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宇宙戦艦ヤマト2199第七章 感想・・・のようなもの その4[最終話] [アニメーション]

2199が始まってから、このブログにだらだらと書いてきた
この「感想・・・のようなもの」。

この後も、キャラとかの個別の項目についてだったり
BDが到着してから後の補足とか、
もう少し書くことがあるかとは思うが、
ストーリーに沿って書くのはおそらくこれが最後だろう。


いよいよ最終回。
上映版こそ既に観ているが、TV放送もこれで終わり。

思えば去年の4月7日に始まったヤマトとの旅も、これで終局を迎える。
振り返ってみれば、長いようで短い日々だった。

季節も一回りと半分。春と夏は二回来て、二回去って行った。

思えばいろいろなことがあった。

5時起きして映画館の前に並んだのも、
第二章では直前にBD販売が延期になったのも、
途中からは、かみさんが一緒に観に行ってくれるようになったのも、
幕張までヤマト音楽団を聞きに行ったのも、
上映版の主題歌が差し替えになるかもって大騒ぎしたのも
UVERworld版主題歌差し替えMADで動画サイトが埋まったのも
第七章が短縮されたりBD発売が延期されたりしたのも

「ヤマトか・・・なにもかも、みな懐かしい・・・」

 

なあんて思ってたら最後の最後に何と

「完全新作劇場映画 2014年全国公開決定!!」


   ・・・これについて語るのは保留にしましょう。
   何と言ってもデータが無さすぎです。
   何を書いても妄想になってしまいますから・・・

 

閑話休題。

本題に戻ろう。最終話のことである。

2199製作に当たり、私のこだわりポイントは三つあるって書いた。

第一は「七色星団の決着」
第二は「空間磁力メッキ」

そして、第三の、そして(私にとって)最大のポイントは、
「雪の蘇生」である。

一度は死んだはずの人間が甦る。
普通ではあり得ないことが旧作では起こり、
2199でも再び起こった。

しかし、その展開には大きな違いがある。

そこにも、第七章のキーワード「逆転」が潜んでいるように思う。

 

※例によって、旧作も含めて盛大にネタバレしています。
 TV組、ディスクの到着待ちの人はご遠慮下さい。

 あと、たぶん、今までで最長(当社比)になってますので、
 ご用とお急ぎでない方だけご覧下さい。

  今までの七章分と同じく、必ずしも時系列順にそって書いてませんので
 内容が前後する部分があります。


最終話「青い星の記憶」

■逆転のコスモリバースシステム

旧作最終話で、デスラーは白兵戦を挑むに先立ち、
ヤマト艦内へ放射能を含むガスを送り込んでくる。
ガミラス兵を迎え撃つヤマト乗組員たちは、
このガスに苦しみ、次々と倒れていく。
そしてこのガスは、古代たちが戦っている区画まで迫ってきていた。

イスカンダルで放射能除去装置・コスモクリーナーDの
設計図と部品を受領していたヤマトは、
帰路の時間を使って艦内で組み立てを行っており、
このとき、ちょうど完成したばかりだった。

しかし、動くかどうかのテストすら未だ行っていない状態。

古代たちを救うため、真田の制止を振り切って、
(「やめろ、ユキ! まだテストもしていないんだぞ!」
 「今すればいいじゃありませんか!」←確かこんな台詞だった)
雪は独断でコスモクリーナーDを起動させる。
(有名な「だって古代君が・・・古代君が死んじゃう・・・」のシーンだ。)
結果、放射能ガスは分解・除去され、不利を悟ったデスラーは退却する。
(このあと、デスラーは空間磁力メッキで葬られてしまうわけだが)

しかし不完全な状態のコスモクリーナーDの作動によって、
装置周辺が無酸素状態となり、雪は窒息死してしまう。

地球を救う希望のはずのマシン・システムが、最愛の人の命を奪うという皮肉。

しかし雪は奇跡的に甦る。
艦長室で沖田が息を引き取るのに呼応するかのように息を吹き返すのだが
なぜ甦ったかは劇中で全く説明されない。


これも実のところ、
短縮された最終回のために急遽でっち上げられた結末のように、私には思える。
解釈は観客(視聴者)に任せる、というより
任せるしかなかったのかも知れない。

