2202は2199の続編、とはいっても制作陣も違い、「原作」があった2199とは違い、「ほぼオリジナル」が多いので、違うもの、としてみるべきなのはわかっているのですが、いろいろ詰め込みすぎの感は否めないのでは、と思っています。
その分、BDとかで見返す楽しみはあるんですが。
mojo様が第3章の2回目をご覧になった日に、私は「ブレードランナー」の新作を見たんですが、あっちも、長いし、色々詰め込んであるしで、疲れる映画でした。

by おか (2017-11-06 08:19) 

mojo

@ミックさん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。
by mojo (2017-11-07 00:48) 

mojo

鉄腕原子さん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。
by mojo (2017-11-07 00:49) 

mojo

おかさん、こんばんは。

>私にとっては、そういった「細かい整合性」こそが
>かなりのウエイトを占めているようで、

観る人によって、こだわるポイントも様々ですから。
第8~9話なんて「整合性」という言葉自体を
どこかへほっぽり投げたような演出でしたから、
おかさんにとっては、かなりフラストレーションが
溜まった回だったのではないでしょうか。

>2202は2199の続編、とはいっても制作陣も違い、

監督が替われば作品の雰囲気も変わりますよね。

>「原作」があった2199とは違い、「ほぼオリジナル」が多いので、

2199にもオリジナル要素はけっこうありましたけどね。
2202はそれに輪をかけて多くなって、
しかもストーリーの先が読めないという状況になってきましたから。

>いろいろ詰め込みすぎの感は否めないのでは、と思っています。
>その分、BDとかで見返す楽しみはあるんですが。

まさに「複数回観てもらいたい」って福井氏なんか言ってますよね。

>私は「ブレードランナー」の新作を見たんですが、
>あっちも、長いし、色々詰め込んであるしで、疲れる映画でした。

私も見たいとは思ってるんですが、
35年前にも味わった "あの雰囲気" を
延々と見せられるのはちょっと(年齢的に)耐えられないかもなあ(笑)
・・・というわけで、観に行こうかどうか迷ってます(笑)。

ありがとうございました。
また、よろしくお願いします。


by mojo (2017-11-07 01:21) 

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