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文化祭オクロック [読書・ミステリ]

文化祭オクロック (創元推理文庫)

文化祭オクロック (創元推理文庫)

  • 作者: 竹内 真
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2012/11/11
  • メディア: 文庫
評価:★★★

東天高校文化祭初日。
物語はこの日の校内の出来事を時系列に沿って語られる。

体育館で開かれた文化祭開会式の直後、校内の生徒に向けて
『FM東天』という謎のラジオ放送が始まる。
”DJネガポジ” と名乗る男子生徒の軽快なMCに加えて
携帯電話を用いたリレーインタビューが続いていく。

最初に登場したのは、野球部の元エース・山則之(山ちゃん)。
「(壊れて動かなくなってる)時計台の時計を動かしたら、
 斎藤優里(ユーリ)さんがつき合ってもいいって言ってるよ」
という ”DJネガポジ” の言葉に乗せられ、
時計台の針に向けて渾身の剛速球をぶつけ始める。

 今まで山ちゃんは何回もユーリに告白してきたのだが
 ことごとく玉砕してきていたのだ。

一方、勝手に名前を使われたユーリは怒り心頭。
”DJネガポジ” をとっちめてやろうと、
文芸部の古浦久留美(コーラ)とともに放送室へ押しかけるが
そこに ”DJネガポジ” の姿はない。
”彼” を見つけるどころか、放送ブースの場所さえ分からない。

FM東天は放送部のみならず、複数の部活動や
文化祭参加団体が関わった一大プロジェクトであるらしい。
放送部員の寺沢祐馬(メカオ)は
「DJネガポジの正体はトップシークレット」と言い放つ。

”DJネガポジ” なる人物の正体は?
そして『FM東天』の目的は?

ストーリーは、ユーリたちの ”DJネガポジ” 探索行と、
FM東天の放送が引き起こす校内での騒動が並行して語られる。

探偵役は、ミステリ好きの文芸部員コーラ。
ユーリと共に行動して情報を集めているうち
放送ブースの意外な在処を突き止めることに成功し、
二人は ”DJネガポジ” の正体までも知ることになる。

軽快な語り口で進行する物語なのだが、真相は決して軽くはない。

とは言っても、基本的には若さとバカさで突っ走る明快青春ミステリ。
楽しい読書の時間を過ごさせてもらいました。


nice!(4)  コメント(4) 
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コメント 4

mojo

鉄腕原子さん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。

by mojo (2020-08-30 10:05) 

mojo

@ミックさん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。

by mojo (2020-08-30 10:06) 

mojo

サイトーさん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。

by mojo (2020-08-30 10:06) 

mojo

31さん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。

by mojo (2020-08-30 10:06) 

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