 当時、「沖田の魂が雪を呼び戻したのかなぁ」なんて考えていた自分が懐かしい。


2199においては、きちんと理由が描写される。
イスカンダルから与えられたコスモリバースシステムが雪を甦らせるのだ。

イスカンダルから与えられた、地球を救うシステムが、
旧作では最愛の人の命を奪い、2199ではその命を甦らせる。
これもまた「逆転の物語」。

「rebirth」を辞書で引くと「再生」の他に「復活」「蘇生」とある。
この結末までも予定して命名・設定されていたのなら、これもまた脱帽である。

 

「奇跡に理屈をつけるなんて野暮なことだ」って言う人もいるだろう。
旧作のラストでの、雪の復活に素直に感動した人もいると思う。

でも、私は引っかかっていたのだよ。39年間。

曲がりなりにも「SF」を旗印に語られてきたヤマトの物語が
最後の最後で、オカルトとまでは言わないが
モヤモヤとしたワケノワカラナイものになってしまった。

百歩譲って、SFがスペース・ファンタジーだって、
それなりに理由を語ってくれてもよかろうに。

七色星団も、空間磁力メッキも、納得できなかったけど
この最後の雪の蘇生こそが、いちばんの引っかかりポイントだった。

2199での雪の蘇生の経緯も、いろいろ言う人はいると思うけど、
私にとっては、旧作の「謎の復活」よりもはるかに腑に落ちるものだったよ。

製作陣には最大限の敬意を表したい。
かみさんじゃないが「ブラボー!」って叫びたいくらい。


■救われた古代守

この展開は、雪だけでは無い。
古代守をも、また救っていたように思う。


思えば旧作における古代守の扱いは、お世辞にもいいとは言えなかった。

「新たなる旅立ち」(1979年)では、
事態の発端から終結まで全く関わることが出来ず、
最愛の人・スターシャが××××××のを、ただ傍観するしかなかった。

「ヤマトよ永遠に」(1980年)では、
地球に帰還して防衛軍参謀となるも、
暗黒星団帝国の放った重核子爆弾を阻止できず、
さらには地球制圧を許してしまう(守兄さんだけの責任ではないけどね)。

挙げ句の果てには、
「えーっ、こんなところで死んじゃうの!」という最後を迎えるなど、
ホントいいところがない。

  守を演じた声優・広川太一郎氏とNプロデューサーの間に
  確執があったと知らされたのはかなり後の話だ。
  (それが原因かはわからないけどね。)

   旧作シリーズの中で、作画の美しさでは
  「完結編」と双璧をなす「永遠に」だが、
  守は殺すし、ラストでは××××が死ぬし・・・
  この二人の扱いだけでも、
  私は「暗黒星団帝国編」が許容できないんだ。

    このへんの文章で×印で伏せ字にしてるのは、
    ネタバレ防止のタメじゃない。
    文字にして書きたくないんだ。


占領をひっくり返すような無双をしろとまでは言わないが、
せめて敵に囚われの身となっている雪(弟の婚約者だもんね)の
救出くらいはしてほしかったな・・・なんて思ったものだ。
アルフォン少尉と対決するシーンなんてのも観てみたかったよなぁ。
(広川太一郎vs野沢那智なんて、今では夢のような組み合わせだよ。)

そうしたら、2199において、まさに守は雪を救ってくれた。

古代守は、33年の時を超えて
「無念を晴らす」ことができたのではないだろうか・・・


■大いなる愛

雪蘇生のシーンで流れたBGMもよかった。

サントラでの曲名では「大いなる愛(導く魂)」
(「新たなる旅立ち」のBGM「ヤマト瞑想」後半部の新アレンジだと思うが)

この曲のメロディーは、しばしば雪の登場シーンのBGMになっていたので
「雪のテーマ」としての意味合いもあって使われたのかも知れないが、
「さらば」での「大いなる愛」が流れたシーンを思い起こせば、
ここにもまた、ささやかながら「逆転」があった、
というのは言いすぎだろうか。


