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「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第五章 煉獄篇」感想・・・のようなもの その3 [アニメーション]


※ネタバレ全開です! 未見の方はご注意ください。


▼第16話「さらばテレサよ!二人のデスラーに花束を」(前編)


■ヤマト無力化

オカリナみたいな反波動格子のコントロール装置を発動するキーマン。
それにより波動エンジンが突然の停止。
島の必死の操艦で着水する。

最近、島の出番があまりなくてかわいそうだなあ。
たまに出ても「ワープ!」ばっかりだったし。

でもまあ、振り返ってみると危機感あふれる局面が続いてきたので
島の超絶技術の操艦なしでは、
ヤマトはとっくに沈んでいたのだろうと思うけどね。
まさに縁の下の力持ちなんだよなあ・・・

 うまくいってて当たり前で、普段なかなか重要性を認識して貰えない。
 そんな部署で働いている人は世の中にはたくさんいるだろう。
 私もどちらかというとそっち系の地味な仕事を長いことやってたりする。


■囚われの古代

古代・真田・斉藤・永倉はノイ・デウスーラ艦内にとらわれの身。
キーマンの銃弾は古代のヘルメットをかすめ、
それで気絶させらせた模様。監視するのはガミロイド。

 小説版だと、ノイ・デウスーラ艦内には
 デスラーとミル以外に人間は乗っていないという設定。

 タランの艦隊と合流はしたが、ノイ・デウスーラの中には
 未だ人はいないようだ(いたとしてもごく少数なのでしょう)。


■真田の推理

真田はキーマンの正体と目的に思いを巡らす。
バレルも共犯、しかしデスラー本人の登場は想定外
古代は何を思う・・・


■アベルト&ランハルト

艦内を歩きながら会話する二人。
「あなたと同じです。地球人にテレザートの力を渡すわけにはいかない。
 だから彼らに同行して、そのときが来ればヤマトを無力化し・・・」
「テレザートの力をガミラスに持ち帰る。
 民主化に抗い、デスラー体制の復活を願う者たちのために」

『その力を得た者はあらゆる願いを叶えることができる・・・』
と宇宙に伝えられる伝説の女神ですからねぇ、彼女は。


■囚われのミル君

虜囚となっているミルに面会する二人。
彼の周囲には、コスモウェーブを遮る(?)あの謎結晶が。

「久しぶりだね、ミル君」
「外は大分騒がしかったようですが」
「なに、不逞の輩が大帝の宝を横取りしようとしていたのでね、
 成敗して取り戻したまで。
 テレザートは現在我が艦隊の支配下にある。
 ドアは開いている。自分の目で確かめたまえ」

銃を渡し、

「見るのが君の仕事だ。その上でズォーダー大帝との交渉に入りたい。
 大帝には謹んでテレザートを献上する。その代わり・・・」


■アベルト&ランハルト 2

ノイ・デウスーラの上甲板に出る二人
「彼らは交渉に応じますか」
「ズォーダー大帝は面子に左右される男ではない。
 我々と一戦交えて星ごとテレサを失う危険を思えば、
 条件を呑むだろう。
 ガミラス人が生きていける惑星の発見もしくは創造。
 ガトランティスならあるいは・・・」

古代アケーリアス人の超科学を手中にしているガトランティスなら、
そんな技術も持っているかも知れない。
もっとも、ガトランティス人はそれを “使いこなしている“ とは
言いがたいのではないかなぁ。
彼らが持っているのは “知的生命体抹殺のための超技術” であり、
その目的達成のために ”超技術に使われている” ような印象だが。


「ランハルト」
「はっ」
「アレはどんな船だった?」

 デスラーがこういう質問をするとは予想外。
 しかし考えてみれば興味が湧いても不思議はない。
 数々の幸運に恵まれたとはいえ、
 たった1隻でガミラスの包囲網をくぐり抜け、
 最後の最後にはデスラー自身までをも
 見事なまでに場外へうっちゃってしまったのだから。

眼下には波動エンジンが停止し、デスラー艦隊に包囲されたヤマトが。

「奇妙な船でした。乗員たちも少し変わっていて
 軍人というより、私には巡礼者に思えた」
「巡礼者か」

まあ、星の彼方で待つ女神様の元へと向かうのだから
ある意味、“巡礼” とも言えなくもない。


■ガミラス

なつかしやガミラス星の全景。やや緑が増えた?
倒れてるのはバレラスタワーですかね?

