SSブログ

ガッチャマン [映画(レンタル)]

ガッチャマン(本編ディスク+特典DVDディスク) [Blu-ray]

ガッチャマン

  • 出版社/メーカー: バップ
  • メディア: Blu-ray



久しぶりにTSUTAYAのレンタルコーナーに行ったら、
ずらっと並んでいたのでちょっとビックリ。
3/5からレンタル開始だったのだね。

公開当時から、なんだかものすごく不評な映画だったようだ。
いったい、どれくらいひどいんだろうか?
そんな "歪んだ好奇心" (笑)がなかったといえば嘘だけど、
借りてきて見てみた。

で、見たあとの結論。
「そんないひどいもんでも無いんじゃない?」

正味2時間弱の映画だけど、退屈せずに最後まで見られたよ。
途中で「え?」とか「あちゃー」って思うところも
無かったわけではないけど・・・

  「デビルマン」の実写映画は見てないので比較はできないが
  少なくとも「CASSHERN」よりはわかりやすいじゃないか・・・
  って、比べる対象がこれだけじゃ褒めたことにならないけど(笑)。

見終わったあと、Yahoo!映画とか、個人のブログとかを
ちょっと見て回ったんだけど、まあだいたい酷評されてる。
なかには事細かに欠点を数え上げて、
それぞれについて詳細にこき下ろしている人までいて
「ここまで文句が書けるのもある意味スゴイなあ」なんて思った。
よっぽど「ガッチャマン」に思い入れがあったんだねぇ。

各所で挙げられてる欠点については、「御説ご尤も」。
脚本と演出に問題が多々あるのには私も同意する。

でもまあこれで終わったら私の感想にならないので、
以下に思い出話を含めてちょこちょこと書いてみる。


原典となる「科学忍者隊ガッチャマン」は、
1972~74年の放送だから、私はリアルタイムで見ていた。
中盤のレッド・インパルス隊長と健との
今生の別れに涙した記憶だってしっかりある。

でもまあ、逆に言えば「ガッチャマン」に対する思い入れというのは
それくらいのもので、「ファン」というにはほど遠いのが私の立ち位置。
これは最初に明らかにしておいた方がいいだろう。

  ついでにいえばアニメ版の続編である「II」も「F」も見てたけど、
  後の方になるほど興味がなくなってきて見逃す回も多くなり、
  「F」は途中から見るのをやめたように記憶してる。

アニメ版をそのまま実写に移植するのは
いろいろ無理がありそうなのはちょっと考えればわかる。
40年も前の作品だからね。これを現代風に作ろうと思ったら
いろいろ改変は避けられないんじゃないかなあ・・・

上記の立ち位置に加え、かなりの改変を覚悟して見たので、
あんまりびっくり・がっかりしなかったのかも知れない。
もちろん、見る前からさんざん「駄作」呼ばわりされてたから、
はじめからハードルがかなり下がっていたのが大きいんだが・・・


でも、対象年齢層を10歳ほど上げて製作された「戦隊もの」、
って考えれば、超能力を持った5人の戦士が
侵略者と戦うアクション映画として
そんなに悪い出来では無いんじゃないかな(笑)。

アクションシーンやCGにはかなり力が入っているのはわかる。
5人がギャラクターの兵士と肉弾戦を行うシーンは良くできてるし、
ビルの間を飛び回るシーンはスピード感満点。

  健のバードラン、ジョーの羽根手裏剣、ジュンのヨーヨー、
  甚平のアメリカンクラッカーと、原典からの改変が著しい本作中、
  彼らの武器だけは忠実に再現されてるのがなんだか不思議。

とはいっても、この映画版は(見る人によっては)
「これはガッチャマンではない」と思わせるものだった、
ということなのだろう。

例えば「アレがないとガッチャマンじゃない!」って
みんなが思う(であろう)ものがごっそり抜けてる。

「バード・ゴー!」のかけ声とともに着ている服が変化したり、
載っている飛行機や車が "変身" したりするのもないし、
5人のメカがゴッドフェニックスに合体するシーンもないし
「科学忍法・竜巻ファイター」もないし、
「科学忍法・火の鳥」だってない。
(劇中のアレは単に爆発の熱や大気圏突入で発光しているだけでしょ?)
もっと言えば、ジュンのパンチラもない(笑)。