■頬を流れる涙

古代の頬を流れる涙を初めて見た。
2199古代は、実はこれまで一度も泣いてない。

いや、14話で、家族を遊星爆弾で失った記憶のシーンで泣いてなかったか?
と思ってネットで画像検索したら、
このシーンの古代は目に涙をためてはいるが、流れてはいない。
(記憶の中での幼い古代は、拳で涙をぬぐってたが・・・)

第1話で守が戦死した知らせを聞いても、
第4話で「ゆきかぜ」を発見したときも、
第17話で真田から守の話を聞いたときも、
第25話で守の遺言ビデオをも観たときも、
古代は涙を流してはいないのだ。
(画面に映ってないところで泣いてた、とは思うんだけど)

監督は、最後の最後、このシーンまで、
古代をあえて泣かせなかったのだろう。

2199古代は、旧作の古代と違って感情を表に出すことが少ない。
「個人」としてより、「軍人」として振る舞うことを優先しているのだろう。

雪が意識不明のときも、明るく振る舞い、
息を引き取ってからでさえ
「クルーのために彼女の死を伏せておく」ことを選ぶ。

もう、そんなに我慢してるといつか壊れちまうぞ・・・
と思ってたら、やっぱり壊れて・・・

旧作よりも、より成熟した人間として描かれてはいるが、
決して、内に秘めた感情が薄いというわけではなかった。

雪を失ったことで、いままで彼を覆っていた「軍人としての殻」が砕ける。
そこにいるのは、愛する女性を失って悲しみに暮れる一人の男。

雪の亡骸を抱えて古代が慟哭するシーンは、
小野大輔くん一世一代の大熱演じゃなかったか。

私もひさびさに「涙で曇ってスクリーンが見えない」状態に。
今、この文章を書いていても、思い出すと目尻に涙が湧いてくるよ・・・

このあと、生き返るって分かってるのに、泣いてしまうんだよね・・・

でも私は、39年という時を経ても、
このシーンに涙できる自分であったことを嬉しく思うよ。


■相原

第一艦橋サブキャラ三人衆のうち、いちばん影が薄かった相原君。
旧作では堂々の主役回があったのに、今回はナシ。
通信担当なので、それなりに台詞は多かったはずなのに印象に残らない。

と思ってたら、最終回でまさかの両親ネタ回収。
スタッフもさすがに可哀想に思ったのかな。

中の人は國分和人さん。
寡聞にしてこの声優さんのことは全く知らなかったんだけど、
旧作の相原役を演じた野村信次さんに声の質がよく似ているように思う。
國分さんのほうが少しソフトな感じだけどね。

第2話ではじめて國分さんの声を聞いたとき、
「あぁ、これは相原だあ!」とすんなり納得したのを覚えてる。


■加藤と真琴

加藤と真琴はまさかのでき婚。
思い起こせば、第2話での出会いから、
すこしずつ仲が進展するのが描かれてきた。

真琴役の佐藤利奈さんも大熱演だったね。

加藤が古代にかける台詞もよかったんだけど、
古代の戦術長としての活躍が今ひとつ印象が薄いので、
ややインパクトに欠けるかな。

  古代自身は最初から最後まで一生懸命、
  一切手抜きせずに懸命に職務に励んできたんだけどね。
  それは加藤だけでなく、視聴者にも分かってはいるんだが。


■真田と新見

いつも冷静な真田さんも今回だけは取り乱して、文庫本を握って叫んだり。
新見さんも "幽霊" を目撃したり、CRSの操作で大混乱したり。

最終回は、すっかり古代守に振り回されてしまったが、
この二人は、ヤマトと古代守をつなぐ大きなキーでもあったんだね。

学生時代のこの三人の話だったら、もう少し観てみたかったかも。


■コスモリバースシステム

CRSの上に鎮座している光の球体。あの正体は何か。

「魂」って解釈している人が多そうだし、
実際、そう解釈しても本編は矛盾無く視ることができる。

でも、私はあれを「魂」って思いたくないんだなぁ。

だって、CRSを起動するとあの球体は消滅してしまう。
つまりそうなると「一回の使用ごとに一人の魂を必要とする」わけで、
それじゃまるで、
CRSは人身御供を強要するようなシステムになってしまうじゃないか。


