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「007 カジノ・ロワイヤル」 [映画(レンタル)]

007 カジノ・ロワイヤル (初回生産限定版)

007 カジノ・ロワイヤル (初回生産限定版)

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2007/05/23
  • メディア: DVD

評価:★★★

私にとって“ジェームズ・ボンドを演じた俳優”といえば、
まず思い浮かぶのはロジャー・ムーアである。

 私より少し上の年配の人にとっては
「やっぱりショーン・コネリーでしょう」
「ショーン・コネリー以外の007なんて考えられない」
という人が多いらしいが。

コネリーの007は、私が小さい頃にはTV放映されていたが
私自身がこのシリーズのおもしろさがわからなかった。

 私がミステリやSFや冒険小説に目覚めてから、
目にするようになった007がロジャー・ムーアだったのだ。
美女を侍らせて、颯爽と世界的な悪の陰謀に挑む007。
派手なアクションとスペクタクルシーン満載で、
「楽しい映画」の見本のようなものだった。
(「ムーンレイカー」なんて大好きなんですけど)

 主演がティモシー・ダルトンに交代したときには
「なんか垢抜けないおっさんだなあ」
というイメージで、観る気が起きなかった。

 ピアース・ブロスナンに交代したときは
なんだかロジャー・ムーアの雰囲気に戻ったようで、
うれしくてみんな観た(レンタルだけど)。

さて、前置きが長くなってしまったが
今回のダニエル・クレイグである。
結論を言うと、
「こんなむさ苦しいおじさんが007かい」
という感じ。
(ファンの人がいたらごめんなさい)

アクションシーンも、飛行機や車などのメカはほとんど使わず、
走る・跳ぶ・殴る・蹴る、と肉体一つを武器にして
頭で考えるより、体が先に動くタイプのマッチョなスパイである。

00ナンバー要員に昇格して最初の任務で、
テロ組織の資金源調査に向かうボンドだが、
そこで浮かんだのがル・シッフルという男。

テロを起こすことに失敗した(ボンドに邪魔された)
ことによって1億ドルを超える負債を被った彼は、
カジノのカードゲームで勝つことによって穴埋めをはかるが、
それを阻止すべく、ボンドが財務省の調査官を伴ってカジノへ赴く。

上にも書いたが、アクションはあくまで人間主体で、
そういう意味では地味かも。
ボンドも超人としてではなく、血気盛んな新米スパイとして
描かれている。
とにかくよく怪我をする。映画の最初から最後まで
生傷が絶えない。
ラスト近くではル・シッフルに拷問されるシーンもあり、
とにかく観ていて「痛い」映画だった。

でも、やっぱりダニエル・クレイグは老け顔だ。
「新米」というイメージではないな。
(欧米人には若く見えるのかな?)

ピアース・ブロスナンのほうがよほど
私には「若造」に見えるんですけど。

あと、どうでもいいことだけど
ボンドが使うケータイはソニー・エリクソン、
パソコンはVAIOでした。
そういえば製作はソニー・ピクチャーズだった。

もうひとつどうでもいいこと。
今回のボンド・カーにはAEDまで装備されていましたよ。

欧米では、ダニエル・クレイグの演技も含めて
この作品は評価は高いそうで、次回作は
本作の直接の続編になるそうな。

ちょっと複雑な気持ちである。


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コメント 2

ばぁつん

mojo さん こんばんは。私も同世代だと思います。正直寂しかったですよね。スパイ映画ということなら他にも面白い映画があるのですから「007」はジェームズ・ボンドの美学や様式をつらぬいて欲しかったですよね。
by ばぁつん (2007-10-21 01:08) 

mojo

ばぁつんさん、コメントありがとうございます。
Wikipediaによると、「カジノ・ロワイヤル」は
比較的原作に近い雰囲気なのだそうです。
でも、「私の好きな007」ではないのですね。
まあ、これからもこのシリーズが
作られ続けれるなら、
いつの日か「これが私の観たかった007だ!」
という作品が生まれるかも知れません。
それを願って待つことにします。
by mojo (2007-10-23 21:17) 

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