SSブログ

STAR TREK BEYOND [映画]

忙中閑あり、と言うわけではないが
たまたまぽっかりと半日休めることになった。

仕事がヒマなわけではないし(むしろ通常より忙しい)
父が亡くなっていろいろ手続きも進行中だし
やることはいっぱいあるんだけど、
ここんとこかなり休みなく動き廻ってた。
そこで、ここらで少し
「自分にご褒美をあげよう」と思って休むことにした。

 実は父の年金を母の遺族年金に切り替えるために
 年金事務所に行ったんだけど、そこの職員の対応とか、
 父に年金を支給していた組織の対応とかが
 いかにも通り一遍のお役所仕事で、
 いろいろ不満を感じたり憤りを覚えたり呆れたりとか
 あったんだが、それはまた別のお話。

その半日休みの使い道は、前々から観に行きたかった映画
「STAR TREK BEYOND」に決めた。

実は「君の名は。」をもう一度観る、というのも
頭の中をよぎったのだけど、こちらはまだまだ
大ヒット中なのでもうしばらく上映するだろう。

それに対し、「BEYOND」は今週末で終了、って館が多そうなので
(今回行ったシネコンもそう)これを逃すと観られないかも。
というわけで久しぶりの「STAR TREK」に決定。

 映画館でスタトレを観るのはひょっとして
 「スター・トレックⅥ 未知の世界」(1991)以来かも知れない。
 それ以降はずっとレンタルビデオだった気がするので、
 だとすると、なんと25年ぶりのスタトレ映画だ。
 自分でも書きながら驚いてる(笑)。

今回、映画館に足を運んだのは、前2作をレンタルビデオで観て、
そのスピーディでスケールの大きなアクションに驚いたから。

まさに現代のスペースオペラだと思ったし、
これを映画館で観ないのはもったいないとも感じた。

 ちなみにこの2作はBlu-rayも買ってしまった。

閑話休題。

さて、今回観た第3作はどうか。
結論から言うと、私はこの作品も迷いなくBlu-rayを買うだろう。

映画の内容は、あちこちで紹介されているだろうし、
ブログ等に採り上げている人も多いと思うので、ごく簡単に。

前作「Into Darkness」のラストで、
5年間の探査ミッションに就いたエンタープライズだが、
すでに道半ば、3年の月日が過ぎようとしていた。

カークは異星人間の紛争の調停に失敗し、這々の体で逃げ帰る。
彼は日々の生活や探査の目的に疑問を覚え、
船を下りることを考え始めていた。
そんな折、エンタープライズは物資補給のために
宇宙基地 "ヨークタウン" に入港する。

そこへ所属不明の宇宙船が現れ、乗っていた異星人から
仲間の宇宙船の救助を求められる。
"ヨークタウン" の司令官はエンタープライズに出動を命じるが・・・


感想と言うほどたいしたことは書けないので
映画を観ていて思ったことを3つほど挙げてそれに代えよう。

まずは、ビジュアルの素晴らしさ。
特に "ヨークタウン" のデザインがいかにもSFチックで目を奪われる。

 昔、「宇宙軍大元帥」の肩書きで親しまれ、
 SF研究家でSF作家でもあった野田昌宏氏の名言である
 「SFってのは、絵だねぇ・・・」を思い出したよ。
 百万の言葉よりも、1枚の絵が異世界へ誘ってくれる。

実態としては「宇宙基地」というよりは「宇宙都市」の方が近いが
このSFXとCGを駆使して描かれた(であろう)
"ヨークタウン" を観ていると「SFっていいなあ・・・」
って素直に思えてくるから不思議だ。
心が、往年の "SF少年" の頃に帰って行くような気がする。

映画の序盤と、クライマックスである終盤の舞台となる
この「宇宙都市」を観るだけでも映画館に足を運ぶ価値があると思う。


二つ目は、「エンタープライズが出てこなくてもスタートレック」

予告編を観ていてもだいたい見当がつくが、
今回、エンタープライズは救出任務に赴いた早々に
"敵" の大攻勢を受け、呆気なく沈んでしまう。
それはもう気持ちいいほどにコテンパンにボコボコにされて。