コスモリバースシステムの仕組みについては本編第24話で
「星の物質と生命の進化の記憶を封じこめたエレメントを触媒に」
と語られてる。

イスカンダルで積み込んだ段階の球体は、
守の記憶をコピーした「記憶体」か「思念体」なのだと思う。
守が死んだのは、そのコピーを取った後。
あるいは死期を悟った守が、自ら望んだのかも知れない。

いくら「進んだ科学は魔法と見分けがつかない」とは言っても、
人の魂の出し入れが簡単にできるような科学は認めたくないなあ・・・

  ちなみに、上の言葉はSF作家のアーサー・C・クラークのだね。
  映画「2001年宇宙の旅」の原案者だ。
  大学時代にリバイバル上映があったのを観に行って、
  上映時間2時間30分中、1時間30分を寝てしまったのはナイショだが。
  うーん、かみさんのこと言えんなあ。


でも、「記憶体」にも「心」はあるかも知れない。
それについても、第9話で真田が語ってる。

感情や思考も脳内の神経を流れる電気信号なのだから、
構成物質が有機物か無機物かの違いだけで、
人工知能にも「心」が宿る日も来るかも知れない。

思えば、第9話にはいろいろ終盤へ向けての伏線を仕込んでたんだね。
(第14話は七色星団への布石だったけど)


■沖田と古代守

思い返せば、沖田と古代守で始まった第1話。
そして最終回もまた、沖田と古代守で締めるという首尾一貫。

第25話の三式弾といい、今回の2199のシナリオは、
ホントに最後まできちんとストーリー展開を練り上げた上で
作られているんだなあと、今更ながら実感した。


もう一つ思ったのは、沖田と古代の関係。

2199において「沖田 ⇔ 古代進」の関わりが薄い、っていう意見があった。

たしかに、沖田と古代が一対一で会話するシーンは、
旧作よりもかなり少なくなっている。

群像劇で、古代一人が突出しないような演出のためかと思っていたのだが
最終回まで観て感じたのは、
旧作では「沖田 ⇔ 古代進 ⇔ 古代守」
だったのに対して
2199では「沖田 ⇔ 古代守 ⇔ 古代進」
という関係だったんじゃないか、ということ。

旧作では第1話での会話以外、沖田と守が関わるシーンは無い。
イスカンダルで再会したはずの第25話でも、
沖田と守が会話したシーンは無かったように思う。
(あったのかも知れんが、記憶に残ってない。)

2199では、守はヤマト戦術長候補だったし、
沖田は第2話でそのことを進に語っている。
第24話でも、真田を通じて守の消息を聞き、
最終話でも守の夢を見て、徳川とそのことについて語る。

2199の沖田にとって、
守の存在は、旧作よりもはるかに大きかったのだろう。

沖田からすると、自分の後継者はあくまで古代守で、
その守の背中を一生懸命追っていたのが進、ということなんじゃないか。

だから、最終回においても、沖田の心に一番近いところにいたのも守で、
だからこそ、CRSでの「バトンタッチ」も
すんなりいったし、視聴者も受け入れやすかったんじゃないか。


第1話から最終話までを通じて、
「古代守」は物語の深層に常に存在し、時として表面に現れて、
生きている者たちに深い印象を残しては、また消えていく。
さらに最終回においては、
2199の物語の大団円を演出した中心的存在にもなっている。

2199において、主役は沖田、古代は脇役筆頭だったんじゃないか、
って前に書いたけど、終わってみると
古代守は「裏の主人公」だったんじゃないかな。


■英雄、逝く

このシーンは、台詞も音楽も、たぶんカット割りも旧作をそのまま踏襲してる。
やっぱりここは「変えてはいけないポイント」なのだろうね。


■第一艦橋

旧作では、古代が雪の遺体を抱えてやってきて
場の雰囲気を凍りつかせたような記憶があるんだが、
2199では、無事に蘇生した雪を古代がお姫様だっこして入場。

なぜか山本とか普段ブリッジにいないメンバーまでいるんだが
まあ、地球を観るために上がってきたんだろう。
(展望室や第二艦橋は満員札止め状態だったからね)