ランハルト(キーマン)がテレザートに到達したとの一報。
伝えたのはカーゼット。
第8・9話で登場したガミラス定期便船団の指揮官ですね

さらにデスラーの生存が伝えられ、驚く面々。
一同の視線が一斉に向く先には・・・

 初見では分からなかったけど、
 しっかりとあの特徴的なカップを手にしているんだよねえ・・・


■アベルト&ランハルト 3

「デスラー体制派の指導者は長らく謎のままでした。
 私も正体を知りませんが」
「出てくるだろうな。
 この局面、直接私と言葉を交わすしかあるまい」

そこへタラン。「本国から通信が」
スクリーンへ写る人物を見て「あなたは・・・」絶句するタラン。
キーマンも驚愕の表情。

「ガーレ・デスラー。総統、よくぞご無事で」


■いま明かされる、衝撃の真実!?

映った人物の右目には大きな傷跡。乗艦の爆発で負ったものか。

「まさか君が生きているとはね、ギムレー君」
「それはお互い様でしょう」

確かに(笑)。
そして彼の口から語られるのは、あの日(「2199」第23話)の真相。

「乱心の末、首都バレラスを巻き添えにヤマトを倒そうとした独裁者。
 民主派はそのように喧伝して総統を貶めております」

 旧作では実際その通りだったよねえ。
 考えたら、旧作続編群でデスラーの元に残存戦力が集まってきたのは
 疑問と言えば疑問。
 なぜ「狂気の独裁者」に付き従おうと思ったのか?
 彼しか頼る者がいなくなってしまったから?

「しかし私は知っている。
 あれはガミラスとイスカンダル双方を救うための
 やむなき行為であったと。

 バレラス・タワー。あれはイスカンダルに突きつけられた刃。
 コスモリバースを奪い、
 ガミラスを滅びの道から救わんと企てた者どもが
 総統に断りなく作り上げた巨大な兵器」

なんと兵器だったのですね、バレラス・タワー。
(このあたり、後付け感は否めないのだけど)

発動したらどんな威力があったのでしょう。
案外その正体はデスラー砲だったりする?

もしそうなら、イスカンダルは
波動エネルギーを使った武器に狙われていたことになるわけで・・・

「軍はあなたを裏切った。
 彼らの裏をかいたあなたは、ヤマトの侵攻を利用して
 動力源たるコアシップをタワーから切り離した。
 そして裏切り者どもを一掃するために第二バレラスを・・・」

ここでいう軍とは誰なのでしょうか。
少なくともディッツ提督派ではないよね。あの頃は投獄されてたし。
ゼーリック派なのかな?
もっともこのときゼーリックは既にお亡くなりになってましたが。
その残党?
それとも、物語上では登場しない勢力が他にもまだあったのか?

「すべてはガミラスの救済とイスカンダルの平和のため。
 ガミラスの未来を救うには独裁体制による強権発動あるのみ。
 総統の大任を背負えるのは
 ランハルト様を於いて他にないと考えておりましたが
 あなたが生きておいでとなれば・・・」

「ランハルト、いいのか、私が請け負って」
「・・・無論です」

「すぐにガミラス臣民に伝えましょう。デスラー総統の凱旋を。
 蜂起の準備は整っております。一日も早いお帰りを」

総統生存の報で一気に盛り上がるデスラー派。


■囚われのヤマト

島「(上空のガミラス艦を見上げ)まるでハゲタカだ」

機関室では徳川の分析が続く。

一方、鶴見は宙葬用のカプセルに収められて・・・
沢村が号泣する横で、篠原の独白が。
「不思議だな。体はそこにあるのに。鶴見はもういない。
 どこに行っちまうのかな」

 人は死んだらどこに行くのか。それは永遠の謎だろう。
 私もこの年まで生きてきたので、肉親も何人か見送ったが・・・

 旧作からのヤマトファンも私と似たり寄ったりの境遇だろうが
 この問の答えは、永久に出せないだろうねぇ・・・


■ランハルトvsテレサ

単騎、ノイ・デウスーラを飛び立つキーマン。
やってきたのはテレザリアム。

「テレサ・・・・」

今まで見せたことのない自信のなさげな表情。

「俺は・・・わからなくなった。
 準備は整った。やるべき事は決まっている。でも・・・」

「テレサ! 時の果てを見通す女神なら教えてほしい!
 何が最善なのか? 俺が進むべき道は!?