   当時のアニメ版の監督だかスタッフが
   「地球製とは思えないオーバーテクノロジー」
   「総裁Xと敵対関係にある異星人から密かに技術提供があった
    とかいう裏設定でもないと、つじつまが合わない」って
   アニメ雑誌か何かのインタビューで答えてたのを思い出したよ。

まあ40年前のアニメの世界ではOKな演出も
21世紀の実写にはそぐわないって、
制作にあたってそう判断したのかも知れないけどね。
でも、逆にそういうところこそ、進化したビジュアルで
見せて欲しいって願望もファンにはあっただろうし。

原典からの取捨選択の基準をどこに置くかというのは、
リメイクものの難しさだと思うけど、この作品からは、
ファンが「これは残して欲しい」って思うものがかなり無くなってので、
「リスペクトがない」って言われても仕方がないんだろうなあ。

ギャラクターが17日間で世界の半分を手中にしながら、
その後10年以上もかかって地球征服ができないでいるという
世界設定の矛盾とか、このへんも挙げれば切りが無いけど
詳しくは他の人のブログで(笑)。


俳優の起用にもいろいろ言われてるみたいだが、
それもちょっと書いてみよう。

例えば健役の松坂桃李。
映画版の健は、アニメの熱血正義キャラではなく、
「任務の遂行」「掟の遵守」を最優先する、
クールであまり感情を表に出さないキャラへと変更。
映画の中でも、ほとんど笑顔を見せない。
微笑むのは回想シーンの中とラストシーンだけ。
昭和のヒーローキャラではなくなったけど、
今の時代にそういうキャラが出てきても浮くだけだろうから、
この改変は正解だと思う。
松坂桃李も、起用に応えて熱演してる。

綾野剛も、健以上にクールで、ギャラクターに対する
強い復讐心をたぎらせるジョーに合ってると思ったし。

ギャラクター幹部のイリヤ役の中村獅童も、
堂々の悪役ぶりがすばらしいと思ったし。
もともと、悪人顔してる人なんだけどね(笑)。

ジュン役の剛力彩芽。
彼女を見ていると、批判されるのも仕方がないと思うんだけど、
監督の演出に従って脚本通りに喋っているだけなんだから、
剛力彩芽本人を批判するのは可哀想だね。
今風の女の子を出したかったのかも知れないが、
この作品にはそぐわないこと夥しい。
私個人の願望を言えば、
ジュンはクール・ビューティに描いて欲しかったなあ・・・
あと、(パンチラはなくてもいいが)アクションするには
剛力さんではやはり華奢すぎだね。
志穂美悦子みたいな女優さんって現代にはいないんだろうか。

ジョーの恋人で、かつて健とともに三人でチームを組んでいた
ナオミを演じていたのは初音映莉子。
高校生くらいの時にCMに出ていた清楚な女の子、
というイメージしかなかったんだが、あれから十数年。
成長したとはいっても、ちょっと妖艶さが少なめかな。
深キョンくらいのボリュームが欲しかった(どこにだ)。

岸谷五朗の南部博士だけが、
異様にアニメ激似のビジュアルで(やや面長だけど)
ちょっと笑ってしまった。
アニメと違って非情な指揮官っぽく描かれてる。

光石研が "カークランド博士" ってのは何かの冗談だったのだろうか。
どうみても日本人なのに横文字を名乗るのは違和感ありあり。
ギャグかと思ったよ。

ドクロベェさんの "特別出演" も笑ったけどね。

なんだかまとまりのない文章だなあ。まあいつものことだが。
とりあえず思いついたことを後先考えずに書いてるからこうなる。
さて、だんだん書くこともなくなってきたので
あとひとつだけ書いたら終わりにする。


映画のラスト、スタッフロールの終了後にワンシーンあって、
続きがありそうな伏線になってる。

映画の興行成績を考えたら続編製作は無理っぽいが、
もしできたら見てみたい気もちょっとしてる。


nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 1

コメント 1

mojo

makimakiさん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。
by mojo (2014-03-11 00:41) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0