ここで全員が地球を眺めているところに、
うしろから佐渡先生が入ってきて、蘇生した雪を見つけて落涙する。
(ああ、ここでも目から汗が・・・)

旧作では、このとき蘇生した雪を古代が抱えて
くるくる踊り回ってたなぁ・・・


■明日への希望

沖田が亡くなると同時に再起動するCRS。

第一艦橋で地球を眺める一同を映しながら、
BGMが始まる。
「旅立ち」から「明日への希望」へ。

うーん、やっぱりこのBGMは反則だ。
これを聞かされたら感動するしかないじゃないか・・・

全26話通して出演した全声優陣のキャストが流れた後、
画面いっぱいに映る地球。
赤い地球から、すっかり青さを取り戻した地球へと変わって大団円。


TV版では、大人の事情によってTV版EDに載ってラストシーン。
JUJUのもいい曲だと思うし、
TV版のエンディングも、これもこれなりに悪くはないかと思うが、
やっぱり上映版とは比べものにはならないなあ。

はやくディスクが欲しい・・・


■愛の星

水樹奈々は大好きだし、
「愛の星」もとてもいい歌なのは分かってる。

当代アニソンの女王様が、2199最終章のEDを歌ってくれる。
このうえなく素晴らしい状況なのは分かってる。

だが。

こんなことを書いたら罰が当たるのも分かってるんだが・・・

ここは、ささきいさおの歌が聴きたかったな・・・という気持ちも
私の心の中の20%くらいを占めていたことを告白しておこう。

それも、「真赤なスカーフ」でも「宇宙戦艦ヤマト」でもない、
この第七章のために書き下ろされたエンディングテーマを。

もちろん 作詞:阿久悠/作曲:宮川泰 で。

絶対無理なことは重々承知。
でも、そんなことを思ってしまったのだよ・・・


■終わりに

またまた長くなってしまった。

私の文章力では、様々な思いをうまく書き連ねることはとても無理なので、
最終回分は、さらりと短めに書いて終わりにしようと思ってたのに・・・

でも、いざ書き出したら、「アレも書きたい」「コレも書いておきたい」で
結局、ものすごい長文になってしまいました。
ここまで読んできてくれた方、ホントにありがとうございます。

まとまりのない駄文の垂れ流しの数々、まことに申し訳ありませんが
私の文章力ではこれが精一杯なのでどうかご容赦を。

最後に、この「宇宙戦艦ヤマト2199」という作品に対しての思いを
まとめて書こうと思ってたんだが、もう十分長い文章になってるので、
とりあえずここで終わりにしよう。

BD最終巻が届いてから、また補足等を書くこともあると思うので
気が向けば、そのあたりに書くかも知れません。

 

地球発進から冥王星攻略まではほぼ旧作をなぞり、
太陽系外へ出てからは大きく変化を見せた2199。

大筋では旧作通りのはずなのに、予想できないことも大幅に増えて
いつもワクワクして一生懸命観てしまった。

第七章でも、
ガミラス攻略戦、イスカンダルの苦悩、
亜空間回廊内での最終決戦、コスモリバースシステムと
旧作の遙か上をいく超展開で見せてくれたが、
終わってみれば「ああ、ヤマトを観たなあ~」って思えた満足感。


素晴らしいリメイクを届けてくれた製作スタッフに向けて、
これだけは書いておかなければなりません。

「ありがとう。以上だ!」    ∠(`・ω・´)


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やまぴょん

52歳のオヤジです。
長い期間の「ヤマト連載(?)」お疲れ様でした。
おそらく同世代の方と推察しておりますが、
非常に同感、共感できる部分が多く、
興味深く、また楽しく拝読させていただきました。

おっしゃられる通り、百家争鳴、三百代言の方々の
まあ、姦しいこと(笑)…。
私ゃ前回のヤマト以来久々に、アニメっちゅう物を通しで見ましたが、
只々「最近のアニメはすげーな」と素直に感心し面白く見ました。

世間の方々は、旧作のファンからスタートレックおたくまで巻き込んで、
なにをこんなに否定的に騒いでいるんだろう、との感です。
やはり、おっしゃられた通り、ヤマトは
「火中の栗」
なのでしょうかねぇ~。

