闇の聖杯、光の剣 北斗学園七不思議2 [読書・冒険/サスペンス]
「北斗学園」は、大正時代に創設された全寮制の学校で
中等部~大学院までのキャンパスは武蔵野の面影が残る東京郊外にある。
その広大な敷地の西側は ”旧ブロック” と呼ばれ、
深い森に覆われたその中には、戦前からある旧校舎などの建造物があるが
そのほとんどは立入禁止となっている。
”旧ブロック” にある建造物について、歴代の生徒たちの間では
〈七不思議〉なる伝説が語り継がれてきていた。
主人公は中等部2年生のアキ(清家彬/せいけ・あきら)。
同級生のハル(桂晴樹)、タモツ(青木保)とともに新聞部に所属している。
この3人が〈七不思議〉の謎解明に立ち向かうシリーズ、第2作。
文化祭の迫る中、アキたち3人は新聞部内で行われるイベント、
「新聞製作コンクール」に参加するための企画作りに悩んでいた。
そんな中、同級生の井坂ミチルから、
新しい〈七不思議〉について相談を受ける。
旧ブロックのどこかで、ある ”おまじない” をすると恋が叶うらしい。
しかし、方法を間違えると気が狂ったり死んだりするのだという。
過去の一時期、この噂が流行って旧ブロックに侵入する女子が
急増したことがあって、旧ブロックが施錠されて
立ち入り禁止になった理由の一つにもなっているらしい。
そしてミチルは、3人と話をした後、夜になってから
自ら旧ブロックに侵入し、それきり行方不明になってしまう・・・
プロローグ部分は第二次大戦末期のベルリンから始まる。
北斗学園創設の秘密は、大戦前のドイツにも関係しているらしい。
そしてそれは現代にも続いていて、
魔女を自称する日独ハーフの女子生徒や
吸血鬼を思わせる風貌の謎の男なども登場する。
これらの新キャラに加えて、
終盤ではナチスドイツの秘密まで絡んできて
伝奇小説的要素は前作を上回るものになっている。
主役の3人組は相変わらず元気いっぱい、
”J” ことヨハン先生は今ひとつ正体不明、
そして前作の悪役だった東城理事長は、方針を変えたのか
3人組を上手く利用して〈七不思議〉に立ち向かわせ、
学園創設の秘密を手に入れようとする。
とても楽しい ”学園内冒険ものシリーズ” なのだけど、
現在は次巻の3巻までで刊行が止まっている。
作者によると全6巻くらいを考えているらしいのだが・・・
サイトーさん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。
by mojo (2021-05-27 10:17)
鉄腕原子さん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。
by mojo (2021-05-27 10:17)
@ミックさん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。
by mojo (2021-05-27 10:17)
31さん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。
by mojo (2021-05-27 10:17)