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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー [映画]

年末にけっこう働いたので、正月は4日まで休み。
かみさんも休みをそろえたので、
近くのシネコンまで映画を観に行った。

映画は「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」。
ちなみに2D・日本語吹替版。

本作の時系列はep.4「新たなる希望」の直前。
「4」の冒頭、例の飛んでいく文章の中で語られていた
同盟軍によるデス・スターの設計図奪取作戦が
堂々の2時間13分の映画として完成したもの。

あらすじはもういろんなところで紹介されているだろうし
内容についても事細かに分析したブログ記事もあるみたいなので
そのあたりは簡単に流しながら、感じたことを書いていこう。


ヒロインのジンは、科学技術者・ゲイレンの娘。
彼は帝国の目を逃れて惑星ラ・ムーに隠棲していたが、
デス・スター完成のためにゲイレンの力を必要としていた
開発責任者・クレニックに発見されてしまう。
ジンは逃がすことができたものの、
妻・ライラは殺され、ゲイレンは捕らえられてしまう。

そして数年後。
帝国に対してゲリラ戦を続けるソウ・ゲレラに育てられたジンは、
卓越した戦士へと成長していた。

帝国軍に捕まっていたジンは同盟軍によって救出され、
育ての親・ゲレラに再会する。
そこで彼女が見たものは
父・ゲイレンが彼女に向けて託したメッセージ映像。

ゲイレンは告げる。
デス・スター開発に協力しながらも、
その構造に致命的な弱点を仕込んだこと、
そしてその弱点を記した図面データが
惑星スカリフにある帝国軍の文書アーカイブに納められていること。

 今まで「スター・ウォーズ」シリーズを観てきて
 泣いたことなんてなかった私なんだが、
 今回は不思議なくらい涙が出てきた。
 特に、このメッセージ映像のシーンは泣けたなあ・・・
 こういう「親子の情愛」ってのに弱いんだ。

 ep.4でデス・スターはルークたちによって
 破壊されてしまうわけだが、あんな脆弱な欠点が
 放置されているのはなぜだろうって思わないでもなかった。
 当時は、そんなところは些細なことだと感じていたものだが、
 そこにきっちりと答えを用意してきたところも
 心憎い出来と言うべきか。

このあと、いろいろと紆余曲折があって
主要メンバーが集まってくるんだけどその辺は略。

 ネットの感想をちらっと見たら、「前半がタルい」って意見が。
 私はそこまでダレてるとは思わないんだけど、
 確かに出てくるキャラが多すぎて、
 誰がメインなのか、誰に注目していけばいいのかが
 よく分からないせいもあるかな。
 ストーリーとメインキャラを把握した上で再見すれば、
 前半の印象は変わってくるようにも思う。

ジンはスカリフ攻撃を同盟軍に進言するが、
幹部たちはデス・スターの圧倒的な脅威に動揺し、
意思統一ができない状態に陥る。

しかし、ゲイレンに恩のあるパイロットのポーディー、
帝国軍によって故郷を失ったチアルートとベイズ、
そして特殊部隊のキャシアンとドロイドK-2らが協力を申し出る。

 敵の要塞攻略のために少人数の部隊が潜入する。
 考えたらこれ、「ナバロンの要塞」だよねえ(古くてすみません)。
 古今東西、よく使われたシチュエーションではある。
 でもそれをスター・ウォーズの世界で見るとはね。
 まさに「ウォーズ」、「戦争映画」だよなあ。
 本家シリーズより "戦争" してるよ。

彼らが無断で出撃していくシーンで、
管制塔からコードネームの問いかけを受けたポーディーが
咄嗟に答えたのが「ローグ・ワン」だった。

まさにならず者・はみ出し者ばかりで構成された
彼らにふさわしいネーミングだ。

 タイトルの「ローグ・ワン」には3つの意味を込めたと
 監督のギャレス・エドワーズは語っているらしいが、
 そのあたりはwikiに詳しく載ってます(笑)

 ちなみに、レギュラーであるC-3POとR2-D2も
 ワンカットだけ登場してる。そのへんはそつが無い。

そしていよいよ、惑星スカリフを舞台にした
彼ら "ローグ" たちの激闘が始まるのだが・・・

 潜入したローグ・ワンは、少人数にも関わらず獅子奮迅の戦いぶり。
 しかし衆寡敵せず、櫛の歯が欠けるように命を散らしていく。
 もともと成功率のきわめて低い作戦であるから
 生還などおぼつかないのは分かっているのだが・・・
 でもやっぱり切ないよねえ・・・