かつて、「BSマンガ夜話」の「銀河鉄道999」の回で、
いしかわじゅんが
「昔、少年誌でSFは、やってはいけないものだった。
変なファンが付くから」
と言っていた通りなのでしょうか(失笑)。

かつてSF(マイナスゼロ)に直木賞をなんとか受賞させたかった
司馬遼太郎が
「SFには見方が要る。頭から空想譚に騙される姿勢で見なければならない」と言っていたことを思い出さずにはいられません。
私はそれで良いとおもうのですが…。

これをきっかけに、また時々覗きにこさせていただきます。
なには、ともあれお疲れ様でした m(_ _)m 。
by やまぴょん (2013-10-01 14:15) 

mojo

やまぴょんさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。



>52歳のオヤジです。
>おそらく同世代の方と推察しておりますが、

このブログのあちこちでも書いてますけど、
1974年のヤマト初放映のときが高校1年生でした。
これで歳がわかりますよね・・・



>非常に同感、共感できる部分が多く、
>興味深く、また楽しく拝読させていただきました。

ありがとうございます。
まとまりのない長いだけの駄文の羅列なんですが、
そう言っていただけると、
がんばって書いた甲斐があるというものです。



>おっしゃられる通り、百家争鳴、三百代言の方々の
>まあ、姦しいこと(笑)…。

>世間の方々は、旧作のファンからスタートレックおたくまで巻き込んで、
>なにをこんなに否定的に騒いでいるんだろう、との感です。

これも記事に書きましたが、
40年近く前の作品ですし、しかも長大なシリーズでしたから、
100人のヤマトファンがあれば
100通りの「オレの見たいヤマト」があるわけです。

何をどう作ろうと、必ず文句を言う人が出てくるわけで、
全員が満足するリメイクなんて絶対あり得ないと思います。

旧作は旧作、2199は2199って割り切って観られない人や、
「2199ヤマト」と「オレの見たいヤマト」とのギャップが大きい人ほど、
文句が出てくるのでしょう。

でも、それだけヤマトを愛してるって事でもありますよね。
愛しているからこそ、熱く不満や文句をぶつけてくるのだと思います。
(「愛」の反対は「無関心」って言いますから。)

それに、「文句を言う人の声は大きい」とも思います。
2199を観て、それなりに満足感を持っている人は、
ことさらに大声で「2199は素晴らしい!」って
掲示版とかで叫んだりしないでしょうし。

サイレント・マジョリティの多くは2199を支持していたのでしょう。
だからこそ映画化も決まったのだと思います。

私も2199を100%絶賛しているわけではありません。
不満なところや、改変してほしくなかったところもあります。
でも、プラスマイナスを差し引きすれば、
はるかにプラスの多い、良いリメイクだったと思います。



>やはり、おっしゃられた通り、ヤマトは
>「火中の栗」なのでしょうかねぇ~。

製作スタッフ、特に総監督の出渕氏は、
よく引き受けたなあ、って思いますよ。

絶対「旧作ファンから叩かれる」って、わかってるんですから。
・・・実際叩かれてますしね(^_^;)

でも、それをも上回る評価ももらってるんじゃないですかね。



>私ゃ前回のヤマト以来久々に、アニメっちゅう物を通しで見ましたが、
>只々「最近のアニメはすげーな」と素直に感心し面白く見ました。

私は、旧作ヤマトシリーズが終わっても、アニメを卒業できずにいました。

ですからガンダムもマクロスも、初期作はリアルタイムで観てました。
20代の終わりから40代初めまでは、結婚したり仕事が忙しくなったりで、
ほとんどアニメを観ない時期が10年ちょっとありましたが。

21世紀に入ったあたりから少し生活に余裕ができてきて
ネット配信で「空白時代(笑)」のアニメを観るようになりましたが、
さすがに2010年代に入ると萌えアニメ全盛で、
また観なくなってしまいました(笑)。

ヤマト2199は、熟年(笑)から若者まで、幅広い年齢層が
揃って観ることができる、希有な作品なんじゃないかって思います。



>かつて、「BSマンガ夜話」の「銀河鉄道999」の回で、
>いしかわじゅんが
>「昔、少年誌でSFは、やってはいけないものだった。
>変なファンが付くから」
>と言っていた通りなのでしょうか(失笑)。

