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タワーリング [読書・冒険/サスペンス]

タワーリング (新潮文庫)

タワーリング (新潮文庫)

  • 作者: 福田 和代
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/01/29
  • メディア: 文庫



評価:★★★

昔、『タワーリング・インフェルノ』って映画があったよなあ・・・
なんてのが、本書のタイトルを見たときに思ったこと。
超高層ビル火災を描いたパニック映画で、
見に行きたいと思いつつ結局行けず、何年か後にTVで観た。
そんなことを思い出してしまった。

裏表紙の惹句を読んで、次に連想したのは
やはり高層ビルを舞台にしたアクション映画『ダイ・ハード』だった。
これも映画史上に残る傑作だと思ってる。
東京でリバイバル上映しているのをかみさんと一緒に見にいった。
そういえば、二人で観た最初の映画だったなぁ・・・

さて、実際に読んでみると、本書はどちらにも似ていなかった。
まあ当たり前だけど。

閑話休題。


地上50階、地下5階の《ウインドシア六本木》という
超高層ビルが本書の舞台である。

総合ディベロッパー、マーズ・コーポレーションが手がけたビルで、
マーズの本社機能をはじめ、オフィスやレジデンスも入居する
日本有数のランドマークとなっている。

マーズ企画事業部の船津は、
エレベーターから異音がするとの報告を受け、
地下2階にある防災センターへ点検・修理を指示する。
しかし、業者を装って現れた男たちはセンターを占拠、
さらに最上階にあるマーズ社長・川村の自宅に潜入、彼を人質に取る。

《ウインドシア六本木》の管理機能を掌握した犯人たちは
ビル全体を封鎖し、中にいた人々は閉じ込められてしまう。

外部からの救援が望めない状況で、
船津をはじめとするマーズ社員たちは
事態を打開するべく策を巡らすが・・・


犯人グループからは人質解放のための要求が出されるが、
この手の話で往々にそうであるように、
表向きの要求とは別に、犯人たちには真の目的があるものだ。
それと絡んで、ミステリ的な "オチ" も用意されている。
「エピローグ」でそれが判明したときには
ちょっと安易かなぁとも思ったのだけど、
今これを書きながら考えてみたら、これでいいような気もしてきた。

高層ビルを舞台にしたサスペンスとしては、
値段分は充分に楽しく読ませてもらった。


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コメント 2

mojo

DorakenBiginnerさん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。
by mojo (2016-09-22 20:48) 

mojo

31さん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。
by mojo (2016-10-27 01:55) 

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