呪い殺しの村 [読書・ミステリ]
本書の探偵役・海老原公一は、日本各地に伝わる
『不思議な力を持つ一族』のことを調べている。
なぜそんなものを調べているのかは、本文中に説明がある。
『不思議な力を持つ一族』のことを調べている。
なぜそんなものを調べているのかは、本文中に説明がある。
調査の一環として、大学時代の恩師の娘・沙川雫美(さがわ・しずみ)と
ともに宮城県南部の不忘(ふぼう)村を訪れた海老原は、
村の旧家・糸瀬家の当主・俊一郎が
”千里眼” を行う儀式に立ち会うことになる。
ともに宮城県南部の不忘(ふぼう)村を訪れた海老原は、
村の旧家・糸瀬家の当主・俊一郎が
”千里眼” を行う儀式に立ち会うことになる。
「仙台市内でムラオカトシオという男が刺された」
俊一郎が儀式を行った芝居小屋は、
外部との通信手段が完全に断たれた建物で、
彼はそこにいながら、村から40km以上離れた場所で起きた
刺殺事件を ”透視” してみせたのだ。
外部との通信手段が完全に断たれた建物で、
彼はそこにいながら、村から40km以上離れた場所で起きた
刺殺事件を ”透視” してみせたのだ。
糸瀬家は代々、「千里眼」「予知」「呪殺」の ”三つの奇跡” を
自在に操ってきたのだという。そのため、
”憑き筋の家” と呼ばれ、村人たちから忌み嫌われてきた。
自在に操ってきたのだという。そのため、
”憑き筋の家” と呼ばれ、村人たちから忌み嫌われてきた。
一方、東京都内の一軒家で、染矢幹雄という男の死体が発見される。
捜査陣は自殺と判断するが、管理官の鴻上心(こうがみ・しん)は
納得できず、独自の捜査を始める。
さらに幹雄の妻・芙由美(ふゆみ)が密室状態のもとで殺害されるに及び、
犯人の動機は血縁にあるのではとの疑いを持った鴻上は
芙由美の出身地である不忘村へ向かう。
犯人の動機は血縁にあるのではとの疑いを持った鴻上は
芙由美の出身地である不忘村へ向かう。
鴻上は、村で出会った海老原に反発を覚えながらも
捜査を進めようとするのだが・・・
捜査を進めようとするのだが・・・
”千里眼”、密室以外にも、多彩な謎がてんこ盛りだ。
東京では、芙由美の娘・織女(おりめ)の周囲に現れる謎の男、
彼女が行きつけのケーキ店で知り合った年配の女性の不可解な行動。
不忘村では、過去に幼女の失踪事件があり、
旧弊な染谷家と糸瀬家の長年にわたる確執と
それに伴って起こった事件も多々あり、
さらには深い洞窟まで存在していて、まさに横溝正史の世界。
終盤に現れる ”空飛ぶ雪だるま”(笑)の謎は、島田荘司的か。
一つの謎の裏には、いくつもの過去の経緯が積層していて
それが複雑につながっているのだけど
海老原の推理がすべてをきれいに解き明かしていく。
それが複雑につながっているのだけど
海老原の推理がすべてをきれいに解き明かしていく。
トリックも手が込んでるけど
密室トリックはかなりタイトでアクロバチック。
まあ可能性を云々するジャンルではないので、これはこれでOK。
でも、さすがに ”千里眼” のトリックは奇抜すぎるかなぁ・・・
さすがは ”やりすぎミステリの伝道師”(笑) だね。
密室トリックはかなりタイトでアクロバチック。
まあ可能性を云々するジャンルではないので、これはこれでOK。
でも、さすがに ”千里眼” のトリックは奇抜すぎるかなぁ・・・
さすがは ”やりすぎミステリの伝道師”(笑) だね。
私はこの手の話は大好きなので、これからもどんどん、
ぶっ飛んだミステリを読ませてもらいたいなあ。
ぶっ飛んだミステリを読ませてもらいたいなあ。
xml_xslさん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。
by mojo (2019-12-16 00:11)
鉄腕原子さん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。
by mojo (2019-12-16 00:11)
@ミックさん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。
by mojo (2019-12-16 00:12)
31さん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。
by mojo (2019-12-20 00:53)