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RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴 [読書・ファンタジー]


RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴 (角川文庫)

RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴 (角川文庫)

  • 作者: 荻原 規子
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/01/24
  • メディア: 文庫
評価:★★★

長編伝奇ファンタジー「RDG レッドデータガール」、
そのスピンオフ小説集。

ヒロインは熊野山中にある玉倉神社で育った娘・鈴原泉水子(いずみこ)。
両親の仕事の都合で幼少時から神社で暮らしてきた。

極度の人見知りで引っ込み思案のうえ、
機械類を扱うのも壊滅的(というか機械の方で勝手に壊れる)。

しかし幼なじみである少年・相良深行(みゆき)とともに、
東京の鳳城学園へ入学することが決まったひから彼女の運命は変転する。

深行に加え、寮のルームメイトとなった宗田真響(まゆら)、
優等生の高柳一条ら様々な学生達が集まってきた学園の中で
泉水子は様々な事件に遭遇していく・・・

というのが、本編の大筋。本書には
深行視点の短編が3つ、真響視点の中編が1つ収録されている。

「影絵芝居 相良深行・中三の初夏」
熊野の山奥、和泉子の通う粟谷中学校へ転入してきた深行の話。
文庫でわずか18ページという小編。

「九月の転校生 相良深行・中三の秋」
和泉子よりも半年早く、東京の鳳城学園へ転入した深行が
高柳一条、そして宗田真響と出会う話。文庫で28ページ。

「相良くんは忙しい 相良深行・高一の秋」
学園祭準備に向けて奔走する深行。なんと文庫で8ページしかない(笑)。

「氷の靴 ガラスの靴 宗田真響・高一の冬」
全6巻で完結した本編は、物語世界としてはともかく
登場人物たちのラブストーリーとしては
いささか消化不良気味と感じた人は多かろう。私もそうだ
その補完(かどうかは分からないが)、
この短編は本編終了後の後日譚となっていて、
和泉子と深行の ”その後” がちょっぴり描かれている。
個人的には、”孤高の花” かと思っていた真響嬢に
実家から縁談が舞い込んくるところがツボだった。
驚くと同時にちょっと笑ってしまったよ(失礼!)
ちなみに文庫で約190ページと、なかなかのボリュームの中編。


もともとこの「RDG」は、いくらでも大きくできそうな設定なので
その気になれば極端な話、”人類の存亡” まで風呂敷を広げられる。

まあそれを ”学園もの” のスケール内で語ってみせるのが
作者の上手さなんだろうけど、
熊野の田舎で育った素朴な女の子が ”世界を救う” なんて
壮大な話もちょっぴり読んでみたい気もしてる。

あぁ、でもそれを本気でやってしまったら
「幻魔大戦」になっちまうなぁ~(笑)。
30巻くらい書いても終わらなかったりして(爆)。

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コメント 5

mojo

はじドラさん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。

by mojo (2019-08-29 22:46) 

mojo

鉄腕原子さん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。

by mojo (2019-08-29 22:46) 

mojo

@ミックさん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。

by mojo (2019-08-29 22:47) 

mojo

xml_xslさん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。

by mojo (2019-08-29 22:47) 

mojo

31さん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。

by mojo (2019-09-02 21:51) 

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