敵の本拠地のある惑星を目前に、クルーの大半は脱出するが、
ほとんどは敵に捕らえられてしまう。
辛うじて逃れたのはカーク、スポーク、マッコイ(ボーンズ)、
そしてスコッティとチェホフの5人。

バラバラに地表に降り立った彼らだが、個々に行動するうちに
だんだんと集まっていき、やがてクルーの奪還作戦を実行する。

彼らの会話を聞いていると、エンタープライズのブリッジでなくても、
そこにカークとスポックとボーンズがいれば、
そこが立派に「スター・トレック」の舞台になることを改めて実感した。

 「スター・トレックⅣ 故郷への長い道」も
 エンタープライズが出てこないスタトレ映画だった。
 (前作「Ⅲ」のラストで自沈してしまったからね)
 この映画でも同じことを感じたのを思い出したよ。


三つ目は「まさにジェットコースター・ムービー」

とにかくアクションシーンが満載。
前2作も多かったけど、今作はそれらを大きく上回る。
もう上映時間122分の最初から最後まで息つく暇もなく、
と言っても過言ではない。

そしてカメラアングルがまたグルグル動くんだなあ。
ジェットコースターに乗りながら映画を観てるみたいだ。
まさに、これがホントのジェットコースター・ムービー?(笑)

上にも書いたけど、SFマインド溢れるビジュアルの世界を背景に
迫力満点で壮大なスケール、カメラ視点の移動がもたらす浮遊感。
(私は経験がないが)3Dで観ていたら
船酔いするんじゃないかと心配になるくらい、
アクションアクションまたアクションの連続である。

そして、ストーリー的にちょっと「?」ってところも
なくはないんだけど、そんな些細な疑問は
溢れんばかりのアクションの大洪水が押し流してしまうんだな。

 まさに「細けえことは、いいんだよ」てな感じだ。
 もっとも、ラストまで観れば、最小限のつじつま合わせというか
 「実はこうだった」的な説明は作品内で示される。いちおう(笑)

言ってしまえば、その場の "ノリ" で
どんどんストーリーが進行してしまう映画なんだけど
決してそれが不快じゃないんだなあ・・・むしろ心地よい。

 往年のTVシリーズ、特に1966年から始まった『宇宙大作戦』や、
 79~91年のオリジナルキャストによる映画版の雰囲気を
 期待する人には、不評かも知れないが・・・

 まあ評価はひとそれぞれ。
 TVドラマと映画というメディアの違いもあるし。
 何と言っても時代の違いも大きい。
 私はこのリブート・シリーズは大好きだけどね。

浮き世の憂さにまみれた私の頭は、
案外こういう "何も考えずに楽しめる、スカっとさわやか" な映画を
欲していたのかも知れないなァ・・・

なぁんて思いながら映画館を後にしたのでした。


余談その1

昔は「洋画は字幕に限る」って思ってた時期もあった。
ところが、トシを取って老眼になった身では、
字幕を追うのがちょいとつらい。
ましてやアクションシーンが猛スピードで展開する映画ではなおさら。

というわけで、最近はもっぱら日本語吹き替え版を観ている。
「スター・ウォーズ フォースの覚醒」も、
「インディペンデンス・デイ リサージェンス」もそうだった。

ところがなぜかこの「BEYOND」には吹き替え版が存在しない。
どこの上映館も字幕のみ。

「なんてこったい」って思いながら観たんだけど、
意外とついて行けたのでほっとしてる。

(たぶん)半年後くらいに発売されるディスクには
吹き替え版も収録されると思うので、
いまからそれが楽しみだったりする。


余談その2

「BEYOND」を上映してたハコは定員90人ほどの小さなもの。
チケットを買う時に窓口のお姉さんに座席の希望を聞かれた。
「もっとも、ほとんど貸し切り状態みたいなものですけどねぇ」
って笑いながらだったけど。
ひょっとして私一人なのかしらん・・・て思ったのだけど
残念ながら観客は私以外に6人いた(笑)。

いやあこんなのはまだまだヌルいね。
なにせ大学時代に定員250人のハコに私を含めて3人、
というのを経験してるからさぁ。(←何を自慢してるんだか)

ちなみにその映画は『スーパーマン』(1978年)だった。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0