宇宙軍士官学校 -攻勢偵察部隊- 2 [読書・SF]
太陽系防衛戦を経験した ”銀河文明評議会” は
〈粛正者〉との戦いの方針を防御から攻勢へと転換し、
3つの長距離偵察戦闘艦隊を編成する。
〈粛正者〉との戦いの方針を防御から攻勢へと転換し、
3つの長距離偵察戦闘艦隊を編成する。
その一つ、第2艦隊司令官に任命された恵一は、
〈粛正者〉の戦闘艦に偽装した新型艦に搭乗し、
他の2つの艦隊と共に、敵地であるアンドロメダ銀河へ向かう。
〈粛正者〉の戦闘艦に偽装した新型艦に搭乗し、
他の2つの艦隊と共に、敵地であるアンドロメダ銀河へ向かう。
彼らがまず到着したのは、天の川銀河とアンドロメダ銀河の
ほぼ中間にある、矮小不規則銀河。
そこには、惑星の公転軌道サイズの球面で恒星を覆ってしまった
(いわゆる ”ダイソン球” ってやつ)超巨大サイズの戦闘要塞。
ほぼ中間にある、矮小不規則銀河。
そこには、惑星の公転軌道サイズの球面で恒星を覆ってしまった
(いわゆる ”ダイソン球” ってやつ)超巨大サイズの戦闘要塞。
”銀河文明評議会” は、両銀河の中間点にこの規模の要塞を多数配置し、
ここで〈粛正者〉の艦隊を呼び込んで殲滅する計画らしい。
ここで〈粛正者〉の艦隊を呼び込んで殲滅する計画らしい。
恵一たち長距離偵察戦闘艦隊は、この要塞群を越えて
アンドロメダ銀河内のある恒星系へ向かう。
その星系には複数の転移用プラットフォームが存在し、
〈粛正者〉にとっての物流のハブとなっていると思われた。
アンドロメダ銀河内のある恒星系へ向かう。
その星系には複数の転移用プラットフォームが存在し、
〈粛正者〉にとっての物流のハブとなっていると思われた。
しかし、長距離偵察戦闘艦隊全体の指揮を任されたザーラ少将は
自らの栄達を優先した作戦を立案する。
自らの栄達を優先した作戦を立案する。
彼が戦功を挙げれば、彼の出身星系民の扱いも良くなるので
一概に責めることはできないのだけどね・・・
一概に責めることはできないのだけどね・・・
ところが、アンドロメダ銀河内への超長距離転移の影響で
艦隊は戦力の4割を失ってしまう。
悪条件の中、恵一たち偵察艦隊の戦いが始まる・・・
艦隊は戦力の4割を失ってしまう。
悪条件の中、恵一たち偵察艦隊の戦いが始まる・・・
後半は、戦場から脱出した恵一たちが漂着した星系でのエピソード。
ここで〈粛正者〉たちの生態の一端が明らかになる。
本筋には関係ないけど、本書の中で
個人的にいちばん響いた台詞を挙げておこう。
恵一にとって親友であり、有能な副官を務めていたバーツが
太陽系防衛戦で、太陽に対する恒星反応弾の飽和攻撃を
防ぎきれなかったことで自分を責める恵一に向けた言葉だ。
太陽系防衛戦で、太陽に対する恒星反応弾の飽和攻撃を
防ぎきれなかったことで自分を責める恵一に向けた言葉だ。
「誰にもできないことを ”やって当たり前だ” と
無責任に他人を責める奴の言葉なんて聞く必要はない。」
無責任に他人を責める奴の言葉なんて聞く必要はない。」
とかく世の中は「結果が全て」という面があるのは否めないのだけど
フィクションの中でも、こういう言葉に接するとなんだか安心する。
フィクションの中でも、こういう言葉に接するとなんだか安心する。
ホントは、この台詞の後に続く言葉のほうを紹介したいんだけど
それをやっちゃうといささか長くなるのでここまで。
なかなか聞かせる(読ませる?)熱い名台詞になってる。
それをやっちゃうといささか長くなるのでここまで。
なかなか聞かせる(読ませる?)熱い名台詞になってる。