 ラストシーンがまた必見だ。
 未見の人のために明かさないけれど、
 ここで登場する人物が発する最後の台詞。
 ここでまさに「ローグ・ワン」とep.4がぴったりとつながる。


観終わっていろいろ考えたんだけど、真っ先に思ったのは
「スター・ウォーズ」ってのはやっぱり「親子の物語」なのだなあ、
ていうこと。

本作はゲイレンとジンという親娘の話だし、
ep.4~6も、言ってしまえば壮大な親子喧嘩の話で、
ep.7も父と息子の確執がストーリーのベースにあった。

てことは、やっぱりep.7のヒロインであるレイも、
誰かの血を引いていそうだなあ。
巷ではルークの娘だとかオビ=ワンの孫だとか
いろいろ噂が飛び交っているらしいが、さて。


映画館を出たら、急にかみさんが「ep.4が観たい」って言い出した。
そこで家に帰ってから急遽ディスクを引っ張り出して上映会。

冒頭のあの文章を観たら、かみさんは「あー、つながってるんだぁ」
そして、レイア姫の乗った宇宙船を追いかける
スター・デストロイヤーが映ると
「ほんと、続いてるんだねぇ・・・(しみじみ)」

ep.4は大学2年の夏に観て以来、何回となく観てる。
当時、映画館で6回観たし、TV放送でも何回か観たし、
ディスクを買ったし。

でも、「ローグ・ワン」の激闘ぶりを知った今では
ep.4を観る目が変わってしまった。

しかしそれはいいことだと思う。
ep.4をこれまでよりも深く、
そしてより面白く観られるようになったのだから。


さて、最後にどうでもいいことを三つほど。

一つ目。
この映画でデス・スターの司令官として
モフ・ターキンが登場してるんだが、
どう見てもピーター・カッシングその人。
でもカッシングご本人は1994年に亡くなってる。
ep.4とこの映画は40年の時を隔てていることを考えても、
絶対に本人のはずがない。
これ、映画を見ている間、けっこう気になっていた。
「そっくりさんを見つけてきたのかな」なんて思ってたんだが
家に帰ってネットで調べたら、
どうやら別の俳優さんが演じた映像に、
顔の部分だけCGで作って合成したんだそうな。
いやはや、技術の進歩は凄まじい。

二つ目。
亡くなったと言えば、レイア姫役のキャリー・フィッシャーも
つい先日お亡くなりになってしまった。
なんと60歳とのこと。これは悲しい。いくらなんでも若すぎる。
年齢を重ねてきて悲しいことは、直接間接を問わず、
こういう古くから知っている人がいなくなってしまうことだ。
ご冥福をお祈りします。

聞くところによると、ep.8の登場シーンは
もう撮影済みらしいのだけど、やっぱり寂しいねえ。
ep.9ではCGでのご登場になるのでしょうか?

三つ目。
日本語吹き替え版の常で、どんな声優さんが演じているのかも
興味があったんだけど、聞いていて分かったのは二人だけ。
まずはソウ・ゲレラ役の立木文彦さん。
「エヴァンゲリオン」の碇ゲンドウ役は言うに及ばず、
多くの番組でナレーションを担当していて、お馴染みの声ですね。
もう一人はゲイレン役の田中正彦さん。
この人もいろんな役をやってるけど、私にはやっぱり
「蒼穹のファフナー」シリーズの真壁指令だなあ。

ヒロインのジン役は渋谷はるかさん。
wikiを見たら舞台と洋画吹き替えがメインの人のようですね。
とても魅力的な声で凛とした女性戦士を演じてます。

上の方で三つと書いたけど、あと一つだけ追加ね。
メインキャラにチアルートという盲目の修行僧がいるのだけど、
彼を巡るかみさんとの会話。
「あれって、絶対『座頭市』がモデルよねぇ」
「そうだなあ。日本人ならそう思うだろうな。
 『スター・ウォーズ』って、けっこう日本の影響受けてるから。
 勝新太郎が生きてたらモデル料が請求できるかも(笑)」
「でも、身のこなしは中国の武術っぽいわよねぇ」
「日本も中国も、欧米からみれば一緒で差が分からないんだろうね。
 我々だってスウェーデンとフィンランドとノルウェーの違いって
 分からないでしょ?
 少なくともオレは説明できる自信がない」
「そういえばそうねえ」
うーん、なんだか微妙に論点が違うような気もするんだが、まあいいか。


さていよいよ今年の年末はep.8、
そして来年はハン・ソロの若き日が描かれる番外編。
再来年にはep.9。
ディズニーは、その先もシリーズを続けることを考えているらしい。

毎年スター・ウォーズの新作が見られるなんて、
いい時代になったものです。


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