変なファンでも、付くだけいいのではないか、
なんて思う私は少数派ですかね。



>かつてSF(マイナスゼロ)に直木賞をなんとか受賞させたかった
>司馬遼太郎が
>「SFには見方が要る。頭から空想譚に騙される姿勢で見なければならない」
>と言っていたことを思い出さずにはいられません。
>私はそれで良いとおもうのですが…。

2199を観るときにも、頭をいったんリセットして
旧作のことをひとまず記憶の中から消去した
「2199モード」に切り替えることができれば、
不満も少しは減るのかも知れませんね(笑)。

「マイナス・ゼロ」は名作でしたよね。
でも、現代では大上段に「SF」って銘打たなくても、
SF的設定を取り入れた作品はたくさん出ていて、
それがけっこう売れていたりします。

これも、広瀬正さんを初めとする過去のSF作家たちが
がんばって道を開いてきた結果ではないですかね。

ヤマトがSFアニメの可能性を切り拓いたみたいに。



ありがとうございました。
またよろしくお願いします。


by mojo (2013-10-01 18:34) 

通りすがり

え~私も旧作からのファンですが、2199の全面的支持者ですw
私もアニメを卒業しなかったくちですが、ヤマトはガンダムによって"終わった"作品でした。
それが幸いしたのか、2199は最高に楽しめております(苦笑)

この記事は我が意を得たり!といった感です!!
細かい所ですが「最終話でも守の夢を見て、徳川とそのことについて語る。」…
艦長は夢の内容に関して何も語っていません。
想像するところwこの夢は、守との対話だったのではないかと考えました。
この後の展開を考えると守と艦長の間に合意があったと考えた方が納得できると思うのです。
如何でしょう??
by 通りすがり (2013-10-03 03:35) 

mojo

通りすがりさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。


>私もアニメを卒業しなかったくちですが、
>ヤマトはガンダムによって"終わった"作品でした。

ガンダムの監督は「ヤマトをつぶす!」を信念に
がんばって作ってたらしいですからね(笑)

ヤマトがなければガンダムやマクロスは無かった、
とまでは言いませんが、登場が数年は遅れただろうし、
もっと違った形になっていたかも知れません。

良くも悪くもヤマトは、アニメの可能性を切り開き、
後続の作品に影響を与えた作品ではありましたよね。



>それが幸いしたのか、2199は最高に楽しめております(苦笑)

まあ、今までの教訓から(笑)、
最初の期待度が低かったのもあったかも知れません。

ですから、いざ蓋を開けたときの驚きも大きかったと思います。
ある意味、「想定外(笑)」で「嬉しい誤算(笑)」て言うやつでしたかね。



>この記事は我が意を得たり!といった感です!!

ありがとうございます。
そういう意見をいただくと、ホントに細々とでも
書いてきた甲斐があるというものです。



>細かい所ですが「最終話でも守の夢を見て、徳川とそのことについて語る。」…
>艦長は夢の内容に関して何も語っていません。
>想像するところwこの夢は、守との対話だったのではないかと考えました。
>この後の展開を考えると守と艦長の間に合意があったと考えた方が
>納得できると思うのです。如何でしょう??

通りすがりさんの仰るとおりだと思います。

「フネをお返しします、沖田さん」ていう台詞からも、
"守" と沖田の間に何らかのコミュニケーションがあった、
と考えてもおかしくありませんし、
むしろあったほうが納得できる展開になりますよね。

それが夢の中で行われた、って考えるのも
ごく自然な成り行きだと思います。

ただ、実際に「夢」の中で "守" が沖田に
「後事を託す」ようなシーンを描いてしまうと、
ちょっとくどくなるような気もしますし、
製作者側としては、その辺は「視聴者の想像に任せる」
というスタンスなのでしょう。

それに、この二人の場合は、
さほど多くの言葉を必要としないんじゃないかなあ。
極端な話、お互いに目を見れば
「阿吽の呼吸」で理解し合えてしまうような気もしますよね・・・



ありがとうございました。
また、よろしくお願いします。

by mojo (2013-10-03 21:26) 

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