炎の放浪者 [読書・歴史/時代小説]
物語の舞台は1307年のフランス。
パリで鍛冶屋を営むジェラールは、
妻・マルグリッドとともに平穏に暮らしていた。
妻・マルグリッドとともに平穏に暮らしていた。
そこへ現れたのは王宮顧問官の密偵を務めるマルク。
9日前、フランス王フィリップ4世は、
神殿(テンプル)騎士団の本拠地を急襲、
幹部たちを逮捕・拘束したが、1人の騎士が脱出、逃走したという。
神殿(テンプル)騎士団の本拠地を急襲、
幹部たちを逮捕・拘束したが、1人の騎士が脱出、逃走したという。
マルクはジェラールに、この逃走した騎士を捕らえるよう命じる。
マルグリッドを人質に取られたジェラールに抗うすべはなく
お伴兼見張り役の従騎士ピエールとともに追跡の旅に出る。
マルグリッドを人質に取られたジェラールに抗うすべはなく
お伴兼見張り役の従騎士ピエールとともに追跡の旅に出る。
しかし、逃走した騎士アンドレを追ううちに、ジェラールは
これが単なる人捜しではないことに気づいていく。
これが単なる人捜しではないことに気づいていく。
アンドレの行く先々で現れる、暗号が刻まれた金貨にはじまり、
やがて明らかになる、キリストにまつわる聖遺物の存在。
ジェラールは否応なく、巨大な陰謀に巻き込まれていてしまう・・・
やがて明らかになる、キリストにまつわる聖遺物の存在。
ジェラールは否応なく、巨大な陰謀に巻き込まれていてしまう・・・
そもそも、王宮が一介の鍛冶屋に対してこんなことを頼むはずもなく、
アンドレを追うストーリーと並行して、
パリに流れ着くまでのジェラールの数奇な前半生が語られる。
読者は、彼の育ってきた過酷な状況、そしてパリで
マルグリッドの父親に拾われてからの運命の変転を知ると
なおさら、彼への感情移入が深まるだろう。
マルグリッドの父親に拾われてからの運命の変転を知ると
なおさら、彼への感情移入が深まるだろう。
彼は幼少期から剣の手ほどきを受けてきたため、かなりの腕前なのだが、
アンドレはジェラールと同等以上の手練れ。
追跡劇のさなか、二人は何度か剣を交えるのだが決着はつかず
いつしか互いに相手の技量を認め合うような関係に。
この二人の変化も読みどころの一つ。
アンドレはジェラールと同等以上の手練れ。
追跡劇のさなか、二人は何度か剣を交えるのだが決着はつかず
いつしか互いに相手の技量を認め合うような関係に。
この二人の変化も読みどころの一つ。
上にも書いたが、宝探しの要素もあり、
従騎士ピエール、巡礼の娘ベアトリス、ユダヤ教の導師エズラなど
サブキャラにもそれぞれ物語があり、
フランス王宮の巡らす巨大な企みありと盛りだくさん。
従騎士ピエール、巡礼の娘ベアトリス、ユダヤ教の導師エズラなど
サブキャラにもそれぞれ物語があり、
フランス王宮の巡らす巨大な企みありと盛りだくさん。
文庫で460ページとちょい厚めだが、
最後までハラハラしながらページをめくることなるだろう。
最後までハラハラしながらページをめくることなるだろう。
これでラストが××××ならば言うことはないんだが・・・
本来なら★4つつけるところなんだが、そのせいで★半分減。
本来なら★4つつけるところなんだが、そのせいで★半分減。
鉄腕原子さん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。
by mojo (2019-11-29 21:01)
@ミックさん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。
by mojo (2019-11-29 21:01)
xml_xslさん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。
by mojo (2019-11-29 21:01)