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父に捧ぐ (改稿しました) [日々の生活と雑感]

父さん。
父さんが旅立ってから何日が経ちましたかねえ。

あの日、母さんからかかってきた電話。
そして、病院へ向かう時の焦燥感。
その日の夕刻、子どもや孫たちに囲まれて、
父さんは眠るように穏やかな顔で逝ってしまいましたね。

この数年ほどは入退院を繰り返すようになり、
「今年の夏は越せるかなあ」「この冬は越せないかも知れないよ」
主治医の先生から何回この台詞を聞いたことでしょう。
でも父さんは周囲の心配をよそに季節を越えて生きてきました。

それでもさすがに今回の入院は厳しかったですね。
何度も「家に帰りたい」とこぼしていましたが。
その願いが叶うことはありませんでした。


私は、父さんにとってどんな息子だったでしょうか。
その答えを聞くことはもうできません。
思い返せば、後悔することもたくさんありました。

生前には、ついぞ腹を割って話し合うことのなかった
親不孝な息子でしたが、いつの日か私がそちらへ行ったら
もうちょっと話ができるといいですね。

私に読書の楽しみを教えてくれた父さん。
小学校低学年の時に買ってきてくれた
江戸川乱歩の『怪人二十面相』がすべての始まりでした。

父さんに連れていってもらった東映まんが祭り。
あの時の長編アニメは『空飛ぶゆうれい船』でしたね。
あれがアニメを映画館で観た最初でした。

大阪万博にも連れていってくれましたね。
もっとも、展示内容はほとんど記憶になく、
昼飯のために入った食堂で出てきた冷し中華が、
やたら不味かったことくらいしか覚えてませんけど(笑)。

新しい物好きで、8ミリフィルムの映写機や
オープンリールのテープレコーダーなんかも
気がつけば家にありましたねぇ。
一体何に使っていたのでしょう(笑)。

その嗜好は古希を超えても健在で
携帯電話が流行ればさっそく手に入れ、さらには
しょっちゅう新型へ機種変更しては悦に入ってましたね・・・


書いてるうちにどんどんいろんなことを思い出してきました。
懐かしい思い出は尽きませんが、
書いても書いても切りがないので
そろそろこのへんでお開きにしましょう。


それでは。


ありがとう、父さん。

そして

さようなら、父さん。


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