初見の時は、何が起こっているのか分からなかったよ。
自信満々で揺るぎない信念に裏打ちされた行動を取ってきたキーマンが
突然、自らの中にある迷いを告白したのだからね・・・

テレザリアムの球体が輝き・・・そこに浮かぶのは
古代、島、加藤、篠原、沢村、斉藤、そして山本・・・

 山本が最後、っていうのがポイントなのでしょう(笑)。

「ヤマトに乗ってあなたが感じたことはすべて正しい。
 何が最善かはあなた次第で変わります。
 考えたことではなく感じたことに従ってください。
 あなたも大いなる和の一部・・・」

大宇宙の脅威たるガトランティス。
“滅びの方舟”・白色彗星を止めるのは
ヤマトを中心とした縁の力、大いなる和。
彼もまたその “和” に加わっているという。

「大いなる・・・和」

頬を一筋の涙が。それを拭い、不思議な表情を見せるキーマン。
それを見て、何事か納得した表情を示して・・・
そこへ突然、声がかかる。

「何をしている」

声の主は他ならぬデスラー総統。


「その4」へ続く

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めとろん

mojoさん、こんばんは。

デスラーの「やむなき行為」、後付け感は確かに否めないですが、見事な後付けだとも思いました(笑)

「軍」の首謀者は一体誰なのでしょうね。私はディッツ父を解放した勢力の黒幕はヒス君だと思っていましたが、彼がイスカンダルを狙ったりするだろうかと…
このあたり、小説で補完されるといいですね。

あと、以前2199でスターシャが「アベルト、何を考えてるの?」と狼狽した時のシーン。この「後付け」からすると、妹を人質に取られてデスラー砲まで突き付けられると猊下が驚愕したのかもと…
mojoさんの「デスラー、ストーカー説」もかなり的を得ていますが(笑)

その4、楽しみにしております。
by めとろん (2018-06-26 18:45) 

mojo

鉄腕原子さん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。

by mojo (2018-06-27 03:01) 

mojo

@ミックさん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。

by mojo (2018-06-27 03:01) 

mojo

Ujiki.oOさん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。

by mojo (2018-06-27 03:02) 

mojo

めとろんさん、こんばんは。

>デスラーの「やむなき行為」、後付け感は確かに否めないですが、
>見事な後付けだとも思いました(笑)

原典回帰というか、デスラーが独裁者としての強権を発動して
外宇宙にまで侵略の手を伸ばした理由が
「ガミラス民族を滅亡から救うため」という
止むに止まれぬものだった訳ですからね。
「2199」で今ひとつデスラーの行動原理がわからなかったのを
見事に補完したとは思います。

>私はディッツ父を解放した勢力の黒幕はヒス君だと思っていましたが

デスラー体制崩壊後も “長官” として権力を握り続けているわけですから
“反デスラー派” とのつながりもあったのは間違いないかと思います。

>このあたり、小説で補完されるといいですね。

私も “この3年間のガミラス” が知りたいので期待してます。

>スターシャが「アベルト、何を考えてるの?」と狼狽した時のシーン。

彼女がどの程度ガミラスの内情を知っていたかはわかりませんが
案外、何も知らなかったかも知れませんね。
アベルト君が必死になってスターシャにひた隠しにしてたとか(笑)。

旧作の頃、「なぜガミラスはイスカンダルを侵略して移住しない?」
って疑問について
「放射能の中でしか生きられないガミラス人に対して
 “放射能除去装置(コスモクリーナー)” を使われたら
 ガミラス人はあっという間に “民族浄化” されてしまうから」
なぁんて話があったのを思い出しました(笑)。

ありがとうございました。
また、よろしくお願いします。

by mojo (2018-06-27 03:20) 

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