「どろろ」 [映画(レンタル)]
評価:★★★
劇場公開された頃、まず配役に驚いた。
百鬼丸に妻夫木聡。これはまあいい。
どろろに柴咲コウ。これは何なのだ。
まあ、原作どおりに子役にやらせるよりは、若い女性の方が画面が華やかになるし、
妻夫木と柴咲なら、私生活の面でもいろいろ噂があるので、話題性も充分だし、
・・・・・なんて、製作サイドの腹づもりが読めてしまうようなキャスティングだなあ・・・と思った。
以下は見終わってからの感想。
妻夫木の百鬼丸は、やさしさや穏やかさが表に出て、
壮絶な過去を持った人間の陰というか、深みや凄みにちょっと欠けるかな、という感じ。
柴咲のどろろは・・・・まあ、努力しているとは言える。
彼女なりに一生懸命に演じているのは伝わってくるので、私は嫌いではない。
2人とも、がんばっているのはわかるので、配役について文句は言わない。
舞台設定は、どこの時代とも知れない、日本でもない、異世界である。
ニュージーランドでロケされたそうだが、
確かに、絶対に日本には無い風景が随所にあり、これはこれで面白い。
中井貴一が百鬼丸の父であり、悪役である醍醐景光を演じる。
「陰陽師II」「亡国のイージス」「どろろ」と、最近悪役が多い中井氏。
でも、彼は知性派のイメージがあるので、戦国武将はちょっと合わないかな。
CGは、ちょっと雑か。実写とCGの差が大きくて、画面から浮いている。
もう少しがんばったほうがいいね。
でも実写版「鉄人28号」のCGよりははるかにましだ。あれはひどかった。
「鉄甲機ミカヅキ」のスタッフの爪の垢でも煎じて飲めといいたい。
閑話休題(最近これ多い)。
40年も昔に、日本でヒロイックファンタジーをやっていた
手塚治虫という人は、やっぱり天才だったのだと思う。
さて、続編「2」「3」の製作が決まっていて、三部作になるのだそうな。
がんばって最後まで作ってほしいものだ。たぶん続編も見ると思う。
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